2020年01月23日

「空母いぶき」(映画)

「空母いぶき」

早速レンタルしてきました。
んでもって先ほど観終わり
近年のマスライではまれに見る速さで
記事にしております。

原作は本来、麻雀漫画家だった
「かわぐちかいじ」の最新作。

「沈黙の艦隊」
「ジパング」・・んでもって
「空母いぶき」と。
すっかりポリティカル・ミリタリー漫画作家に。

無理くり潜水艦モノに国際政治をからめるも
人気が出たばっかりに長期連載。
気が付けば実際の国際情勢がすっかり
様変わりしてしまった「沈黙の艦隊」

ミリタリー物はイケル、こんどはタイムスリップで
歴史を語ろうとしたが、結局のところ
ファイナルカウントダウンで終了した「ジパング」

だったらもうバトルシーンだけで行っちゃえ!

それがコミック「空母いぶき」だと思ってる。

漫画では尖閣諸島に上陸しちゃったから
その奪還作戦とか、人質の島民の保護には
いくら立派な空母があったところで
やはり、歩兵と陸戦の描写が不可欠ですが
その辺も描写しちゃうと
フィルムがいくらあっても足りない。
んなわけで、本作では陸軍の出番はなし。

どうしても比較してしまうのが
映画「亡国のイージス」
余計な人間関係とか
政治的駆け引きは、ばっさりカット。
俺たちはただただ、戦闘シーンだけ観たいんだ〜!
(含む俺ちゃん)
というミリオタ心の叫びを現実にした・・
そんな映画に仕上がってますよ。
そう、海自のPVだったんですコレ。



あらすぢ
国籍不明の軍事勢力から攻撃を受ける中、それぞれの
立場で国民の命と平和を守るため奔走する者たちの
姿を描く。世界が再び「空母の時代」に突入した
20XX年。日本の最南端沖で国籍不明の軍事勢力が
領土の一部を占拠し、海上保安庁の隊員を拘束する
事態が発生。未曾有の緊張感に包まれる中、政府は
初の航空機搭載型護衛艦「いぶき」を中心とした
護衛艦群を現場に派遣するが……。

************************

どうしても気になるところ、
原作ではそのまんま中国でしたが
この映画のおける敵は
架空の国家「東亜連邦」(とうあれんぽう)。
場所はフィリピンの右上の方。
てかまんまフィリピン

それにしても戦闘描写って
絵コンテ作成者次第で
いかようにでも変化するんだなあ、と
如実に理解。
「亡国の〜」戦闘シーンは
たしか庵野カントクが絵コンテを描いていたから
ミサイル発射シーンの異様なこだわりを
モノスゴク感じたものですが
今回の発射シーンは
いまいち”ケレン味”に欠けた。
(あるいはアニメ的表現でもいい)

そもそも兵器なんてものは
本来、メカなんだから無機質なわけで
ケレン味など不要なのだが、
描いている人次第では
”ケレン味”を描けてしまうのだな。

CGについては、ちょっと空気感が
ザツだったように思う。
いぶきが海上を移動するシーンなんて
CGで再現するミリタリー雑誌付録DVDのように
見えたりしてね。

登場人物と役者について。
航空自衛隊のパイロットとしての実績を
買われ、いぶき艦長に抜擢された西島秀俊
西島秀俊って存在は、
あんまりパイロット感がしない。

いぶきが単に自衛隊最新最大護衛艦だったら
艦長就任がテッパンだったはずなのに
副長に甘んじる佐々木蔵之介
まあこれは見た目順当。

そして迫水洋平(F35B戦闘機アルバトロス隊隊長)に
市原隼人
この人、本来はかっこいい部類に入るハズなんだが
この直前にドラマ「おいしい給食」を
観たばっかりに、彼が眉の根よせ、
苦悩しているときは
全部、今日の”給食”ならぬ
今日の”レーション”を
楽しみに想像しているだけの
大変困ったパイロットに見えて仕方なかった。

それと、登場早々に家族写真を飾ってたりとか
この戦いが終わったら退役するんだ〜
なんてのは、やっぱ死亡フラグであることを
再確認する。

佐藤浩市
DAIS(架空の自衛隊情報組織)の
ボスくらいが似合う男が
ついには内閣総理大臣が似合う
年齢になってしまった。
なんかこの映画公開時、いらんこといって
世間からバッシング
くらっていたみたいだけど
役者は役者、その思想と役柄は
切り分ける、大人の知恵ってやつを
もう少し持っていてもよさそうなものだ。
やはりあの親子は、名優の親子扱いされているが
そろって風変わりな血であるなあ。

三木プルーン男ことサラ飯の中井貴一
今回は、あざといまでに
日本の善良なイチ市民代表、
どこぞのコンビニ店長役として登場。
前世(亡国〜)で大暴れしすぎたから
罪滅ぼしなのかな?

そして、おなじく「亡国の〜」で
反乱した海自の下士官を演じていた
吉田栄作ですら
この映画では政治家として出演。
彼、若い時から、名前だけは
一人前の政治家のようでしたが。

それにしても、みんな年取ったのぅ。

戦争と戦闘の違いは
死傷者に市民がいるかどうかだ。


いぶき艦長が劇中で
そんなこと言ってる。

自衛隊が誇るべきは
実戦で誰も死んだことがないことではなく
一般人を誰も戦争で死なせたことがないことだ。

とも。

今回、いぶき練習航海の取材として
二人のジャーナリスト
(本田翼ほか一名)が登場するが
いぶきが急遽戦場へ派遣させるため
彼らは退艦させる流れになった。
ところが艦長命令で艦内残留となる。
そして彼らは結果的に戦闘を目の当たりにする
現代ニッポン人になるわけだが・・。

今回のの”戦闘”を、民間人を死なすことで
”戦争”にしちゃおー
といった
いぶき艦長の策略だと思っていたんだけど
本当のところ、艦長は”戦いの真の姿”を
世界に喧伝したかったかららしい。

それと、先ほどから時々書いてきた映画
「亡国のイージス」には
ミニイージス艦「いそかぜ」が出てくる。
その「いそかぜ」は空母いぶきを中心とする
第五護衛艦隊の構成艦なのだが
企画段階で「ローレライ」「亡国のイージス」
の作者の作家、福井晴敏が参加しているらしい。
ならば、「いそかぜ」の存在は
彼ならではのお遊びなんだろう。

「いそかぜ」艦長役に
最近人気?急上昇の大柄ハゲ、山内圭哉さん。
「いてまえ〜!!」

まことにもっていい役でありましたが
彼は、”ルビーの指輪寺尾聡副長”
(亡国のイージス)が戦死して、
後任として着任したとか?
あーでもあっちの「いそかぜ」は
東京湾で爆発轟沈したからなあ。
まったくの別物、あるいは二世艦なのかもしれないな。

この映画、さすがに自衛隊が全面協力・・をしていない。
最近のゴジラシリーズなら過剰なまでに
協力してるのに。

脚本は「機動警察パトレイバー」の伊藤和典と
「亡国のイージス」の長谷川康夫。
ミリタリー系のお話では欠かせません。

自分は面白かったけど
ミリタリー系まるで無知の方には
まったくもってお勧めしません。

さいごのスタッフロールに参考文献として
「自衛隊最新装備」とあったのが
なんかカワイイ。



映画 空母いぶき
原作 かわぐちかいじ「空母いぶき」



監督 若松節朗

脚本 伊藤和典/長谷川康夫
音楽 岩代太郎

キャスト

自衛隊
秋津竜太(航空機搭載型護衛艦「いぶき」艦長) - 西島秀俊
新波歳也(航空機搭載型護衛艦「いぶき」副長) - 佐々木蔵之介
湧井継治(第5護衛隊群群司令) - 藤竜也
中根和久(航空機搭載型護衛艦「いぶき」船務長) - 村上淳
葛城政直(航空機搭載型護衛艦「いぶき」砲雷長) - 石田法嗣
淵上晋(第92飛行群群司令) - 戸次重幸
迫水洋平(アルバトロス隊隊長) - 市原隼人
柿沼正人(アルバトロス隊パイロット) - 平埜生成
井上明信(海幕広報室員) - 金井勇太
浦田鉄人(護衛艦「あしたか」艦長) - 工藤俊作
山本修造(護衛艦「あしたか」砲雷長) - 千葉哲也
浮船武彦(護衛艦「いそかぜ」艦長) - 山内圭哉
岡部隼也(護衛艦「いそかぜ」砲雷長) - 和田正人
瀬戸斉明(護衛艦「はつゆき」艦長) - 玉木宏
清家博史(護衛艦「しらゆき」艦長) - 横田栄司
滝隆信(潜水艦「はやしお」艦長) - 高嶋政宏
有澤満彦(潜水艦「はやしお」船務長) - 堂珍嘉邦
大村正則(RF-4EJ偵察機ナビゲーター) - 袴田吉彦
備前島健(RF-4EJ偵察機パイロット) - 渡辺邦斗

政府
垂水慶一郎(内閣総理大臣) - 佐藤浩市
石渡俊通(内閣官房長官) - 益岡徹
城山宗介(副総理兼外務大臣) - 中村育二
沖忠順(防衛大臣) - 佐々木勝彦
沢崎勇作(外務省アジア大洋州局局長) - 吉田栄作
赤司徹(外務省アジア大洋州局局員) - 三浦誠己

一般人
本多裕子(ネットニュース P-Panel記者) - 本田翼
晒谷桂子(本多裕子の上司) - 斉藤由貴
藤堂一馬(本多裕子の先輩ディレクター) - 片桐仁
吉岡真奈(藤堂一馬のアシスタント) - 土村芳
中野啓一(コンビニエンスストア店長) - 中井貴一
森山しおり(コンビニエンスストアのアルバイト店員)
- 深川麻衣
田中俊一(大手新聞のベテラン記者) - 小倉久寛
AKB48の横山由依は、平埜生成演じる柿沼正人の
妻役として(子どもを抱える)写真のみ出演している。

制作 デスティニー
製作 「空母いぶき」フィルムパートナーズ
配給 キノフィルムズ / 木下グループ

封切日 2019年5月24日

上映時間  134分

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2017年11月16日

カラスの親指(映画)

「カラスの親指」

これ結構前に観賞済み。
それなりに楽しんだとも思う。
(テルマエロマエに出るちょい前かな)
阿部ちゃん、変わらずかっこいいなあ。

あらすぢ
ベテラン詐欺師のタケと
少しマヌケな相棒のテツは、
ひょんなことから、
やひろ・まひろの美人姉妹と
やひろの恋人の貫太郎と
5人で共同生活を送ること
になる。

5人ともそれぞれに不幸な
生い立ちを抱えていた
こともあり、次第に奇妙な
連帯感で結ばれていくが、
そんな中、タケが過去に
起こしたある事件が
5人を一世一代の大勝負へと
巻き込んで行く。

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すごい姉妹だよ。
石原さとみ&能年玲奈。

この映画はたしか能年玲奈が
あまちゃんでブレイクする
直前の映画だったと思う。
この時点では彼女を知っている人のほうが
少なかったに違いない。少なくとも
ジブンはそうだった。

村上ショージなんて
映画に使えるのか?
と思っていたら、あにはからんや。
ところがどっこい、
とんでもハップン
歩いてじゅっぷん
これ以上はしつこいので止めますが。

これはもう観ていただいたほうがいい。
この映画の画を最初から最後まで
キレイにまとめている。
あの人、実はお笑いだけでなく
俳優も万能なヒトなんじゃないか。
少なくとも、なにをゆー、とか、
ドゥーンとかで
軽く見られるような人じゃない。
あ、そんなふうに見てたの俺だけですか。

少なくとも俺は、村上ショージが
お笑い番組で舞台に立っていたとき
チャンネル変えなくなりました。

映画の中身をPONが
すっかり!忘れちゃったから
いつものように好き勝手に
ネタバレやコキオロシができない・・
理由はそんなんばかりでもないのですけど
とにかくこれは観たほうが面白い。

カラスの親指 by rule of CROW's thumb
カラスの親指 by rule of CROW's thumb

題名の「カラスの親指」の意味も
最後に素敵に解かります。

カラスの親指

監督:伊藤匡史
脚本:伊藤匡史
原作:道尾秀介
製作:重村博文/小西啓介/鳥羽乾二郎
木沢裕一/油谷昇/高橋誠

出演者
武沢竹夫(タケ):阿部寛
入川鉄巳(テツ):村上ショージ
河合やひろ:石原さとみ
河合まひろ:能年玲奈
石屋貫太郎:小柳友
質屋の店主:ベンガル
競馬場の客:ユースケ・サンタマリア
豚々亭のマスター:戸次重幸
ノガミ:古坂大魔王
馬々亭の店員:なだぎ武(ザ・プラン9)
ヒグチの手下:上田耕一
ヒグチ:鶴見辰吾

音楽:林祐介/Sightow
撮影/岡雅一
編集/後藤あずさ
製作会社/「カラスの親指」
フィルム・パートナーズ
配給/20世紀フォックス
ファントム・フィルム
公開:2012年11月23日

上映時間:160分
製作国:日本

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2017年07月09日

この世界の片隅に

「この世界の片隅に」

「君の名は。」旋風もそこそこに
「この世界の片隅に」なるアニメが
ナカナカいい!という話を受け
地元でやっとこさ上映されることになったので
家族で映画館へ。

あらすぢ>
1944年(昭和19年)2月、絵を描くことが得意な少女
浦野すずは、広島市江波から呉の北條周作のもとに嫁ぐ。
戦時下、物資が不足し、配給も乏しくなる中、すずは
小姑の黒村径子の小言に耐えつつ、ささやかな暮らしを
不器用ながらも懸命に守っていく。
しかし、軍港の街である呉は1945年(昭和20年)
3月19日を境に、頻繁に空襲を受けるようになる。
同年6月22日の空襲で、通常爆弾に混ぜて投下されて
いた時限爆弾(地雷弾)の爆発により・・

************************

いろいろあったらしいけど
あまちゃん、以降鳴かず飛ばずだった
能年玲奈が”のん”と改め
再出発を図らんとした最初のお仕事である。

声優として決して上手いわけではない彼女だが
その朴訥とした語り口は、当作品の主人公、
浦野すずという、どこか”浮世離れした”キャラに
意外に合ってた。

戦争反対映画であり、かつキャラデザも
どちらかと言えばリアル志向というよりは
ファンタジーが入る絵柄なのに
兵器の描写がかなり緻密であり
今は完全消滅してしまった旧帝国海軍の
連合艦隊が呉の沖合いに集結していたら
さぞや壮大な風景であったろうなあ・・といった
当時の空気感が伝わってくる。
逆に言えば、この映画でキャラデザまでが
超リアルであったなら、さぞやエグイ映画に
なっていたことでしょう。
戦争なんて存在自体がエグイ訳だから。

(ネタバレにはならないと思うが
 重巡「青葉」にはチューもくしてください)



ネットのどこかである人も書いていたが
たまたまあの時代に生まれついてしまっただけで
ごく普通に平成の世で暮らしていける日本人が
あの時代で奮闘するしかない姿を
描いた物語なんだと。

そら、降りかかってくる火の粉は振り払うべきだけど
政治の解決策としての武力行使(つまり戦争ですね)
は断固拒否します。ええ。

この映画の根本を理解しようとすらせず
戦争を扱った映画なんだな?
それはキケン!
軍国主義フッカツだ!
安倍政治の本音がこんなところででてきたな!
・・なんて、ピント外れにも程度がある!と
イチャモンをつける輩には
”真っ先に死んでいただきたい。



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2016年11月06日

君の名は。

「君の名は。」

アニメ評論家の氷川竜介氏が
「時をかける転校生」と
ひとことのもとに表現していたようで
まったくもってその通りです。

なんか「シン・ゴジラ」をも越えて
未だヒットを飛ばしているようですけど
たしかに、中高生のデートに
使える映画つったらやっぱこっちに
軍配が上がるよなあ。

時をかける転校生
・・ほんとウマい。
真っ先に俺がそんな表現したかったな。

君の名は。(通常盤)
ネタバレですが・・w

あらすぢ
東京の四ツ谷に暮らす男子高校生・立花瀧は、
ある朝、目を覚ますと飛騨の山奥にある
糸守町の女子高生・宮水三葉になっていた。
そして、三葉は瀧の身体に。2人とも
「奇妙な夢」だと思いながら、知らない
誰かの一日を過ごす。
翌朝、無事に元の身体に戻った2人は
入れ替わったことをほとんど忘れていたが、
周囲の人達の反応や、その後もたびたび
「入れ替わり」が起きたことによって、
ただの夢ではなく実在の誰かと
入れ替わっていることに気づく。

************************

どうやら、ポストミヤザキ監督
細田守監督じゃなくって
新海誠監督だったのかもしれない。

3歳の娘も含む一家で
映画館へ行ったんだけれど
家族そろって感動しておりました。
娘なんか、YOUTUBEで
RADWIMPSの「前前前世」ビデオクリップを
エンドレスで聞きまくり
パソコンの前から離れようとしません。
話は全然理解していないようなのに。
三葉(みつは)おねえちゃんの
後ろ髪をしばった状態だけは
大いに気に入ったようです。

自分としても面白かったですよ。
今でいえばラノベ層
昔でいえばコバルト文庫か、赤川次郎か。
とにかく恋愛に憧れはじめる
中学生あたりを徹底的に
ターゲッティングした感には
ちょっとあざといかな?とは
思いましたけれど。

君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)

以下、ネタバレややあり。


男側主人公の”立花 瀧(たき)”。
演じるのは神木隆之介。
千と千尋の”坊”から
サマーウォーズの高校生を経て
ようやっと声優演技が
上手くなったと思います。

女主人公”宮水 三葉”
うちの娘(3歳)のお気に入りな
おねいさん。
彼女の真似をして
髪の毛を”後ろしばり”してくれと
つたない日本語で要求してくるのだが
アレ、難しいのです。
ウチの娘、髪の毛の伸びが遅いですし
そもそも我が家に
”運命のひも”みたいなの
ありませんから。

俺が気に入ったのは三葉のお婆さん。
(演:市原悦子)。
大体の事情が呑み込めた瀧くんが
真っ先に協力要請をしに行ったのは
三葉の祖母だった。

だいたいこういうSFオカルト要素が
入るハナシだと、古い家柄の老人は
ここぞッってポイントで
役に立つものだが

・・ものすごくフツーの反応だった

と瀧くんもボヤくぐらい
ばあさんは、瀧くんの話をハナから信じず
事態収拾にまったく乗り出してこなかった。

裏設定では、三葉の祖母も
そして今は家を飛び出した町長の父と
早くに亡くなったらしい母親も
三葉と瀧のように
時空を超えた恋愛体験者らしいので
その辺、なるようにしかならんし
いいとこに落ち着くでしょう、という
三葉の婆さんの達観からくる
落ち着きだったなのかもしれないな。

瀧のアルバイト先の先輩で
美人でオシャレな女子大生、奥寺ミキ。
演じてるのは長澤まさみ。
彼女、割とうまいね声優。

自分には、あのキャラがなんか妙に
浮いている感じがしてならなかった。
もうPONにとって女子大生という
存在は、子供にしか見えないし
あんななんとなくクリスタル的
女子大生なんてイマドキ存在しているのか?
という根本的な疑問がある。

観客の誰もが気が付いていることでしょうが
あの未曾有の大災害は
やはり東北の震災と津波が
モチーフなんだろうな。
瀧が、あの世界ではほとんど
常識とおもわれる大災害と三葉失踪を
直前までまったく、結び付けて
考えなかったあたり
(現地でラーメンまで
 食べているというのに)
なんかちょっと違和感を覚えたけど
それはまあ、時空を改ざんした為
遅れて現れた”タイムパラドックス効果”
ということで、PONの中では
収めることにしました。

うちの娘は息子や妻と共に
ぜんぜんぜん・・”と歌ってますよ。
お気に入りは”おさる”が
リズム取ってるとこ(PV)です。

君の名は。ブレスレット 彗星モチーフチャーム付き

君の名は。
your name.


監督:新海誠
脚本:新海誠
原作:新海誠

製作:川村元気/武井克弘/伊藤耕一郎
製作総指揮:古澤佳寛

出演者
立花 瀧(たちばな たき)男主人公。
/神木隆之介
宮水 三葉(みやみず みつは)女主人公。
/上白石萌音
奥寺 ミキ(おくでら ミキ)女子大生。
/長澤まさみ
宮水 一葉(みやみず ひとは)三葉の祖母。
/市原悦子

勅使河原 克彦(てしがわら かつひこ)
三葉の同級生。実働部隊/成田凌
名取 早耶香(なとり さやか)
三葉の親友。/悠木碧

藤井 司(ふじい つかさ)瀧の同級生。
/島ア信長
高木 真太(たかぎ しんた)瀧の同級生。
/石川界人

宮水 四葉(みやみず よつは)三葉の妹。
/谷花音
宮水 俊樹(みやみず としき)三葉の父。
/てらそままさき
宮水 二葉(みやみず ふたは)三葉の母。
/大原さやか

ユキちゃん先生
/花澤香菜

音楽:RADWIMPS
主題歌:RADWIMPS
「前前前世」
「スパークル」
「夢灯籠」
「なんでもないや」

編集:新海誠
制作会社:コミックス・ウェーブ・フィルム

製作会社:「君の名は。」製作委員会

配給:東宝
公開:2016年8月26日
上映時間107分
製作国:日本

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2016年05月20日

THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦

「機動警察パトレイバー 首都決戦」

うーーん。
高校生の頃のジブンだったら
面白い、と思ったんだろうが・・。
少なくとも万人向けじゃない。

押井監督なんかが散々遊んできた
パトレイバーという作品を
一度、細かい部品に展開。

その部品を、現代(2016年)という
ワクの中でとにかく再構成してみた、
という感じ。

今回の映画での”テロ”のお題目
他国の戦争の上に成り立つ平和の上で惰眠を貪り
 あまつさえ利益を上げている日本に現実を示す


⇒うるせえよwまったく。そんなんで人殺しすんな!
 (一市民代表、PONより)

あらすぢ
20世紀末、レイバーと呼ばれる人間型ロボットの
急速な普及に伴う犯罪に備え、警視庁は、警察用
レイバーを擁する特車二課パトレイバー中隊を
設立した。そして現在、レイバー衰退と共に解隊に
瀕した特車二課の面前に、最新鋭の戦闘ヘリを
自衛隊から強奪して、首都1,000万人を人質にした
テロリスト集団が現れる。機関砲、対地ロケット、
ミサイルで完全武装をした上に、 最新の熱光学迷彩を
身にまとった“見えない戦闘ヘリ"グレイゴーストは、
レインボーブリッジへの攻撃を皮切りに、上空
500メートルに潜み、 首都を蹂躙していく。
警察最後の砦となった特車二課は、テロリストの暴挙を
止めることができるのか!?
そして、テロリストの目的とは?
いま、それぞれの守るべきものを賭けて、旧型警察ロボと
最新鋭自衛隊ヘリの戦いの火蓋が切って落とされる―。
未曽有の大惨事となった柘植行人よる
テロ事件から11年後の2013年、
レインボーブリッジが突如爆破された。
犯人グループは柘植の元シンパで、使用された
機体は自衛隊から強奪した最高機密の
光学迷彩を備えた戦闘ヘリ
「AH-88J2改 グレイゴースト」だった。 
捜査にあたった警視庁公安部の高畑警部は、
以前柘植事件を解決に導いた特車二課に協力を
要請した。奇しくも特車二課は上層部の
人事により廃止寸前の状態にあり、
後藤田隊長は、特車二課の存続理由である
「前任者が仕掛けた時限爆弾(遺産)」の
正体を知るべく、南雲しのぶにコンタクトを
とっていた・・

************************

THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦 [DVD]

アニメ映画版では爆破されたのが”ベイブリッジ
だったが今度は”レインボーブリッジ”。
オシイ監督にとっては、よくワカラン
コムツカシイリクツを並べながら
都会で戦争が起こるというお話を
商業作品上で展開することが可能であれば
他はてんでコダワリの無い些細な事なんでしょう。

ファンサービスの発露なんだか知らないが
前半は、これまでパトレイバーを見てきた人には
思わずニヤリとしてしまいそうな
どこかで見た光景、セリフ回しが続く。
でもあれだけ続くとさすがに辟易する。

中二病の思想を
小難しげなコトバで包みつつ
やりたかったことといえば
一見、リアルっぽい
サバイバルゲーム、と。

何かが起きないと
動く事が出来ない(らしい)
警察公安に代わって、
しかたなく、犯人たちを刺激するため
”状況を作り出す≒ドンパチ”
を開始する三代目特車二課の面々たち。

別にヒト死にのシーンを積極的に
見たいわけじゃないけども
仮にも”戦争”なんでしょ。
プロ対プロの。
人死にがまったくないってのは
あり得ない話。
あれだけ撃ちあってんのに。

特車二課中、最も(というか唯一の)
白兵戦戦力であるカーシャ。
そんな彼女からして、銃撃は
敵への威嚇手段に過ぎず
出会った敵はみな、長々とした
近接戦闘で気絶させるだけなのだ。
あのね〜君の(君たちの)持っているモノは
人殺しの道具なんだってば。

THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦 オリジナル・サウンドトラック(仮)

なんかその辺でシラケてしまった。
昔、どこかのアニメ評論家が言ってたけど
同じサヨク出身の某ミヤザキ監督と
押井守監督。
実は意外に人死にシーンを
オノレの作品に出すのは、ヒューマニズムの
権化みたいに思われてるミヤザキ某監督の方

なんだって。
案外、押井監督は作品で(メインキャラが)
人を殺さないのだ。

パトレイバーの隊長は昼あんどんだが
有能でなければならない

(≒ガンダムパイロットであるからには全員
 名パイロットで、正義の権化であるべき)
という根拠レスの刷り込みがなされてしまっていた
自分にとって、今回の実写版の隊長
”後藤田”(演:筧 利夫)も、一見のらりくらり
しているが、後藤元隊長とおなじくらい
やるときはやる男
だと、すっと期待していた。

彼のことを”後藤先輩”と呼んでいたくらいだから
面識もあるし、人生のある時代も一緒にいたようだけど
別に後藤隊長の薫陶を受けていたわけでもなく
どうも彼は、どこまで行ってもフツーの公務員で
自分はとても後藤先輩の様にはなれない・・と
自覚しつつ、ただボーっとしていただけの男だったようだ。
ちとガッカリ。

それだけに、後藤田はかくの非常時に際し
警察内部でずっとささやかれていた
特車二課が「大いなる遺産」を隠し持っているという
噂をなかばホンキで信じ、頼ろうとする。

そのためなんとか連絡のついた
レジェンドの片割れにして第一小隊の元隊長
南雲元警部にアクセスを試みる。

そんなわけで、南雲元警部
(別の女優が演じた背後シルエットのみ
 声は榊原さんの吹き替えらしい)
が出てきたのは嬉しかった。

映画のパンフに押井監督の言葉で
出ていたらしいのだけども・・
そもそもガンダムタイプの
ロボットが暴れまわるという
パトレイバーの根幹世界観すら嫌っていた
押井監督は、映画版第一作で
暴走するパトレイバーゼロと格闘するシーンすら、
苦々しく思いつつも、ただひたすら
仕事と割り切って映像化したらしい。
そこへラスト、ゼロを仕留めた主人公たちが
がれきの山の上で抱き合って
大喜びするシーンまで作ってしまい
試写で通しまで観てしまった後
あちゃー、やっちまったな〜」と
思ったらしい。

んなら、もうやらなきゃいいのに。
今作のラストでも主人公の男女は抱き合って
喜んでいる。
カントク、何やってんのさ。
そこまでトレースしなくてもよかったんじゃない。

喜んだのはヒロイン役の真野恵里菜を
抱きしめる事が出来た男たちくらいじゃないか?

ご参考に
「「パトレイバー首都決戦」を観る7つのポイント 」


口のキタナイ一部の人の間では
押井監督のことを”原作レ〇パー”と
罵るムキもあるようだけどね。
”うる星”しかり、”攻殻”しかり・・。

でもさ、ここまで一般ウケしない体裁で
”商業映画”として出してしまうと
ジブンなんか比べ物にならない
世のうるさ方−主にネットだけど−が
黙っていないと思うなあ。
(実際黙っていなかったようだ)

劇場版THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦 劇場用プログラム収納ケース

【キャスト】
筧 利夫:後藤田 継次(ごとうだ けいじ)
真野恵里菜:泉野 明(いずみの あきら)
福士誠治:塩原 佑馬(しおばら ゆうま)
太田莉菜:カーシャ
堀本能礼:太田原 勇(おおたわら いさむ)
田尻茂一:山崎 弘道(やまざき ひろみち)
しおつかこうへい:御酒屋 慎司(みきや しんじ)
藤木義勝:淵山 義勝(ぶちやま よしかつ)

千葉 繁:シバシゲオ
森カンナ:灰原 零(はいばら れい)
吉田鋼太郎:小野寺(テロの首謀者)
高島礼子:警視庁公安部外事三課 警部・高畑 慧

【スタッフ】
監督・脚本:押井 守
音楽:川井憲次
原作:ヘッドギア
制作:東北新社
VFX制作:オムニバス・ジャパン

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2016年05月02日

鍵泥棒のメソッド

「鍵泥棒のメソッド」

堺雅人と香川照之が
ドラマでひっぱりだこ(今もそうだけど)に
なりつつあった2012年頃の映画。
大ヒットドラマになった「半沢直樹」の
このコンビ、ここですでに
結成されていたんですね。

鍵泥棒のメソッド

あらすぢ
あらすじ:35歳にして定職もなく、売れない
役者稼業にもほとほと嫌気がさした
桜井(堺雅人)は自殺にまで失敗してしまう。
その後、出掛けた銭湯で見るからに
勝ち組男のコンドウ(香川照之)が彼の
目の前でひっくり返り、頭を強打したせいで
記憶を失ってしまった。桜井は衝動的に
彼の荷物をくすねてコンドウに成り済ました
のだが、実はコンドウの職業は殺し屋で……。

************************

お笑いならアンジャッシュあたりがやってそうな
お金をかけて丁寧に作られたコント。
すり替わりシチュエーションコメディだ。

”まあ面白かった”というくらい。

一点、最後まで違和感がのこったのは
”35歳にして定職もなく、売れない役者”を
堺雅人が演じている
ところ。

堺雅人といったら、リアルでは売れっ子役者の
最たるものだから、売れない役者に見えない。

コンドウ(演:香川照之)の
素性が明らかになってゆくドタバタのなかで
主人公が事態収拾のため、
演技力やポジティブ思考を発揮することになり、
役者としての才能が開花、自覚してゆく
という主人公成長バナシなのに、
主人公は最初から完成しちゃってるように
見えてしまった。
”七色の笑顔を持つ男”と言われる堺雅人。
彼の出演映画が観られて良かったです。

最後に、Wiki先生より。
【メソッド】
メソード (method) とは、方法、方式のこと。
特定の分野や固有名詞では日本語訳されず
カタカナのまま用いられる。 教育や音楽や
バレエ、演劇の分野における教授方法。

・・”演劇の分野における教授方法”って
ありますね。
鍵泥棒を演じる方法ってことなのか。

鍵泥棒のメソッド [DVD]
あーそういえば出ていたよ。ヒロスエ。

鍵泥棒のメソッド
監督:内田けんじ
脚本:内田けんじ
製作:深瀬和美/赤城聡/大西洋志
製作総指揮:藤本款/和田倉和利

出演者
桜井武史:堺雅人
水嶋香苗:広末涼子
工藤純一:荒川良々
井上綾子:森口瑶子
理香:内田慈
大家さん:大谷亮介
大谷編集長:三上市朗
土屋:林和義
藤本:ウダタカキ
映画監督:池田成志
助監督:久野雅弘
主演俳優:本宮泰風
主演女優:三村恭代
編集部員A:柊瑠美
副編集長:李千鶴
編集部員B:中谷竜
合コン候補者:ムロツヨシ
元劇団員A:堺沢隆史
元劇団員B:中村無何有
元劇団員C:黒田大輔
隣の住人オタク:田中聡元
階下の住人若い女:荒川結奈
合コンの男:中川晴樹
医者:日比大介
岩城社長:原金太郎
藤本の女:松山愛里
出版社の受付嬢:安野遥
映写担当の男:兒玉宣勝
救急隊員A:塚本直毅(ラブレターズ)
救急隊員B:溜口佑太朗(ラブレターズ)
警官A:鈴木祥二郎
警官B:廻飛呂男
レストランの店主:小林大介
悪役俳優:中道公壱
綾子の息子:安蒜太人
水嶋翔子:小山田サユリ
水嶋京子:木野花
水嶋徳治:小野武彦

コンドウ/山崎信一郎:香川照之

音楽:田中ユウスケ
主題歌:吉井和哉「点描のしくみ」

撮影:佐光朗
編集:普嶋信一
製作会社
「鍵泥棒のメソッド」製作委員会

配給:クロックワークス
公開:2012年9月15日
上映時間:128分
製作国:日本

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2016年03月31日

ゴーストハウス

「ゴーストハウス」

男気あるテレビ東京のB級映画枠
”午後のロードショー”にて放映されてた。
そうでもなきゃ観ないよな。
この手の映画は。

ゴースト・ハウス [DVD]

あらすぢ
古い一軒家に引っ越してきた一家が、
悪夢のような体験を余儀なくされる
スクリーミング・ホラー。『スパイダーマン』の
サム・ライミ製作のもと、『the EYE[アイ]』の
オキサイド&ダニー・パン兄弟がメガホンをとる。
屋敷の過去を暴こうと奔走する主人公の少女を
『パニック・ルーム』でジョディ・フォスターの
娘役を演じていたクリステン・スチュワートが
熱演。VFXを多用した心霊描写や心臓を刺激する
ショック描写の数々が満載。

************************

映画冒頭。
観劇者はいきなりメンドクサイ状況を
見せつけられる。

女性二人と男の子一人が”何か”から
必死に逃げようとしている。

いわゆる・・

”坊やだけでも逃げて”
”いやだよぅ、マムも一緒にだよう!”
ぎゃああーーッ”(母の悲鳴)
的なシチュエーション。
彼女らがいったい何から逃げているのかは
現時点では不明だけど
順当に解釈するなら、おそらく
この映画におけるすべての元凶からだろう。

おねーちゃんも必死に抵抗するけど
”ヤツ”に地下室へ引きずり込まれ
壮絶なツメ跡を床に残してフェードアウト。

そして、それから何年経ったのか。

それぞれに後ろめたい過去を持つ
訳ありな一家が
訳ありな土地に引っ越してくる。
その訳ありな舞台は、もちろんココ
”ゴーストハウス”である。

ヒロインもこんな田舎に
流れ着いてくるあたり、
やはり何か影を背負っている。

そこへ、いわくをゼンブ承知していそうな
雰囲気をもつジモト不動産屋が、
シゲキの少ない田舎に突如舞い降りた
美形のヒロインと、なんとかして
仲良くなりたい青年が、
どん詰まりの空気を好転させてくれそうな
流浪のヒッピーくずれのナイスガイも
繁忙期のバイトとして雇い入れました。
んでもって、カラスは相変わらずウルサイ。
さあ役者は揃いました。

で、これで説明は終わりなんだけれども。
あとはいかに観ている側を驚かせるか?という
手法自慢のお化け屋敷騒動が続く。
ヒロインを演じる
クリステン・スチュワートがまあ可愛い。
なもんで、なんとか最後まで観ることができた。

以下、ネタバレ。

たしかにそこは”ゴーストハウス”でした。
ソコに巣くっていたゴーストは
映画冒頭で惨殺された方々のなれの果て。
彼女らは物凄く不器用な皆さんで
自分達をこの悲惨な状況に追い込んだ”犯人”に
どーにかして復讐したいと
待ち構えていたのです。

であれば、ビックリドッキリは
当の犯人に的を絞るとかすればいいのに。
無差別に脅かしていたら、
ただでさえ人が近寄りそうにない
アメリカ片田舎の廃農家に
犯人も含めてもっと寄り付きそうになる
気もしますけど、まあジブン不器用ですから。

結局、犯人はシレっと雇われてたナイスガイでした。
この男、彼なりに家族を愛していたのですが
ある日、我がままにならない家族に怒りを爆発させ
全員惨殺しながら自身は記憶を喪失。
うっすらとした記憶のもと
惨劇の舞台の周辺をウロウロしていたようだ。

主人公一家は破産状態で都会から流れてきて
もう一旗揚げるべく、始めた事業が
”ひまわりの種”栽培。
・・そんなんで一家を養っていけるのだろうか?
だとしたらスゲーなアメリカ。
結構最後まで残ったギモン。

ゴースト・ハウス 2 [DVD]
2もあるっぺよ。

ゴースト・ハウス
The Messengers


監督:パン兄弟

脚本:マーク・ホイートン
製作:サム・ライミ
   ロブ・タパート

出演者:
ジェス・ソロモン/クリステン・スチュワート
ベン・ソロモン/セオドア・ターナー(子役)
ロイ・ソロモン/ディラン・マクダーモット
デニース・ソロモン/ペネロープ・アン・ミラー
ジョン・パウエル/ジョン・コーベット
コルビー・プライス/ウィリアム・B・デイヴィス
プラム/ブレント・ブリスコー
ボビー/ダスティン・ミリガン

音楽:ジョセフ・ロドゥカ

配給:
ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント

公開:2007年2月2日
上映時間:90分
製作国:アメリカ

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2016年03月28日

怪獣総進撃

「怪獣総進撃」

BS日本映画専門チャンネル
「総力特集ゴジラ」より。
この記事古くって申し訳ない。
放映はもう一年前ほどのハナシ。

あらすぢ
20世紀末(劇中の新聞では1994年)、
国連科学委員会(U.N.S.C.)は硫黄島に
宇宙港を建設する一方で、世界の脅威だった
怪獣達を小笠原諸島の島(通称「怪獣ランド」)
に集め、平和裏に管理・研究していた。
しかし怪獣ランドに突然謎の毒ガスが充満し、
その直後怪獣達が主要都市に出現して暴れ始めた。
原因を突き止めるべく、国連科学委員会は
月ロケットムーンライトSY-3艇長の山辺克男に
怪獣ランドの調査を依頼する。

************************

子供のころ昭和ゴジラシリーズの中で
一番好きだった作品。
子供だからね。なんでも”数”が判断基準。
とにかくどれだけの数の怪獣が出てくるか、
ただ、それだけなのです。
(ムーンライトSY-3号のデザインも
 惹かれる要素ではありましたが)

特撮メカコレクション 東宝マシンクロニクル-03 ムーンライトSY−3(映画:怪獣総進撃1966年公開) 単品

ですからゴジラとラドンとキングギドラの
三匹だけが出てくる”怪獣大戦争”よりかは、
加えてモスラまででてくる
”三大怪獣地球最大の決戦”のほうが
格が上だと思うし、ゴジラと息子と
南洋のザコ怪獣とガバラしか出てこないのに
”オール怪獣大進撃”なんてのは
カンバンに偽りあり、なのですよ。

んなわけでこの怪獣総進撃。
東宝のカンバン映画たる
ゴジラ映画も人気にだいぶ陰りが見え
もしかしたら怪獣映画はこれでラストにしようと
ヤケクソのように怪獣を出してみた作品。
(全11体)

怪獣総進撃 [60周年記念版] [DVD]

Wiki先生によれば
登場怪獣
ゴジラ、ミニラ、ラドン、モスラ(幼虫)、
アンギラス、バラン、バラゴン、ゴロザウルス、
マンダ、クモンガ、キングギドラ
の11体。

ゴジラ、アンギラス以外は
過去の造形物を補修して流用-だそうです。

当時の怪獣の着ぐるみなんて
資金難だからなかなか新作スーツは作れないし
映画が完成したらすぐ円谷プロに行って
改造手術をうけ、別の怪獣として登場させる・・と
とにかく最大限使いまわすことが主眼。
後に残す、なんて考えてもいない。

だから最終決戦で富士の裾野に集結しても
キングギドラとの戦いを見ているだけで
全然動きゃしない怪獣もいたり
地底怪獣バラゴンを
元に戻す作業が間に合わず
どう見ても地中を移動するのは無理だろ?
みたいな怪獣(ゴロサウルス)が
バラゴンの代わりに地中からこんにちは、して
パリの凱旋門を壊したり・・。
マンダなんかもツノないし。

さて、映画の内容でございますが・・。

なかなか興味深いのが
怪獣ランドの存在。
1994年頃に、我ら人類はその科学力をつかって
小笠原のある島に怪獣を集め
平和裏に管理しているらしい。
すごいぞ人類。

ゴジラやモスラが島を出ようと
海中を進みはじめると
なにやら黄色いガス
(怪獣たちが忌避する物質なんだとか)
が噴き出てくるので、彼らは断念する。

空飛ぶ怪獣もある程度の上空に
なんか変な電波がバリアを形成してるので
それ以上遠くには飛んでいけないらしい。

仕方ないからラドンは
島のすぐ近海でイルカを食ってる。
さあ、某アメリカのケネディお嬢
出番ですよ。

今回の記事のため、Wiki先生を読んでて
面白かったのは・・企画段階での名前が
「怪獣忠臣蔵」だったということ。
子供の企画に”忠臣蔵”を持ってきてしまうあたり
作り手が昭和だなあとおもうが

今回の敵である「キラアク」星人の名の由来は
なんとこの名残だった。

Wiki先生より
>名前の由来は忠臣蔵の吉良上野介の
>「キラ」と「悪(アク)」から

吉良のご子孫が聞いたら・・怒るぞw

で、宇宙大怪獣キングギドラが吉良上野介で
大石内蔵助=ゴジラを先頭に
富士の裾野へ討ち入りしたわけです。
こんな時こそ、ガイガンやメカゴジラも
助っ人に来るべきなのに。
キラアク星人は、そのほかの宇宙人と
連携が取れないくらい、宇宙でも
かなりの嫌われ者だったのかもしれない。

怪獣総進撃
DestroyAllMonsters

監督:本多猪四郎(本編)
   有川貞昌(特撮)
脚本:馬淵薫/本多猪四郎
製作:田中友幸

出演者:
久保明
小林夕岐子
愛京子
佐原健二
伊藤久哉
当銀長太郎
黒部進
勝部義夫
土屋嘉男
田島義文
アンドリュー・ヒューズ
田崎潤

音楽:伊福部昭

撮影:完倉泰一(本編)
富岡素敬(特撮)
真野田陽一(特撮)

編集:藤井良平
配給:東宝
公開:1968年8月1日

上映時間:89分

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2016年02月05日

キャプテン・アメリカ TFA

「キャプテン・アメリカ
 ザ・ファースト・アベンジャー(TFA)」

結構な昔、キャプテンを茶化した
記事
を書いたことがあったけれど
そんな具合なもんで、全然観る気もないまま
最近まで。
映画アベンジャーズで彼の活躍を観て
機会があったら観てみようかと・・。
そしてようやく実現。

こんな映画に「トミー・リー・ジョーンズ」が
出てる。あのひとも仕事選ばないなあ。
ニッポンのコーヒーCMなんかもそう。

あらすぢ
第2次世界大戦中の1942年、スティーブ
(クリス・エヴァンス)は、各地に侵攻する
ドイツのヒドラ党と戦うことを望んでいた。
もともと病弱な彼は入隊を何度も却下されていたが、
ある日、軍が秘密裏に行う「スーパーソルジャー計画」
という実験に参加することになる。その実験の
被験者第1号に選ばれた彼は、強じんな肉体を持つ
「キャプテン・アメリカ」へと変ぼうを遂げる。

************************

この映画の悪役であるヒドラ党。
要は、ね。そうアレです。
国家社会主義ドイツ労働者党

志は立派だけど身体が伴わない男、
つまり”愛国精神に燃えたのび太くん”が
彼の資質を見抜いた科学者に
仮面ライダー化されるお話、といえば
当たらずと言えど遠からず、だと思う。

ほぼグーゼン出来た”超人”になれる
クスリ(血清)を投与されることに決まった
主人公に科学者は言う。
(このアタマのでかい科学者
・・どこかで見た役者だな。どこでだろ)

「明日を前にひとつ約束してくれ
 君のままでいると」
「血清は内なるものをすべて増幅する。
 悪人はより悪人に。
 だから君を選んだ。
 強者は生まれつき力が強く
 力に敬意を払わない
 だが弱者は力の価値を知っている」

この血清は、もともと持っている能力を
強烈にパワーアップさせるものなので
スケッチ能力とか口げんか能力とか
キャップが保有していたとしたら笑える。

そもそもキャプテン・アメリカという
コミックはWWU時のアメリカで
戦意高揚のために生まれたんだけど、
そんな時代背景があるにせよ
あの愛国精神100%な見た目にはw
(ワンダーウーマンもそうだな)

こんなのが世界的にOKならば
いっそ我が国もクールジャパンを使って
キャプテン・ショーグン”というキャラでも
造っちゃえばいいんだよ。
もちろんシールドは旭日模様で。
どっかが発狂しそうだけども
知るか、そんなこと。



キャプテン・アメリカは超人だが
空を飛べるわけでもなく、目からビームなんかも
出やしない。彼が特別なのは
あくまで人間として最高身体能力と
これまたグーゼン出来てしまった
なんでも防ぐ星条旗模様のシールドだけ。

このなんでも防ぐキャップシールドは
アイアンマンのトニースタークの
お父さんが開発したものらしく
アイアンマンの映画の中でも
単に派手なシールドくらいにしか
思っていなかったトニースタークが
実験器具の高さを調整するための
カサ増し物としてだけ
使用するシーンがあります。



映画アベンジャーズでは、
彼はリーダー格ではあったものの
万能なアイアンマンや基本”神”のソーとは違い
戦力的には地味な存在。
でもアメリカ第七艦隊の旗艦、ブルーリッジみたく
必ずしもBOSS格が一番戦闘力がある
必要はないのです。

そして敵ボスのレッドスカル氏。
当時未完成であった”超人血清”を
いち早く飲んでハンパに超人化してしまった男。
ドクロで真っ赤、というストレートで
醜悪なビジュアルは、いかにもあちらの
コミックスらしいですが、バットマンの
ジョーカー程のインパクトと魅力が
なかったのは残念。演出の差もあるのかな。

結局、この世で一つしか作り出せなかった
STAP細胞”超人血清”を後世で再現しようと
再実験を繰り返し、挙句に
またまたできてしまったのが
”超人ハルク”化する血清だったという
設定もスキ。
人類科学の苦闘はまだまだ続きます。

んでもここの”血清”って無敵だなぁ。



キャプテン・アメリカ/
ザ・ファースト・アベンジャー
CaptainAmerica:TheFirstAvenger


監督:ジョー・ジョンストン
脚本:
クリストファー・マルクス
スティーヴン・マクフィーリー
原作:
ジョー・サイモン
ジャック・カービー
音楽:アラン・シルヴェストリ
撮影:シェリー・ジョンソン
編集:ジェフリー・フォード
   ロバート・ダルヴァ

キャスト
キャプテン・アメリカ/クリス・エヴァンス
ペギー・カーター/ヘイリー・アトウェル
レッドスカル/ヒューゴ・ウィーヴィング
バッキー・バーンズ/セバスチャン・スタン
エイブラハム・アースキン博士/スタンリー・トゥッチ
ハワード・スターク/ドミニク・クーパー
チェスター・フィリップス大佐/トミー・リー・ジョーンズ
ダム・ダム・デューガン/ニール・マクドノー
ファルスワース/JJ・フィールド
デルニエ/ブルーノ・リッチ
ゲイブ・ジョーンズ/デレク・ルーク
アーニム・ゾラ博士/トビー・ジョーンズ
ハインツ・クルーガー/リチャード・アーミティッジ
ジム・モリタ/ケネス・チョイ
タワー・キーパー/デイビッド・ブラッドリー
ニック・フューリー/サミュエル・L・ジャクソン
ロレイン二等兵/ナタリー・ドーマー
SHIELDエージェント/アマンダ・リゲッティ

製作会社:マーベル・スタジオズ
配給:パラマウント映画
公開 アメリカ2011年7月22日
上映時間:124分
製作国:アメリカ

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2015年11月01日

ゴジラ2014 小ネタ

2月にハリウッド版”ゴジラ2014”を
観たことは記事にしましたが、
GODZILLA ゴジラ 2014

オープニングがコラージュになってて
見る人が見ればそれなりに
映画の背景が解かるようになっている仕組み。
そのコラージュの中に
気になる英文があったので
ケータイで撮影してみたのが下記。

ゴジラ2014画像.jpg

とりま、英文を書き下してみたのが以下。

「This is THE ZUIYO-MACU CARCASS
 first described in a japanese story
 by new zealand fishermen in 1977.
 the carcass DAVID CALLAHAM was
 decaying and weighed 4000 LBS.
 this dinosour had been dead for
 about 30 days.
 "pseudo-scientists"tried to say
 this was a mere basking shark.」

    ↓  

これを無料翻訳サイト”Weblio 翻訳”
にかけ、頓珍漢な翻訳結果を
一部修正してみると・・

    ↓  

「これは、1977年にニュージ―ランド漁師によって
 最初に日本の記事で記述された
 瑞洋丸(ズイヨウマル) 獣の死体です。
 死体”DAVID CALLAHAM”は腐敗していて、
 4000LBS.(ポンド)の重さでした。
 この恐竜は死んでおよそ30日たっていた。
 エセ科学者は、これを単なるウバザメと言い立てた」

まあこんな感じ。
(なおこの謎のカイジューの仮称
 ”DAVID CALLAHAM”とは
 デヴィッド・キャラハムといって
 どうやらこの”ゴジラ2014” の脚本家の名らしい)

つまり、この映画の監督や脚本家は
1977年夏、日本を熱くさせた
”ニューネッシー事件”のことを知っていたようなのだ。

懐かしいな。ニューネッシー。
当時6歳だったPONは
ニューネッシーの死体を商売の邪魔だからと
海洋投棄してしまった瑞洋丸の漁師さんのことを
かなりホンキで怒ったと記憶している。

今の俺が瑞洋丸の漁師だったら?
もちろん捨てます。ハイ。
金にならないしw

暴れ放題! ゴジラ2014 シティジオラマ

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2015年04月07日

カールじいさんの空飛ぶ家

「カールじいさんの空飛ぶ家」

冒険はそこにある

確かピクサー制作のディズニー作品だったかな。
二年くらい前、BSディズニーチャンネルで
放映していたのを改めて録画観賞。
去年(2014年)の12月には
地上波放映もしていたようだけど
あんまり騒ぎにはならなかった・・ように思う。

主人公の頑固ジイサン、カールは
白髪で黒ブチメガネ。
なんかどことなーく某有名アニメ監督
想起させる風貌であるが詳細は不明。



もう二十数年前になるけれど
風船おじさん”なる人物が流行った事がある。

(PON仕事先の大学生は「グリコ森永事件」も
 知らなかったので、こちらも一応ご紹介致しますと
 太平洋を気球ではなく風船で横断しようとした
 若干風変わりな男性が、仙台沖かで写真を
 撮られたのを最後にプッツリ消息を絶つ
 という、いったい何がしたかったのか、
 という怪事件。その昔1992年の話)


その”風船おじさん”をファンタジックに
素敵アニメ化したと思えば・・
当たらずといえど遠からずか。
いや遠いなあ。

あらすぢ
勇敢な冒険家チャールズ・マンツに憧れる
少年カールは1軒の空き家で、同じく冒険好きで
マンツに憧れる少女エリーと出会い、意気投合
する。成人した二人はやがて結婚し、初めて
出会った空き家を新居とした。二人の間に
子供は授からなかったものの、マンツが
消息を絶ったという“伝説の滝”
パラダイス・フォールについて語り合い、
いつか二人で行こうと約束する。二人は
夫婦の時間を楽しみ、長い間共に幸せに
生きてきたが、やがてエリーは病に倒れ、
先立ってしまう。

一人になったカールは、街の開発計画によって
周囲に高層ビルが建設されていく中、
妻との思い出が詰まった家を守るため、
立ち退きの要求を頑固に拒み続けていた。
ところがある日・・

************************

カールじいさんは妻を亡くしてから
人生に絶望し、世間に失望し
すっかり引き籠るインゴージジイと化していた。
ある日、妻との思い出でいっぱいの自宅が
再開発のために行政側から立ち退き命令
を受ける。
「あら、おじいちゃん!ご心配なく。
 24時間フルケアの老人ホームが
 あなたを待ってますよ」と行政は更に追討ち。

家も想い出もじいさんもなーんも変わっていない。
勝手に変わってしまったのは周囲の方。
なのに自分たちになんの敬意も払わず
ささやかな想い出すら破壊して
追い出そうとする社会に対し
じいさんは思い切り過ぎる行動に出た。

んで、これがこの話のキモなんだけど、
じいさんは自宅に大量の風船を取り付け
いつか妻と出かけるはずだった
伝説の地へ向けて家ごと飛び立つ。

そんな取扱い要注意のジイサンが
最後にふたたび心開くまでの物語。

正直なところ、風船による移動劇や
現地についてからの冒険談などは
よくあるディズニー的ドタバタでして
一緒に観ていて息子(7歳)は
大いに楽しんでましたけれども
(一応)大人であるPONには
カールじいさんと亡き妻エリーという
ある夫婦のステキな物語として感動いたしました。
むしろ監督はカール夫婦の一生だけを
表現できてもう満足だったんじゃないか。

夫婦の一生の描写がオールサイレントで
細かいところまで品よく表現されているんだ。
あのステキさが理解できるようになるには
わが息子も、まだまだ沢山の経験を
重ねないと難しいだろうな。

すべてを見抜いていた妻、エリーが
じいさんに残していったものが素敵だった。

しかし・・原題が”Up”ってのはさ・・。
ディズニーも、そこだけは
もうちょっと頭つかっても
よかったのではなかろーか?



カールじいさんの空飛ぶ家
原題:Up

監督:ピート・ドクター
   ボブ・ピーターソン
脚本:ボブ・ピーターソン
   ロニー・デル・カルメン
製作:ジョナス・リベラ
製作総指揮:アンドリュー・スタントン
      ジョン・ラセター

出演者
エドワード・アズナー
クリストファー・プラマー
ジョン・ラッツェンバーガー
ジョーダン・ナガイ

音楽:マイケル・ジアッキーノ
編集:ケヴィン・ノルティング
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ

公開:2009年12月5日
上映時間:104分
製作国:アメリカ合衆国
言語:英語

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2015年02月24日

GODZILLA ゴジラ 2014

「GODZILLA ゴジラ 2014」

キャッチコピー
世界が終わる、ゴジラが目覚める。
毎度のごとく、別に世界は
終わらないんですけどね。

四回目のチャレンジにして
ようやく全部観終えた。
なんかさぁ、とにかく展開がタルくって
特に酒を飲みながら観劇すると
すぐに寝てしまうのですよ。

あらすぢ
1945年のトリニティ実験や1946年設立の
アルゴンヌ国立研究所といったアメリカの
核開発に関連する形で「モナーク計画」
という計画が進められていた。
同時期にソナーで未確認物体が探知され、
米潜水艦が行方不明となる。モナークが
関わる核実験がビキニ環礁で行われようと
する中、実験海域に航行する巨大な三対の
背びれが出現。それは上陸しようとした
瞬間に核爆発に飲み込まれた。

1999年、フィリピンで炭鉱を調査していた
芹沢らは、巨大な恐竜のような化石を発見。
化石には別種の生物の繭が寄生しており、
付近には巨大な何かが這い出たような
痕跡が残っていた。
同年、日本の雀路羅(じゃんじら)市
にある原子力発電所に勤務するブロディ
夫妻は・・

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ツマらなかった。
それなりに期待度が高かったからだろうか。
やっぱスクリーンで観るべきだったかも。
というのも暗闇のシーンが多く
何やってんのかよく解からなかったのだ。
(ブルーレイ版をレンタルすべきだったかも)

仕方ないので視覚障碍者用ガイドをONにし
(棒読み口調で”ゴジラ、尻尾を水平に叩きつける”
 とか解説してくれるアレです)
TV映像設定を”あざやか”にすることで
乗り切ったが
とりあえず主人公”フォード”無双と
アメリカ人は相変わらず”核をナメてる”って
ことでいいです。

それにしたって要らない描写が多く
ゴジラも出し惜しみしすぎで
出てくる前に寝てしまった事、二回である。

ニッポン映画界が紡いできた
怪獣映画のお約束ってのがあって
怪獣映画は子供のモノであるから
1)尺は長くっても90分以内
2)五分に一度は異変を起こす
ってのがそう。別に決まっているわけでは
ないんだけども、やっぱ飽きちゃうからね子供は。
とか、大きな子供である自分が書いてみる。

ゴジラ2014・ハリウッド版は
なるたけ情報遮断していたんで
去年の夏頃、とあるオモチャ売り場で
ゴジラエッグシリーズに
”未確認生物ムートー”ってのを
みっけたときにはかなりビックリ。
シリーズ第一作目は顔見世興行が定番と
すっかり思い込んでいたらば、
なんだ今度のゴジラは敵と戦うのかよ?と。



以下、ネタバレ御免で進みます。
ムートーとは芸人の神無月さん似の怪獣ではなく
軍がつけたコードネーム
”Massive Unidentified Terrestrial Organism”
(M.U.T.O=未確認巨大陸生生命体)
なのだそうです。

この映画、ギャレス・エドワーズ監督の
”怪獣愛”は伝わってきたのですが
一番悲しかったのは
「今まで見たこともないようなカイジューを
 ゴジラにブツケたかった!
 昆虫を見ていて思いついたんだヨ」と
監督本人が威張っていたこと。

ムートーの長すぎる腕とキャシャな体という造形は
怪獣映画「クローバーフィールド」に
出てきた奴(2匹目)にそっくりだし
(最初は同じ奴かと思ってました。いっその事
 同じ世界観にすればよかったんに)
カブトムシの体表のような体は
もうガメラのレギオンそのもの。
ツノつんつんちっくはまんま
パシフィックリムに出てきた
”カイジュー”である。
監督、あんまりカイジュー映画観ていないのかも。

ムートーにはオスメスがいて
オスは体長40メートルくらいで
羽が生えており、空飛ぶ姿はまんまギャオス。
メスは倍の90メートル近くあり
長い前足を持つ。



ゴジラもムートーもペルム紀だかの
地球にまだ放射能が濃かった時代、
その放射能を吸って生きていた非常識な生物。
さらにムートーの幼虫はゴジラの体に
寄生して大きくなるという、ね。
これはもうゴジラ一族とは永遠に相容れない。
てなわけで本作のゴジラは
ムートー殲滅のためだけに行動する。
一方、ゴジラにとって人類はどうでもいい
存在らしく、まったくといっていいほど
人類を相手にしない。
「べ、べつに戦うのはアンタのためじゃなく
 奴が気に入らないからだかんね!」
(このツンデレ感)
・・なんかどこかで見たような設定。
そうこれは「平成ガメラ」なんですねえ。
(やっぱ監督は他作をあんま観ていないのかも)

それと、ただそこに居るだけであんまり
役になっていない古生物学者”芹沢猪四郎”。
(演:渡辺謙)いつも彼のすぐ後ろにいる
同僚の女博士。エイドリアンみたいな女性とともに
ただ目を白黒させているだけ。
芹沢博士の父親は1945年の広島で
亡くなっているため、博士自身は核に懐疑的
とのことだが、その割には体張って抵抗しないし
なにより今年は戦後70年。ってことは
渡辺謙博士、どう頑張っても70歳以上
ってことですが・・そこまでお年には見えません。
気力は低下しているのかもしれませんけど。

渡辺謙さんはともすればゴジラのことを
「ガッジーラ」と呼ぶハリウッドの連中に対し
根気よく「ゴ・ジ・ラ」と訂正して回ったそうですが
できれば物語前半の日本文化、家屋デザインにも
物言いをつけてほしかった。
アメリカの人々も富士山が背景にあれば
何でもニッポンだと思わないでほしい。
時には某サムスンみたいな連中も
混じっていたりしますよ。
(どこだよ雀路羅(じゃんじら)市って)

主人公、フォード隊員は何でもできちゃう
アメリカ兵の星。もともとは爆弾の
スペシャリストらしいのだけれど
とにかく行く先々でグーゼン発生する
軍のミッションにどんどん参加しちゃいます。
いかな非常事態とはいえ・・
アメ軍には規律とかないんか。

その割に行動が中途半端というか
MUTOの卵の破壊を思いついたのは
グッジョブにしてもだ。
とにかく一番腹が立ったのは

「その核、なんとしてでも

 解除しろよ!!」


広島型なぞ比べ物にならないほどの
破壊力なんだ、と上司も豪語してたじゃん。
自分が設定しました!60秒で解除できます!って
これまたアンタ自身が豪語してたじゃん!

ああマブシイ・・で終了はないだろう。
少なくともサンフランシスコ蒸発するって。

何だかんだ言って最後まで観てしまったうえ
こんな長文打ってますが、今度のゴジラは
結構評判良かったようなので
ハリウッド版でシリーズ化が決定したんだとか?

いいところも書いておきましょうか。
それはゴジラが放射能火炎を乱射しないところ。
この辺は”VSシリーズゴジラ”なんか見習ってほしい。



前作のイグアナゴジラの監督に
この映画を観て率直なとこを聴いてみたいもの。
東宝も余計な商売っ気を起こさないとよいのだけど。

GODZILLA ゴジラ
Godzilla


監督:ギャレス・エドワーズ

脚本:マックス・ボレンスタイン(英語版)
   フランク・ダラボン
   デヴィッド・キャラハム(英語版)
   ドリュー・ピアース
   デヴィッド・S・ゴイヤー

原案:デヴィッド・キャラハム(ストーリー)
原作:東宝株式会社
製作:メアリー・ペアレント
   ジョン・ジャシュニ
   トーマス・タル
   ブライアン・ロジャース

製作総指揮:坂野義光/奥平謙二
      アレックス・ガルシア
      パトリシア・ウィッチャー
出演者:
アーロン・テイラー=ジョンソン
渡辺謙
エリザベス・オルセン
ジュリエット・ビノシュ
サリー・ホーキンス
デヴィッド・ストラザーン
ブライアン・クランストン

音楽:
アレクサンドル・デスプラ

撮影:
シェイマス・マクガーヴェイ

編集:
ボブ・ダクセイ(英語版)

製作会社:
レジェンダリー・ピクチャーズ
ディストラプション・エンターテインメント

配給:ワーナー・ブラザーズ/東宝

公開:2014年5月16日(米)
   2014年7月25日(日本)

上映時間:123分
製作国:アメリカ

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2015年02月17日

学校の怪談2

「学校の怪談2」

去年の夏くらいに
「日本映画専門チャンネル」あたりで
やっていたので観劇。

一昔前の小学生に人気だったらしい・・
それくらいしか認識がなかった映画だけど
とぼけた先生を演じた野村宏伸が
第一作に続き再登場というので録画しといた。
(彼はTVドラマ「とんび」での好演で
 我が家において再評価を受けていたのです)

妖怪ウオッチもそうだが、いまもむかしも
子供は妖怪やらモノノケが好きな様子。
確かに自分も昔は”ゲゲゲの鬼太郎大百科”
みたいなやつを食い入るように読んでたっけ。

あらすぢ
塾の講師をしている理香は教え子たちを連れて、
春休みの集中合宿のために自分の故郷に帰って
きていた。合宿に参加するのは塾の生徒たちのほか、
理香の弟の司をはじめとする地元の子供たちだった。
理香は都会の子供と地元の子供との交流を目的に
この合宿を計画したのだが、都会の塾組と全く
ソリが合わない司は、ことあるごとに衝突を
繰り返している。宿泊所である蓮正寺の
真行和尚は、お寺の隣にある南小学校で数十年前に
起きた、“4月4日4時44分の伝説”を子供たちに
話して聞かせた。それは、当時の校長先生が
首をもぎ取られて死んだという恐ろしい出来事
だった。

************************

まず・・
前田亜季かわいいな(当時11歳)。
西田尚美きれいだな(当時24歳)。
なおPON(当時25歳)。

返して・・私の時計
岸田今日子怖すぎ。怖すぎである。
もともと佇まいからして怖かったが
晩年はさらにも増して怖くなった。
ついには鬼籍に入られたけども。
ムーミン。うん、ムーミンだとも。
ただし、ここでは「ろくろくび」だったけど。

岸田さんは30年前、舞台となった小学校の
校長だったが、妖怪どものボスに殺され
哀れ、幽霊としてさ迷うことになった存在。
だったらさ、子供たち脅かしていないで
子供たちの生還に協力する勢力であって
欲しい。ボスと戦う力もないなら、
せめてジャマすんなっての。

そして野村宏伸
前作と同じキャラで出てきてくれればいいのに
まったく別キャラ。今度は”寺社荒らし”
前半では状況をどんどんダメにする。
後半はやっぱり状況をグダグダにする。

この映画は「ホラー」映画じゃなくって
「お化け屋敷のジュブナイル」映画なので、
子供たちは最後まで一人も死なないし
状況終結だって自分たちでこなさねばならない。
なもんで、大人たちは最後まで
ぜんぜん使えないまま終了する。
こんなとき(非常時)くらい
大人の凄さを少しは見せなくてどうするよ。

夏季宿泊塾講習の先生である西田尚美は
ただただキャアキャア言ってるだけだし。
おお、こんな時こそジモトの霊能力者だよな!と
観客の熱い期待を一身に受けた坊さん
(演:米倉斉加年)も、状況を改善するどころか
西田尚美先生をからかうことに
注力するだけで終了、という体たらく。

第一作よりもちょっと間延びした
展開だったように感じる。
しょせん”コドモ映画”なんだけども。

「学校の怪談に出演者の今・まとめ」(参考)



製作年:1996年
製作国:日本
配給:東宝=サンダンス・カンパニー
時間:103分

監督:平山秀幸
原作:常光徹/日本民話の会
脚本:奥寺佐渡子
撮影:柴崎幸三
美術:中澤克巳
音楽:寺嶋民哉

出演
野村宏伸
西田尚美
米倉斉加年
岸田今日子
前田亜季
細山田隆人
きたろう

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2015年02月15日

飢餓海峡

「飢餓海峡」

たしか日本映画専門チャンネルで放映してた。
この頃、近々北斗星で函館に向かう予定が
あったので、観ておこうか、と録画しといたもの。
おかげでむこうの観光タクシーの
運転手と話が合っちゃった。

あらすぢ
戦後まだ間もない頃。昭和22年に北海道地方を
襲った猛烈な台風により、青函連絡船・層雲丸が
転覆して多数の死傷者が出る。現場で遺体収容に
従事した函館警察は、身元不明の遺体を2体
発見。遺体は、連絡船の乗船名簿と該当しなかった。
同日、北海道岩幌町の質店に強盗が押し入って
大金を強奪したうえ、一家を惨殺し証拠隠滅に
火を放つ。火は市街に延焼し、結果的に街の
大半を焼き尽くす大火となった。

************************

とにかく長い
映画は長ければいいってもんでもない。
そりゃキャラの内面・感情を
表情やしぐさでじっくりと表現するって
やり方もあるとは思うけれど、全編にわたって
そこまでやる必要があるのだろうか?
省略(カット)での表現だって大事だろう。
(映画監督の巨匠に好き勝手かけるのも
 怖いもの知らずのシロウト故とさせてもらいます)

原作や脚本をただのんべんだらりと
映像化するのは大抵の人にできる。
(悪い例として「山賊の娘ローニャ」)
仮にもクリエイターなら
行間も表現方法に変えてしまわないと。

逃げ出した主人公(演:三國連太郎)が
上陸した下北半島で出くわした
イタコの祈祷に気が滅入るシーンで五分。
乗り合いバスの内で女性が食べていた
”おにぎりを食べたい”という表現に五分。
といった具合がずっと続く。

”飢餓海峡”というくらいだから
登場人物の心身ともの極限までの飢餓状態を
表現したかったんだろうが
主人公、三国連太郎のウンザリするぐらい
飢餓状態と、ギラつき感はとてもよく分かったから
もう勘弁してくれ、って感でいっぱいでした。
キツイ。

もう一人の主人公。
執念で三國連太郎の後を追う
北海道警察の刑事役に伴淳三郎。
ガメラの大迫警部役だった「螢雪次朗」に
似ているが、これは順序が逆であるな。
伴淳三郎は、昔読んだ小林信彦の「渥美清」本に
若いころの渥美清をイビッたという逸話が残っていて
あんまり好きじゃない。あじゃぱー。

あとは・・そう
ダイハツミゼットが海岸爆走するシーンに
ただただ(笑)



高倉健さんが若い刑事役で登場。
とつとつとした話し方は全然変わんない。
健さんでも犯人役がつとまりそうなもんだけど
そうだ、三國連太郎にあって高倉健にないもの。
それは狂気、あのギラギラした目だ。



飢餓海峡

監督:内田吐夢

脚本:鈴木尚之
原作:水上勉
製作:大川博

出演者:
三國連太郎
左幸子
伴淳三郎
高倉健

音楽:冨田勲
撮影:仲沢半次郎
編集:長沢嘉樹
製作会社:東映東京
配給:東映
公開:日本 1965年1月15日

上映時間:
183分(完全版)
167分(カット版)

製作国:日本

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2015年01月30日

GODZILLA ゴジラ(ハリウッド版・1998)

「GODZILLA ゴジラ(ハリウッド版・1998)」

今年の2月25日にハリウッド版
「GODZILLA ゴジラ 2014」が
レンタル開始の模様。
何だかんだ言っても
おそらく借りてくる気マンマンな自分である。

この作品はそれじゃなく先輩にあたる作品。
「日本映画専門チャンネル」にて、
ゴジラ生誕60年のメモリアルイヤー
 作品一挙放送”の中で放送されていたもの。

日本映画専門”チャンネルなんだけども
その辺は勘弁してください。
てなわけで久々に再観劇。
今度は息子と一緒に。



あらすぢ
南太平洋で、日本の漁船が謎の生物に
襲われ沈没する事件が起きる。某保険会社
から派遣されたと語るフィリップ・ローシェは
唯一の生存者となった老船員から何を
目撃したか問い出し、朦朧としながらも
恐怖に染まった言葉で
「ゴジラ…ゴジラ、ゴジラ」という名を紡いだ。

翌日のチェルノブイリにて、放射能が生物に
与える影響を調査していた生物学者の
ニック・タトプロスは米国務省の要請で
パナマに向かう・・。

************************

息子(7歳)はそれなりに楽しんでいた様子。
しかし子供の目から見ても
とりあえずの主人公無双補正
ニューヨークのイエローキャブの
頑丈すぎるタイヤとサスには呆れ気味でありました。

初見の時も思ったけれど
カイジュー映画に全138分は長すぎだ。
あと30分は短縮できるだろう。
っつーかすべきだ。
・ジャン・レノと仏特殊部隊の正体明かし
・出世欲旺盛なヒロインと主人公の
 喧嘩と和解と色恋
・一回目のゴジラNY上陸
・マジソンスクエアでの子供ゴジラとの
 追いかけっこ
・マンハッタンでのイエローキャブの
 大活躍シーン
それぞれ数分短縮するだけで
かなりテンポがよくなるだろうに。

マジソンスクエアの子供といえば、
いくらなんでもミニラの数多すぎだろと
この辺も斜めに見ていたんだけど
今回のゴジラはフランスの南洋原爆実験の影響で
放射能変異した海イグアナという設定。
ネットによればイグアナは一度に数十個の
卵を産むんだそうで、子供の数が
二ケタに届くのは案外間違っていないようだ。
(にしても大杉だが)

アメリカは「我が軍最強」なんで
何が何でも現代兵器で片付けないと
”ウソ”であるようだ。
結局最後は西側のスタンダードな対艦ミサイル
”ハープーン”を12発ブチ込んでケリ。

ご参考
「ハープーンミサイル」全長3.8m 重量691kg
TNT(高性能火薬)弾頭重量 272kg
射程距離 124km以上 速度マッハ0.86

マグロに大喜びして、卵を産みまくり
最後はハープーンなんかでやられてしまうから、
X星人に所詮は”イグアナ”と言われてしまんだよ。

ハープーンなんか、と書いちゃったが
弾頭重量 272kg*12発=3,264Kg。
ちなみに広島型原爆の核分裂反応1kg弱
(=TNT火薬約16,000kg)
だそうなので、単純に言えばイグアナゴジラは
広島型原爆の1/5の威力で死亡したと
考えられる。かなりテキトーな計算だけど。

広島型原爆1/5でようやく死んだゴジラを
スゴイとみるか、大したことないとみるか。
”ゴジラ”とは大怪獣という称号を許される
唯一の名前だから・・。
やっぱイグアナの化け物と見られても
仕方なさそうです。
なお、日本の怪獣学の権威博士(誰?)によれば
このNYゴジラはゴジラではないそう。



でもこんな映画に発奮して
本家の凄さを見せてやると東宝が作った映画が
ゴジラ2000 ミレニアム」でしょう。
似たり寄ったりだな。

息子は、この映画と前後して
ジュラシックパークも観ちゃったんで
「なんかこないだ観たゴジラに似てるね」と
こぼしておりました。

GODZILLA

監督:ローランド・エメリッヒ
脚本:
ディーン・デヴリン
ローランド・エメリッヒ
原案:
テッド・エリオット
テリー・ロッシオ
ディーン・デヴリン
ローランド・エメリッヒ

製作:ディーン・デヴリン

製作総指揮:
ウィリアム・フェイ
ウテ・エメリッヒ
ローランド・エメリッヒ

出演者:
マシュー・ブロデリック
ジャン・レノ
マリア・ピティロ
ハンク・アザリア

音楽:デイヴィッド・アーノルド
撮影:ウエリ・スタイガー
編集:
ピーター・アマンドソン
デイヴィッド・シーゲル

製作会社:
セントロポリス・エンターテインメント
配給:
アメリカ/トライスター・ピクチャーズ
日本/東宝

公開:アメリカ/1998年5月19日
   日本/1998年7月11日

上映時間:138分
製作国:アメリカ/日本

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2014年11月16日

清州会議

「清州会議」

TSUTAYAでレンタル観賞。

どうもこの映画、三谷喜劇の真骨頂らしい。
三谷映画といえば即”コメディー”を
期待する世の中で
清州会議なんかを題材にもってくる
三谷幸喜氏に、はじめは少々違和感を覚えるも
全体では確かに三谷喜劇だった。

清州会議を開こうにも
織田家中の四家老の一人、滝川一益が未到着。
織田家の未来がひいては
日本の将来が”滝川待ち”な状態から
映画はスタートする。

さすがに史実の大筋は曲げられないからか
小ネタで勝負。
(”滝川待ち”で会議が開けないので
 時間つぶしの余興として海岸で
 きら星の織田家武将が”旗取りゲーム”
 やっちゃたり・・)

バックだった信長が本能寺で横死。
逆襲してきた関東勢と一戦交え
敗北した滝川一益(演:阿南健治)。
必死に清州へ逃亡を図る一益を
北条方が追撃するが、そんな一益を捕捉するのが
あの更科六兵衛さん!(演:もちろん西田敏行)
観ていて一番ウレシイシーンだ。
監督も案外、ここを一番
撮りたかったんじゃなかろーか。

人間死んだらおしまいよぉ」とか言って
結局は一益を逃がす、更科六兵衛さん。
そんな彼は、死んだ後に物語が始まるわけで
嗚呼・・なんという運命のいたずらなんでしょう。


あらすぢ
日本史上、初めて会議によって歴史が動いた
「清須会議」を、三谷幸喜監督が極上の
傑作時代劇エンターテインメントとして映画化。

************************

羽柴藤吉郎(秀吉)役に
”水曜どうでしょう”の大泉洋。
はじめは軽すぎて、従来の秀吉像から
少々逸脱も感じたが、これが案外良かった。
あんな秀吉もアリだ。
そういや彼の”眼”って結構あくどい色がある。

天下人でなく織田家の跡取りを決めてるのだ

”秀吉”流重要会議の乗り切り方
自分がもっとも通したい意見は
会議も煮詰まってきた最後の最後に出す。

秀吉に対抗するは史実通り
柴田勝家。演ずるは役所広司。
彼がまた「朴訥」ないいやつで、自分には
戦う事しか能がないことを、よーく理解しつつも、
一生懸命、織田家筆頭家老たろうとする。

そんな、力はあるが知恵がない勝家を
応援するのが丹羽長秀(演:小日向文世)
彼は勝家のためというより織田の将来を
第一に考えて行動した武将。
物静かで知恵もあるが
悪どすぎることはできないキャラは
小日向文世がよく似合う。

歴史上の彼は人が良すぎて
秀吉の織田家簒奪に利用され
捨てられたと評価されたりするが
実は彼なりに思うところがあって、
秀吉がナンバーワンになったことも
決して快くは思っていなかったようだ。
後に秀吉から呼び出しを食らった時は
もはや「腹が腐って奉公できない」と
自分のハラワタを切り取って送り付けた
・・という怖すぎの話も残っている。

いっこうに一益が来ないので
会議開催のため、急きょ”家老”を
仕立てて4番目の議員とする。
信長の乳兄弟・池田恒興(演:佐藤浩市)だ。
自分の意見なぞ欲でコロコロ変わる
小物感満載な恒興を佐藤浩市が気持ちよく
演じている。

これはあくまで三谷喜劇だけれど
史実の秀吉も「ああ、俺が天下を取ったら
こいつは排除しなきゃいけねーな・・」
なんて思う織田家の家中がいっぱい居て
独りづつ確実に粛清していったんだろうな。

このほか。歴史の陰に女性あり。
大河ドラマの方が「姫」は現代風メークなのが
良くわかる。信長の孫を産んだ
松姫(演:剛力彩芽)がコワイ。
彼女から、あの”眉毛”を
とっちゃうのだから・・怖さ倍増。
松姫は信長の摘孫を生んだから
何がなんでも子供に天下を取ってほしい、と
秀吉の味方をする。

信長の妹「お市」姫(演:鈴木京香)。
このヒト、前ダンナ浅井に直接手を
下したのが秀吉だったから、
とにかく秀吉を毛嫌い。反秀吉のためなら
なんでも協力する。まるでどこかの国のようだ。

お市のキョーレツな秀吉嫌いは
ついに”秀吉暗殺”にまで発展するが
察した秀吉は、黒幕の一人
柴田勝家に庇護を求め、窮地を脱する。
「秀吉暗殺計画」が史実だったのか
調べていないが、なるほど、関ヶ原前夜に
三成も家康に庇護をもとめたし、
そんなことも有ったのかも知れない。

秀吉の妻「おね」役がまたまた中谷美紀。

黒田官兵衛役には寺島進。
いいね。ハラ暗さ全開な感じが。
特にNHK大河で、どんなであっても
イケメンな黒田官兵衛を見慣れてしまっただけに
そうそう、従前のカンベーさんは
こういったハラ黒ジジイのイメージだったよ、と
自分の中で再確認する。

ジジイといえば時間軸上
追想場面にしか出てこないが
明智光秀もずいぶんジジイだった。
あれはジジイというよりもはや老人だ。

あとは・・そう”馬ぞろえ”に
秀吉はいなかったはず。
名人久太郎(演:松山ケンイチ)に違和感。
織田信雄を演じた妻夫木聡はいい。
あれじゃ本物のバカだw。

現代風のアレンジはあるが
フツーに作った戦国時代劇だった。
あまり一般受けしないだろうけれどな。

勝家「世話になった。もう会うこともあるまい」
丹羽「・・年下の女房は年上のように
   年上の女房は年下のように扱う
   それが円満の秘訣だ」
一度結婚で失敗してる三谷氏はこのセリフを
劇中で使いたかったのかも・・とか下種に勘ぐる。
 
すべてを終え、己が未来を悟ったような
勝家の笑顔がよかった。



キャスト
柴田勝家:役所広司
羽柴秀吉:大泉洋
丹羽長秀:小日向文世
池田恒興:佐藤浩市
織田信雄:妻夫木聡
前田利家:浅野忠信
黒田官兵衛:寺島進
前田玄以:でんでん
堀秀政:松山ケンイチ
織田三十郎信包:伊勢谷友介
お市様:鈴木京香
寧:中谷美紀
松姫:剛力彩芽
三法師:津島美羽
織田信孝:坂東巳之助
滝川一益:阿南健治
佐々成政:市川しんぺー
金森長近:清末裕之
稲葉一鉄:久世浩
蜂屋頼隆:迫田孝也
長束正家:望月章男
佐久間盛政:松永一太
弥助:ショー片島
森蘭丸:染谷将太
織田信長:篠井英介
なか:戸田恵子
小一郎:梶原善
小袖:瀬戸カトリーヌ
義兵衛:近藤芳正
明智光秀:浅野和之
織田信忠:中村勘九郎
枝毛:天海祐希
更科六兵衛:西田敏行
さまざまな声:山寺宏一

スタッフ
原作と脚本と監督:三谷幸喜『清須会議』(幻冬舎刊)
製作:亀山千広、市川南
企画:石原隆
プロデューサー:前田久閑、和田倉和利
アソシエイトプロデューサー:清野真紀
ラインプロデューサー:森賢正
撮影:山本英夫
照明:小野晃
録音:瀬川徹夫
美術:種田陽平、黒瀧きみえ
音楽:荻野清子
編集:上野聡一
テクニカルプロデューサー:大屋哲男
VFXスーパーバイザー:田中貴志
スクリプター:山縣有希子
衣装デザイン:黒澤和子
装飾:佐藤孝之
キャスティング:杉野剛
助監督:片島章三
製作担当:斉藤大和
制作プロダクション:シネバザール
配給:東宝
製作:フジテレビジョン、東宝

キャッチコピー
誰だ! 最後に笑うのは? 歴史が動いた5日間。

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2014年08月13日

ゴジラ×メガギラス G消滅作戦

ゴジラ×メガギラス G消滅作戦

BS日本映画専門チャンネル
「総力特集ゴジラ」より。

昆虫としては蛾(モスラ)じゃなくて
今度はトンボが相手。
登場怪獣はゴジラ、メガギラス、
メガヌロン、メガニューラ。
戦いの舞台は水没した渋谷。

ちなみに”とんぼ”繋がりなのか
極楽とんぼがカメオ出演。
この頃は彼の居場所が
まだあったようですね。
ホント思うのですが、極楽とんぼのような
特撮門外漢をゴジラ映画に出演させる
メリットって何なんでしょう?
吉○興業から金でも入るのか、
はたまた別映画のバーターか?



あらすぢ
1954年、初めてのゴジラ東京襲撃によって
大阪に首都が遷った。1966年、東海村に
上陸したゴジラにより原子力発電所が
破壊され、日本政府はゴジラの攻撃目標に
なるため原子力発電の永久放棄を決定した。
1996年、原子力発電の代替を目標として
プラズマエネルギーの開発が行われていた
大阪の「クリーンエネルギーファクトリー」
がまたもゴジラに破壊されるのだった。
奥村知治と共に生き残った辻森桐子は、
1996年の13人の自衛隊員出動作戦で
隊長の宮川卓也を亡くしており、
復讐としてもゴジラ打倒に生命を懸けていた・・。

************************

この前の作品「ゴジラ2000 ミレニアム」
あまりに酷すぎとの作品評が
PONまで伝わってきたため、この時期も
個人的にゴジラシリーズから
遠ざかってました。んだもんで今回が初観劇。

メガギラスというがメカゴジラみたいに
メカ怪獣が今度の敵なんだろ?と
あの頃テキトーに考えていたのですが
メカじゃなくってメガ。
メガMACの”メガ”だったようです。

ゴジラ映画でもガメラ映画でも
怪獣と戦った男に、永島敏行。
彼、永遠に現場の長役がお似合いで
ビジュアル的に司令官とかには向かないかな。
でもあんなタイプの軍人さんばかりなら
我が国の防衛は安心できそうな気もする。

その永島敏行を上司に持つのが
田中美里隊員。ひそかに慕いながらも
映画冒頭の対ゴジラ作戦にて
自身の身代わりに目の前で戦死されてしまう。
そのトラウマをバネにリーダーとして
そして死を恐れない女戦士として成長する。
前からきれいな女優だとは思っていたけど
演技がこれほど大根だったとは・・。
あと余計なお世話と思いますが
眉間のシワがね、観ていてツライ。

今回の敵「メガギラス」は
そもそも防衛軍(Gクラスパー)が余計な実験を
山梨県だかの廃校で実施したことにより発生した。
実験が予期せぬタイムトンネルを造り出し
そこから古生代の大型トンボが現れる。

グーゼン実験を目撃した、昆虫博士小学生が
付近で古代トンボの卵を発見。
一家が東京に引っ越すことになり、
卵も引っ越し先に持ってくる
やっぱ怖くなって渋谷のドブ川にドボン。
メガヌロン大繁殖→渋谷大水没→メガニューラ大発生
→合体→メガギラスという流れ。
ツッコミどころ満載ですけどね。

補足説明として、防衛軍の”余計な実験”とは
ゴジラにマイクロブラックホールをぶつけ
消滅させる作戦の予備実験なんだって。
そんな実験を山奥の廃校なんかでやるなよ、と。
そしてその割に小学生に
突破されてしまうようなザル警備って何?と。
日本らしいといえばその通りだけど。

メガヌロンもマニアにはご存知のことながら
映画「空の大怪獣ラドン」に出てきました
巨大トンボのヤゴでラドンの好物です。



怖くなった小学生は、簡単にタナカ特殊部隊隊長に
アクセス。すべてを打ち明けました。
「大丈夫、あなたのせいじゃない。
 あんな所で実験した私たちが悪いの」
まったくもってそのとーりです。

そしてついにゴジラ出現。
太平洋で背びれを出しながら泳いでいる彼。
対ゴジラ防衛軍、Gクラスパーは
もはやウルトラメカレベルになったヒコーキを
ワンダバで出撃させる。
あれだけかっこよく飛び立っておきながら
田中隊長は黒々としたゴムボートを投下。
隊長は単身、軽装でゴムボートを駆使。
ゴジラの背中に上陸することに成功する。

その目的とは発信機の撃ちこみでした・・。
なにそれ?発信機ってそんな近くないと
撃ちこめないの?
タナカ隊長はゴジラの放射線で即死でもおかしくない。
隊長、それは壮挙ではなく暴挙です。

谷原章介も演技下手だな。
昼間にメレンゲでも食べている方が相応しい。

怪獣映画の人間関係なんてあまり興味ないんで
じっくり観ていなかったんだけど
最後の方で急に伊武雅刀が悪者になってた。

一度見ればもういいなあ。これも。



ゴジラ×メガギラス G消滅作戦
Godzilla vs. Megaguirus

監督:手塚昌明
脚本:柏原寛司/三村渉
製作:富山省吾

キャスト
辻森桐子:田中美里
工藤元:谷原章介
新倉誠:勝村政信
美馬和男:池内万作
早坂淳:鈴木博之
細野精一:山口馬木也
奥村知治:山下徹大
宮川卓也:永島敏行
山口剛:中村嘉葎雄
早坂薫:かとうかずこ
杉浦基彦:伊武雅刀
吉沢佳乃:星由里子
政府関係者:上田耕一
海上自衛隊幹部:黒部進
特G対受付:加藤茂雄
渋谷でメガヌロンに襲われる若者
:TOMO(ユウジ)、梛野素子
水道局員:極楽とんぼ

音楽:大島ミチル
撮影:岸本正広
編集:普嶋信一

配給:東宝
公開:2000年12月16日
上映時間:105分

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2014年08月12日

ゴジラVSデストロイア

「ゴジラVSデストロイア」

NHKBSプレミアムシネマにて。
ゴジラが誕生60周年ってことで
日本映画専門チャンネルのみならず
NHKも特集に乗り出した。
とはいっても映画放送枠には限りがあり
物好きな日本映画専門チャンネルのように
全作品一挙放送・・というわけにもいかず
代表的かつシリーズの転換期になる
作品の未放映した模様。

■ゴジラ(1954年/日本)
■ゴジラ(1984年/日本)
■モスラ対ゴジラ(1964年/日本)
■三大怪獣 地球最大の決戦(1964年/日本)
■ゴジラVSデストロイア(1995年/日本)
■怪獣大戦争(1965年/日本)
■ゴジラVSメカゴジラ(1993年/日本)
■ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001年/日本)
■ゴジラ×メカゴジラ(2002年/日本)

いかにもNHKらしい、よいこちゃん編成だが
今さら「ゴジラ対ヘドラ」とか
「オール怪獣大進撃」とか見せられても
ウンザリするだけだし。
これで賢明なのかもしれない。

あと特集番組
■ザ・プレミアム
「ゴジラの大逆襲〜お前は何者なのか」
■音で怪獣を描いた男 〜ゴジラ VS 伊福部昭〜

で構成されてました。
BS夏ゴジラ祭り



あらすぢ
ゴジラとMOGERAが共闘したスペースゴジラ
との戦いから一年後の1996年、バース島が
消滅し、ゴジラとリトルゴジラが姿を消した。
1か月後、香港に出現したゴジラは従来と違い
赤く発光し、赤い熱線を吐きながら香港の町を
蹂躙していった。バース島消滅は、その地下の
高純度の天然ウランが熱水に反応した結果の
爆発であり、その影響を受け体内炉心の
核エネルギーが不安定になったゴジラは、
いつ核爆発を起こしてもおかしくない状態
であった。
************************

当時、前作の「ゴジラVSスペースゴジラ」を
なんと劇場で観てしまいまして
あまりのデキの悪さに、
ホトホト愛想が尽きてしまいました。
なもんで、この作品の制作発表がなされたとき
ゴジラ死す」といわれても
さもありなん、と思いましたし
ゴジラVSシリーズを半ば義務感から
劇場に出向いていたのですが
ぱったり、足を運ばなくなりました。

時には「メガギラス」と「デストロイア」の区別が
ついていないこともあった位
PONにはどうでもいい作品だったのであります。
まさかNHKの放映で、この作品を
観ることになろうとは思いませんでした。

さて、映画詳細です(ネタバレ御免)

主人公格、山根健吉(演:林泰文)。
たどたどしい演技でどうなることかと心配したが
最後は実況中継者に徹し、物語にはあまり貢献せず。
この人は山根新吉の息子で、新吉氏とは
40年前のゴジラ大戸島襲撃(初代ゴジラの話)で
両親を家ごとゴジラに踏みつぶされ、
「ちきしょう!ちきしょう!」と
叫んでいた少年。
山根博士(演:志村喬)は彼を養子として
引き取っていたんだね。いい博士だな。

その山根健吉が言う。
僕らはオキシジェンデストロイヤ―を
 造らなかった。
 だがオキシジェンデストロイヤーはそこにある


初代ゴジラから半世紀近く。
これだけ化学が発展しているのなら
誰か一人くらいオキシジェンデストロイヤーを
再開発してもよさそうなものだが
歴代のゴジラ映画製作者達にとって
芹沢博士が自分を犠牲にしてまで守った
オキシジェンデストロイヤー製造法が、
現代によみがえるって話は禁じ手だったようだ。

原水爆の象徴=ゴジラをやっつけるためなら
原水爆を上回る悪魔技術を用いてはいけない。

でもここまで神格化しちゃった
ゴジラを殺すには、”伝説”の力でも借りたいところ。

そこで苦肉の策として
オキシジェンデストロイヤーによって
生み出された怪獣デストロイアを
”ゴジラの対の存在”として仕立て上げたのだろう。

ゴジラを完璧に殺せたのは
オキシジェンデストロイヤーだけ。
メルトダウン寸前のゴジラを
オキシジェンデストロイヤーの申し子である
デストロイアで消す、ことを考えついた皆さん。

だから山根健吉の先のセリフは
ゴジラ製作者の声を代弁していたようにも聞こえ。

・・その割に弱かったけれど。
いよいよ話が”ゴジラがいかに死んでゆくか”に
焦点が絞られるや
用済みとばかりに、いきなり
スーパーXVによって強制退場させられてしまう
デストロイアがいと哀れ。

オキシジェン結局関係なかったし。

エイリアンUを意識したのか
(動体探知機も出てくる)
ゴジラ映画らしくもない
等身大のモンスター(デストロイア子供)と
人間との室内射撃戦も展開するが
東宝も慣れないことするもんじゃない。

挙句に「自衛隊に出動要請!」とかほざくが
では出動要請前に大騒ぎしてた
あの特殊部隊はどこのなのか?
→「警視庁の特殊部隊SUMP」何だそうな。

今回、Gフォース予算切れ
(一説には冷凍兵器を持ち合わせていなかったらしい)
のため、ゴジラ迎撃は自衛隊にお任せ。
何のためのGフォースなのか。
ただGフォース司令官(中尾彬)が
眼をギョロっとしてるだけ。

山根健吉の姉がニュースキャスター
いしのようこ。はっきりって大根。

VSシリーズに連続出演してた
ゴジラ追跡エスパーの小高恵美。
今回はヘリに乗ってるばかり。
私も用済みね」と自嘲する。

妙に活躍(姿を見せる)アメリカ帰り
もう一人のエスパーに大沢さやか。
彼女、Wiki先生によれば
二代目ルパンの栗貫の奥さんらしい。
へー。

高島兄は今度は黒木特佐役で出演。
なんでだ?
大人の事情により高島弟が
出演できなかったにしてもだ、
VSメカゴジラの「ガルーダ=青木」で
いいじゃん。兄弟だからどっちを
キャスティングしてもいいだろ?的なアバウトさ。

それから篠田三郎(演:東光太郎)。
いくらウルトラマンの力を棄て
人間として困難に立ち向かってゆくことを
信条にしたとしても・・だ。
今度もウルトラマンタロウに
変身してくれなかったのには失望した。

そういや主人公は
もう豚郎とは呼ばせない、でおなじみの
辰巳琢郎さんでした。



ゴジラがメルトダウンというが
劇中の説明だと
「ゴジラの心臓が1200度を超えると
 メルトダウン。周囲に猛烈な放射能を
 まき散らしつつ、地中奥深く沈んでゆく!
」と。

・・それって今の福島の地下なんじゃないか?
フクイチは1〜3号機までメルトダウン状態だし。

ゴジラvsデストロイア
Godzilla vs. Destoroyah

監督:
大河原孝夫(本編)
川北紘一(特技)
脚本:大森一樹
製作:田中友幸/富山省吾

出演者:
辰巳琢郎
石野陽子
林泰文
小高恵美
大沢さやか
村田雄浩
上田耕一
河内桃子
高嶋政宏
中尾彬
篠田三郎

音楽:伊福部昭
撮影:
関口芳則(本編)
江口憲一(特技)
大根田俊光(特技)
編集:
長田千鶴子(本編)
東島左枝(特技)

製作会社:東宝映画

配給:東宝
公開:1995年12月9日
上映時間:103分

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2014年08月11日

ゴジラVSメカゴジラ

「ゴジラVSメカゴジラ」

ゴジラシリーズは大きく分けて3期あり
・昭和ゴジラ(対ゴジラ
・平成ゴジラ(VSゴジラ
・ミレニアムシリーズ(Xゴジラ

メカゴジラは企画者が安易に発想できる
人気が高いためか全てのシリーズで登場する。
しかも名前が題名に出てくる唯一の怪獣だ。
(キングギドラも一応そうだけど)

・昭和ゴジラ(対ゴジラ)
「ゴジラ対メカゴジラ」
→宇宙人(ブラックホール第三惑星人)製

・平成ゴジラ(VSゴジラ)
「ゴジラvsメカゴジラ」
→人類(未来メカ・メカキングギドラを解析)製

・ミレニアムシリーズ(XXゴジラ)
「ゴジラ×メカゴジラ」
→人類(初代ゴジラの死体骨格を流用)製

てなわけで、この映画は「VS」なので
平成ゴジラシリーズのメカゴジラであります。



あらすぢ
1992年、立て続けに受けたゴジラ被害に
対応すべく、国連はG対策センター
(U.N.G.C.C:United Nations
 Godziila Countermeasure Center)
および対ゴジラ部隊Gフォース(G-FORCE)を
筑波に設置した。G対策センターは対ゴジラ
戦闘マシンの開発計画として、まず1号機
ガルーダを試作。しかしガルーダは攻撃力に
問題があり、新たに2号機の開発に取り掛かる。
まず、海底からメカキングギドラを引き揚げ、
23世紀のテクノロジーを解析。そして、
そこから得られた技術を元に究極の対ゴジラ
兵器メカゴジラが完成した。

1994年、ベーリング海のアドノア島で
翼竜の化石が見つかり、国立生命科学研究所の
古生物学者である大前裕史を中心とした
調査隊が出向いたところ、そこには孵化した
後の卵の殻と孵化していない卵があった・・。

************************

それまでメカゴジラといえば
宇宙人くらいしか、製造する
資金力も技術力も企画力もなかったんだけど
1990年代になって人類は初めて
メカゴジラという、世界三大無用の長物
(万里の長城、大和、ピラミッド)に
堂々ランクインできるシロモノの開発力が
整ったようである。それは重畳。

おーらィ、れっつゴぅ、あタっく・・
原田大二郎のヘタクソすぎる
英語が堪能できる作品。

前回、高島弟が、自衛隊のエース
「黒木特佐」としてゴジラ映画に出演していたが
今度は、Gフォースパイロット青木役で
高島兄が参戦。
兄の出演によってゴジラシリーズで
高島親子二代にわたって出演が実現した。
(本作でもドサクサで高島父も顔出し出演。
 そもそもキングコング対ゴジラなど
 父はゴジラ映画常連)

その青木氏、妙に軽い男として描かれている。
対ゴジラ兵器一号機として戦闘機「ガルーダ」の
開発にかかわるが、ガルーダは対ゴジラ兵器として
あまりに攻撃力がなさすぎ、と却下。
対ゴジラ兵器二号機、メカゴジラが作られたらしい。
攻撃力うんぬんとかいうが、
それくらい造る前に解かるだろ、と
軽くツッコミを入れておく。

廃棄処分なりかけであったガルーダだが
捨てる神あれば・・で、ひそかに
メカゴジラの背中に合体機能が
組み込まれていたようで、
メカゴジラのブースター兼武装向上を狙い、
合体してスーパーメカゴジラになる。
ガンダムでいえばGディフェンサーですね。

メカゴジラというが、基本は射撃戦なんで
発射母体なら別にゴジラに似せる必要も
ないんだけど、まあいいか。



あとはそう・・ラドンの扱いが酷すぎ。
中尾彬のギョロ目に若干のウンザリ感。
そんなところ。



ゴジラvsメカゴジラ
Godzilla vs. Mechagodzilla II

監督:
大河原孝夫(本編)
川北紘一(特技)
脚本:三村渉
製作総指揮:田中友幸

ナレーター:小林清志

出演者
高嶋政宏
佐野量子
小高恵美
原田大二郎
宮川一朗太
中尾彬
佐原健二
高島忠夫
川津祐介

音楽:伊福部昭
撮影:
関口芳則(本編)
江口憲一(特技)
大根田俊光(特技)

編集:
米田美保(本編)
東島左枝(特技)

製作会社:東宝映画
配給:東宝

公開:1993年12月11日
上映時間:108分

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2014年08月10日

ゴジラ(1984)

「ゴジラ(1984)」

BS日本映画専門チャンネル
「総力特集ゴジラ」より。

中学1年生の時、貯めた小遣いを片手に
町の映画館までいったっけな。
1975年「メカゴジラの逆襲」以来
9年ぶりの怪獣映画新作ってことで
当時は映画公開が非常に楽しみだった。

あらすぢ
伊豆諸島の大黒島で巨大な噴火が発生。
噴火から3か月後、大黒島近海で操業
していた漁船「第五八幡丸」が嵐によって
航行困難となり、なぜか島へと引き寄せ
られていく。乗組員はSOSを発信するが、
その後に消息を絶った。
一夜明け、付近をヨットで航行していた
新聞記者の牧吾郎は漂流していた第五
八幡丸を発見。船内へ乗り込むが、
そこにはミイラ化した船員の死体が
連なっており、彼らは何かと格闘した
跡があった。唯一の生存者である
奥村宏を見つけたその時、体長1メートル
ほどもある巨大なフナムシに襲われ・・

************************

1億円だかかけて制作された
ゴジラの上半身ロボット(サイボットという)が
話題になった。
東宝にしても邦画界っていつもそうなんだけども
「○○億円使った」という話題性ありき、で
どうでもよい事にゴーカイに金使ってしまう反面
本当に必要なところに金を回さない、という
悪癖がありまして
(かぐや姫の十二単にン億、
 ドロンジョのラバーボンテージに5千万とか)

渡り鳥の発する超音波とかに
反応するゴジラのアップシーンとか
それなりに健闘していたのかもしれない。
1億円の出演料が果たして妥当だったかどうか
かなり微妙なところだった。

プロデューサーも「○○億円使った」
という話題がホンキで観客動員に貢献すると
考えているんだろうか??
・・治らないのかな。
もうこういうビョーキは。

なによりPONが嫌いなのは
本作ゴジラのデザイン。
口の悪いマニアの間では
”パンチパーマ”ゴジラなんて言われた。
映画は、長いお勤めから戻ってきた
パンチパーマ兄貴が久々にジュク(新宿)に
戻って来てみれば・・なんかそんな感。



オープニングは、離島支局に飛ばされてる
しがないサラリーマン新聞記者(演:田中健)が
優雅にヨットでセーリング中、昨晩から
行方不明になっていたマグロ漁船を発見する。
ヨット上で流れる、音程からしてビミョウな歌は
東宝シンデレラでグランプリをとったばかりの
沢口靖子が歌う。
東宝シンデレラのコンテストに”歌”の項目は
無かったのかね?

漂流マグロ船にはミイラ化した死体ばかり
ゴロゴロ。犯人はゴジラの表皮に寄生していた
巨大フナムシ(ショッキラス)。
惨劇はコイツが乗員の水分を
すべて吸い取ってしまったから。
ゴジラまで出てこなくとも
巨大フナムシで充分、日常生活の脅威になりうる。

で、まあいろいろあって新宿。
ゴジラが襲来した新宿の一角には
グーゼン林田鳥類研究所がありまして
ゴジラに研究所が襲われるのが先か?
ゴジラ撃退方法が確立するのが先か?
という、要らぬサスペンスが続きます。

間一髪wゴジラ撃退にめどが立った一行は
陸上自衛隊のヘリでひとまず大島三原山へ
むかうことにするが、新宿の高層ビル街の
不安定な乱気流のため、窓に撃ちこんだ
ロープが安定せず、ここでも要らぬサスペンス
ロープを伝って窓から突入してくるのが
サブ主人公格の奥村氏(演:宅麻伸)。
彼、沢口靖子のお兄さんにして海洋大学の大学生
ってことで、要は単なる一般人なのだが・・。
そこは陸上自衛隊のレンジャーさん達の
出番でしょう?
ゴジラ迎撃で自衛隊はそんなに人手不足なんか?



防衛大臣「スーパーXはまだか?
自衛隊員「ただいま、発進しました!
のやり取りの後、無理やり高鳴るBGM。
次の瞬間、空を飛んでるのが我らが
首都防衛多用途飛行要塞スーパーX。
(正式名称
 防衛庁 陸上自衛隊 陸上幕僚監部付実験航空隊
 首都防衛隊 首都防衛移動要塞 T-1号だって)

こういう会話があれば、制作側からすれば
発進シークエンスを撮影しなくてよいので
大変便利だ。
政治家なぞ、そもそも国民から
コンセンサスを取り付ける必要すらない。
だってもうソコにあるんだからな(笑)

いや、ジブン好きなんですけど。
スーパーX。
デザインからその存在からさ、
コテコテすぎて素敵。
人類側もメカゴジラ一体作るくらいなら
スーパーX量産のほうがよほど効果があったと思う。
税金の無駄遣いとかいうが
こういう無駄遣いなら税金払ってもいいなw
(当時、映画パンフを購入したんだけど
 そこには秘密兵器スーパーXの解説が載ってて
 ”現在の技術力で製造は充分可能である”と。
 ものスゴーく適当なこと書くライターだな〜と
 中学生の自分もさすがに思った)

そのスーパーX。
一度はゴジラを地面に叩き伏せることに成功する。
喜ぶ機内の一同

機長「おめでとう!」
部下「ありがとう!」

機長のお言葉もどうかと思うが
部下の返しもなんだかミョウだと思った。

武田鉄矢・・色々な意味で余計。

ゴジラ
The Return of Godzilla

監督
橋本幸治(本編)
中野昭慶(特撮)

脚本:永原秀一
原案:田中友幸
製作:田中友幸

出演者:
小林桂樹
田中健
沢口靖子
宅麻伸
小沢栄太郎
内藤武敏
石坂浩二
武田鉄矢
夏木陽介

音楽:小六禮次郎
主題歌:
「GODZILLA」
ザ・スター・シスターズ

撮影:
原一民(本編)
山本武(特撮)
大根田俊光(特撮)
編集:黒岩義民

製作会社:東宝映画
配給:東宝
公開:1984年12月15日
上映時間:103分

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