2012年10月23日

スーパーの女

これからスーパー業界に就職する人
アルバイトに至るまで、この映画を
研修題材として観ていただいてはいかが?

伊丹監督の奥さんへの愛がわかる。
決して若くもなければ美人女優でもない
宮本信子さんが
とてもチャーミングに撮られているのだ。

あらすぢ
スーパー“正直屋”の専務・小林五郎は、ライバルの
“安売り大魔王"が価格破壊の激安キャンペーンを
開始したと知って早速調査に出向いたが、そこで
偶然、幼なじみの井上花子と再会する。五郎は、
スーパーの内情にやたらと詳しい花子が次々に
安売り大魔王の激安トリックを見破ったことから、
正直屋を立て直すために彼女にレジ主任として
働いてもらうことにした。
「いいスーパーには主婦を興奮させるドラマがある」
と、花子は正直屋の改善に乗り出したが、現実は
厳しかった。

************************

スーパー業界に限らず、
ただなんとなく自分は大丈夫だろ?位に
根拠なく社会を信じることが出来ていたあのころ
この映画が製作されたのはそんな時代。

先見の明ありすぎな映画でありますな。
この映画の後、
豚インフルエンザ、鳥インフルエンザ
ヤコブ病に、産地偽装、期限偽装・・
中国産農薬入り餃子、韓国ゴミ入りキムチ
どこぞの料亭のボソボソママのような
「食材使い回し」、ミートホープに
レバ刺し
騒ぎ・・
そして「風評被害の名の下の実害」等々
食に関する問題は
もはやすっかりお馴染みであります。

結局、日本だけは、自分のだけは
ダイジョウブに違いない、では全然なくって
どの社会でも、見えないところでは
やり放題だったということが
結果的にバレてしまいました。
ただ、我々が知らなかっただけで。

そんな社会の裏を知るようになった今となっては、
この映画の舞台、スーパー“正直屋”の手口など
かなりカワイイ部類に入ってしまう。

映画に出てくる話なぞ、序の口というか
もうその手は古いよ、なんて事情通が
したり顔で言いそうだけども
とにかく、やろうと思えば出来てしまう
流通の舞台裏。不正の数々。
その手口が面白おかしく描写されています。

古い肉の再加工
売れ残りのリパック、消費期限修正
高い値段を付けて値引き感を煽り
余計な肉を混ぜ、産地偽装、
お惣菜は、スーパー各所で転用できなくなった
売れ残り商品で作る・・。



スーパーからしてみれば
生き残るため、すべて当たり前の行為。
生活の知恵ともいえ、そんな商慣習に
ずっぷし浸かっているスーパー“正直屋”

ヤンチャな女ガキ大将だったらしい
井上花子(演:宮本信子)と
今でこそ地方スーパーの経営者として
偉そうにしているが、実はケチで小心でスケベな
小林五郎(演:津川雅彦)は小学校時代の同級生。
二人の掛け合いが面白い。

なにしろこの井上花子。
主婦の知恵を身をもって習得しているバツイチ。
相手もガキの時分はさんざんイジメテた
五郎なんで、なんら怖いものがない。
「馬鹿だな〜、頭使えよ」

主婦目線から、思うところをそのまま
ズバリと提言する花子。
嫌われたり、ウザがられたら辞めればいいだけのこと。
金に困っているわけじゃないし、
行動パターンはとてもシンプル。

主婦からすれば当たり前の花子の提言が
図にあたり、五郎専務は大喜び。
彼女を主任に昇格させ、
ちょうど奥さんを亡くしたばかりで
寂しかったこともあり、ベッドに誘う。

「それじゃぁアタシは単に専務の女じゃないか
 専務の女が仕切っても誰もついてこないんだよ」


話も終盤。
生活に根付いたスーパー業界を描いた
映画だというのに、カーチェイスまで飛び出し。
(そんなサービス精神いらないのでは?伊丹カントク)
しかも運転手がアフロじゃない頭の蛾次郎氏。

最近の自分は
放射能汚染の危険のある食材と
悪意のある国からの食材と
ただひたすら儲けのための国の食材と
どれがモットモ、リスクが少ないのかとか
マジ考えてしまう。

今やニッポンは、この映画が作られた時代の
はるかナナメ上を突っ走っている。
やれやれ。

キャスト(役名)
宮本信子 (井上花子)
津川雅彦 (小林五郎)
矢野宣 (正直屋店長)
六平直政 (精肉部チーフ)
高橋長英 (鮮魚部チーフ)
三宅裕司 (青果部チーフ)
あき竹城 (惣菜部チーフ)
伊東四朗 (安売り大魔王社長)
松本明子 (レジ)
金田龍之介 (五郎の兄・一郎)
小堺一機 (販促部員)
柳沢慎吾 (精肉部助手)
金萬福 (精肉部助手)
伊集院光 (鮮魚部助手)
原日出子 (パートさん)
野際陽子 (お客さま)
迫文代 (お客さま)
田嶋陽子 (お客さま)
柴田理恵 (お客さま)
ヨネスケ (安売り大魔王店長)
渡辺正行 (店員)
岡本信人 (おにぎり屋の社長)
不破万作 (屑肉業者)
佐藤蛾次郎 (運転手)
奥村公延 (漁港のおじさん)
あご勇 (青果部)

スタッフ
監督 伊丹十三
脚本 伊丹十三
撮影 前田米造
音楽 本多俊之
助監督 中嶋竹彦

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2012年10月22日

ジュラシックパークV

先日、BSだかCSだかで放映。
映画は続編が次々と作られて
シリーズ化が見えてくると、
予算もだんだんと低下し
その映画のおかげで当たり役をモノにしたのに
俳優たちもイメージの固定化や
なによりその低予算に耐え切れず?離脱してゆく。

ジュラシックシリーズは1作目こそ
ジェフ・ゴールドブラムとサム・ニールが
競演してたけど、2作目ではジェフが
そして3作目ではサム・ニールがそれぞれ出演した。

一応、正当な続編なんだよ、
アルバト×スあたりがやりそうな
2流映画会社が勝手に配給したような
エセ続編じゃないんだよ、
ということをアピール?している・・んだと思う。

「少年には二種類ある。
 宇宙飛行士を目指す者と
 天文学者を目指す者だ」

あらすぢ
コスタリカ沖でパラセイリングをしていた
少年エリックが、恐竜が生息する
イスラ・ソルナ島に不時着する。
少年の捜索活動に乗り出した両親
(ウィリアム・H・メイシー、ティア・レオーニ)
に巻き込まれ、古生物学者グラント博士
(サム・ニール)は再び島を訪れることになる。
だが、かつて恐竜の襲撃に遭ったグラントの
不安が的中。凶暴な恐竜たちが次々と現れ、
一行は命懸けの脱出劇に挑む。

************************

元オーメンのダミアンだけのことはあって
グラント(サム・ニール)博士の眼力はたいしたもの。
そこらの恐竜に負けない。
彼に対抗しうるとすれば、
やっぱマルコム(ジェフ・ゴールドブラム)博士の
くらいだろう。

数々のピンチのなか、最もヤバイ状況に
陥いるグラント博士。ロクな武器もないままに
仲間たちとはハグれた彼は、ラプトルの群れに
包囲されてしまう。

さすがの博士も喰われる覚悟を決めた・・

そこへ現る救いの手。
誰かが煙幕弾を投げ入れ、同時に博士は
安全地帯へ引き込まれる。

救いの主は、映画のオープニングで、
大変なことになった少年エリック。
彼はエイリアン2のニュートのように
地下に潜って、ひたすら救出されるのを
待っていたのだった。

(グラント)「マルコム博士の本は読んだ?」
(エリック)「読みましたけど、説教くさくって
       それにカオス理論の自画自賛が・・」
(グ)「そうか、キミとは気が合いそうだ」

グラントとマルコムの間に妙なライバル意識が
感じられて面白い掛け合い。

(エ)「博士の古生物の論文が面白いです。」
(グ)「食われそうになる前に書いたからね。」

ムカつく馬鹿女(演ティア・レオーニ)。
エリック少年の母。
「愛する息子を助けるためだから、
 母親なんだから」といって、
何でも許されるワケではない。
気持ちは判るけれど、少なくとも当事者は
ああいった現場に行かない方がいい。

Tでは「T・レックス」単体で
Uは「T・レックス」のつがいで、というように
とにかくT・レックス(ティラノサウルス)を
活躍させすぎてしまったんで、Vではインパクトで
上回るモノを登場させねばならない。
登場キャラのインフレ化。ドラゴンボール状態。

以上により、今回、白羽の矢が立ったのが
スピノサウルス
恐竜学会の中では比較的新顔。
確かにガタイこそT・レックスよりデカイ。
一応肉食であるようなのだが、主食は川魚。
(歯の並び方で判るらしい)
実際はあそこまで正面からバトルしないみたい。
ライオンとトラを同じフィールドに並べても
余程のことがない限りケンカなんかしないものだ。
双方、無事じゃすまないことを知っているから。

ま、それでは映画にならないから。
前作までは「ティラノサウルス」ココにあり!と
大暴れなヤツだったのに、スピノサウルスは
これをねじ伏せてしまった。

更には粘着質にも主人公一行を追いかけてくる。
まるでピーターパンのチクタクワニ。

端役はどんなに用心深く進んでも、
横から恐竜に食われるのに
主人公はヤケクソになって、どんなにジャングルを
ダッシュしても、ちっとも襲われないという・・。
結局、女性と子供は生き残る。



霧とかドアの向こう側はたいていロクなことがない。
サイレントヒル状態。

ただプテラノドンまでが敵になるのは
ちょっとやりすぎな気もした。
基本、グライダー恐竜であるプテラノドンって
あんなに揚力あるんだろうか?

博士一行は執拗にラプトルの群れに襲われる。
ネタばれすると、博士の一行に「研究のため」と称して
ラプトルのタマゴを盗んだ奴がいたからだった。

(じゃ、卵捨てますか?と聞かれ)
(グ)「持っていると怒るが
    持っていないと怒るぞ」

ラプトルの一種、オヴィラプトルは化石発見時、
別の恐竜のタマゴを盗んでいるように見えたことから、
タマゴ泥棒=オヴィラプトルと命名されてしまった
経緯があるが、この映画では純粋に被害者だった。

「人間は「純粋に研究のため」と称して
 ロクなことをしてこなかった」


キャスト
出演
サム・ニール (Dr. Alan Grant)
ウィリアム・H・メイシー (Paul Kirby)
ティア・レオーニ (Amanda Kirby)
アレッサンドロ・ニヴォラ (Billy Brennan)
マイケル・ジェッター (Udesky)
トレヴァー・モーガン (Eric Kirby)
ブルース・ヤング (nash)
ジョン・ディール (Cooper)
ローラ・ダーン (Ellie)

スタッフ
監督 ジョー・ジョンストン
脚本 ピーター・バックマン
アレクサンダー・ペイン/ジム・テイラー
製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグ
キャラクター・デザイン マイケル・クライトン
撮影 シェリー・ジョンソン
美術 エド・ヴァリュー
音楽 ドン・デイヴィス
編集 ロバート・ダルヴァ
衣裳/スタイリスト ベッツィ・コックス

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2012年10月14日

スカイ・クロラ The Sky Crawlers

BSの日本映画専門チャンネルでやってた。

あらすぢ
押井守監督が現代の若者に送るメッセージ

舞台は現在と似たどこか。ここでは思春期の
少年たちを戦闘機に乗せ、ショーとしての
戦争を戦わせることによって人々は平和を
実感している。いくらでも代わりのいる、
決して年をとらぬこの不思議な少年たちは
「キルドレ」と呼ばれ、今日も戦死者が続出する
最前線に補充されていく。そんなキルドレの
一人カンナミ・ユーイチ(声:加瀬亮)は、欧州
のある空軍基地に配属される。そこの女性
司令官クサナギ・スイト(声:菊地凛子)は、
なぜか彼のことを知っている様子だったが
カンナミには覚えがない。

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昔からオシイ作品は好きなんだけれども
この作品は、また観たいと思わせるほどではなかった。
正直いってまたこのパターンかとも思った。
いい加減、押井監督に期待しすぎなのかもしれない。
ファンの方には申し訳ないこってすけれど。

絵はキレイだし、空戦シーンもスゴイとは思う。
「オネアミスの翼」のラストでの空戦
あれもスゴイと思ったが、
この映画ではオネアミスの十倍以上、
これでもかっつーくらい空戦を堪能できる。
できるのだが、あっちは手描きで、こっちはCG。
相変わらずのハイクオリティは感じますが。

面白いかこの映画?と、問われたら困ってしまう。

この、リアルな戦争を経済活性の目玉に、という発想。
むちゃくちゃに思えるだけど
確か、銀河鉄道999にもそんなのあった。
(TV第47話 永久戦斗実験室)
大きな防弾ガラス窓のあるレストランで
ビフテキ(→食いてえ)をほお張る鉄郎。
そのガラスの向こうには砂漠が広がっており
何も知らない鉄郎が食を休め、顔を上げると、
ガラス窓の向こうで若い兵士が瀕死という・・

>ショーとしての戦争を戦わせることに
>よって人々は平和を実感している。

この世界では、戦争が人々のガス抜き
であるとともに、一種のショーウインドウの
ような役割も果たしているようだ。

本日の戦況報道によれば「○○工業」の戦闘機が活躍
→株価上昇
日々戦争やってる
→どこかで必ず大量消費がある
→経済がうまく回る

経済活性のための戦争と
石油権益を守るための戦争。

さすがに自分や自分たちの子供が死ぬ戦争は
勘弁してほしいが、バイオテクノロジーが
発達しまくったこの時代、幸い「キルドレ」と
呼ばれる兵士がいくらでも増産できるんで
彼らが死ぬ戦争なら別にかまわない、
ということなんだな。

「キルドレ」はブレードランナーでいえば
ネクサス6みたいなものか。
過去の記憶を持たない人間は
情緒不安定になってしまうのかもしれない。

敵側に伝説の凄腕パイロット「ティーチャー」
とやらがいる。キルドレ達は
なぜかそいつに絶対に勝てないとされ
物語終盤、主人公のキルドレは
よせばいいのに、レゾンデートルを探すためか
ティーチャーに立ち向う流れになってゆく。
その際の絶望感というか圧迫感みたいのは
感じられました。



たけくま先生評論。さすが文がうまい。

朝日の文化欄の記者さんの記事。
なんかすごーくこの作品に怒っている。
彼は「東京本社版夕刊で毎月1回」
アニメ・マンガ・ゲームのページ
「アニマゲDON」を担当しているらしい。


The Sky Crawlers 
2008年/日本/カラー/121分
配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:押井守
原作:森博嗣
脚本:伊藤ちひろ
音楽:川井憲次
声の出演:菊地凛子、加瀬亮、栗山千明

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2012年10月11日

零戦燃ゆ

たぶん日本映画専門チャンネルの放映。
終戦記念日だったからね。
映画「連合艦隊」に続いて観賞す。


「零戦萌ゆ」じゃなくってよかった。
それじゃミリオタ映画になってしまう。

あらすぢ
銀色に輝く新型戦闘機・零戦の勇姿に
魅せられて横須賀海兵団に入団した
浜田正一と水島国夫は、浜田は航空兵、
水島は整備兵と別な道を歩み活躍していた。
入団してから2年後の、昭和16年12月8日、
日本は連合軍に対して無謀な戦いを挑んだ。
浜田と水島は台湾・高尾基地にいた。
日本海軍はハワイ真珠湾に奇襲をかけ、
航空兵力による初の大戦果をあげた。
高尾基地から飛びたった浜田たちの零戦の
大編隊は五百カイリを越えて、フィリッピンの
クラークフィールド基地を攻撃した。その
零戦は“ゼロファイター”と呼ばれ、連合軍に
悪魔の如く恐れられた。

************************

主人公は、加山雄三に試作機のゼロ戦を
特別に見せてもらう。試作なんでまだ未塗装、
超々ジェラルミンがまぶしい。
(ゼロ戦は本当に「超々」ジェラルミンで
 作られている)

この手の映画にしては珍しく、主人公は
空母ではなく台湾航空隊所属なんで、
太平洋戦争初陣は真珠湾攻撃ではなく、
往復500海里のフィリピンへの渡洋攻撃でした。
それでも充分すげいんだけども。

なんせ、マッカーサア大将は
まさか日本が、台湾から一挙に飛んでこれる
戦闘機など作れるはずがない、と
高をくくっていたので、実際にご当地、フィリッピンが
攻撃されるや、近くに空母がいるに違いないと
念入りに偵察させたらしい。

艦上戦闘機って、ゼロ戦やらトムキャットやらを
知ってしまっている我々にとってみれば、
充分「戦力」として期待できるものと思うけれど
空母が実用化してまだ20年くらいの当時の
軍人からすると、戦力として換算するには
かなり「頼りない」イメージだったようだ。

戦争させるなら、陸上から発進する戦闘機
いいってこと。艦上戦闘機は空母に乗せるため、
本来なら飛行機に搭載すべき装備を、相当
取っ払ってしまった、頼りない「簡易機」として
映っていた様子。

そんな軍人のイメージを覆してしまったのが
ゼロ戦。ZERO・FIGHTERなのです。

戦闘機って奴を開発する場合
軍人は大きなコドモなんで、
「いっちょ、強くて、使いやすくて、早いやつを
 ちゃっちゃっと開発してくれ、頼むぜ!」
と気楽に命令してくるんだが、
本来「格闘能力」「航続力」「スピード」は
相容れないもの。
あちらを立てればこちらが立たず。

この三要素をハイレベルで両立させるには
やっぱエンジンがデカクないとってことになるが
2000HP級エンジンが欧米の主流となる中
最後まで日本軍は1000HP級エンジンだった。
(一部、大型機に使われてた2000HP級
 エンジンを転用して雷電とか開発した)
日本は1000HPエンジンにこだわったんじゃなく
国内技術では安定してそれしか作れなかった。
そのエンジンにしたって、元々は戦前に
欧米から輸入したモノのデッドコピーだもの。
技術もガソリンも鉄くずも、敵国からの輸入だし
勝てるはずなかったのだ。

ところが、三菱重工「堀越二郎」技師は
「格闘能力」「航続力」を重視して
世界に通用する戦闘機を作ってしまった。
それが「零戦」。

「肉を切らせて骨を断つ」の攻撃最偏重。
要は有名な薩摩の示現流方式。
防御なんか考えない
⇒装甲板もない
⇒身軽
⇒格闘戦に強い、遠くまで飛べる
⇒でも当たったら最後。
(骨を断つ前に切られて終了・・)

映画は人々の戦時下の生活と
そんなのをまったく無視する形で進む戦争を
ゼロ戦の栄華盛衰を通して描く。



んで、堀越二郎技師役は
「北大路欣也」さん。
見た目がちょっと立派すぎねいかい?
(ご本人を写真で見た限りでは、
 丸めがねのヒョロっとした感じの人なんで)

当時人気絶頂アイドルでも
起用しとけってことでの「早見優」なのかも
知れないが、なんか戦中の日本女性って
感じがあまりしないのが残念。



そしてまたまたウルトラ警備隊より
このお二方が出演。
中山昭二=キリヤマ隊長
森次晃嗣=ウルトラセブン

まあ確かに・・ウルトラ警備隊の始祖は
帝国海軍航空隊あたりなのかもしれないから。

映画ですか?一度観ればいいかな。

追記:先日行った特撮博物館(10/8で閉館)に
   この映画で使われた忌々しきB29の撮影用模型が
   ありました。ボロボロ。

キャスト
出演
丹波哲郎 (山本五十六)
加山雄三 (下川万兵衛)
あおい輝彦 (小福田租)
目黒祐樹 (宮野善治郎)
堤大二郎 (浜田正一)
橋爪淳 (水島国夫)
早見優 (吉川静子)
南田洋子 (浜田イネ)
北大路欣也 (堀越二郎)
大門正明 (曽根嘉年)
宅麻伸 (東条輝雄)
加藤武 (宇垣纒)
青木義朗 (小沢治三郎)
おりも政夫 (森崎中尉)
中山昭二 (航本担当官)
森次晃嗣 (空技廠担当官)
御木本伸介 (航艦参謀)
神山繁 (軍令部参謀)
佐藤允 (軍医)
真木洋子 (喜代)

スタッフ
監督 舛田利雄
特撮監督/特技監督 川北紘一
脚本 笠原和夫
原作 柳田邦男
製作 田中友幸
撮影 西垣六郎
美術 育野重一
音楽 伊部晴美
録音 宮内一男
照明 粟木原毅
編集 黒岩義民
助監督 井上英之
スチール 吉崎治
SFX/VFX/特撮 鶴見孝夫
江口憲一/井上泰幸/三上鴻平/宮西武史/中尾孝
特撮助監督 浅田英一
製作協力 高井英幸/田久保正之

ジャンル 戦争
製作年 1984年
製作国 日本
配給 東宝

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2012年09月29日

ザ・グリード

「ザ・グリード」

おいおい、次はなんだ!?

グリードとは「貪欲」の意。
貪欲なのはモンスターの食欲か
それとも人間たちの欲望か・・。

このような映画なんか、その筋が好きな奴は
黙っていても既に観ているだろうし
そうじゃない人間は、振り向きもしないでしょう。

決して決して、フツー人にこういった
「おバカワールド」を理解してもらおうとか
思ってはいけませんね。
モンスター映画なんてそんなモンです。

あらすぢ
南シナ海。処女航海中の3000人もの乗客を
乗せた豪華客船アルゴノーティカ号。
船内の女スリ・トリリアンは金庫へたどり着いた所で、
捕まり監禁される。
すると突然、船は何ものかに衝突し、強い衝撃が
パーティー会場を直撃する。時を同じくして、航行
していた密輸船サイパン号。目的地に向うはずが、
モーターボートと衝突する。アルゴノーティカ号を
発見した船長のフィネガンは、間一髪で
アルゴノーティカ号に避難する。なんとか助かった
乗客の前に、巨大な怪物が姿を現す…。

************************

ネタバレも何もないんですが、
巨大豪華客船をバケモノが襲う映画。

最初は巨大なゴカイ類が単体で出現。
登場人物たちも、船のかしこに巨大ゴカイが
大量出現したのかと思っていたら・・
実はそのゴカイ類ひとつひとつが「触手」であって
バケモノの正体はタコのでっかいのでした。

ヨーロッパでは「タコ」はデビルフィッシュと呼ばれ
日本のようにバリバリ食用としているのは
地中海側の人間のみとも聞くけど。

劇中では、客船のオーナーが
いきなりバケモノの正体を解説しだす。
観ている方としては助かるけれども
いわく、奴はゴカイ類の一種だが
本来ならば体も小さく普段は超深海に生息している。
それが何らかの理由で浅海にあがってきた。
元が深海の高水圧に耐えうる体なんで
水圧から解放された結果、巨大化したというのだ。
よくわかんないけど。
船のオーナーが、そんなものに詳しいというのも
不思議な話だけれど。
モンスター映画なんてそんなもの。
だからモンスターなんだな。
日本映画だったら「放射能で巨大化」の
一文で片付くところだろう。

実は船のオーナー、ひとくせもフタクセもある嫌な奴。
巨大客船のオーナーになるという夢を
かなり無理して実現したため、
明日にも破産する運命にある男。
保険金殺人ならぬ保険金事故でマイシップを
ブッコワス(ただし死傷者は想定せず)ことで
保険金をゲットしようという野望を持っていたのだが・・
(こうして書いていてもワケわからん)

オーナーは保険金事故を実行するにあたって
想定リスク要因として、南シナ海に生息する
不思議な生物の存在を、あらかじめ調べつくして
いたのかも?
でもゴカイ類じゃなかった。大タコだった。

船のお客・乗務員、総勢3000名は
結果的にヤツに喰い尽くされたわけだが
これがまた非常にイヤな喰い方をする奴で
まるごと飲み込んで、体液だけを吸い上げる。
彼が勝手に船内に指定した「エサ場」には
体液吸い上げ済みの真っ赤なガイコツたちが
大量に積み上げられている有様。
映画では船の人間達の悲惨な末路
いかに作り物っぽいとしてもやっぱイヤだな。

女スリのトリリアン(演:ファムケ・ヤンセン)
行きがかり上パーティードレスでしばらく
活動しているが、なかなかキレイなひと。
立ち位置が、まんまルパンの不二子だけど
あそこまでスーパーウーマンじゃなかった。
するってーと、ルパンはだれだろ?ってことになる。

「密輸船」なんで、毎度毎度クライアントが
アヤシイ筋のサイパン号。今回運ぶのはは傭兵。
サイパン号船長のフィネガン(演:トリート・ウィリアムズ)
ってことになるか。
船長、映画冒頭からやる気ゼロの文句ッたれ。
いい加減の極みのような言動しかしないのだが、
いざとなればサスガ「密輸船」の船長である。
伊達に危ない橋を渡っていない。

傭兵テロリスト隊長(演:ウェス・ステュディ)。
ネイティブアメリケン系のコワモテで
フィネガン船長のことを最後まで警戒
(それだけ船長をタダモノではないと
 評価していたんだろう)
決して彼には銃を持たせなかったのだが・・

呉越同舟チームがいよいよピンチってときに
主力の中国製小型ガトリング銃を蹴渡す。

行くも地獄、引くも地獄の船内通路。
船長がさっと拾い上げ、隊長とともに構えるシーンは
喝采モンである。
実際、この二人が一番戦闘力があるんだから。



最後、生き残った2人+αは
とある島にたどり着く。ホッとするもつかの間
いきなり鳴り響く地響き

ドドドドドドドッ!!!!

「おいおい、次はなんだ!?」

キャスト
出演
トリート・ウィリアムズ (John Finnegan)
ファムケ・ヤンセン (Trillian St. James)
ケヴィン・J・オコナー (Joey Pantucc)
ユマ・デイモン (Leila)
アンソニー・ヒールド (Simon Canton)

スタッフ
監督 スティーヴン・ソマーズ
脚本 スティーヴン・ソマーズ
クリーチャーデザイン ロブ・ボッティン
撮影 ハワード・アサートン
音楽 ジェリー・ゴールドスミス
SFX/VFX/特撮 ドリーム・クエスト・イメージズ
インダストリアル・ライト・アンド・マジック
CGI ディーン・カンディ

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2012年09月28日

スプラッシュ

「スプラッシュ」

君の秘密はこれだけだろうね?
(トム・ハンクスのキメ台詞)

CSの「ザ・シネマ」で放映。
むかーし、自分が中学生くらいのときに観た
記憶が蘇える。
当時、ダリル・ハンナのムチムチが
えらくお気に入りだった・・。

あらすぢ
海で救った若者を慕って人間社会へやって来た
人魚の恋を描く。
監督は「ラブINニューヨーク」のロン・ハワード。
主題歌はリタ・クーリッジが担当。
出演はトム・ハンクス、ダリル・ハンナ、
ユージン・レヴィ、ジョン・キャンディ、
ダディー・グッドマンなど。
イーストマンカラー、ビスタサイズ。1984年作品。

************************

この映画って公開当時のコピーは
スパークリング・ファンタジー
じゃなかったっけ?
(調べてみたら、それは「スーパーガール」でした。
 どっちにしても「スパークリング・ファンタジー」って何?)

人魚姫の現代版リメイク。
マーメイドが男だと、とたんにアマゾンの「半魚人」になる。
男とはどうにも扱いがヒドイ。

(人魚といえば喜国雅彦の漫画を思い出す。
 なんとかしてマーメイドを妻にした野郎だったが
 彼女らの繁殖方法とは、妻が産んだ卵たちに
 ただ精子を振りかけるという・・苦笑)

あー、こほん。トム・ハンクス。
痩せてんなぁ。なにより・・若い。
でも天パとダンゴっ鼻はさすがトム・ハンクスだ。
そのへんは全然変わらず。

ダリルハンナ。
この映画では、初々しく体だけは見事に成長した
田舎娘という役がピッタリ。
彼女といえば思い出す作品は
この「スプラッシュ」と「ブレードランナー」のプリスと
あと「ジャイアントウーマン」。
すげえ作品ばっかりである。
いまなにしてんのかな。
(調べてみました、下記参照ください)

トム・ハンクスと似ても似つかない、ダメ男だと
思っていたデブ兄貴。実は結構世俗に通じてて
頼りになるあたりがお約束とはいえ痛快。

そして敵側。「人魚の存在を社会に
隠すことは科学の発展によろしくない!」
と、やらなくてもいい真相究明と情報公開に
精を出すウッディアレン似の科学者。
(70年代ドラマでいえば十勝花子さんみたいなもん)

要所要所で主人公たちの状況を悪化させる
存在であるが、最後は急に心を入れ替え
「迷惑かけた。償いはする」と中途参戦。
言うことはカッコいいけど瞬殺。

結局、人魚の存在がオフィシャルとなり、
人魚は米軍の研究施設に収容されてしまう。
米軍も、人魚からいったいなんの軍事技術を
得ようとするのか、よくワカランけども。
(シールズの総員半漁人改造化だろうか)



かくして、人魚を取り戻すべく
かなり行き当たりばったりな人魚奪還計画が始動。
かっさらい方がほとんどコントである。
いいのです。「ファンタジー」なのですから。

かくしてお姫様は王子様と幸せに暮らしました。
メデタシメデタシ。

追記:ダリルハンナ氏、御年52。
現在はシーシェパードの支援者なんだって。
ファンタジーに生きる姫にしては
案外つまらないオチだな。
(いや、脳内がお花畑だからリアルが見えないのか)

キャスト(役名)
出演
トム・ハンクス (Allen Bauer)
ダリル・ハンナ (Madison)
ユージン・レビイ (Walfer Kornbluth)
ジョン・キャンディ (Freddie Bauer)
ダディー・グッドマン (Mrs.Ltimler)

スタッフ
監督 ロン・ハワード
脚本 ローウェル・ガンツ
   ババルー・マンデル
   ブルース・ジェイ・フリードマン
原案 ブルース・ジェイ・フリードマン
撮影 ドン・ピーターマン
水中撮影 ジョーダン・クライン
音楽 リー・ホールドリッジ
主題曲/主題歌 リタ・クーリッジ

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2012年09月13日

スカイライン-征服

久々にレンタルしてきて観ました。

うーーーーーん。
ハズレじゃないけど、ハズレじゃないけど・・
やっぱハズレかな。
一応、CG全盛時代の予算潤沢作品でよかった。
もしエドウッドが大活躍している時代だったら
一撃で眠くなっただろうね。

あらすぢ
ロサンゼルスに住む親友の元を訪ねていた
ジャロッドとエレインは、早朝、最上階の部屋の
ブラインドから差しこむ青白い光と不気味な音
で目を覚ました。そして、その光を見に来た
友人のひとりが光の中に姿を消してしまう。
さらに窓の外ではたくさんの巨大な飛行物体
が空を埋め尽くし、人間たちを次々と掬いあげ
ていた。そんな信じられない光景を目の当たり
にして、彼らは唖然と立ち尽くすしかなかった…。

************************

日本で言えば、(イイ気になって?)
「六本木ヒルズ」に住んでいる方々を
軸に描かれる全人類的悲劇、といったところ。

アホと馬鹿ばっかりのマンション住人が
空騒ぎを重ねつつ、被害者数だけが増大する状況。
いい加減、観客のイライラが頂点になりそうなとき
物語を引っ張りはじめてるマンションの管理人さん。

「管理人さん」とか書くと「めぞん一刻」みたいだが
その風貌はスタパ斉藤(ログイン)である。
でも頑張れスタパ!

ところで、高級マンションは全室窓際なんか?
そんなにボロボロになってしまって・・
一生懸命カーテンとかで窓を覆ってますけど
別の部屋に行けば?
スタパ師匠、あんた管理人でしょう?
やっぱ合鍵は持ってないのかもな。
分譲マンションっぽいし。

それにしても話が(前向きに)進まねー。
そもそも映画にヒーローがいないし。
軍人と科学者、もしくは報道関係などが
メンツにいないと、かくも話が進まないものなのか。
コピーの「そこに英雄はいない・・」とおり
まったく救いがない。

ネタバレ御免ですが
宇宙人たちの狙いは地球というよりも
地球人類そのものであるらしい。
彼らにとって異星の知的生命体は、エネルギー源というか
電池みたいなもの。
彼らのUFOやらパワードスーツが
人類側の必死な抵抗で傷つき、稼動不能と
なったとしても、人間を一体でも吸収すると
あら不思議、たちどころに再生してしまうのだ。
こら困った。人の数だけ敵が増える。

宇宙人たちもロス狙うより、効率という面なら
ターゲットは中国かインド大陸じゃないか?
(その点、日本も効率的か)

しかし、こんな時だけはジャイアン米国って存在は
頼もしい。結果としてそんな効果がなかったにしても。

F22ラプターと無人機プレデターの奮戦がよかった。
スティルス編隊には元祖スティルス機の
F117らしきヒコーキが混じっていたけど
多分、あれは有人機じゃなくって無人機に
改造されたF117だと思う。あの機動は
さすがに有人では無理でしょう。

鬼回避の末、核を叩き込むスティルスの姿には
ちょっとだけ鳥肌。
ところで「核」ってあんなに
楽チンなモノだったでしょうか?
少なくとも高層マンションの
ガラスは吹き飛んでしかるべきかと思うのですが
どんだけ丈夫なガラスなんだよ。

・・でも効いているよ!
効いちゃってるよ「
もっとも、宇宙人の方も、真田さんが勤務する
ヤマト並の再生能力だけどね。



あとは・・主人公たちが主にいる部屋に
なぜかある「神風ポスター
これはちとやり過ぎだと思った。
特攻隊発祥の国であり、被爆国であり
今なお核廃棄物撒き散らしている国を
母国とするジブンとしては感情のやり場に困ってしまう。

イクラなんでも、その
逆切れポカポカぱんち」はなんなの?
それも通用してしまうの?

・・いつの間にか話は
「世界の中心でアイを叫んだ」ような世界に突入し
最後は
「人の世に愛がある人の世に夢がある
 このうつくしいモノを〜守りたいだけ」になる。

この映画の主人公らしき人物が
もともと共感を呼びにくい行動しかしていないので
カタルシス、イマイチであるが

ところで「スカイライン」ってなに?

キャスト
出演
エリック・バルフォー (Jarrod)
クリスタル・リード (Denise)
スコッティ・トンプソン (Elaine)
ブリタニー・ダニエル (Candice)
ドナルド・アデオサン・フェイソン (Terry)
デイヴィッド・ザヤス (Oliver)
トニー・ブラック (Derek)
J・ポール・ボエマー (Colin)
ジャッキー・マリン (Girl in Pool)
アンドレア・フロレスク
パム・レヴィン (Pregnant Abductee)
ターニャ・ニューボールド (Jen)
ニール・ホプキンス (Ray)

スタッフ
監督 グレッグ・ストラウス
    コリン・ストラウス
脚本 リアム・オドネル
    ジョシュア・コーデス
撮影監督 マイケル・ワトソン
音楽 マシュー・マージソン
編集 ニコラス・ウェイマン・ハリス

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2012年09月11日

さよならジュピター

「さよならジュピター」

毎度おなじみ、日本映画専門チャンネル
「東宝特撮王国」ワクにて。
同時期にもうひとつ「ガンヘッド」も
放映してたけど
あっちはパス。昔観たことあるし。



あらすぢ
2125年。地球人口は180億、太陽系宇宙空間の
人口は5億に達していた。宇宙に住む人々は
新しい資源とエネルギーの開発を推進し、
火星では極冠が融解され、水資源が確保された。
極冠のあとからペルーのナスカと同じパターンの
地上絵が発見され、宇宙言語学者の
ミリセント・ウィレム博士は木星のミネルヴァ基地
に向かう。ここでは本田英二をチーフにして
JS(木星太陽化)計画が進められていた。
JS計画とは、地球連邦大統領直属のSSDOが
推進しているプロジェクトの一つで、木星を
第二の太陽にすることにより、木星以遠の
太陽系惑星に新しいエネルギー源を提供
しようというのだが・・。

************************

まず告白しなければならないのは
この映画、その手の雑誌や評論サイトを
ご覧になればお解りになると思いますけども
メチャクチャ評判が悪い。
でありながら、おそらく自分が中学生くらいのときに
確かテレビで観たと記憶するけど、
日本のSF映画もようやくココまで来たか!と
当時ストレートに感動していた自分がいたのです。

ユーミン(←こう書くのもなんか恥ずかしい限りですが)
の歌う、エンディング「VOYAGER〜日付のない墓標」
も好きでした。



てなわけで、厨房時代に感動して以来、
久々の観劇だったのですけれども・・
やっぱ今観るとキツイですわ。
飛ばし飛ばし観賞で正解。

小松御大を中心に製作。原作・脚本のみならず
監督までやられて・・橋本監督も大変だなあ。
※東宝のムチャなゴリ押しが大きく
 小松左京先生は、やむなく従った面が
 大きかったとのご指摘をいただきました。

映画のベースは「2001年宇宙の旅」で
「ジョーズ」のパクリまでございます。
唯一堂々と出演させられるのはゴジラ。
これはもう東宝がバックなだけにね。
ただ、その出し方も演出としてヒドイけれど。

国際的な映画作るぞー⇒じゃガイコク人出しとけ
って図式がアリアリ。
でありながら世界連邦大統領?は
ニホン人、プレジデント・モリシゲが
演じているってのもまた・・
違和感ありあり。

モニターがブラウン管、カラーじゃないし緑色。
電話も古いし。こればかりは現在の方が
当時の想像力のはるか先を行ってる。

主人公は百恵さんの旦那、本田。
日本の苗字としてはHONDAブランドからして
外国に通用しやすいのかもしれない。
その本田さん。幼馴染の女性と数十年ぶりの再会するや
即エッチ。彼が見せるケツと無重力セッ○ス。
当時この映画のウリでございました。

呑みの約束メッセージを残すやつは
たいてい死亡するものであるが
この映画でも、ホンダの親友は
お約束どおりの結末でして、とても清清しい。

ゴジラを殺した平田先生は今度は宇宙へ。
そして現場でこれまた大変なことに。
東宝科学者の良心の行く末がああとは・・
なにもあんな殺し方しなくってもいいのに。

そもそも、この先なにが起きるか
わからないとこへ探査に出かけるのに
二人とも直前までコールドスリープとは
どんな危機管理なんだよ。

物語の影の悪役。
ジュピター教団教主、ピーター・タメゴロウ
こいつが腹立つ男で。
(演:ポール・大河、役者さんに
 罪はないけど、名前にもなんか腹が立つ)

ジュピター教団といっても、母体は
自然と共に生きよう!というヒッピー集団で
その中の過激派が教主の意を勝手に汲んで
テロ活動を行う。
小野みゆきは、そのテロチームのボス。
顔面が怖すぎ。昔の女子プロのヒールのよう。

本田自らがクレームを言いに本拠へ乗り込めば
「俺は教祖ですらない。友人が勝手にやっていること
 止める力など私には無い・・」とかのたまう。
こういう開き直り野郎に一番、怒りを覚える。

なんなの?このジュピター教団なる
アホアホ集団は。現在、ボスが国際手配中の
シ○シェパードみたいだ。

しかしSSDOの警備もザル。
宇宙に5億が暮らす時代、
宇宙に住むのはエリートだけではない、という
事情もあるんだろうが
海外旅行が自由になった今だって
他国の軍事基地に必要以上に近寄ったら
拘束されますよ。フツー。



ま、いろいろありまして
木星爆破の最終調整を行う
スパコンのサーバールームで銃撃戦。
一発でも着弾したら終了だよなあ。

余韻も何もなくなる「昭慶バクハツ」でケリ。
ドリフのコントのラストみたいでよろしい。

最後に、こまっしゃくれた
メガネの天才少年カルロス、演じるは
「マーク・パンソナ」
パンソナじゃかっこ悪いと思ったからか
後の「マーク・パンサー」です。

キャスト(役名)
出演
三浦友和 (本田英二)
ディアンヌ・ダンジェリー (マリア)
小野みゆき (アニタ)
レイチェル・ヒューゲット (ミリセント・ウィレム)
平田昭彦 (井上博士)
ポール・大河 (ピーター)
ロン・アーウィン (ホジャ・キン)
マーク・パンソナ (カルロス・アンヘレス)
キム・バス (ブーカー)
ウィリアム・M・タピア (エドワード・ウェッブ)
岡田眞澄 (ムハンド・モンスール)
森繁久彌 (世界連邦大統領)

スタッフ
監督 小松左京 /橋本幸治
特撮監督/特技監督 川北紘一
脚本 小松左京
原作 小松左京
製作 田中友幸/小松左京
撮影 原一民
美術 竹中和雄
音楽監督 羽田健太郎

主題曲/主題歌 松任谷由実
助監督 三好邦夫
SFX/VFX/特撮 江口憲一
寒竹恒雄・三上鴻平・中尾孝・渡辺忠昭・松本光司

特撮助監督 浅田英一

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2012年09月09日

スパイダーマン3

「スパイダーマン TM 3」

自分にとってスパイダーマンとは
チェンジ!レオパルドンであり
君はなーぜー、君はなーぜー
戦い続けるのか命を懸けての男である。

スパイダーマンは第一作と二作目を
とびとび(いずれも地上波放映)を見た
キオクがあり、いまもそん時も
ヒロインのMJ「キルスティン・ダンスト」に
納得がいかなかった。いろんな意味で。

まったく観るつもりがなかった
パート3だったが、この度
アメイジング・スパイダーマン(3D)の
CMを兼ねたものと思われるパート3放送。

設定をほとんど知らんのですが、
スパイダーマンって、つまるところ
肉体はほとんど強化されていないんでしょ?

手のひらから自在にイノチヅナが出せる
(海腹川背だね・・)だけが唯一の能力?
だとしたら、すげーなマグワイア君。
瞬時の判断力とその耐久力。

あらすぢ
今やピーター・パーカーの人生は順風満帆
そのものだ。スパイダーマンとしてはNY市民に
ヒーローとして愛され、大学では成績トップ、
ブロードウェイ・デビューを果たした恋人
MJとの関係も良好で、ついにプロポーズを
決意する。
ところが、謎の黒い液状生命体に取り憑かれ、
復讐と憎しみの感情に支配されたブラック・
スパイダーマンになってしまう。そんな彼の前
にこれまでになく手強い敵サンドマンと
ヴェノムが現れる……。



************************

いい奴演じるのがウマイな。マグワイア。

奇妙なフランス人の仕切るフレンチレストラン。
彼に頼み込んで、主人公はヒロインMJへのプロポーズを
演出したつもりが、イロイロあって散々な目にあう。
この辺、もう少しなんか面白くなるかと期待していたのに
CMへ突入するや、別のシーンになって忘れ去られた。
尺の都合でカットされたのか?

主人公の下宿先、家主の娘。鼻でかいな。
どうでもいいけど。
ウェンディマッケナ・・じゃないよね。
背も大きめだし。

結局、MJの心を傷つけたマグワイア君。
出来人である主人公の伯母が言う。
まず一番難しいことをしなさい
 自分自身を許すの・・


ライバルで友人(=坊ちゃん)の役者のほうが
カッコいいではないか。グリーン般若仮面。

坊ちゃんのパパは、前作で敵だった。
演ずるはウィレムデフォー。
彼の顔がコワイのは相変わらず。
父譲りのあの仮面は般若をモチーフにしたわけではない。
父の顔をモチーフにしたら「般若」になってしまっただけ。

警察署長役、どこかで見た顔であるな。

スパイダーマンの功績が認められ
NY名誉市民が決定。マグワイアは街頭の
ニュース掲示板でそのことを知るのだが
通りかかりのじいさんがいきなり
やあ。きみのような一人の人間でも
 世間を変えることができるのだ


何この思わせブリなセリフは?
カメオか?昔スパイダーマンを演じていた役者なのか?
この辺調べていない。

映画としては「敵」を作り出さねばならない。
序盤のジャブとしては「グリーン般若仮面」
そして「サンドマン」「ヴェノム」と敵には困らない。

「サンドマン」から。要はワンピースのクロコダイル。
(スナスナの実をいただいた方)

サンドマン誕生のプロセス。
脱獄した殺人犯が、科学実験場に逃げ込む。
そこの素粒子実験の科学者の皆さんが無茶苦茶すぎる。

犯人が逃げ込んだのをセンサーが感知。
科学者A「実験場の質量が増大」
科学者B「鳥だろ。すぐ飛んでくさ。実験開始!」
ええ??

犯人を追う警官隊も
「実験場だ」(OH!これ以上は追跡できないぜぃ)
あのー?警察の皆さん、ひょっとして
そのまま帰ってしまわれたんですか?

で、実験の結果「サンドマン」氏が誕生。

そして「ヴェノム」
一言で言えば「悪のスパイダーマン」。
正体は不明。謎の黒い液状生命体。
(液状生命体の正体や思惑は最後まで謎なまま。
その辺がイカにもアメコミっぽい)

奴が取り付くと、そいつは人間的に嫌な奴になる。
まずは主人公に取りつき
「ブラック・スパイダーマン」誕生。
主人公は鉄壁の正義感から
からくも脱出するが、こんどは主人公を
逆恨みする(もともと)嫌なヤロウに取りついて
「ヴェノム」とやらになる。
(その風貌はウルトラマンベリアルだ)



ここでもよく出来た彼の伯母が活躍。
復讐心は毒と同じ。人を蝕んで、いつのまにか
 人を醜くかえてしまう・・


「ヴェノム」と「サンドマン」が悪役提携するのが
タイミングよすぎな気もするし。
SPIDER MAN
STOP US IF YOU CAN


もしサンドマンが親友の坊ちゃんまで
殺しちゃってたら、これはもう「許す」も何も
なくなってしまうからな、
サンドマンの代わりにヨゴレ役をとして
駆り出されたようなもんだ。ヴェノムくん。

前作で、坊ちゃんのパパ(演:ウィレムデフォー)は
自らの実験で大暴走。スパイダーマンの活躍で
改心するが自殺する。坊ちゃんはずっと
スパイダーマンが殺したものと信じきっていたという
いきさつ。

その真実を坊ちゃんに話すのが
バーナードとかいう執事なんだが・・
おせーよ!ジーさんやることが。

(なんかサムライミが「やべ、主人公連中は
 今回、自分のことで精一杯。このままいくと
 坊ちゃんに真実を伝える役柄がいない・・」と
 気がつき、執事が慌てて用意された感がある)

てなわけで、チョーシよく正義に目覚める坊ちゃん。
パパ譲りの最新兵器でスパイダーマンに加勢する。

いいタイミングだろ?
来たのか。もう少し早くてもよかった

いろいろあって、手を引く「サンドマン」
「許してくれとは言わない
 ただ事実を判ってほしい・・」
(あんまりにムシがよすぎると思うケド)

主人公の伯母の根回しもあってか・・
「許すよ」

キャスト・スタッフ - スパイダーマン3
監督 サム・ライミ
脚本 アルヴィン・サージェント
原案 サム・ライミ /アイヴァン・ライミ

出演  トビー・マグワイア (Peter Parker/SpiderMan)
    キルスティン・ダンスト (Mary Jane Watson)
    ジェームズ・フランコ (Harry Osborn/New Goblin)
   トーマス・ヘイデン・チャーチ (Flint Marko/Sandman)
   トファー・グレイス (Eddie Brock/Venom)
    ブライス・ダラス・ハワード (Gwen Stacy)
   ジェームズ・クロムウェル (Captain Stacy)
   ローズマリー・ハリス (May Parker)
   J・K・シモンズ (J. Jonah Jameson)

作品情報 - スパイダーマン3
  ジャンル SF/ファンタジー
  製作年 2007年
  製作国 アメリカ
  配給 ソニー・ピクチャーズ

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2012年09月04日

スリープウォーク

「スリープウォーク」

スリープウォーク・・夢遊病?
原題はそのものズバリ「NIGHTMARE」
FOXMOVIESにて放映。

カナダ製作の「ぢみ」な2流ビデオ映画。
またこの手を観てしまった・・。
反省の色まったくなし。スミマセン。

いい夢を!

あらすぢ
ミステリアスな展開と強烈なビジュアル・ショックで
放つ新感覚オカルト・ホラーの傑作!!

夜毎の悪夢 奇怪な超常現象 
幽体離脱 ポルターガイスト
それは人の夢に巣食う邪悪な魔物の罠
眠ってはいけない
あいつがやって来る
逃げてはいけない
悪夢と戦え

大学生のモリーは、睡眠障害の研究にうちこんでいた。
それは事故死した母親が、睡眠障害の患者だったから。
そしてモリー自身も、謎めいた悪夢に悩まされていた。
やがて彼女は、自分の血族が“夢魔”にとり憑かれて
いることを知る。人の夢に巣食う、邪悪な魔物。眠れば
必ず襲ってくる、奇怪な超常現象。死にゆく自分を
見ている、もう1人の自分。やがて彼女は悟る。
生き残るには、悪夢に入り込み、魔物と対決するしか
ないことを……。



************************

ネブラスカ出身の女主人公、モリー。
若干エキセントリックで同情できない言動があるが
やっぱ指摘しておかなければならないのは「巨乳」

同級生に、ネブラスカとカンザスを間違えられ
ムッとするモリーだが、まあ似たようなもんだろ?

一方、話を引っ張ってくれると期待した
大学教授のおばさん(睡眠学専攻)が
劇中で講義するんで主人公と一緒に拝聴。

睡眠障害、ナルコプレシー
PSG(睡眠ポリグラフ)、無呼吸症候群・・などなど
それらしい言葉がどんどん出てくる。
一応SF映画らしいので。

カナダ国民の1/3、数にして1億人ぐらいが
何らかの睡眠障害を抱えていると、
おばさん教授は力説。
カナダ国民って3億もいるのか。
ふーーん。
⇒調べたら3千万人(2010年)でしたよ。翻訳ミスか?

この映画は、主人公が最初からある程度の
真相を知っているパターン。

「夢は脳幹を流れる体液の化学反応よ・・」
あえてコトの本質(オカルト方面)に触れぬよう
物事を科学的に解釈しようと努める主人公。

次に登場するは、校内でいきなり話しかけてきた
(いかにも)怪しい男。少しずつ登場キャラが
揃ってきますよ。
彼が言うに、あんたはスゴい能力を持っている。
自分は3年間、チベットの導師のもとで修行したが
君ほどの力は得られなかった、と。

オバちゃん教授は、主人公から彼の名前を聞くや
忌々しい顔をする。彼は昔、期待の学生だったのだが
ある日狂って精神病院に閉じ込められたらしい。

さあ、どっちがホントなんだろー。
教授か狂学生か?
夢か現(ゆめうつつ)か?
狂っているのは自分なんか?そも正常って何?

狂学生はいう。
「たぶんフロイトは誤りだ
 夢は何かに通じる道ではない。
 別の世界につながるドアなんだ」

ワタクシにはドアと道の区別がよく判らないけども。

「得体の知れない彼女(=夢魔)が
 元の世界に戻るとき
 それは君が死ぬときだ」

なんというコケおどし
だったら主人公に向かって、
「君にはスゴイ力があるんだ」なんてホザいて
気を惹いてはいけませんよ。

主人公、モリーの持つ「スゴイ力」ってのは
つまるところ
「通常、霊界へ行くには臨死体験と直結するが
 君は生まれ持って自然に使えるんだ」
ってことらしい。
(⇒映画フラットライナーズでも既出)

さあ、ネタばれです。
今回の元凶は
「話の通じないトチ狂いの夢魔」

奴が夢の世界を操っていたのでした。
中国の故事「胡蝶の夢」ってやつ。
ビューティフルドリーマーでも語られてたけど。

夢魔はココ以外の別の次元から来た存在で
主人公の一族になんぞ恨みがあるらしく
35代に渡り、復讐を遂げてきたんだそうな。

夢魔のパワーの根源は「恐怖」なんだって。
どっかのフレディーみたいだな。



あー眠かった。
睡眠障害をコクフクできること請け合いです。
この映画。

スリープウォーク
製作年:2007年
製作国:カナダ/アメリカ
原題:NIGHTMARE

監督: テリー・イングラム
製作:ブレア・レイキー
製作総指揮:マイケル・J・テイラー
脚本:デビッド・ゴールデン
音楽:マイケル・リチャード・プロウマン
出演:
ヘイリー・ダフ、グウィニス・ウォルシュ、
ジェシー・ハッチ、ミーガン・オリー、
ブルース・ラムゼイ、グウィネス・ウォルシュ

なんだよ、これも「アルバトロス」だよ。
レンタルビデオ屋の埋め草。

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2012年08月30日

スペースカウボーイ

「スペースカウボーイ」

この映画の前に、ちょうど「シェルブール雨傘」を
観たワタクシ。偶然ですがあっちの時代設定も1958年。
おなじ1958年で、アメリカの砂漠では
素晴らしきヒコーキバカ野郎どもがバカ三昧。
フランスの大人ぶりに比べ
何て「子供大国」なのか米国。

あらすぢ
かつてアメリカ空軍にチーム・ダイダロスという
伝説的なテストパイロット・チームがあった。
彼らは宇宙探索の実験旅行のために待機
していた。しかし土壇場になってNASAが介入。
1958年、初めてロケットで宇宙に行ったのは
彼らではなくチンパンジーになってしまった。
それから40年。チーム・ダイダロスの一員だった
フランク・コービン(クリント・イーストウッド)に、
NASAから要請が入る。ロシアの旧式の
宇宙衛星アイコンを修理してほしいという
ものだった。彼は宇宙での作業をチーム・
ダイダロスで行うなら、との条件付きで承諾。
かくして昔のメンバー、
ウィリアム・ホーキンス(トミー・リー・ジョーンズ)、
ジェリー・オニール(ドナルド・サザーランド)、
タンク・サリバン(ジェームズ・ガーナー)が
召集され、健康診断のあと、宇宙へ旅立つ。

************************

まだNASAがなかった時代のアメリカ。
ダイタロス計画とは、宇宙は空の延長上、
空は空軍の管轄。宇宙開発は空軍の仕事と、
空軍だけが宇宙開発にいそしんでいた計画のこと。

ところが時流は、宇宙へ行くに
セクショナリズムなんてとんでもない。
国を挙げた専門組織が取り組むべき、
ということになってNASAが誕生。

哀れ、ヤングカウボーイ4人組は
宇宙への切符をNASA選出のおサル
奪われてしまうのだった。
それから40年・・。

スペースカウボーイは以下の4名。
フランク(クリント・イーストウッド:元パイロット)
ジェリー(ドナルド・サザーランド:元技師)
ホーク(トミー・リー・ジョーンズ:元パイロット)
タンク(ジェームズ・ガーナー:元整備士)

しかし・・ヤングクリントイーストウッド
(フランク)を演じる役者とか、似ている顔を
よく見つけてくるものだなあ。
確かに彼らの若い頃っぽい。

老フランクにNASAのエージェントが説明する。
「問題の衛星は高度160万にあり、
 日に8000降下してます・・」との口頭説明に、
「ざっと5週間で地球に落下してくるって訳か・・」と
即答するフランク。
彼がタダモノではないこと、まだまだ衰えていないことが
さりげなく感じられ、なかなかヨイ場面だ。

現代のNASAエンジニアは、みなエリート意識をもち
フランク(演:クリントイーストウッド)たちを
所詮アナログのロートル、ととかく馬鹿にするといった
映画進行上の「フラグたて」も着々と進む。

あえて書いちゃうけれど
衛星の部品、ただ直すためなら
クリントイーストウッド一人でいいんじゃね?

もっとも、はじめから
クリントイーストウッドは青春時代を過ごした仲間と
そろって宇宙へ行くんだ!という
公私混同、喧嘩上等、という姿勢なんで・・

おサルがカウボーイに取って代った陰謀にも
結局加担していた、イヤミな元上官じゃなくても
嫌味のひとつも言いたくはなる。
現在は組織重視の時代であって、個人の資質が
優先される、黎明期時代は終わったのだよっ!!と。

しかし、運命のいたずらから
老カウボーイの宇宙行きがどうやら現実のものに・・。

勇ましいBGMのなか、40年前に着ていた
フライトジャケットと共に、老カウボーイたちは
NASAの訓練施設に乗り込む。
乗り込むのだが、その際、彼らは
ひざを軽く震わせながら階段を昇るあたりなぞ、
たいそう芸コマである。

あと・・NASAのあまり美人とはいえない科学者
(演:マーシャ・ゲイ・ハーデン)と
トミーの老いらくの恋ってのは
ちょっと無理があるとおもう。

で、宇宙へ行ってみて、あらビックリとなるわけだ。
シャトル搭載のクレーンを使用する手前
自分たちが扱う旧ソ連の衛星とやらが
どの程度の大きさであるのか位は
事前に判っているはずだし、
その形状からして用途が非常にアヤシイことぐらい、
想像つきそうなもんだけどね。



おバカのイーサンは
自らが引き起こした事態の深刻さをなんら感じることなく
最後まで気絶しっぱなしだったようだが
気絶した奴をパラシュートで放出させて
大丈夫だったんでしょうか?

実世界ではジョン・グレン氏も77歳で宇宙に行ってるし。
まだまだ意気軒昂!
うちらも負けていらんないっすよ。

キャスト - スペース・カウボーイ
出演
クリント・イーストウッド (Frank Corvin)
トミー・リー・ジョーンズ (William Hawkins)
ドナルド・サザーランド (Jerry O. Nell)
ジェームズ・ガーナー (Tank Suullivan)
ウィリアム・ディヴェイン (Eugene Davis)
ローレン・ディーン (Ethan Glance)
コートニー・ビー・ヴァンス (Roger Hines)

スタッフ - スペース・カウボーイ
監督 クリント・イーストウッド
撮影 ジャック・エヌ・グリーン
美術 ヘンリー・バムステッド
音楽 レニー・ニーハウス
編集 ジョエル・コックス
字幕 林完治

※最後、エヴァでも散々聞かされた名曲
Fly Me to the Moonが流れる。

〜 Jupiter and Mars
「金星や火星」とデカデカと字幕。
へぇ? 誤植でしょ?



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2012年08月11日

さまよう魂たち

CSの洋画チャンネルかなんかで。
久々のマイケル・J・フォックス!
一時期、病気かなんかで
大変だったんじゃなかったけ?

あの若干首をかしげる仕種や
かるーい足取りは健在でした。
それほど年を感じさせないし。
(デコは広いですけど)

それにしても
バック・トゥー・ザ・フューチャーは
1985年に帰るために大騒動だったと
思うけど、今では27年前のこと。
充分すぎるほど過去である。うむむ。

で、この映画は、邦題がセンスなしのヤル気なし。
「さまよう魂たち」ってまあその通りなんだが。

原題の「Frighteners」・・ゆすり、脅す人

あらすぢ
不慮の事故で愛妻アンジェラを失って以来、
フランク(マイケル・J・フォックス)は霊とコミュニ
ケーションできるようになった。彼は親しくなった
判事(ジョン・アスティン)、サイロス、スチュアート
の3人のゴーストとグルになって悪霊祓いの
詐欺商売を開始、大金を稼ぐ日々。フェアウォーター
という小さな街の女医ルーシー(トリニ・アルヴァラード)
はある日、不気味な屋敷で厳格な母親を恐れながら
暮らす患者パトリシア(ディー・ウォーレス・ストーン)
を往診。彼女はかつてサナトリウムで患者や医師
など12人を殺害した看護人のバートレット
(ジェイク・ビジー)の恋人で、終身刑を言い渡され、
5年後に条件付きで釈放となって以来、世を忍ぶ日々。
一方、フランクが仕掛けていないのに超常現象が
発生、これを皮切りに、不可解な殺人事件や奇妙な
現象が多発・・・。

************************

で、観たんだけど・・うーん微妙。
ジャクソン監督の悪シュミ悪ノリが
悪い方向に炸裂した感じ。

以下、ネタばれ御免でいきます。

前半はホラーテイスト
中盤はホラー&コメディ
後半はアクション&お涙頂戴

そう、すべてが中途半端なんだな。
久しぶしのマイケル・J・フォックスだから
(ロバートゼメキス氏も絡んでいるし)
バック・トゥー・ザ・フューチャーテイストを
期待しちゃうところだけど、あそこまで
POPじゃないし、コメディの割には
描写もグロテスクで、被害者が全然
救われないし、でトニカク安心して
楽しめないのである。

後半、元病院でのバトルにしたって
まだやってるの?
そろそろ決着つけませんか?
なんて考えてしまうし。

墓場に眠る元鬼軍曹ハートマンなんかを
パロディとして無理に出すあたり
非常にジャクソン監督らしい。
あそこまでわかり易く出演させるなら
もう少し悪を追いつめる上で
マイケルに協力したっていいのに
協力したことといえば、彼が持ってた
2丁のマシンガンであって、当の本人は
速攻でヤラレて出演終了。
その辺のキャラの使い捨て感も
これまた非常にジャクソン監督らしい。

ジャクソン監督からすればハートマン軍曹に
代表されるような「体育会系」筋肉バカは
普段イバルほどに、いざとなると使えない、
そのくらいの扱いで丁度いいってこと
なのかもしれませんが。

田舎町の妙な騒動にFBIから派遣
(というより体のいい島流し)された
これまたイヤミなFBI捜査官。
いやーな(アクの強い)キャラ作らせたら
やっぱジャクソン監督は光る。

嫌なキャラや、普段はウザッタいキャラが
一朝事あるときには、主人公に協力して
言うだけの能力を見せつけるってのが
ジャンプ漫画やらハリウッドの王道だろうに・・
結局どっちも役には立ちませんでした。
その辺も非常にジャクソン監督らしい。



それでいてマイケル・J・フォックス独特の
結果オーライ型状況打破法。本人は
特に意識していないのかも知れないが
我が国ニッポンの「植木等」バリな
スーダラ行動力が全然感じられず。
さすがに必死なのかもね。
今回の敵はビフと違って負けたら即死だし。
(年とったからとは思いたくないぜ)

イロイロあって最後は一緒になるヒロイン。
いくら筋肉バカの旦那とシックリいって
なかったからとはいえ、彼が奥さんの
1万ドルを使い込んでしまってたとはいえ
主人公にあそこまで協力して
最後はデキてしまうってのはどうなんだろ。
今回のマイケル・J・フォックスが
ヒロインが惚れるような魅力的な行動を
していたかといわれると・・ちょっと動機が弱い。

死神(正体はシリアルキラーNo1を目指した馬鹿)
被害者一同が最後にマイケルに礼を言うのだが
そこで出てくるべきは、生前マイケルの詐欺
行為を、さんざん記事にしておまんま食べてた
タウン誌の女編集長じゃないのか?
彼女は死神に殺された後でもマイケルを罵倒
してたくらい、状況が判っていないヒトでしたから。

死神役の男。どっかで見た事ある役者だと思ったら
ジェイク・ビジー、スターシップトルーパーズの
エース二等兵だッ。あの白い出っ歯がポイント。

結論としては、ロバートゼメキス氏に
監督をやらせればよかったんだよ。
名作は生まれないだろうが、
佳作くらいは生み出せたかも。

かっこインテグラ。

さまよう魂たち The Frighteners

監督
ピーター・ジャクソン
脚本
フラン・ウォルシュ
ピーター・ジャクソン
製作総指揮
ロバート・ゼメキス
出演者
マイケル・J・フォックス
トリニ・アルバラード
ジェイク・ビジー
音楽 ダニー・エルフマン
撮影 アラン・ボリンガー
ジョン・ブリック

配給 ユニヴァーサル映画
公開 1996年7月19日
    1997年2月15日
    上映時間 110分
製作国 アメリカ合衆国
      ニュージーランド

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2012年08月10日

時代屋の女房

夏目雅子といえば三蔵法師である。
これなんのPV?っつーくらい
夏目雅子さんがキレイだってことは
充分すぎるほど理解できた・・が
結局この映画は何を表現したかったのか
正直なところちょっと理解しがたかった。

あらすぢ
東京の大井で、三十五歳でまだ独り者の
安さんと呼ばれている男が「時代屋」という
骨董屋を営んでいる。夏のある日、野良猫を
かかえ、銀色の日傘をさした、真弓という、
なかなかいい女がやって来ると、そのまま
店に居ついてしまう。一緒に暮すようになっても、
安さんは、真弓がどういう過去を持っているか
訊こうともしない。そんな真弓がひょいと家を
出ていくと、暫く戻ってこない。

************************

小説を読めば(直木賞受賞作品らしい)
もう少しなんか判るのかもしれない。

渡瀬恒彦演じる安さん(35歳)
(ある映画紹介では「しがない独身中年男」と
 なっていたのにはショックを覚えた。
 世間的に35歳ってもう中年扱いなんだね・・)
は、ワケあって学生運動をドロップアウト。

古道具屋という職を選択し、ある意味、
時の流れからもドロップアウトした彼は
以後、大井町の飲み屋やサ店の人たちと
淡々と交流しつつ、市井の人々を見続ける
・・そんな男の生き様を小説化したというのであれば、
なるほど、あるいは直木賞作品なのかもしれない。
でも映画は、ちょっと早く生まれてしまった
不思議ちゃん=夏目雅子に
振り回され続けるヒネたダメ男のお話って
感じがぬぐえない。
あるいは冴えない男のファンタジー?

その夏目不思議ちゃんだって、自殺しようとした
ヒロくんの筆卸相手になったり
心中騒ぎしたりと、どうも彼女の頭の構造を
疑ってしまう。あれで夏目雅子級の美人で
なかったら屋外にたたき出されるところだ。

盛岡出身のOL美郷(夏目雅子の二役)の独白。
みさと24歳。事務職正社員、手取り9万。
んで、家賃4万5千円・・。

この30年で給料のワリに
家賃ってあんまり上がっていないんだな。
とか

奇妙な関西語を使うサ店マスター(演:津川雅彦)
と盛岡駅で別れる際、駅に進入した来た列車は
ED75-1020号機が牽引する
50系のレッドトレイン!
(後ろにはタキ112186などタンク車の群れも)
 とかとか・・
 2011年に廃車になったとの事

相変わらず変なところにばかり目が行く。

ラスト、ちあきなおみの「アゲイン」が流れる。



いーーねぇ。すばらしく昭和。
セクハラとかストーカーとかプライバシーとか
嫌煙権、不倫に二股といった社会的シガラミが
まったくない。昭和。
いや、まったく無いわけではないが、
そういったガイネンが言葉には無くて希薄な昭和。

昭和全盛の時代に書かれた小説を元に
昭和に映画化されたものであるから
ビバ昭和ノスタルジーって作品でもないだろうに。
ほんと、何を描きたかったのだろうか。



昭和のノスタルジーでいえば
もう亡くなった方が結構出演している。
夏目雅子さんに、大坂さん、初井琴江さん
それといい気持ちの浩くん。
30年前の映画だもんな。

ロケに使われた「時代屋」って
当時、大井にホントにあって道路拡張工事で移転。
現在は駐車場になっているらしい。

時代屋の女房
製作=松竹 
1983.03.19 
97分

監督 森崎東
助監督 山田良美
脚本 荒井晴彦 長尾啓司 森崎東
原作 村松友視
撮影 竹村博
音楽 木森敏之
 
配役  
安さん 渡瀬恒彦
真弓   夏目雅子
美郷   〃  
サンライズ・マスター 津川雅彦
ユキちゃん 中山貴美子
渡辺クン 趙方豪
今井さん 大坂志郎
今井さんの奥さん 初井言栄
トン吉のおやじ 藤木悠
トン吉のおかみ 藤田弓子
菊池松江 朝丘雪路
若者 沖田浩之
鈴木健一 平田満
平野旅館主人 坂野比呂志

日本映画データベース

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それとこれは聞いた話・・
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2012年06月25日

世界侵略 ロサンゼルス決戦

「世界侵略 ロサンゼルス決戦」

久しぶりに向かったTSUTAYAんにて
半額デイにつきレンタル。
そういや旧作は常時100円になったようですな。
当たり前だ。今までが取りすぎ。

前回、アルバトロス社(→B級映画を量産するトコ)
の攻勢を前にまんまといっぱい
喰わされてしまった自分。

記事を参照ください。
 ↓  ↓
バトル・オブ・ロサンゼルス 2012/01/08

今度は間違えずに借りてきましたよ。
そら、アホなハリウッド映画という点では
味噌クソではありますが
B級映画との力量の差を見せつけてくれました。
いやーおもしれえ。

あらすぢ
2011年8月12日、海沿いにある世界各地の大都市
付近に流星群が降り注いだ。やがて海の中から
何者かが現れ、人類に攻撃を開始する。そのころ
ロサンゼルスのサンタモニカ空港の前線基地に、
若い少尉・マルチネス率いる小隊が到着。
除隊間近のナンツ2等軍曹も配属された小隊は、
取り残された民間人救出の命を受ける。タイムリミット
は3時間。その後は空爆が行われるのだ。破壊
された市街地で、彼らは未知の敵に遭遇する。

***********************

ちょっと前に「ブラックホークダウン」を
観たばっかりだったんで、なんかずっと
アメリカ軍とともに戦場見学している気分。

敵がアフリカの現地人でも宇宙人でもゾンビでも、
なんでもよろしい。
アメリカの正義が具現化した海兵隊の素晴らしさが
聖林エンターテイメントの名の下、世界の一般人に
見せつけられたらそれでよい
のです。
金も儲かりますし。

 「民間人を見捨てはしない」
 「我々は仲間を決して見捨てない」
 「退却くそくらえ 2ー5」
 「常に忠誠 2ー5」
 (2ー5ってのは部隊名らしい)

ほんと、よくできた海兵隊宣伝映画

最初の海兵隊員のキャラ紹介がちょっとタルい。
一度通しで観てしまえば、次回からは興味を持って
見ることができますがね。
紹介されつつ、着々と死亡フラグが立ってゆきます。
まあ、出撃前に恋人見せちゃってるキャラや
主人公に悪意バリバリのヒト、スグ茶化すヤツ、
新任のエリート大尉、なんてのは、だいたい
戦死要員です(結構例外もあったけど)



以下
「F2N(フォックス・トゥー・ノベンバー)小隊」
のメンバー。

主人公のナンツ2等軍曹(除隊間近)
できすぎな人。

途中で残存兵が合流。戦場の華
紅一点「バスケス(仮)」役
演ずるはあの、ミシェル・ロドリゲス。
映画バイオハザードで壮絶な
意地っぱりなとこを見せた後、
結局ゾンビ化しちゃったヒトです。
すこし見ない間にずいぶんと変わりましたね。
(きれいになったと思う)

しかしまあ、ミシェル・ロドリゲスさんであれば
その辺の下手なヤローよりも
断然頼りになる兵士役がよく似合う。
とりあえず赤いバンダナはマストアイテム指定。

バトル中、敵の肉片が顔面直撃。
目やら口やらで敵成分を吸収してしまう彼女。
今回の宇宙人はどちらかと言えば
バイオホラー的要素が少ないので、
彼女が感染してナニモノかになってしまうとかはナシ。
それはよかった。

「また戦友を置いて
 ひとりだけ帰ってきた・・」


そして部下のロケット伍長・・。
彼の存在がこの映画を「多少」奥深いモノにしている。
ロケット伍長の兄貴はナンツ2等軍曹の元部下。
結局、戦場から帰ってこなかった。

そら兄貴が殺された気持ちはわかる。
誰かのせいにしたくもなるだろう。
でも、キムタクヤマトの古代もそうだけど
敵を憎むというならいざ知らず
そのときの生き残りにアタルというのは
物凄くスジチガイってもんだよ。

ナンツ2等軍曹が心底、厭なヤツであり
軍内で流布する「自らが生き残るため
常に戦友を犠牲にするヤツだ」というデマを
鵜呑みにしていたのなら
そのシンプルマインドが非常に困ったもんだし。

それにしたって最前線から帰還できた段階で、
2等軍曹がほんとうに憎むべき相手か
どうかくらい判りそうなものだけど。
それくらい単純だから、流説を信じてしまうのか。

死線を潜り抜けやっと戻ってきた前線基地(絶賛壊滅中)。
道中で、父親を亡くして泣いている子供を
海兵隊魂で元気付ける2等軍曹。うんうん・・
そんな矢先、ロケットくんは2等軍曹を
悪し様に罵りはじめるのだ。

そろそろ主人公の汚名がすすがれたと思って
いいんじゃないの?って観客も思うような、
そんなタイミングでのゆり戻し。
あの地獄のなかで、まだ気にしてたんか。
なにその粘着質。

でもそんな「単純」だからこそ、一度和解すれば
こんどは忠実な戦闘マシーンに早代わり。

「ここでは死なないゾ」

冒頭では敵エイリアン兵は、超絶無敵だったんだが
映画進行とともに、徐々に弱くなってくる。
ストーリーとして、その布石がしっかりと打ってあるのは立派。

いつ襲撃されるかわからない最前線の警察署廃墟で
脱出に一分一秒を争うときになのに、2等軍曹は
「未知の敵だからこそ、解剖して弱点を探ろう」
「効率的に殺せる弱点を探そう」と提案、
放置されてたエイリアン兵の死体解剖を実施する。
その発想、冷静さは海兵隊のカガミだ、とは思う。
思うけどねぇ・・。

最後のほうはもう勢い。
あれだけ脅威だった敵エイリアン兵の
攻撃はちっとも当たらず、
こっちは立ったまんまで、ベレッタ92の連射だというのに
敵は吹き飛んでゆく。

敵のモビルスーツ?が笑える。
多分、歩兵の火力支援の小型戦車
これがなんと手押し車だ。
しとしとぴっちゃん、しとぴっちゃん。

もうこの際だから、最近の聖林映画の宇宙人侵略モノは
ひとつの世界観にしちゃえばいいのに。
「第9地区」のエビ型宇宙人も侵略に一枚咬んでるとか・・
「バトルシップ」も、この世界観でのNAVY奮闘編って
ことでいいんじゃないか?
ついでに、それぞれの国家の奮闘でそれぞれ一編。
お国柄が出て面白いかもよ。

世界侵略 トーキョー決戦
世界侵略 ロンドン決戦
世界侵略 パリ決戦
世界侵略 モスクワ決戦
世界侵略 ピョンヤン・ソウル決戦

そしてよくやった、イエーで終了。

でもさ、ご飯は食べようよ。
休息するのも兵士の大切な仕事だと誰かが言ってたし。
アドレナリンが切れて前線に行きたくなくなる前に
ってことなのかもしれないが。



ロス奪還のため、各地で生き残っていた小隊が
ヘリで空中集結。
これからも小隊の数だけドラマと悲劇が生まれるんだろう。

しばらく二度観はしないでおくけど。
次は「スカイライン」だな。

アメリカ必死すぎ。とてもよい映画評論です。

Battle: Los Angeles 
2011年アメリカ映画
1時間56分
PG12 
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

キャスト - 世界侵略:ロサンゼルス決戦
出演
アーロン・エッカート (マイケル・ナンツ2等軍曹)
ブリジット・モイナハン (ミッシェル)
ミシェル・ロドリゲス (エレナ・サントス曹長)
マイケル・ペーニャ (ジョー・リンコン)
ニーヨ (ケビン・ハリス伍長)
ラモン・ロドリゲス (ウィリアム・マルティネス少尉)
ウィル・ロッタール
コリー・ハードリクト

スタッフ - 世界侵略:ロサンゼルス決戦
監督 ジョナサン・リーベスマン
脚本 クリストファー・バートリーニ
製作総指揮 デヴィッド・グリーンブラット
製作 ジェフリー・チャーノフ
ニール・モリッツ
オリ・マーマー
撮影 ルーカス・エトリン
プロダクション・デザイン ピーター・ウェンハム
美術 アンドルー・ネスコロムニー
音楽 ブライアン・タイラー
編集 クリスチャン・ワグナー
衣裳/スタイリスト サーニャ・ミルコヴィック・ヘイズ
キャスティング デブラ・ゼイン

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2012年06月20日

ジョーズ

「ジョーズ」

久々に観賞。いいなあBS・CSは。
観たくなってもワザワザ借りには行かないよね。

その昔、テレビ地上波初放映!なんて
ザ・テレビジョンとかで記事になると
ワクワクしながらビデオリモコン持って
待機したモンですよ。
無論CMカットするためであります。
雑誌には「スーパーマン」や「スターウォーズ」など
VHSカセットサイズの題名印刷済みシールが
付録についていたりね。
あの頃、プリンターもパソコンもなかったし。

あらすぢ
海水浴場アミティの浜辺には、気の早い
若者のグループが焚火を囲んでビールを
飲んだりギターをかき鳴らしてたわむれて
いた。その中にクリシーという女子大生が
いた。波打際めがけて走り出し、一糸
まとわぬ姿でなまぬるい夜の海に飛び
込んだ。どんどん沖へ出る。やがて彼女は
何かが自分の足をひっぱっているような
衝撃に襲われた・・

************************

映画のなかにも出てくる話。実話。
WWU終盤、米海軍重巡インディアナポリス号は
原爆をサイパンのB29発進基地に届ける
任務を終え、かなり油断しつつ
アメリカ本土への帰路についておりました。
そして・・殺られてしまったんですな。
日本海軍の潜水艦に。

このときの重巡艦長は、油断しすぎなとこと
自艦沈没後の対応がサイアクだったということで
軍事裁判にかけられ、無罪になったようですが
後に自殺してます。

約1000名の漂流者の内、助け出されたのは
316名。つまり700名近くが海中に消えたとされます。
戦争中ですからさもあろうって話ですが
普通の戦場談とちょっと違う点は
海に消えた水兵のかなりの数が
群がるサメに喰われた
とされているのです。

まったくもって
山では「くまこわいくま」ですが
海では「さめこわいさめ」ですね。

サメの危険性を警察署長(ロイ・シャイダー)が
町長に知らせますと、町長さんは
パニック映画おなじみの反応をしめします。
いわく、この町は夏の観光客が落とす金で
ほぼ一年廻ってる。
お前さんたちはそのカキイレ時を邪魔する
つもりなのか?と。
お店の人のことを考えているのか?と。

その筋に訴えるぞ!クビにするぞ!
まるで根拠のない悪意あふれる風説の流布だ!
これはもう風評被害だ!
ヒコクミンめ!
ナーンセンス!!
むきーーーーーーーーー!


この反応、つい最近見たことありませんか?
そうです。
フクイチ事件(事故に非ず)に由来する
食い物流通、ガレキ受け入れ、立ち入り地区
制限解除などに対して、一般人の至極マトモな
正論&リアクション(NoなものにはNoという)に
対する、マスゴミや地場政治屋の論調であります。

サメはビジュアルとして誰でも脅威だと解かるし
退治すれば一応平和が戻ってくるけども
放射能はなあ・・。
子々孫々まで祟るは必至だし。

この映画を撮ったときの
スピルバーグ監督は27歳だったとか。
モンスターパニック映画のフォーマットを
27歳で作り上げてしまった監督。
いうなればサメが暴れるだけの映画なのに
見せ方ひとつでここまで面白くできる。
後に名監督と言われる人だけにやっぱすげいな。

この日本語版では
Smile you son of a BITCH!!」の訳は
「死ね!バケモノ」でした。
「氏ね」じゃなくってよかったと思いました。



監督スティーヴン・スピルバーグ
出演ロイ・シャイダー
  ロバート・ショウ
  リチャード・ドレイファス

作品情報-ジョーズ
原題Jaws
製作年1975年
製作国アメリカ
配給CIC

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2012年06月13日

シェルブールの雨傘

「シェルブールの雨傘」

ミュージカルって、要所要所を歌うものかと
思っていたら、この映画はセリフ全部が歌。
冒頭で、主人公ギイの職場のなんてことない
仕事上の会話すら歌ってるから面白い。

あらすぢ
1957年11月。ジェヌビエーブはシェルブールの
雨傘屋の娘で、近くのガレージに勤める恋人ギイを、
深く愛していた。ある日ギイに召集令状が来て、
二年間の義務兵役に発つことになった。その夜、
二人は求めあった。
57年12月。雨傘屋の不況で、エムリー夫人は
自分の宝石を売ることにした。高級宝石商
カサール氏がそれを買いとったのは娘の
ジェヌビエーブの美しさに魅せられたからだった。
58年1月。ギイからの便りはなかった。そして
ジェヌビエーブの体には愛の果実が宿るが…。

************************

スタートからあの有名な曲
シェルブールの雨傘
この曲が映画のために降臨しただけで
(カトリーヌ・ドヌーヴのキャスティングも
 もちろんある)
映画として成功を約束されたような物だ。

そしてOP画像。雨でぬれそぼる石畳の上を
カラフルな傘を差して行き交う人々。
それを真上から撮る構図。
俗な言い方だと東京ドームの天井カメラ構図w



当時のフランスは徴兵制で20歳になったら
2年間は軍務につかねばいけない。
(2001年に廃止され現在は志願制)

ギイがなんか某宗教組織のジョーユー氏に
見えてしまう時があった。
ドヌーヴも時々「いしだあゆみ」に見えてしまったり。

モーナムゥ!(ぼくの恋人!)」

(おもいっきり余談であるが昔
 遠足のしおりに好きな歌を各自一曲だけ
 アップせよと指令があり、さる女子は
 「夏色のナンシー」を引っさげてきた。
 「恋かな Yes! 恋じゃない Yes!
   愛かな Yes! 愛じゃない
  風が吹くたび 気分も揺れる〜」のアレだが
 「恋」が全部「」になってて可哀相でした)

雨降る街なかを、自転車を引きつつ
寄り添いながら歌う二人。
下半身は画面から見切れて映っていないが
どう見ても歩いているようには見えない。
ドムかあんたら。

そして出陣。ギイは戦地アルジェリアへ。

嘆き悲しむ娘にドヌーヴの母は言う。
恋で死ぬのは映画の中だけよ

傘屋の経営がうまく行かないため
みんな貧乏がいけないんだ、ということで
秘蔵の宝石を街に売りに行く母娘。
それすらゴージャスで全然悲壮感がない。
口ひげ野郎(居合わせた金持ち)は
見かねて、母娘から宝石を実際に
買ってくれたワケだが、ママじゃなくって
最初から「ドヌーヴ 」狙いだった様子。
ママにしてみれば、あの金持ち
ひょっとして私に気があるのかしら?
と思うフシがあったようなので
こちらも可哀相といえば可哀相。

ま、いろいろあってギイがお役御免で
故郷に戻ってみると、ドヌーヴは逃走、
思い出の店舗は売却され、ついでに仕事もクビ。
結局ギイは育ててくれた叔母さんの娘
つまり従姉妹のマドレーヌと結婚することになる。
いいじゃないの。名前も美味しそうだし。
ドヌーヴほど美人ではないが地味にキレイだし。

そしてGASスタンドで再会シーン。

雪がちゃちい。まんま「粉」
(ギイ、タバコ吸いすぎだろーよ。
 なんてとこでタバコ吸ってんのさ)

「(子供の)名前は?」
「フランソワっていうの」

「ギイ、あなたは幸せ?」
「ウィ トレビアーン・・」


走り去る「ドヌーヴ」の車。
ギイがこの十数年をかみしめるかのように背を向けると
画面が徐々にロングになって
お約束の曲「シェルブールの雨傘」が。
そこへ(タイミングよく)帰ってくる奥さんと子供。
必要以上にはしゃぐギイ。
奥さんの顔は見えないが
ひょっとしてなにか感づくところがあったかも知れない。

それにしても音楽の力は偉大。



口ひげ金持ち野郎もドヌーヴと結婚後
イロイロあるとは思うけど、結果的に
いいヤツでよかった。
そうでないとギイの恋は悲恋だけでなく
悲劇になってしまうとこだった。

当時のフランス文化が垣間見えていいねぇ。

提供はESSOでした(うそ)

キャスト・スタッフ - シェルブールの雨傘
監督 ジャック・ドゥミ
出演 カトリーヌ・ドヌーヴ
ニーノ・カステルヌオーボ
マルク・ミシェル

作品情報 - シェルブールの雨傘
ジャンル Music/ミュージカル
製作年 1964年
製作国 フランス
配給 東和

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2012年06月09日

四十七人の刺客(映画)

四十七人の刺客(映画)

「敵を殺し、味方を死に追いやる
 それを悪というのなら悪に徹する。
 それが我の武だ・・」

もうすっかり網走番外地。ここ赤穂だけど。
堪えて堪えて最後に爆発の健さん道。
高倉健さんのPVだねこりゃ。

池宮彰一郎 「四十七人の刺客」
小説の方は以前に紹介済みです↓
http://ponett.seesaa.net/article/26298046.html

あらすぢ
大石内蔵助と吉良・上杉側の司令塔、
色部又四郎との謀略戦争を軸に、
内蔵助の人間像を追いつつ新しい視点で
描いた忠臣蔵映画。従来の″忠臣蔵″の
物語に、現代的な情報戦争、経済戦争の
視点を当て実証的に描きベストセラーと
なった池宮彰一郎の小説の映画化

***********************

小説と比べややあっさりめ。
映画なんで、描ききれない細かい背景はばっさりカット。
「かる」(演:宮沢りえ)なんて女も出てくる。
不要だけど映画興行的に、
とりあえず華も入れとくか的存在。
(大石内蔵助が討ち入り前に愛人と子供を残したのは
 どうも実話らしい)

話は、巨大コンツェルン配下のグループ会社社長が
本社でのソソウが原因で社がいきなり解散。
256人の社員が路頭に迷ってしまった・・
で、どうする?てな事態。
健さんは吉良家相手に壮絶な情報戦、経済戦を仕掛ける。
だいたい「殺し合い」というものは
始める前に勝敗は決しているものなのだ。



赤穂藩といえばご存知、赤穂の塩。
大石内蔵助(以下健さんとす)が
お家断絶と聞いて、まず真っ先にやったこと、
それは自分の所の名物「赤穂の塩」の在庫を、
市価暴落の前に相場で売り逃げ、とんでもない
大金を入手したことだった。
恐るべしだ健さん。

額にして2万3000両。
これは仇討ち資金に充てる。
それとは別に従来からの藩経営だけで
1万8000両の蓄財あり、
これは今後浪人となる赤穂藩士256名に、
退職金としてばら撒く。ひとり頭90両。

更に退職者256名に血判を出させるが、
さすが健さん。
彼らを無条件には信用していないので
裏の仕事を任せたりしない。
健さんに近く、信用に足る人間60〜70名だけを
赤穂の海岸に呼び出す。

なにかってーと健さんは赤穂の海岸
(しかも明け方?)にて、決意表明したり、
塩の売却の手配をしたりと、忙しい。
健さんも好きだな、海岸。

中には、仇討ちに心は寄せていても
家庭の事情でどうしても
転職せねばならない武士もいる。
そういった人間をひとりでも救うべく
敵討ちを強要しないし、
大きな他家に転職できるツテのある侍には
積極的にその話に乗って転職してもらい
彼らを通じて残りも再就職させる。

当時は「退職金」制度なんか無いし
支給する義理も薄いのだが、
口止めの意味合いと、なにより貧乏に負けて
元赤穂藩内から裏切り者(スパイ)が
出ないようにという、なんたる深謀遠慮。

当時の幕府を牛耳っていたのは
日本史でも学びましたが柳沢吉保氏(演:石坂浩二)
彼には赤穂藩や吉良がどうなろうと
まして武士道など正直知ったこっちゃない。
自らの権勢に傷がつかなければ
それでよいと考える人。

吉良側。上杉藩の懐刀、色部さん。
演ずるは「ミキプルーン・中井貴一」
顔を真っ白に塗りたくり、新たな境地で
演じておりやす。

柳沢吉保は「まあ、よきに計らえ」ということで
ミキプルーンの進言にのって、さっさと手打ちにした。
(ろくに調べず、一方的に断罪して死刑)



太平の世でもあり、お上の決定には誰もが従う時代。
その采配に敢然と立上がった人がいた。
大石内蔵助健さん、その人である。

大石内蔵助健さんは、バトルの前に
上杉ミキプルーンを呼び出して会う。
ミ「なにかお話かな?」
健「話なんてそんな・・。
  町民ならば罵りあえばすむところですが、
  我らは武家。そうなる前に
  相手の顔を見ておきたかったのです・・」
うおお、健さんの静かな威圧。
怖いぜ。怖すぎる。

吉良なのになんで上杉がでてくる?と
お思いになるかと思いますが、小説では
その辺もう少し細かく書いてある。

PONも詳細は忘れたけど、吉良さんは
現在では悪人扱いだが、政治家や実務家として
非常に名君で、かつて上杉家の財政危機を救って
あげたことがあり、結局上杉家の縁類にまで
なったんじゃなかったっけか。

武門不覚悟
上杉といえば始祖はあの上杉謙信。武の名家。
当時の武士の理屈らしいのだが、何かあって
家のお偉いさんが殺されたりなんかした場合、
それは「武門不覚悟」といって大変恥ずべきこと、
下手すんとお家断絶もありえたらしい。
(高い金払って武士達を雇っているには
 徳川幕府に何かあったとき役に立ってもらうため。
 しかしそんな体たらくではイザってとき頼りにならない。
 そんな家はなくてもいい、という考え方)

貧乏からは立ちなおりつつある上杉家だったが
武門の名誉に懸けて、親類の吉良が殺されるということは
あってはならないことなのだった。

吉良を討つ名分がありませぬ、という赤穂の部下に
健さんは壮絶。
「いわれが無いのは幕府がそのように
 処理してしまったからだ。ちょうどいい。
 名分なんて無いならば、言った者勝ちじゃないか
そこで健さん、ポンと百両を部下に出していう。
「これで吉良の悪いうわさをばら撒いて来い」

で、市中では「吉良は贈収賄の罪で浅野の殿様に
痛いとこ突かれて喧嘩になった」という話が流布する。

ウソか真実か、そんなことは大事じゃないのだ。
ただでさえ、もうこれ以上何もおきて欲しくない
江戸幕府。これ幸いと吉良を江戸屋敷街から追い出す。

当時の武士だってバカじゃない。
吉良家も赤穂浪士が敵討ちに来ることくらいは見通し
少ない予算のなかで江戸屋敷内の吉良屋敷を
要塞化していたが、幕府の命令で無駄になる。

仕方ないから新たに手に入れた屋敷を
再びトンテンカンコン要塞化の矢先、
今度は「近々赤穂浪士が討入りに来る」という
噂が流れる。
当然、警備するわけだが、警備兵だって
毎日だと疲労する。

更には関係ない周囲の武家からも苦情が出た。
吉良家が厳戒態勢だし、武門不覚悟と言われては
困るので、近所の別藩も警備を固めるわけだが
自分らが襲われるわけではないし、金はかかるし
これはタマラン。吉良家出て行け!となる。

仕方ないから更に更に都落ちした屋敷で、
またまた要塞(といより忍者屋敷)を作り直し。
ここまでで要塞を都合三回も作ることになった。

色部ミキプルーンも、必要以上に高い金で
赤穂浪士の再雇用するなど、健さん陣営の
切り崩しに必死。
そんな中、切れ者ミキプルーンは策を思いつく。
いつ襲われるか判らないから大変なのだ。
オープンベースデイ(茶会)を設定して
連中に襲わせる日を選択させればいよい。

結局、茶会は三日12/5と14と22に設定。

初日は厳重な警備を敷いたが空振り。
そして14日。
浅野の殿様の月命日だから討入りにうってつけだが、
そんな判り易い日に攻撃してくるだろうか?
健さんならそんなことはすまい。
討入りは22日だろう・・

残念、ミキプルーン、外れでした。

血が絵の具然なのがちと興ざめ。
別にスプラッター映画を研究しろとまでは
申しませんが。

討入り四十七名中重傷者一名のみ。
死者ゼロ(史実)
なんですかこのパーフェクトゲームは。

裏門には討入り者専用の臨時補給所まで
用意されまして、刃こぼれ刀の交換から、
赤十字、水分補給に握り飯配給まで可能。

吉良家が一生懸命作った要塞屋敷ですが
モノスゴク住みにくそう。
庭には巨大な屋外迷路まで。
子供むけ遊園地の迷路みたいで
ちっとカッコ悪でありましたが。



キャスト(役名)-四十七人の刺客
高倉健(大石内蔵助)
中井貴一(色部又四郎)
宮沢りえ(かる)
岩城滉一(不破数右衛門)
宇崎竜童(堀部安兵衛)
松村達雄(堀部弥兵衛)
井川比佐志(奥田孫太夫)
山本學(吉田忠佐衛門)
神山繁(小野寺十内)
黒木瞳(きよ)
清水美砂(ほり)
横山道代(わか)
古手川祐子(揺泉院)
西村晃(吉良上野介)
石橋蓮司(小林平八郎)
橋爪淳(浅野内匠頭)
尾藤イサオ(山添新八)
佐藤B作(一文字屋)
今井雅之(高田郡兵衛)
尾上丑之助(大石主税)
石倉三郎(瀬尾孫左衛門)
中村敦夫(原惣右衛門)
板東英二(天川屋儀兵衛)
小林稔侍(進藤源四郎)
石坂浩二(柳沢吉保)
浅丘ルリ子(りく)
森繁久彌(千坂兵部)

スタッフ-四十七人の刺客
監督  市川崑
脚本  池上金男/竹山洋/市川崑
撮影  五十畑幸勇
美術  村木与四郎
音楽  谷川賢作
監督補 吉田一夫
助監督 手塚昌明

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2012年05月27日

スペースインベーション

「スペースインベーション」

主人公に向けてロボットがいう。
背中が完全に金属です

CSのFOXチャンネルかそこらで。
ひさびさの脱力映画だった。
飛ばし飛ばしで大正解。
でもそれほど怒りは感じさせない
不思議な愛嬌があるのだ。
二度と観たくはないけど。

あらすぢ
天才物理学者のゲインズ博士
(クリストファー・ファーレイ)は、ある日、
外宇宙から飛来した隕石を発見。その内部には
宇宙最古の金属生命体が眠っていた。生命体を狙い、
暗躍する謎の男フラッグ。研究所を爆破され
重傷を負ったゲインズは、生命体と融合。
超人“アトム・ナイン”として生まれ変わる。
その頃フラッグは究極兵器プラズマ・ビームによる
攻撃を開始。月を引き寄せ、地球にぶつけようと
するが…。

***********************

ヒーローの名は「アトム・ナイン」
いえーい。ひゅーひゅー・・ふう

宇宙からやってきた気のいい金属生命体と
融合した主人公科学者が
人類を救うために立ち上がる・・という
ありがちなヒーローものなんだけど
なんかその「設定」を非常に間違った方向に
使っているように思えてならない。
もちろん間違っているのは
劇中の主人公ではなくカントクと脚本家である。
(・・後で確認したら、監督=主演でしたw)

ネタバレしますけど、マッドサイエンティスト
(=フラッグ)が自らの科学力で
地球上の政府(たぶんアメリカだろう)を脅迫する。
俺を独裁者にしろ。言うことを聞かないと
月を地球に激突させるぞ〜とかなんとか。
名も知れぬオッサンが
いきなりそんな宣言されても
アメリカ政府だって困ってしまう。
俺が大統領だったらムシするね。
で、この映画の政府もムシした。

ところがこのマッド博士、本物の技術を
中途半端に持つ奴でして、ほんとに月を
地球に激突させるコースに乗せる。
あわてた人類世界が、月の接近を止めてくれたら
考えてやらんことも無い、と声明を出すと
気を良くした博士は止めようとしたんだが
計算違い?だとかで止められなかった。
さあ、マッド博士も含めて地球が大ピンチ!

このまま月が激突するのを見ているしかないんか?

で、ヒーロー、アトムナインの出番なのだが・・。
解決策がアホ過ぎ。

アトムナインの能力は、基本的に機会生命体と
融合した背中が変形するだけなんで
まずその背中から巨大なマジックハンドが一対出現。
落下中の月を支えます。
これだけでは押し返せないのは自明。
なもんで、更に背中はジェットエンジンに変形するのだ。

宇宙空間でジェットエンジン・・(ローターフィンがあるし)
それも超巨大な。
エンジン一個が月の三分の一くらいの大きさ。
最終的に人類は助かったんだけどね〜。

アホかと。



気がつけば主人公(アトムナイン)、
マーゴ博士(乳デカのメガネ美人)、
マッドサイエンティスト、ロボ
そしてCNNの報道のお姉さん・・位しか
出てこないショボさ。
まさに同人映画でした。

どうすんだろ、続編作る気なんかな?
それこそ阻止したほうがいい。
頼むよヒーロー。

原題: ATOM NINE ADVENTURES
製作年度: 2007年
監督: クリストファー・ファーレイ
上映時間: 78分
キャスト:
クリストファー・ファーレイ
ポール・ミード

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2012年05月21日

空の大怪獣 ラドン

「空の大怪獣 ラドン」

CSチャンネルで放映してたもんで録画しといた。
(東宝特撮映画劇場・・今後は数週間に一度
 東宝特撮を観る事が出来るって事か!
 HDD増量したいなあ)

あらすぢ
九州のある炭鉱で突然、出水事件が起った。
技師の河村繁が現場に急行、そこに由造という
鉱夫の死体を発見した。警察が捜査に乗出
したが、由造と一緒に入坑して姿を見せぬ五郎
が犯人と目された。ところが捜査に入坑した
警官が更に惨殺された。その晩、ボタ山附近
から巨大な怪獣(メガヌロン)が鋏を振りあげ
警官隊に迫ってきた・・。

***********************

日曜の昼間、自分だけが観ようと思ってたら
いつの間にか、ちびすけ(5才男性)が
近寄ってきて一緒に鑑賞。

シツモン責めの嵐で困ってしまった。
「たんこーって何?」(炭鉱)
「なんで電車が穴の中にあるの?」
「わかった!この芋虫(メガヌロンのこと)が
 ラドンになるんだね?」

実はジブン、ラドンが主役を張るこの映画を
観るのは初めてでして。
子供の頃によく読んでいた怪獣大百科とか
SF全百科とか、そういった類にあった
「空の大怪獣 ラドン」のスチール
(映画会社が用意した宣伝用写真のことです)の
場面が、映画に次々にでてくることに
いたく感動しておりました。

ラドンが得意のソニックウエーブで西海橋(佐世保)を壊し
昭和30年代の福岡ってこんなんだったんだろうな、
という街並みや路面電車も全部壊されてゆく。
でもラドンは、怪獣というにしては
非常にヤワな奴だということも再認識。
火や光線を出すわけでもなく
ソニックウエーブだって、出そうと思って
出しているわけでなくて、その巨体ゆえの
産物にすぎず、最後は溶岩で死んじゃうんですから。

普通、溶岩に突入したら生物は死ぬもんなんですが。



さすがは本多監督。
子供向け特撮だろうと手抜きしない。
当時の生活をたんたんと映像化。
カット割りにこだわるとか、映画的な省略法とか
に頼ることなく、ただ淡々と生活が描かれる。

最後には「ラドンかわいそう・・」
との言葉を同居男性(5才)から
いただけたので、まあヨシかな。
本多監督。あなたの「人間愛」?は
映画を通しまして、彼に伝わりましたよ。

たぶん。

キャスト
佐原健二 (河村繁)
平田昭彦 (柏木久一郎)
田島義文 (井関)
松尾文人 (葉山)
草間璋夫 (須田)
山田巳之助 (大崎)
小堀明男 (西村)
村上冬樹 (南)
高木清 (水上)
三原秀夫 (航空自衛隊司令)
津田光男 (航空自衛隊幕僚武内)
千葉一郎 (警察署長)
向井淳一郎 (防衛隊幹部)
熊谷二良 (田代巡査)
今泉廉 (石川技師)
門脇三郎 (同僚)
須田準之助 (検屍官)
松本光男 (磯川教授)
白川由美 (キヨ(坑夫五郎の妹))
水の也清美 (お民(坑夫由造の妻))
河崎堅男 (常さん(組長))
如月寛多 (捨やん(炭坑夫))
中谷一郎 (仙吉(炭坑夫))
榊田敬二 (多平(炭坑夫))
緒方燐作 (五郎(炭坑夫))
鈴川二郎 (由造(炭坑夫))
重信安宏 (別の坑夫)
黒岩小枝子 (看護婦)
大仲清治 (若い男)
中田康子 (若い女)
宇野晃司 (新聞記者)

スタッフ
監督 本多猪四郎
特撮監督/特技監督 円谷英二
脚色 村田武雄・本村武
原作 黒沼健
製作 田中友幸
音楽 伊福部昭

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2012年03月29日

スペル

「スペル」

CSでやってたのを深夜独りで鑑賞。
子供の教育にイクナイと思ったからね。

原題
DRAG ME TO HELL

DRAG・・動詞「引く」という意味で、dragは
引く対象物とその接触面との摩擦が大きいときに用いる。
・・調べなければよかったな。
主人公の眼が・・。

あらすぢ
銀行の窓口で融資を担当するクリスティン。ある日、
一人の老婆が訪れ、ローン支払いの延期を訴える。
「家が差し押さえられると住むところがない」という
哀願する老婆だが、クリスティンがこれを退けると
その態度は急変、つかみかかろうとして警備員に
取り押さえられた。その夜、帰宅すべく車に乗り込んだ
クリスティンに先ほどの老婆が突然襲いかかる。
抵抗の末、車外に追い出された老婆は、クリスティン
のコートからボタンをちぎり、「ラミア」と
呪文(=スペル)を唱えた。

***********************

結構面白かった。が、笑えるところも多数。

ガーナッシュとかいうジプシーのババア。
いるよこういう奴
(呪いを縦横無尽に使うババアという意味でなく)

彼女には「人を呪わば穴二つ」という
日本の古語を送りたい。是非にだ。

私生活で嫌なことが重なっている主人公は
出世も間近だから社会的に無理もできずにいる。
次長ポストを巡るライバルの同僚「スチュ」が
ニヤケた顔の東洋人であるところになんか
作為を感じてしまうが
そんな中で業務中に巡り合ってしまった
最悪のババア。
「キングオブクソババア(KOK)」
ガーナッシュ。

やつの孫娘もクソびっちだが、ババアの葬式で
ドンチャンやってるババアの一族。
ローンが返せないとのことだけど、
まだまだ余力あるじゃんよ。
働け!おまいら。そんな一族ばっかりだから
家が銀行に巻き上げられたんじゃないの?

ガーナッシュのババアよ。
怨むなら一族じゃないのか?
それか取り立て屋。

ロマ(=いわゆるジプシーを表す差別語らしい)の
伝間では、呪いがかけられると
三日間は地獄からの嫌がらせが終始、
その後は、地獄の門番「ラミア」が
メインディッシュ=魂をいただきに参上
・・するハズなんだが、
あれ?呪いは、最初から主人公を
殺す気マンマンじゃないか。

そのうち事情が見えてきた。
イントロから全開の、あのババアの実力行使は
呪いの一環じゃなくって、ババアのフライング。
ババアの個人的、物理的復讐なんだな。
すでに呪いが始まったのかと思ってしまった。

それにしてもババア、すげー攻撃力だし。
その攻撃力があれば呪力なんか
頼らなくってもいいと思う。
格闘道場師範とか、そういった方面で働け
(キレて迎撃する主人公もたいしたもんだったが)

ババアもいったい何を誇りたいんだか。
最悪の生き方じゃん。晩節を穢してるしね。

呪いの実行者である悪魔ラミアは
とにかく一人でも多くの魂を地獄に送りたいだけで
ガーナッシュババアの味方なんかじゃない。
たぶんガーナッシュも待ち行く先は
地獄だったんだろうて。
そんな意味では「人を呪わば穴二つ」は本当なんだな。

主人公は街中で霊能力者事務所を見つける。
(むこうの霊能力者事務所は派手。
 入口がショットバーかなにかかと
 勘違いしてしまいそうなネオンサイン
 バドとかクアーズとかのような)

心理学者の彼氏はこの霊能視者を信じない。
「驚かせて」
「2〜3質問を浴びせかけて」
「キメゼリフ」
これで一般人は大概ダマされる、と分析。
なるほど。

この彼氏。母親も嫌な奴だし
どうせ後で裏切るんだろ、と思ってたら・・。

さあ、おおよその舞台はととのった。
後はサムライミ節、全開。脅かし合戦スタートです。
えぐい、きたない、なんだそりゃの嵐。

先の霊能力者は霊媒師を紹介するという。
ただしお払い料は1万ドル(≒80万円)。

世知辛いな。霊媒師。
40年も雪辱の機会を待ってたんだろ?
せめてクーポン券ぐらい発行したれ。
それとヒロイン、1万ドルの貯金もないんか。
それでよく銀行員やってられるな。

(霊媒師)
「あーもしもし、ラミアさん。素敵な貴方にこんな
 ポーククイーンビッチの魂なぞ不要でございましょう?
 お帰りくださいまし」


※ポーククイーンビッチ=主人公はかつて、地元主催の
フェスティバルで「豚女王コンテスト」で優勝経歴ありなのだ。

(ラミアさん)
「ぬわはは・・こんなチンケな生贄など要らぬわ〜」

なんて、ラミアさんに言われてしまう。
ここの「チンケな生贄」とは、主人公が飼っていた愛猫のこと。
自分に代わって、これでカンベンしてくれ!と捧げたのだが

彼女、生き残るためには手段を選ばない、実に立派な女性だ。

結局交渉不成立
いろいろあってラミア(地獄の門番)は姿を消す。
「やった〜、呪いの元凶は去ったのね?」

いまいち頼りにならない最初の霊能力者はいう。
「キミはカンチガイをしている。
 ラミアが屋敷から消えるところを見ただけだ
 霊媒では退治できない」・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最初に言えよ。

ラストの主人公の顔(眼)、3回観ちゃった。
可哀想・・。
現世でいたぶられて死亡するだけではなく
未来永劫、地獄の業火で焼かれ続けるってのは・・。
彼女がそこまで悪かったとは到底思えない。
冒頭の少年もそうだけど・・
容赦ありませんな、ロマの呪いは。



神様、悪にここまで好き勝手させてよろしいのですか?
それこそ貴方の「誇り」を疑ってしまいますが。

ああ、そうか。神の手のひらで
好きにさせてもらっているのは
人類だけじゃなくってラミアも含まれるのか。

 10000ドル・・霊媒師の依頼料
 3600ドル・・主人公の家財道具全部売った金額
 2メートル・・キレた主人公の掘った穴の深さ

で、ヤギさん、どこ行ったの?

「スペル」
監督 サム・ライミ
出演 アリソン・ローマン (Christine Brown)
   ジャスティン・ロング (Clay Dalton)
   ローナ・レイヴァー (Mrs. Ganush)
   ディリープ・ラオ (Rham Jas)
   デイヴィッド・ペイマー (Mr.Jacks)

作品情報 - スペル
ジャンル ホラー
製作年 2009年
製作国 アメリカ
配給 ギャガ
上映時間 99分

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