2012年02月28日

ソーシャルネットワーク

「ソーシャルネットワーク」

妻がレンタルしてきたものを横から観賞。
当時、「Facebook」やってみないか?と
知人から誘いを受けていた矢先であったので
若干の興味を持ちまして。
この映画のせいで、というわけではありませんが
当ブログ一筋。今もFacebookはやっていません。

あらすぢ
世界最大のソーシャルネットワーキングサイト
「Facebook」創設者マーク・ザッカーバーグの半生を、
鬼才デビッド・フィンチャーが映画化。
2003年、ハーバード大学に通う19歳のマークは、
親友のエドゥアルドとともに学内の友人を
増やすためのネットワーキング・サービスを開発する。
そのサービスは瞬く間に他校でも評判となり、
ファイル共有サイト「ナップスター」創設者の
ショーン・パーカーとの出会いを経て、社会現象を
巻き起こすほどの巨大サイトへと急成長を
遂げるが……。主演は「イカとクジラ」の
ジェシー・アイゼンバーグ。共演にジャスティン・
ティンバーレイク、新スパイダーマンに抜擢された
アンドリュー・ガーフィルドら。

***********************

嫌なヤツだが技術と行動力のある主人公
「マーク・ザッカーバーグ」の出世話。
ホントむかつくヤローである。
>2003年、ハーバード大学に通う19歳のマークは
ってことはまだ28歳。
IT業界なんて、MSの彼は別格としても、アップルに
ブログ、Mixi、クーポン商法、ツイッターなど
おおよそ金脈は掘りつくしたように思えるけど
彼は残っていた皿をすくいあげ、最後の大金持ちに
なったわけで。先日株式公開したようだし。

マーク・ザッカーバーグの初期の協力者
(というかライバル)であるハーバードの学友の
スノッブさがもー鼻につくこと。

しっかし・・よくこんな内容で映画化したもんだ。
ソフバンの孫さんで伝記?映画を作るとしてですね。
孫さんとは、頭はいいが根暗で人望は皆無。
女にフラレた腹いせに、学校内に女学生品評
(品定め)システムを構築、学校から休学処分を受ける・・
たとえばそんなことが事実だとしても、フジテレビやら
角川なんかがそのまんまを映画化するだろうか?
アメリカってそういうところがスゴイ国だな。

まあ、そういう映画なんですよ。これは。
現在もその地位にいる企業のボスの半生記。
それも実名でね。ホントいやな性格だ。
マーク・ザッカーバーグ。

「ナップスター」創設者のショーン・パーカーも
「嫌なやつ度合い」では負けていないぞ。
「ナップスター」とはご存知、ネットを介して歌曲を
無料で交換できるシステムだったが、著作権を
錦の御旗にしたアメリカの音楽ビジネス業界に
力で潰された。

「これはチップスター・・」

メシの種を取り上げられてクサクサしていた彼は
田舎から「Facebook」をもって上京してきた
ザッカーバーグたちに金の匂いをかぎつけ
協力する。彼のスノッブぶりも必見。

大金稼げる甲斐性のあるやつは
それだけアクが強いのだ。



キャスト・スタッフ

キャスト:
ジェシー・アイゼンバーグ、
アンドリュー・ガーフィールド、
ジャスティン・ティンバーレイク、
ジョセフ・マッゼロ、
ルーニー・マーラ、
アーミー・ハマー、
マックス・ミンゲラ

監督: デビッド・フィンチャー
脚本: アーロン・ソーキン
原作: ベン・メズリック
撮影: ジェフ・クローネンウェス
音楽: トレント・レズナー、アティカス・ロス

作品データ
原題: The Social Network
製作国: 2010年アメリカ映画
配給: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
上映時間: 120分

http://bd-dvd.sonypictures.jp/thesocialnetwork/

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2012年02月06日

スカイ・ファイター

「スカイ・ファイター」

CSチャンネルで放映してたもんで録画しといた。

「スカイ・ファイター」
・・こんな邦題つけたヤツ出て来いっての。
何だよコレ?
スカイでファイトしたのは最初の数分だけじゃんか。

あらすぢ
南太平洋に浮かぶ謎の孤島。そこでは、極秘任務で
派遣された特殊部隊が次々と消息を絶っていた。
海兵隊のドーソン少佐と、島に漂着したジェイソンたちは、
恐るべき怪物に遭遇。それは体長5mを超える、
空飛ぶ恐竜だった。米軍のバイオ実験が生んだ、
究極の殺戮兵器。黒幕の将軍は真相を闇に葬るため、
空母インデペンデンスに出動を指令。世界最強アメリカ
太平洋艦隊vs翼竜レプティザウルス、
最後の決戦がはじまる!!

***********************

ついでにこの「あらすぢ」ひねり出したヤツも
同罪だ。出て来い
・・でもカンベンしてあげよう。
というのも、この映画のミドコロ
(あるとするならば、だが)は
ほぼゼロなんで、そんな猛烈なハンディキャップの中
このC級映画を宣伝せよ、と社命を受けたら
まあ、このように書くくらいしか書き様が無いのではないか。

「最後の決戦」が、最初に始まっちゃあいけないよな。
決戦相手が世界最強アメリカ太平洋艦隊というが
出撃したのはF14トムキャット。
出撃シーンにはF18ホーネットもいたと思ったが
直接戦ったのはF14だけ。
自慢のフェニックスミサイルで遠くから
狙撃すればいいのに、わざわざ近くでドッグファイト。
んで、撃墜されちゃうのです。翼竜(ドラゴン)に。
いくらなんでもソレはなあ。最強の名が泣くよなあ。
(Wikiでみたらフェニックスミサイルは旧ソ連の
 大型爆撃機なんかを想定して作られたため
 小回りが効かず命中率も悪いらしい)

スカイ・ファイターこと翼竜レプティザウルスとは
アメリカ軍が内緒でマッドサイエンティストと組み
現地調達の蛇と吸血コウモリとを遺伝子操作したら
なんかドラゴンみたいのが出来ちゃった、との話。
口からなにも吐かないだけ、ギャオスなんかよりは
マシだけど、それがうっかり逃げちゃったんだって。
所員を惨殺して。コウモリの遺伝子が入ってるから
そこらの洞窟にでもいるんじゃない?とか
回想シーンに突入することもなくペラペラと
生き残りの黒人女性研究員が丁寧に説明して終了。
彼女、マッド博士に島へ置き去りにされて
よっぽどフンガイしていた模様。

このほかには・・ジェイソンら漂着民の一人である
緑のタンクトップ着た女の子の存在が
ちょっとだけウレシイくらいでね、もうグダグダ。
そうだ、漂着民の漂着理由も書いときましょうか?
いいすか?「酔払い運転で座礁したため」らしいです。

その漂着民と出会ってしまった極秘任務の特殊部隊を
率いるは海兵隊の英雄ドーソン少佐。
黒幕の将軍が、あいつは高卒でありながら
士官なんだぞ。どうだ、とっても有能だろう?とか
「ひとり逃げ出してきた首謀者のマッド博士」に
自慢するくらいの秘蔵っ子だ。なにそれ。

でありながら・・・

特殊部隊の部下が1名だけとは

いったいなにごとですか?
黒幕将軍。

すべてが終わった後、実は??なんて
お約束すぎるC級映画的展開も外さずにしっかりと踏襲。
海兵隊のドーソン少佐も、ひとまず巣がどうなっているか
くらいは確認しておこう。それがプロというものだ。



まあ見事にC級ビデオ映画でありましたが
こういうジャンルなのだと思って、
C級映画に吠えるのはヤボってものなのかも。

2008/アメリカ/字幕
原題:REPTISAURUS
監督:クリストファー・レイ
出演:ギル・ジェラード、バーナード・フレデリックス

http://tv.foxjapan.com/movies/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/1343

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2011年10月12日

サヨナライツカ

「サヨナライツカ」

だあ〜ツマラねえ。

あらすぢ
1975年、タイ・バンコク。航空会社の
エリート社員・豊は婚約者の光子を東京に残し、
バンコク支社に赴任。そこで艶やかな女性・
沓子と出会う。ホテルのスイートルームに住み、
金にも愛にも困らない奔放な沓子。そんな彼女に
豊は惹かれ、情事を重ねていく。だがそれも
結局は、光子との結婚までの間のこと。結婚式を
目前に控え、豊は沓子と別れようとするのだが……。
[ 2010年1月23日公開 ]

************************

つまらなかったよ。
原作者である辻氏が
オノレの奥さんを念頭に書いたものを
プロモーションビデオ化したもの。
どちらかというと「日活」系な。

自分は途中で早々に挫折(寝た)。
妻もひとこと。
「西島秀俊さんの無駄遣い」

ただ、一応思い出深い作品になった。

我が家のDVD放映はPS2と
安物(台湾製)DVDプレイヤーの
2大体制だった。大概のDVDは
一方がダメでも、もう一方では
再生ができたのでなんとかなったが、

この「サヨナライツカ」は台湾製
プレイヤーはサボタージュするようになり
PS2も「ディスクを再生できません」
とかいって拒否する始末。

「できません」じゃないんだよ!
「魂」で再生「しなければならん!のだ!

とくとくとPS2に説教したも通用せず。

「PS2はゲーム機であってDVD再生は余技、
 アルバイトみたいなもんだからなあ〜」と

妻を説得。ついに購入することを決意。

てなわけで、この映画にでてくる男女のように
非常に反社会的DVDであったがため
我が家のDVDプレイヤー状況を一新する
契機となったというお話。
それだけは礼を言っておこう。



監督
イ・ジェハン
原作
辻仁成

出演
中山美穂
西島秀俊
石田ゆり子
加藤雅也
マギー

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2011年10月11日

サイドウエイ(洋画版)

「サイドウエイ(洋画版)」

SIDEWAYS
カルフォルニア、ワインロード
人生が熟成していく贅沢な寄り道・・・

前回、紹介しました「サイドウエイ(邦画版)」
元ネタ映画がこれです。

あらすぢ
国語教師のマイルスは、脱稿した小説の出版を
めぐり、編集部からの返事を待っている。
1週間後に友人のジャックが結婚することもあり、
2人は前祝いにワイン旅行へ出かけることに。
マイルスは相当のワイン通だが、ジャックの
目的は独身最後にハメをはずすこと。前妻との
離婚を引きずるマイルスに、ウェイトレスの
マヤを誘うようけしかけ、自分はワイナリーで
働くステファニーを口説き落とす。マイルスと
マヤも惹かれあっていくのだが…。

************************

こっち原作(原版)なんだけども
先に観たのでどうしても比べてしまう「日本版」と。

ポール・ジアマッティ (Miles)
=小日向文世 に該当
トーマス・ヘイデン・チャーチ (Jack)
=生瀬勝久 に該当
ヴァージニア・マドセン (Maya)
=鈴木京香 に該当
サンドラ・オー (Stephanie)
=菊地凛子 に該当

うーーん。まあワインが飲みたくなる、
カルフォルニアへ旅行に行きたくなる、
そんな映画でして、佳品だとは思います。
でも正直な所、わざわざ版権とってリメイクを
企てるほどの作品なのかといわれるとちょっと・・。

自分としては、そこまでに至った経緯のほうに
よほど興味があります。
たぶん邦画版のプロデューサーか企画者に
相当、この映画「サイドウエイ(洋画版)」に
惚れこんだ人がいたんでしょうね。

トーマス・ヘイデン・チャーチが演ずるジャックは
これまた、どうしようもない男で
結婚の一週間前だというのに、独身最後の旅行だと
ハメを外してハメまくるわけですが
(これがコメディ映画でなければ彼、殺されてるよ)
ヤツは女を選ばないんだ。

邦画版では菊地凛子が演じる、ジャックの浮気相手
スティファニー。典型的なアーモンド目の
オリエンタル女で、日本人の目から見ても正直、
美人だとはいいがたい。でもアジアン女性を、
どこか勘違いして神秘的に捉えている一部白人男性には
あーいうのもストライクゾーンなのかもしれない。
(ルーシーリューみたいな・・)

更には、デブでブスなオバハンウェイトレスにまで
手を出し、夜勤の旦那が早めに帰ってきてしまったため
これまたもうひと騒動。

お気の毒なのは旦那さんだが、彼はスッポンポンで
主人公一味を追い掛け回すことになる。
それがさ・・彼の股間がモロ見えでねぇ。
映倫はドコいった?
ヘンな時代になったな。
本番以外はOKなのか?



・・てなわけで、邦画版のほうが、お下劣さも薄まり
おなじ「人生が熟成していく贅沢な寄り道・・・」
映画でも、日本人カップルがデートで観るに
適した仕上がりになってます。
ま、そんなまとめ方で。

************************

監督 アレクサンダー・ペイン
出演
ポール・ジアマッティ (Miles)
トーマス・ヘイデン・チャーチ (Jack)
ヴァージニア・マドセン (Maya)
サンドラ・オー (Stephanie)
メリールイーズ・バーク (Miles' Mother)

ジャンル ドラマ
製作年 2004年
製作国 アメリカ
配給 20世紀フォックス映画
上映時間 130分

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2011年10月10日

ソラニン

「ソラニン」

妻が借りてきたDVD。一緒に観賞。

あらすぢ
OL2年目の芽衣子は、バンドマンの種田と同棲
しながら、互いに寄り添って東京の片隅で
暮らしている。二人は不透明な未来に確信が
持てないでいた。芽衣子は会社に辞表を提出、
音楽の夢を持ちながらフリーターをしている
種田は、バンド活動に専念することを決意する。
ある日、芽衣子の一言で仲間たちと「ソラニン」
という曲を書き上げた種田は、芽衣子と一緒に
その曲をレコード会社に持ち込むが……。
[ 2010年4月3日公開 ]

************************

音楽とか絵画とかいったクリエイティブ活動に
一生を奉げる、ってのは一種の賭けだな。
スポーツも芸能界とかもそうだが。

七人の侍で、最後に生き残った侍
(志村喬だったっけ?)が、
結局、勝ったのは自分たちでも野盗でもなく
農民達だ・・と総括していたけれど
やっぱ一介の勤め人としてコツコツやる
人間のほうがリスクは少ない。

そりゃあ、世の中にはマイケルやらイチローやら
・・人生を何十回やり直してもまだ使い切れない
マネーをお持ちになった成功者もいるが、
同じように実力第一の世界を目指した人の
そのほとんどは成功することなく消えてゆく。

消えてゆくと書いたけど、実際にはその後の人生
を各人とも生きなければならないワケで・・

Jリーグの選手なんて、野球選手よりも
もっと賞味期限が短いから、若いうちは
若さと身体能力でどうにかなっても、30代になって
ボロボロになった体と、サッカーしか知らない頭だけを残し
「はい、引退です」とか急に社会に放り出されても
どうすりゃいいんだよ?と言いたくもなる。

それでもJリーグはけっこう早くから、
若いうちに芽が出なかった選手の社会復帰制度を
整えていたようだが、大相撲も遅まきながら
始めようとしているみたい。

相撲界というその歴史からすれば遅すぎだよ。
全員がチャンコ屋、芸能人、プロレスラーや
相撲協会の人間になれるわけじゃなし。
暴力団の窓口となって恐喝やら賭博の取りたて人
でもやって生きてゆくしかないヤツもいるだろう。

おお、ここまで映画と関係なかった。

若いうちならね、またマンガや小説、映画なんかじゃ

>音楽の夢を持ちながらフリーターをしている
>種田は、バンド活動に専念することを決意する。

カッコイイ、青春だね〜なんて茶化すこともできるけれど

自分がリアル世界でそういう世界を目指そうとするか?
ってーと、俺みたいな凡人はやっぱ躊躇する。
才能ってヤツは、自分を信じることのできる能力
なんだろう。

おお、バンドをやってた彼氏の名前が
「種」田成男(演:高良健吾)で
その遺志を受け継いだ彼女の名が
井上「芽」衣子(演:宮崎あおい)
かあ。いま気がついた。

ちなみに、ソラニンってジャガイモに芽吹いた
芽の毒素のことを指すんだとか。



二人を支えるバンドの仲間
山田二郎(演:桐谷健太)、加藤賢一(演:近藤洋一)
がよかった。特に近藤洋一氏って
サンボマスターのホンモノのベース演者だとかで
正直、見た目はかっこ悪いけど
気のいいヤツだってのが伝わってきた。良作。

キャスト(役名)
宮崎あおい(井上芽衣子)
高良健吾 (種田成男)
桐谷健太 (山田二郎)
近藤洋一 (加藤賢一)
伊藤歩 (小谷アイ)
ARATA (冴木隆太郎)
永山絢斗 (大橋)
岩田さゆり (鮎川律子)
美保純 (芽衣子の母)
財津和夫 (種田の父)

スタッフ
監督 三木孝浩
脚本 高橋泉
原作 浅野いにお
主題曲/主題歌 ASIAN KUNG-FU GENERATION
歌 ASIAN KUNG-FU GENERATION

財津和夫さんて、あの財津和夫さん?
最近、セブンイレブンのCMで俄かに再脚光の?
種田成男のお父さん役だった。

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2011年07月27日

300 <スリーハンドレッド>

やっと観た。家族が寝静まってから。
そしてそれは大正解。
ウチの幼児にゃまだ早い。
首や手や足が跳ぶ跳ぶ。

スパルタ軍レオニダス王率いる
マッチョ300人
    VS
ペルシア大道芸人軍10万人

のお話。

パンツ一丁に兜と盾と槍と剣で。
レオニダス王よ
「スパルタ教育」という立派な言葉を
極東の小国に残せたじゃないか。

それにしても寒くないのか?スパルタ軍。
(ヨーロッパの画家が残した絵では
 王みずからフルチン!だ)
風邪でもひきそうだが。
もっとも風邪ひきそうな軟弱モノは、
出生した時点で死刑なんで心配は無用。
スパルタ兵士の育成プロセスには
マンガ「あずみ」を思い出す。

Louis_David.jpg
「自らの魂を見つけよ」

あらすぢ
紀元前480年。スパルタ王レオニダスのもとに、
圧倒的な軍力を誇るペルシア帝国・クセルクセス
王の遣いがやって来た。曰く、土地と水を差し出さな
ければ、国を滅ぼすという。しかしレオニダスは遣いを
葬り去り、ペルシアと戦う道を選んだ。託宣師の
お告げも無視し、テルモピュライでの決戦に挑む
スパルタの精鋭たち。その数はたった300人。
対するペルシアの軍勢は、なんと100万の大軍だった…。

************************

やべー。今まで保留だったけど
塩野七生さん系の本に手を出してみようか。

ギリシア世界のことはまるで無知なんだが
果たしてどこまで事実なんだろ?
例えば今から2000年位あと、世の歴史家に
極東の小国が、世界を相手にケンカできたのは
日本人はすべて「ニンジャ」「ハラキリ」で「ブシドー」
だったから・・というような、カンチガイ全開世界観として
スパルタの話も伝わっているんじゃないだろーか?

映画はどうもアメリカンコミックがベースのようだ。
(日本で言えば、花の慶次の映画化みたいなもんか)

スパルタ国は、王といえど、法には逆らえんとか
王自身が捨て駒になるあたりすごい。
絶対君主ではない様子。
王というより将軍みたいなモノなのかな。

生臭ボーズの事を嫌っているくせに
比叡山焼き討ちみたいなことはしないんだね・・。
(信長が極端すぎなんだろう)

彼らに言わせれば同じギリシアでもアテナイ人は
男色と哲学の都市なんだそう。
なんか不識庵(上杉謙信)率いる越後軍団の
ようでもある。強いんだろうが政治力ゼロ。

親衛隊と共にフル装備で「散歩」に出かける王の姿に涙。
でも補給はどうすんの?

uooo.jpg
王は立派だけど、頭の中が高校生レベル。
せっかく助けてくれる友軍を
勇敢なるシロウトとかいっちゃうし。
例のせむし男に「戦士として使えない」とか
あっさりと言い放つし。

左側腰から上を盾で隣の人間が守る密集隊形ってのが
スパルタ軍のデフォルト陣形であるらしい。
マンガ「センゴク」にもあったな。

戦いは、機動隊とデモ群集の激突のような
感じからスタート。ルパンのカリオストロの城にも
あったあれ。埼玉県警VSグスタフ軍団。
つまりはおしくらまんじゅう。

力比べ。踏ん張って様子を見る。
激突面は、手やら「盾」やらが
揉みくちゃになって、よく解らなくなっているが
そのスキマから、ちょこちょこと最前線の人間を
刺したり切ったり、地味な嫌がらせが続く。

やがて戦場がいきなり闇夜になる
遠方から音もなく10万本の矢が。
ここでも「盾」が活躍。
スパルタ軍の盾はMSギャンのそれみたいなんだが
盾のなかに隠れろー。
一瞬にしてみんなガメラ。

カンカンカン。次々と盾に矢が刺さる中
避難訓練で机の下に隠れる小学生のように
非日常に笑うスパルタの男達。
うーーん。心強い。

そして登場。キングオブキングス。
侵略者ペルシアの王(略称ぺ王
おんなじ王なのにペ王とスパルタ王ではエライ違い。

すげーぜ、当時の王の力。すべて人力だ。
今なら機械で実現しているものを
どれだけ人力で再現できるか?がエラさの証。
ペ王の移動玉座は巨大な神輿で
移動用人員だけで100名はいるんじゃないか?
ぺ王が大地に降臨あそばすときなんか
昇降装置が「人」。組み立て体操の要領。

おっと、交渉決裂するや、ぺ王はいきなり
アジア最強の自称不死軍団(ペルシア王親衛隊)を
戦線に投入だっ。
この部隊はストロング金剛のような
いかにも秘密兵器的な大男を装備。
RPGでいえばトロル。中ボスクラス。
個人的には久々に007のジョーズを
思い浮かべたけど。

どうみてもああいうデカくてバカタイプの戦士は
主人公のピンチを演出はするけれども
決定打にはならないもの。
やっぱ人の弱点は「クビ」と「腹部」であることを理解。
レオニダス王はこいつも撃破。

ぺ王はやべー、スパルタ軍つえぇ!とパニックに。
でもぺ軍は多国籍軍(公称100ヶ国参戦の
万国ビックリ博軍)なんで次から次へと秘蔵の軍隊が
前面に出てくる。
インドサイ戦車にインドゾウ戦車・・。
それすらスパルタ軍は撃破してしまうのである。

さすがのスパルタ精強300名にも、ここらあたりから
地味に死者や怪我人が出始めているが。

(以下、歴史的ネタバレ)

そして裏切り者により背後を衝かれること
必至となったスパルタ軍。友軍および怪我人を
後方に搬送。精鋭中の精鋭だけが残る。
「何百人も去っていたが、振り返ったのは一人だけだった」

歴史的背景がわからんまま書くが
ぺ王って実はいいヤツじゃないのか?
対等以上の同盟関係などを得るためには
そこそこ戦ってみせなければいけないと思うが
あそこまで妥協してくれたんなら
もういいじゃないの。
なにも槍投げなくっても。
「意地」というものは高くつくんです。

「我々の死を忘れるな」

そして1年後・・

レオニダス王の意志を受け継ぎ
ようやく本格的迎撃体制をしいたギリシア社会。

1万ギリシア・3万スパルタ連合軍
 VS
(それでも)3倍の12万ペルシア軍

「世界を神秘主義と暴君から救うのだ!」

すげ。
実は「アメリカジャイアニズム」が
ここにズバリと。
あと、王妃が「中谷美紀」に見えた。

ジェラルド・バトラー.jpg
レオニダス王=ジェラルド・バトラー。
映画のキャンペーンで来日したときは
もう人様にお見せできる肉体ではないと言った彼。

【参考資料】

「デルフィの神託」
DBの「オラクル」ってこの辺に関連があるらしい。
 ↓ ↓
http://members3.jcom.home.ne.jp/dandy2/works/works_14_r.html

「300@まとめ レオニダス王」
 ↓ ↓ 
http://www35.atwiki.jp/this_is_300matome/pages/16.html

レオニダスっつーと銀英伝の弱い提督
自由惑星同盟 第4艦隊パストーレ中将の旗艦が
「レオニダス」なんで、弱いイメージがあった。 
 ↓ ↓
http://www.geocities.jp/izelone0079/mein-contents/doumei-gif.html

キャスト・スタッフ
300 <スリーハンドレッド>
監督 ザック・スナイダー
出演 ジェラルド・バトラー (King Leonidas)
リナ・ハーディー (Queen Gorgo)
デイヴィッド・ウェンハム (Dilios)
ドミニク・ウェスト (Theron)
ヴィンセント・リーガン (Captain)

キャスト・スタッフ一覧
ジャンル アクション
製作年 2006年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
上映時間 117分

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2011年03月01日

新幹線大爆破

さあ、もう3月。3月といえば
名作映画「新幹線大爆破」ですよ。
・・いいんです。そうなのです。

新幹線大爆破

先日、BSで放送してたもんで。
(ここで何気に地デジ化完了のご報告&自慢w)
なつかしいなあ。
1970年代の風俗がわかって興味深い。

頭の固い当時の国鉄が、一番の自慢である
「新幹線」を爆破する映画とは何事!と
協力してくれなかったため、車内セットや
運転司令室、新幹線運転席などは全部作り物。
それでも撮影し切れない鉄道施設などは
ゲリラ撮影で乗り切ったらしい(Wikiより)
映画撮影がゲリラとは。まさに「アクション」映画。
おおらかな時代だったともいえるけど。

国鉄側はまず題名に物言いをつけたらしい。
「新幹線危機一髪」ならOKだというのだが
対する東映側は「新幹線大爆破」を押し通し
決裂に至った。この辺、役人と映画屋の
水と油の発想が見えておもしろい。

あらすぢ
約1500人の乗客を乗せたひかり109号、
博多行は9時48分に定刻どおり東京駅
19番ホームを発車した。列車が相模原
付近にさしかかった頃、国鉄本社公安本部に
109号に爆弾を仕掛けたという電話が入った。
特殊装置を施したこの爆弾はスピードが
80キロ以下に減速されると自動的に
爆発するというのだ。さらに、この犯人は、
このことを立証するために札幌近郊の
貨物列車を爆破する。これらの完璧な爆破
計画は、不況で倒産した精密機械工場の
元経営者・沖田哲男、工員の大城浩、
そして元過激派の闘士・古賀勝によるものであった…。

************************

shinaknsenBOMB.jpg
見よ!このビミョウなデッサン狂いぐあいを。

自由(解放)の象徴であり、
逃亡するためのジャンボを目の前にしながら
警官隊に射殺される健さん・・。
この映画を観たのは自分確か6歳くらいだったと
思うけど、結構衝撃的でした。
(あのころはTVドラマ「鉄道公安官」とか
 大人になった気分でよく観ていたものです)

ちなみにうちの息子(4歳)も所々
一緒に観ていましたが、彼が一番気にしていたのは
500系が出てこないことに対してでした。

本当にシンプルな時代だよなあ。
新幹線といえば0系しかなく
車種も「ひかり」と「こだま」だけ。
今のように名古屋を通過してしまうような
「のぞみ」なんてあるはずもなく、
その博多行き「ひかり」にしたって、
博多までの長距離、ほとんど各駅停車の
ようなものだ。

健さんだって警察とアクセスしたければ
「公衆電話」だし、でもFAXはあったみたい。

それにしても1970年代のオールスター映画
ってヤツぁ確かに凄いですな。
見てください。このキャスティング。
知る人ぞ知るって奴でして
あの頃の映画やTVを観ていれば
ああ、またこの人か・・とか
場合によっては、そういえば最近
見かけないなあ→お亡くなりになってた
なんて方も中にはいらっしゃるのでは?と。

キャスト(役名)
高倉健 (沖田哲男)
→今更説明不要。耐えて耐えて耐えて
 最後に大バクハツ。この映画では
 地道に頑張っていた零細企業社長役。
 こんにちでいう所の「負け組」の筆頭。
 それにしても嫌な言葉。

山本圭 (古賀勝)
→ダイナマイトで壮絶な爆死。
 「元過激派の闘士」だって。時代だな。

織田あきら (大城浩)
郷英治 (藤尾信次)
宇津宮雅代 (靖子)
菅原安人 (賢一)
風見章子 (靖子の母)
森みつる (洋子)
田中邦衛 (古賀の兄)
→カメオ出演っぽい。青大将っつーか
 「ほぅたるぅ〜」

渡辺耐子 (古賀の兄嫁)
宇津井健 (倉持)
→日本の危機管理は任せろ!の人。
 スーパージャイアンツ。もっこり。

JJサニー千葉 (青木)
→JAC総帥、千葉ちゃん。千葉真一。
 世界のアクションスターが問題の
 ひかり「109」号運転士役ってのはどうか?
 後半、いち運転士に過ぎないのにアセチレンランプ
 を操って床板破壊に大活躍。まったくもって
 何でも出来ちゃう運転士。床下の爆弾につながる
 赤と青のリード線を、ためらいなく切断するのは
 さすがにいかがでしょう?

小林稔侍 (森本)
→ああ、いました。

福田豊土 (田代)
山下則文 (清水)
滝沢双 (河村)
志村喬 (国鉄総裁)
→顔見せ程度ですが。
 あの一匹が最後とは思えない・・

永井智雄 (新幹線総局長)
→悪役ではないんだけども。
 嫌な判断をせざるを得ない立場なんでね。

原田清人 (三宅)
山本清 (高沢)
中田博久 (東京運転所係員)
→キャプテンウルトラ。りりしい眉毛。

千葉治郎 (工事車運転士)
→この運転士、実はインターポールから
 出向してきたという裏設定。

志穂美悦子 (東京駅交換嬢)
→JACの星。ナガブチ氏の連合い。

渡辺文雄 (宮下)
→うーーん。相変わらず良ポジショニング。
 いつも現場レベルのトップ(課長レベル)

竜雷太 (菊池)
→若いなあ、ゴリさん。

丹波哲郎 (須永)
→話さなくても可。名前がキャストに出てくるだけで
 なんかもーその映画は「すぺしゃるぅ」なのが判る。

鈴木瑞穂 (花村)
久富惟晴 (広田)
青木義朗 (千田)
浜田晃 (長田)
黒部進 (後藤)
→ご存知「ハヤタ」隊員。

北大路欣也 (刑事)
→知らない人はいないと思うけど。
 名前がもう普通人じゃない「北大路」

相馬剛三 (刑事)
土山登士幸 (岩上)
川地民夫 (佐藤)
→ああ、昭和だねぇ。

河合絃司 (部長刑事)
近藤宏 (松原)
田坂都 (平尾和子)
植田峻 (平尾修一)
藤田弓子 (秋山)
→若いし、なにより痩せてます。

岩城滉一 (東郷あきら)
→え〜?出ていたかな。

中井啓輔 (哲ちゃん)
岡本八郎 (山ちゃん)
溝口久夫 (ナベちゃん)
林ゆたか (中やん)
中野力永 (大阪商人)
伊達三郎 (商人風の男)
荘司肇 (乗客)
松平純子 (乗客)
十勝花子 (女客)
→乗客にさ〜「ナンミョー」の
 団体がいてさ、ベルリラみたいな
 ウチワを一心不乱に叩いてた、

山内明 (官房長官)
相川圭子 (ウェイトレス)
藤浩子 (レジの女)
久地明 (消防士)
片山由美子 (バーの女)
多岐川裕美 (SAS係員)
→SAS?桑田?
 英国空軍特殊部隊?

藤山浩二 (広岡)
露木茂 (磯村)
→元アナウンサー?
 フジのお偉いさん?
 ヤマさん?それは露口茂。



スタッフ
監督 佐藤純彌
企画 天尾完次
坂上順
脚本 小野竜之助
佐藤純彌
原案 加藤阿礼

・・次は「太陽を盗んだ男」あたりを観たい。

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2010年12月20日

SPACE BATTLESHIP ヤマト

「SPACE BATTLESHIP ヤマト」

先日の日曜日、家族三人でひさしぶしに
映画館へ。(ちなみに息子は映画館デビュー)
映画の内容よりも息子の集中力が持つか?
そちらの方が気になる自分がいましたが・・さて。

あらすぢ
西暦2199年、地球は謎の異星人「ガミラス」の攻撃で
滅亡の危機に瀕していた。ガミラスの遊星爆弾による
攻撃で海は干上がり、地球上の生物の大半は死滅した。
残された僅かな人類は地下都市を建設してガミラスの
攻撃に耐えていたが、地下にまで浸透してきた放射能
によって人類の滅亡まであと1年余りに迫っていた。
そんなある日の事、地球上にイスカンダルからの
メッセージカプセルが届けられた。

************************
PONのコレだけは言わせろ!!

バルキリーか!貴君のヒコーキはw



恒例の書き散らかしは、現在も公開中ですんで
一応、下記に。

DVD買うかも。久々に。
戦闘シーンだけでもじっくり見る価値アリ。
SWとギャラクティカとスタートレックのファンが
ヤマトを再構築した、そんな感。



監督 山崎貴
脚本 佐藤嗣麻子
出演者
木村拓哉
黒木メイサ
柳葉敏郎
堤真一
西田敏行
山崎努

音楽 佐藤直紀
撮影 柴崎幸三
編集 宮島竜治
山崎貴 (VFX)
製作会社 ROBOT
配給 東宝
公開 2010年12月1日
上映時間 138分
製作国 日本
言語 日本語
製作費 20億円



アンドロメダ.jpg
アンドロメダッ!欲しい!!

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以下、力いっぱいネタバレ
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2010年12月06日

サイダーハウス・ルール

「サイダーハウス・ルール」

「妻が借りてきたDVDシリーズ・・」
という枕詞ももう何回記述したことか。
このブログで扱う映画で、ハリウッド製バカ映画、
ホラー、SF、戦争ものといった、いわゆる
「その手」の分野以外で、良識的映画が出てきたらば
それはほとんど妻のセレクトであります。
いまさらながら枕詞不要。

「サイダーハウス」とかいうけれど
三ツ矢サイダーは直接は関係なくって。
そもそも「サイダー」って甘くてシュワーだけど・・

 サイダーは、国や地域によって定義が
 様々であるが、日本および韓国においては、
 甘味と酸味で味付けされたノンアルコール、
 無色透明の炭酸飲料のこと。
 <以上 Wiki>

であり

 フランスのシードル(仏語: cidre)と
 イギリスのサイダー(英語: cider, cyder)は
 「リンゴ酒」であり、フランスでは発泡性がない
 場合が多いが、イギリスでは発泡性がある場合が多い。
 アメリカ合衆国やカナダのサイダー(英語: cider)は、
 精製・熱加工していないリンゴ果汁を指す。
 <以上 Wiki>

なのだそうだ。であるから
「サイダーハウス」とは米国の場合、リンゴ果汁GETの
ための「リンゴ農園」のことなんですな。
「リンゴ農園の従業員用宿舎のルール」であると。
んで?

あらすぢ
メイン州ニューイングランド。ホーマー
(トビー・マグァイア)はセント・クラウズの
孤児院で生まれ育った。親代わりのラーチ院長
(マイケル・ケイン)の仕事である助産と当時は
禁止されていた堕胎の仕事を手伝う彼だが、
やがて自身の将来に不安を抱き始める。
ある日、ホーマーは手術に訪れた若い女性
キャンディ(シャーリーズ・セロン)とその
恋人の軍人ウォリー(ポール・ラッド)と共に
孤児院を飛び出した。彼はウォリーの誘いで
彼の母親オリーヴが経営するリンゴ園で働き、
収穫人たちの宿舎サイダーハウスで暮らし始めた

************************

最初は、物語がどっちのほうに転がるのか
まったく見えず、ラーチ孤児院長が世のためと
密かに行なう堕胎手術や、孤児院という存在を通して
現代の堕落した社会の嫌な所が浮き彫りにされ、
嫌な部分を見せつけられる陰鬱な映画なのか
とおもってたのだけど・・。

二度も里親に引き取られるチャンスを潰して
そのまま大人になってしまった青年が主人公。

非常にシビアだけど、孤児院も、赤子であるほど
引き取られる率は高く、成長と反比例して
どこかの家庭に引き取られる率は減る。

結局、ある程度大人になってしまった
子供は引き取られることもなく
外に働きに出るか、孤児院のスタッフになるしかない。
主人公は、孤児院の弟妹たちにとって、よき長男として
また、医学(特に産婦人科)に才能があった様で
ラーチ孤児院長(優秀な産婦人科医でもある)の
手伝いをするうちに、いつしか院長の片腕的存在と
なってゆく。

そのまま、孤児院で一生を過ごすのもアリなのだが
主人公はあるキッカケから外へ飛び出す。

ラーチ孤児院長は、世俗のイヤーな面をさんざん
見てきた上で、孤児院という家庭をつくり、
自らが盾となって孤児(子供)たちを守ってきた。
院長、口は悪いがそのプレッシャーは
相当だったんだろうて。死に様に顕れているし。

おやすみ、メイン州の王子
 ニュー・イングランドの王


孤児たちの消灯就寝時、毎晩、院長は
こう子供達に呼びかける。
正直意味不明だが、院長が子供達を
とても大事にし、愛しているんだな〜という
気持ちはくらいは伝わってくる。
(この間、寝る前の息子に言ってみたが
 ??だった様子。当然だ。)

主人公は、孤児では有るがその守られた中で
育ったある意味、お坊ちゃんだった。
出来た父親から飛び出した主人公が
「リンゴ農園」で見つけた「宿舎のルール」には
何が書いてあったのか?

それは私達、現代社会への警鐘だったのではないでしょうか?
いやー皆さん、映画ってホントにいいものですね。
ではまた来週もお会いいたしましょう〜。

水野晴郎の「映画がいっぱい」
今日は、カルフォルニアハイウェイパトロールの
制服・・

************************

「サイダーハウス・ルール」
(1999) 
監督:ラッセ・ハルストレム 
脚本・原作:ジョン・アーヴィング 
出演:
トビー・マグワイア
シャーリズ・セロン
デルロイ・リンドー
ポール・ラッド
マイケル・ケイン

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2010年12月05日

サイドウェイズ(邦画版)

「サイドウェイズ」

妻がセレクトしてきた作品です。

〜寄り道してこなかった大人たちへ

上の惹句がまさにそう。大人のメルヘン。
いいな。ワイン飲みたい。

あらすぢ
主人公は、キャリアも私生活も冴えない、
ダメ中年のシナリオ・ライターの道雄。
親友・大介の結婚式に出席するため渡米した
彼は、独身最後の日々を謳歌したい大介と
共に、カリフォルニア・ワインの聖地
ナパ・バレーへ一週間のドライブ旅行に
出かける。そこで道雄は20年前の留学時代に
家庭教師をしていた麻有子と再会。
忘れられないでいた恋心がふとときめく。
一方大介は、結婚を間近に控えた身でありながら、
麻有子の友人ミナに熱を上げる。不器用すぎる
道雄と軽すぎる大介。果たして彼らの旅には、
どんなゴールが待ち受けてるのか?

[ 2009年10月31日公開 ]

************************

この映画で、小日向文世さん、生瀬勝久さんを
見直しました。失礼ながら。

小日向文世(斉藤道雄)
なんかどの映画でも主人公ではなく、ショボくれ
刑事とかそんな役ばっかりだけど、この映画では
そんな外見を120%活かして、活躍?というか
ソコに存在する。生瀬勝久氏の暴走を淡々と
抑える役だが、良識ある人間というよりは、
小さくまとまり過ぎてしまった中年男。
今の日本のサラリーマンの象徴のような。

生瀬勝久(上原大介)
「ガッテンダ!」
生瀬=ボヤッキー=勝久さんである。
非常に楽しそうに・・たぶん演技ではなく
地で演じている。怪しげな英語も含めて。
彼の気持ちいいまでの怪演は是非見て欲しい。

菊地凛子(ミナ・パーカー)
生瀬勝久が結婚前なのにヤッテしまう相手。
TVドラマ「モテキ」ではヤンキー
母ちゃんを熱演してたけど、ちょっと
油断すると「西田ひかる」に見える時が。
彼女に罪はないけど、ホント向こうの女性は
ああまで簡単にメールアドレス交換に
応じるものなんだろうか?

鈴木京香(田中麻有子)
NHKでやってたドラマ
「セカンドバージン」とカブる。
(ドラマの題を見るだけで
 NHKも変わったな〜とか思うが)
この人、薄幸で、キャリアウーマン志向で
意地っ張りで、バツイチで、でも
女性を捨てきれない・・そんな役がぴったり。
昔の「市毛良枝」のように
理想の妻役はたぶん回って来ないだろうな。
これからも。



この映画は2004年に向こうで作られた
同名映画のリメイク作品とのこと。

別に逃げる必要なんかないんだけれど
やはり異質文化の外国生活なんで、どこかいつも
外部と避けながら片寄せあって暮らす小さな
コミューンの温かい空気が感じられる。
外国人が監督なんで、多分かゆい所に手の届く
日本人的演出は望めなかったと思うので
そんなところは、この主役4人が意気投合して
作り上げた空気なんだろう。おそらくね。

カリフォルニア、ナパ・バレーはワインの聖地で
“カルベネ種”で有名なんだって。
ワインも人生の伴侶も、選択肢は無数だけに悲喜劇も多数。

監督
チェリン・グラック
出演
小日向文世:斉藤道雄
生瀬勝久 :上原大介
菊地凛子 :ミナ・パーカー
鈴木京香 :田中麻有子

あと米国人多数。

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2010年11月03日

色即ぜねれいしょん

本日は文化の日。
文化といえば「映画」

溜まっていた映画レビュー(というか文句垂れ流し)
コレクションをリリースいたしやす。

3日「色即ぜねれいしょん」

6日「バベッドの晩餐会」
7日「クワイエットルームにようこそ」
8日「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」
9日「腐女子彼女。」
10日「野ブタ。をプロデュース」(TVドラマ)
11日「父ちゃんのポーが聞こえる」
12日「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」
13日「アイアンマン」
14日「ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜」
15日「あらしのよるに」
16日「鈍獣」
17日「パコと魔法の絵本」
18日「ハンサム★スーツ」
19日「カイジ 〜人生逆転ゲーム〜」
20日「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」
21日「宇宙戦艦ヤマト 実写版 キャスト」
22日(いい夫婦の日なんで)
  「Mr.& Mrs.スミス」

************************

「色即ぜねれいしょん」

色即是空・空即是色

【色即是空】
仏語。この世にある一切の物質的なものは、
   そのまま空(くう)であるということ。
   「般若心経」にある語。

【空即是色】
仏語。一切の存在は現象であって空であるが、
   その空であることが体得されると、
   その現象としての存在がそのまま
   実在であるとわかるということ。
   「般若心経(はんにゃしんぎょう)」には
  「色即是空、空即是色」とある。

・・だそうです。
「色即ぜねれいしょん」原作、みうらじゅん
まあ、この場合、色=性欲=おばかな高校時代
ってなくらいの意味でしょうね。

あらすぢ
安田講堂も陥落し、学生運動も下火になった
1974年、京都。ボブ・ディランに心酔し、
ロックな生き様に憧れてはいるが、優しすぎる
両親に囲まれて幸せすぎる家庭で何不自由なく
平凡で退屈な日々を送っている。
フリーセックスの島行かへん?」
友人に掛けられたそのひと言から
僕らの青春は突如として輝き始めるー。

************************

「アイアン&ディテイ」に続く
みうらじゅん原作の映画。
彼の青春回顧録ですな。

東野圭吾作「あの頃ぼくらはアホでした」とか
泉麻人がよくエッセイで書き連ねているヤツとか。

色即.jpg

舞台は1970年代。とにかく誰よりも早く
童貞を捨てたくてしょうがないヤツが主人公。

特に「童貞〜」のくだりについては
まーたいていの男子には、身に覚えがあるコトです。

伝説の「フリーセックス」島(隠岐島)で知り合った
オリーブことヤリマン女役「臼田あさ美」さん。
彼女の白い水着と(演出なんだけど)黒々と元気に
はみ出す下の毛が印象的って何を書いてんだか俺も。

主人公の親父役、演:リリーフランキーが
かっこいい役。色々あって、主人公は自宅に
傷心のオリーブを引きずり込むが
(っうーか押しかけてきた)
当然、手を出すこともできなければ、
ホテルへ連れ出す金もない。
ただオタオタする息子に
「送ったらきちんと帰って来るんだぞ」
財布から一万円をふっと出す。
いい親父だのう。

母親が、母親役にはそぐわない
奇妙に綺麗な女性だなあと思ってたら
「堀ちえみ」であったらしい。ほうほう。

隠岐島で主人公が泊まったのは
「ユースホステル」ってあたりに時代を感じる。
そうそう、YHでは宿泊客全員、一時間ほど
なんか集会に参加させられ、歌などを歌って
若人同士の友好を深めるんだった。

YHのバイト。ヒゲゴジラもいい味だった。
物分り良い兄貴のようでいながら
バカ高校生に、学生運動資金カンパとして
3000円もする自費レコードを売りつける
あたりなんか、人間くさくってGood。

ま、二度は観ないな。



【色即ぜねれいしょん】
スタッフ
監督:田口トモロヲ
原作:みうらじゅん(光文社文庫刊)
脚本:向井康介

キャスト
渡辺大知(黒猫チェルシー)
堀ちえみ
リリー・フランキー
臼田あさ美
森田直幸
森岡龍
石橋杏奈
岸田繁(くるり)
峯田和伸(銀杏BOYZ)

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2010年07月27日

サマーウォーズ

「サマーウォーズ」

嫁が借りてきましたので一緒に鑑賞。
自分も気になってはいたのです。
このポスターに↓
サマー.jpg

http://s-wars.jp/

あらすぢ
『時をかける少女』の細田守監督が放つ、劇場
アニメーションの最新作『サマーウォーズ』。
キャラクターデザイン・貞本義行、脚本・奥寺佐渡子
など『時をかける少女』のスタッフが再結集した
この作品は、ふとした事から片田舎の大家族に
仲間入りした少年が、突如世界を襲った危機に
対して戦いを挑む物語である。

主人公はちょっと弱気で人付き合いも苦手な、
17才の理系少年。高校2年の夏休み、天才的な
数学力を持ちながらも内気な性格の小磯健二は、
憧れの先輩、夏希にアルバイトを頼まれる。
二人が辿りついた先は、長野にある彼女の田舎。
そこにいたのは総勢27人の大家族。夏希の
曾祖母・栄は、室町時代から続く
戦国一家・陣内家の当主であり、一族を束ねる
大黒柱だ。
栄の誕生日を祝うために集った、個性豊かな
「ご親戚」の面々。そこで健二は突然、夏希から
「フィアンセのフリをして」と頼まれてしまう。

************************

ストーリーとしては何のヒネリもないけれど
非常に楽しめた。
エヴァのキャラクターデザインである「貞本義行」絵
スタジオジブリばりの緻密な美術。
日本の田園風景、夏の長野(上田庄)の
突き抜けるような空。その青色がとってもキレイ。

日本アニメのクオリティの高さには舌をまくね。

いきなりで申し訳ないが・・まずケチから。
主人公、ヒロイン夏樹、キーキャラの佳主馬(かずま)
いずれもあまりに演技が稚拙すぎ。
かといって一部の声優のように妙に甘ったるい
アニメ声であればいいのかって物でもないけれども。
夏樹、やっぱ演技がイマイチ。そもそも声量が
絶対的に小さいので、ビジュアルは文句ないのだが
なんか惹きつけるものに欠けるキャラになってしまった。
そのあたり非常に残念。

以下ネタバレ全開です。未見の方はご注意ください。

栄ばあちゃん・・すげえ。
真の主人公は、一族を束ねるこの栄ばあちゃんだ。

多分、今よりも一〜二年未来の世界。
世界中の人々はのインターネット上のOZという
巨大仮想空間で結ばれた。OZは私的使用のみならず
オフィシャルな用途にも採用され、人々の生活に
もはや不可欠な存在だった。

人々は、OZからアカウントをとり
アバター(分身)を通して仮想空間に入り込む。
端末は、パソコンはもちろん携帯、PSP、DS・・
ネットにつなげられさえすれば何でもありの世界。

そこに、さる筋が開発したコンピューターウイルスが登場。
名称ラブマシーン。今回の騒動の元凶。
「なにそれ?モーむす?」・・まあそう思うよな。

ある日、ラブマシーンは世界中の端末にメールを
一斉発信する。見る人が見れば判る数字の暗号。
眠れなかった主人公が手慰みで暗号解読を始めるが
じつはOZセキュリティの暗号化したパスワードだった。

OZの管理権限を握ってしまったラブマシーンは
OZのアカウントを次々と盗み始める。
(もはや無力になってしまったOZの
 元管理プログラム名はジョンとヨーコ)
 
OZのアカウントを盗られるってことは、
その人の職務上の権限を奪われるのと一緒だ・・
13.837% アカウント、1億5千万以上の
アカウントが奪われてしまった!

悪気のないゲーム感覚ってのが怖くタチが悪い。
善悪の判断基準がない、無邪気な存在。

本当は、サーバー内の数字による喧嘩(戦争)
なのだが仮想空間ってことなので、絵的に判りやすい。

取り立ててヤバイ思想があるわけではない
ラブマシーンなんで、ゲームとかは大好き。
ヤツを得意な分野に引っ張りだす。

勝負の得物は「ばあちゃん仕込みの花札(コイコイ)」  

「ヤナギにツバメ、菖蒲にカス・・」
OZ内で空港の案内放送のように
まじめにアナウンスされると
なんだかな〜という感じ。

まだ負けていない!

陣内家は必ずひとり一稼業
警察・消防・救急・自衛隊などイザとなると
役に立つ実務的な職についている。

「ウチは女系家族なんだけどな・・」
「お仕事は自衛隊なんですか!所属は?」
「・・ちょっといえないところだ」

「敵は圧倒的なんでしょ?」
「時は慶長20年の大阪夏の陣。
 徳川勢15万の大軍勢に
 撃ってでた陣内家のご先祖様わぁ・・」
「でも負けたんでしょ」
こういうのは勝ちそうだから戦うとか
 負けそうだからやめるとか
 そーいったことではないんだよ

「負け戦でも戦うの?」
「それも、毎回ね」
「バカな一族・・」

主人公はきわどい所で犯人でなかったと
きちんと「逃げ」も打ってある。
世界に53人も暗号を解いた輩がいて
主人公はその中に入らなかったんだけれど
不思議なのは、なぜマスゴミでは朝から
主人公の顔が犯人として流出したのかってこと。

ラブマシーンの仕業?とも考えたけれど
あの朝の段階では、主人公は謎のメールの
暗号を解読したのみで、まだラブマシーンに
抵抗する姿勢は見せていなかったはず。

ばあちゃんの遺書
「まあまずは落ち着きなさい
 人間落ち着きが肝心
 (中略)
 家族どうし、手を離さぬように
 人生に負けないように。
 つらくても家族みんなでご飯を食べること。
 いちばんいけないことは
 お腹をすかすことと
 ひとりでいること
 (中略)
 ありがとう、じゃあね

ステキな遺書。こういう遺書を残せるような
人生を送りたいものである。

食べている場合なの?
「まあ、遺言だからな・・」
とにかくよく食べるシーンがでてくる。
その割りに宮崎アニメに比べると
あまり食い物が美味そうに描けていない。

夏樹さんが、最後になっていきなり
主人公に「眼うるる」なのは
あまりに短絡的な感じがして・・。
あの人、単に惚れっぽいだけなのかも。
(実は栄ばーちゃんの若い頃も、様々な男と
 浮名を流し、そのうちの一人が現警視総監とか・・ね。
 一族の中で、自分の若い頃に一番似ていると
 ばあさんは夏樹を見て思ったのかも知れぬ)

葬式ではなくハッピーバースデーで送る
あたりが涼やかで、とても一族らしい。



主人公。紆余曲折はあったものの、
さすが栄ばーちゃんの見込んだ男だった。
結果オーライ気味だけど。

エンディングソング、山下達郎「僕らの夏の夢」もグッド。

♪手と手を固く結んだら 小さな奇跡が生まれる
 僕らは夏の夢を見る〜


出来すぎだけどね。

≪CAST & STAFF≫
神木 隆之介
桜庭 ななみ
富司純子
谷村美月
斎藤歩 ほか

監督:細田守
脚本:奥寺佐渡子
キャラクターデザイン:貞本義行
作画監督:青山浩行
美術:武重洋二
音楽:松本晃彦
アクション作画監督:西田達三
音楽:松本晃彦
主題歌:山下達郎「僕らの夏の夢」
(ワーナーミュージック・ジャパン)
アニメーション制作:マッドハウス
日本テレビ放送網・マッドハウス 提携作品
製作:角川書店 ドリームパートナーズ
ワーナー・ブラザース映画 読売テレビ放送 バップ
配給:ワーナー・ブラザース映画

(C)2009 SUMMERWARS FILM PARTNERS



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2010年06月10日

ザ・マジックアワー

「ザ・マジックアワー」

面白かったか?と問われれば・・
まあ面白かったけれど
二度観るほどではない、といったトコ。

ただ、
「三谷幸喜作品って面白いんだよ!」
「へ〜、だったら見てみようかな?
 ナニがオススメ?」
と言われた際に、この作品名は出さず
別の作品を挙げたほうが無難とおもわれる。

あらすぢ
港町・守加護でクラブ「赤い靴」の
支配人を任されている備後は、
ギャングのボス・手塩の情婦・マリに
手を出したのがバレて大ピンチ。
5日以内に幻の殺し屋・デラ冨樫を
探し出して連れて来なければ
命はないと脅される。
が、デラの居場所に皆目見当もつかない
備後は替え玉を仕立てる苦肉の策に出る。
そこで白羽の矢が立ったのが売れない
俳優・村田大樹。主演映画を撮りたいと
村田を騙し守加護へ連れて来る・・。

************************

出演陣は豪華ですね。

佐藤浩市・・売れない俳優「村田大樹」役。
  なんかとってもビミョウなところ。
  売れない役者=村田大樹役を
  いつもの「佐藤浩市」スタイルで演じ、
  それにあまり違和感がないのだとしたら・・
  佐藤浩市=ダイコンってこと??
  なんかとってもビミョウ。

妻夫木聡・・ボスの愛人を寝取った支配人「備後」役
  別に彼が演じる必要を認めない。それにこの映画を
  観ていたとき、彼は大河で「直江=愛=兼続」役
  だったため、どう見ても良い子にしか見えず。

深津絵里・・ボスの愛人、マリ役
  芸能界における「深津絵里」というポジションが
  ビミョウであるように、まだギャングのボスの愛人
  を演じるにはいろんな点でビミョウすぎる。
  今騒動の主犯であり、途中からいいヤツになってもね。

西田敏行・・ギャングのボス「手塩」役。
  とぼけているように見えるが、それはこの映画が
  喜劇であるから(だと思う)。
  ニコニコしながら冷酷なことを平気でやれそうな
  雰囲気を醸すのは「さすが」なんだろう。 
  しつこい繰り返しに「まだ〜やるの?」は
  映画の中で一番笑えた。

綾瀬はるか・・クラブ「赤い靴」のウエイトレス
  華としてこういう人もいないと。

小日向文世・・売れない俳優「村田大樹」のマネージャー。
  演じる俳優の顔付にふさわしい可哀想な役。

寺島進・・ギャングの若頭。
  このひとと「岩城晃一」の区別がつかない自分が居る。
  この喜劇の中で唯一まじめだった

戸田恵子・・港町・守加護のホテル支配人?役
  三谷幸喜作品のもはや常連。元アンパンマン。
  無法の街「守加護」で酸いも甘いも
  噛み分けてきた人。影で主人公をフォローする。 

伊吹吾郎・・クラブ「赤い靴」の従業員。
  元「助さん・格さん」のゴツイ方。
  もう少し武闘派として奮闘してくれるかと思ったが。
  最近、バラエティなどでも露出が多い。
  水戸黄門シバリが無くなったからだろうか

柳澤愼一・・いまは端役しかまわってこない老人。
  主人公「村田大樹」が役者を目指すきっかけとなった
  映画に主演したかつてのスター。
  役者魂は今でも全く衰えず「こだわり」がある。

  どんな逆境でも己を貫く人というのは、時代を越えて
  かっこええな。

適度にカットが入ったテレビ地上波版で一度観れば
よろしいかと。



【ザ・マジックアワー】
The Magic Hour
監督 三谷幸喜
脚本 三谷幸喜

出演者
佐藤浩市
妻夫木聡
深津絵里
西田敏行
綾瀬はるか
小日向文世
寺島進
戸田恵子
伊吹吾郎
浅野和之
市村萬次郎
柳澤愼一
香川照之

公開 2008年6月7日
上映時間 136分

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2010年05月19日

サバイバル・オブ・ザ・デッド

「サバイバル・オブ・ザ・デッド」

ロメロ大将の最新作。
なんですかね?彼のこの怒涛のリリース攻勢。

 なんだ?世界はまだゾンビを求めているんだ!
 そこそこのもの作れば、もうかるじゃん!
 オレ、まだまだいけるじゃん!

そんな感じでしょうか。

sod.jpg

写真はターミナル駅の映画館で。
よーく見ないと判らないと思いますが
この広告。実は3D。
(ホンモノの「立体」ってことですよ?
 ああ、ややこしい時代。)
奥行きがありまして、そこには
マネキンの方々がゾンビを演じていらっさいます。

夜みるとちょっと不気味かも。

公式サイト↓
http://www.survivalofthedead.jp/pc/

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2010年05月04日

スタートレック(2009年)

「スタートレック(2009年)」

熱烈なスタートレックマニアのことを
本家アメリカではトレッキーと呼ぶ。
日本でもスターウォーズマニアと並び
結構存在するようだ。そんな方からみれば
鼻で笑われてしまうが、自分はスタートレックの
TVドラマ版は一度も見ていない。
(ピカード船長のヤツもだ)

折も折、1977年のスターウォーズブーム。
ご多分に漏れず、宇宙船がガンガン出てくる
SF映画ならなんでも観たい!と飢えていた
子供時代に「スタートレック」映画第一作と出会った。
以来、カーク提督が出てくる映画シリーズだけは
律儀に全部鑑賞してきた。

TVドラマの製作は1960年代。
当時、邦題を「宇宙大作戦」として放送されたように
SFをイロモノとしかみられない日本のTV局と
世間一般のSF作品に対する姿勢がわかる。

自分としても惑星連邦宇宙艦隊の制服を
未来的というよりは、アメリカのバタ臭さと、
妙な貧乏くささを同時に嗅ぎ取ってしまったくらいだ。
(TVシリーズは観ていなかったけれど、当時
 所持していた「SF大百科」などでグラビアは
 頻繁に目にしていた)

それと、どうしてもTVシリーズであるから
予算の都合で、映画のような派手なドンパチ
(宇宙戦争)は少なく、そうなると必然的に
地味に展開する室内劇や、アメリカならば
すぐ撮ることのできる郊外の岩砂漠での
怪人のような宇宙人との息詰まる射撃戦・・
なんかがドラマの主流だった様子。

こういう映画には、やっぱ宇宙船同士の射撃戦を
(艦隊戦ならなお可)期待してしまうだけにね・・。

要するにスタートレック(特にTV版)は
「貧乏くさいSFドラマ」ってイメージが
どうにも拭いきれなかったのです。
ファンの方、ああごめんなさい。

あらすぢ
巨大な謎の宇宙艦により宇宙艦隊士官だった父を
幼い頃に亡くしたジェームズ・T・カークは酒と
ケンカに溺れる荒れた日々を送っていた。
ある時、バーで騒ぎを起こしたカークに、
パイク大佐は、君の父親は12分だけ艦長だったが
800 名の命を救ったと語り、宇宙艦隊アカデミー
への入隊を勧める。

アカデミー在学中、ヴァルカン星からの緊急救助
要請が発生、カークの同期生らも急きょヴァルカンに
向かう艦隊に召集される。カークはコバヤシマル
テストの不正により謹慎が言い渡されていたが、
マッコイの機転によりパイク大佐指揮する
U.S.S.エンタープライズに乗り込むことに成功する。
同期のウフーラの他、スールー、チェコフらも
乗り込んでいた…

************************

うおー、おもしれー。
やった。こういうの観たかった。

映画版のカーク提督だけを見ると、5年の深宇宙探査
を成し遂げた稀代の英雄、経験豊富で落ち着いた智将
と見えなくもない(パトカーアダム30の影響に加え
吹き替え担当「矢島正明」さんの功績も大)

が・・そんな見た目に騙されてはいけない!
実はカーク提督って「よーく考えてから行動」派
というよりは
「ヤマカンで暴走(主人公なんで)結果オーライ」派
なのだった。いつも

それを理性面から止める役が「ミスタースポック」の
筈であり、そればっかでも物語として面白くないから
もうひとりの
感情論者「ドクターマッコイ」が最終的にスポックをも
丸め込み、全体としてはやっぱ暴走するという図式。

そういえば、人気急降下いよいよ予算ジリ貧時代の
オリジナルTVドラマ最終シリーズ時代の
カーク船長など、もはや任務そっちのけで、
毎話出てくるゲスト女性キャラを片っ端から
口説きまくっていたという。
(それが異性人でなくてもまったくかまわないらしい
 なんという博愛主義)

「カーンの逆襲」とか「Mrスポックを探せ」とかで
ちょっと触れられていたけれど、船長は子供を
作りながらも、奥さんと熟年離婚?している。

つまり、感情150%行動派の船長は、今も昔も
人間的に成熟しているわけではなく、軍人としても
間違っても「智将」なんかではないんだな。これが。
ヤングカークがあんなに「やんちゃ」なのも、
うなづける話。

(PONの好きなスタートレックの名パロディ映画
 「ギャラクシークエスト」ってのがあるが、
 アレに出てくるスチャラカ船長こそ、カーク船長の
 本質を忠実にトレースしていたのかもしれない)

カーク提督は5年間もの深宇宙探査を成し遂げた
英雄なわけだが(逆に言えば、5年もの間家庭を
ほったらかしにしていた・・ともいえる)
後の惑星連邦艦船はいちおう軍艦なのに
クルーの家族まで一緒に乗せて遠距離航行に
出かけるまでになったのは、カークの家庭的悲劇を
繰り返させないようにと艦隊司令部が配慮したから
なのかもしれない。

将来、英雄になると解っているキャラと
その仲間たちの出会いを神の視点から
フカンできるってのは、やっぱ気持ちいいね。

多分に「ご都合主義」の展開は見られるけど
(カークが追放された先に例の彼がいるあたり
 なんか・・リアル人生ではそれを「運命」とか
 呼んだりしますが)
まあ、もはやお約束って事で。

前情報なしで観たんで「レナードニモイ」さんが
出てきたときは嬉しかったですねえ。
地球人類と違い、バルカン星人は長寿だから
なかなか死なせてもらえない様子。
カーク提督とかが、ピカードと協力しながらも
その一生を終わらせたのに、彼は惑星連邦の
ご意見番っつーか知恵袋として、宇宙を
駆け巡っていた様子。ご苦労様です。

カークとはすべての意味で水と油なスポック。
そのすべてを抑え、カークの出来すぎな
ナンバーツーにそして無二の親友となって
宇宙を救ってきたか。
その経緯が明らかになる。



コバヤシマルテストの件が映像化されたのも
嬉しかったなあ。


ウィノナ・ライダーが
ヤングスポックのママ役だったのが驚き。
そんなところで何してんの?

【スター・トレック】
Star Trek
監督  J・J・エイブラムス
脚本  アレックス・カーツマン
    ロベルト・オーチー
出演者 ジェームズ・T・カーク - クリス・パイン
    スポック - ザカリー・クイント


公開 2009年5月8日
上映時間 126分

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宇宙大作戦 (TOS) のキャラも紹介しておきます。
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2009年10月01日

シネマアルゴ新宿

「シネマアルゴ新宿」

シネマアルゴ新宿ってのが、新宿駅南口
橋下のパチスロ屋街の一角にあった。
その頃は、新宿に気軽に出られる所に
住んでいたので、何回か足を運んだ。

そこは名画座、とまでは言わないが、当時
停滞しきっていた邦画の復興を目指し
メジャーにはならないかもしれないが
作りたい映画があるなら金を出したるから
作ってみなさい、プロジェクトである
「アルゴプロジェクト」の作品が上映していた。

基本的には、Vシネマ以上、全国ロードショー
未満、というビミョウな作品が上映される。
ヒマだった学生PONが、バイト帰りだかで
フラっと立ち寄り、前情報なしで出会ってしまった
衝撃的な映画こそ「12人の優しい日本人」だった。

12人の優しい日本人
監督 中原俊  脚本 三谷幸喜
公開 1991年12月14日

あらすぢ(というか紹介)
『12人の優しい日本人』、1991年制作の日本映画。
三谷幸喜の戯曲『12人の優しい日本人』の映画化。
『十二人の怒れる男』を元にした、日本にも陪審員制度
があったらという法廷劇。
その内容からメディア等で
裁判員制度の話題になると、この作品が取り上げられる
ことがある。

12人.png

************************

実際、裁判員制度がスタートしてしまったけれども。

非常に面白かった。舞台はほとんどボロ小学校
校舎内のようなところで済んでしまう。
練られた脚本があれば、映画は金かけなくても
面白いものができるんだぁ〜と感じました。

売れ始めたころの「トヨエツ」も出ているし
話を牽引しまくる陪審員2号役の相島一之さん。
梶原善さんとか、村松克己さん、塩見三省さん。
とにかくこの映画で注目するようになった
(あるいは知った)俳優さんが沢山できた。

こんなにオモロイなら次も期待だ!
キッチュ(松尾貴史さん)も出ているし・・と
もう一度「シネマアルゴ新宿」に足を運んで
観た映画がこれ・・

爆! BAKU

あらすぢ
村田圭子は、ある大手電気メーカーに勤めるOL。
そして、その恋人・高田政伸は、同じ会社で
エリート社員として新製品開発に従事していたが、
会社の方針変更でほうり出され、今はアルバイトで
生活している。圭子はそんな高田に同情し今も
交際を続けているが、高田のほうは斜に構えた
態度をとりつづけ、会社や社会への不満をぶつけて
ばかりだった・・

************************

まあ、この後もいろいろ続くんですけどね。
長いので省略しますが、要するに技術力はある
やさぐれ男を恋人に持つヒロイン=西村知美が、
彼氏が悪用するために作った小型爆弾を
飲み込んでしまい、ひと騒動ふた騒動。
信じていた彼氏を捨てて立ち上がるまでを描く話。

ハズレでした。西村知美って可愛いかも?と
当時少しだけ見直したことを思い出すくらいで
なんの感慨も抱かなかった。

爆! BAKU.jpg

西村知美:(村川圭子)
松尾貴史:(高田政伸)

ビートきよし:(坂本刑事)
三笑亭夢之介:(野口巡査)
石井光三 :(班長)
高樹澪 : (富川捜査官)
戸川純 : (白鳥婦警)
飯島直子: (平田弓子)

監督・脚本:吉原健一

いや〜ツマんなかったね。
それだけに前作「12人の優しい日本人」の
オモロさが際立って感じられたし
作り手の才能でこんなに面白さが違うんだ
・・と改めて思った。
三谷幸喜って名前を知ったのもこの時。
おなじく監督名、中原俊も。



以上「裁判員制度」で思い出した
単なる思い出話でございました。

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2009年09月02日

ザ・コア

「ザ・コア」

嫁と付き合っていた頃、池袋の映画館で観た。
夏の暑い時のことだ(その時はPONの親友を
紹介したので、3人で観たんだっけな)

言うまでも無くPONと嫁では観たがる映画の
シュミが真逆。
しかしながら、こういったいかにも
「ハリウッド」な映画を観たがるPONに
嫁が黙って付き合ってくれるくらい、
当時の二人は、まだまだ自分の主張よりも
相手のシュミを尊重する恋人関係だったんだなあと
思う。シミジミ。

今のようにお互い言いたい放題の夫婦ではない。
(それはそれでイイのだけど)

まあ、そんなコトはどうでもいいです。

先日、実家に帰ったらオヤジが録画してあった
地上波放送ビデオを発見したんで
改めてひとりで鑑賞しました。
嫁は途中で寝てしまったんで。

あらすぢ
ボストンで、心臓ペースメーカーをつけた32人が
同時刻に死亡した。ロンドンでは鳩が方向感覚を失い、
宇宙では、大気圏突入直前のスペースシャトルが
突然制御不能となる。大学教授、ジョシュ・キーズ
(アーロン・エッカート)は、この原因が地球の
核(コア)の回転異常にあると突きとめた。
このままでは、地球は1年で消滅する。残された道は、
核爆発の衝撃で再びコアを回転させること。こうして、
前人未到の地下1800マイルへの潜行任務が、6人の
エキスパートに託された。

***********************

まあ、どかーーん、キャー、なんで
出発!ひとり脱落、ふたり脱落、
最後まであきらめるな!んで真相は・・
という、見事なまでにハリウッド。

でもスキですよ。こういうSF。
安心して観ていられますし。

<地中探査船バージル 搭乗メムバー>
・ベテラン船長
→冒険であるから死は突然やってくるものですが
 脱落するのあまりに早くない?

・キャリア志向の女操縦士
→エイリアン1作目で主人公リプリーも
 検疫上から、妙なものは船内に持ち込ませない
 という原則に従い、仲間をロックアウトして
 悪者扱いされていました。
 (脚本の意向で未遂に終わりましたがw)
 彼女も主人公の親友を見殺しにしました。
 まあ仕方ないやね。後味悪いけれど。

・「生き残り」係の主人公博士
→最後に生き残るから、最初に死にそうな目
 にあわせておく。主人公だけヒドイ目に
 あってないじゃん!と観客に言わせぬため
 ストーリー展開のお約束。

・主人公の親友博士
→こういう映画で「家族の写真」を
 見せたヤツは・・まあ、ね。
 ご想像の通り死亡フラグが立ちますから!

・政府のお抱え博士
→実は・・
 彼のキャラとその最期。結構スキです。
 ちょっと政治志向の目立ちたがり屋だったけど
 本質的には、地球のことを考えている
 マジメな科学者だった。

・地中探査船バージル設計者
→ローレライのギバちゃんと
 やっている事がカブりました。

<地上側>
・計画推進高級軍人(実は・・)

・船との交信を引き受ける通信士
→ともすれば、送り出したメンバーのことを
 忘れ、すぐ勝手な事をしでかす地上側に
 対するバージル乗組員の代弁者。

・世界最強のハッカー
→いーね、こういうヒト。
 味方だとなんとも心強い。

・地中探査船バージル
→地底探検船といえば、古くはTBの
 ジェットモグラをはじめ、ドラえもん
 (だけでなくドラミも)地底探検車を持ってました。
 地球防衛軍のマグマライザーとかペルシダー号
 おお、極地探検船ポーラボーラってのもあったな。



いつもなら、アホ映画の重箱の隅をツツキまくる
当ブログでございますが。細かい理屈を言えば
そらもーイロイロあるんでしょうが、
地中なんてまだ誰も行った事ないわけだし
科学啓蒙映画ではないので、まあいいですよ。

楽しめました。

製作年 : 2003年
製作国 : アメリカ
配給 : ギャガ=ヒューマックス
上映時間 : 134分

監督 : ジョン・アミエル
出演 : アーロン・エッカート
ヒラリー・スワンク
ブルース・グリーンウッド

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「ザ・コバ」
ラベル:ザ・コア
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2009年08月05日

座頭市 (たけし版)

「座頭市 (たけし版)」

IMEが変換したら「ザ等イチ」でした。
意味不明。「座頭市」

いくら目ん玉ひんむいたって、
 見えねえものは、見えねんだよな・・


あらすぢ
ある宿場町に現れた、金髪頭に朱塗りの杖を持った
盲目の按摩・座頭の市(ビートたけし)。居合の達人
でもある彼は、そこで知り合った博打好きの新吉
(ガダルカナル・タカ)やその叔母で野菜売りの
おうめ(大楠道代)から、町民を苦しめるヤクザ・
銀蔵(岸部一徳)一家の悪行の数々を聞かされる。
更に、流しの芸者に身をやつし、両親の命と
財産を奪った“くちなわの親分"を探す旅を続ける
姉弟・おきぬとおせいの仇が銀蔵たちであると
知った市は、彼らの為に一肌脱ぐことを決意・・。

************************

先日の地上波で放送していたので、相方と酒を
酌み交わしつつ、途中から信長の野望をやりながら
テキトーに流して観ました。

面白かった。うん。
ビートたけしがかっこよく見えちゃうんだから
凄いな映像マジック。

話はね、こういう時代劇にてあんまり奇をてらい
すぎても仕方が無いのか、ホントにストレート。
勧善懲悪もの。

たけし市に付き纏うことになる小悪人のオトコを
ガダルカナルタカ氏が演じているところからして
演技力とか、そういう面をこの映画に期待しちゃ
だめだろうね。

この映画は多分、ビートたけしが自分を主役にして
自分を慕う人たちを集めて、子供のころから
憧れていた、チャンバラゴッコを大掛かりにしたかった
だけなんだと思う。けどそれだけじゃ金にならないから
取り急ぎ映画に仕立ててみました・・そんな感じ。

だから、時代考証とかリアリティも無視でOK。
江戸時代じゃなくて「たけしワールド」で起きた
物語なのだから。彼が金髪だっていいじゃないか。

地上波でここまで豪快に血しぶき見せていいの?
といった感じの殺陣(あんまり有り得なさ過ぎて
リアリティに欠けるため放送OKだったのかも
しれない)
それからたけし市さん、あなたのその仕込み杖
ひょっとしてビームサーベル?ってくらいの切れ味。

おきぬとおせい姉弟が、敵中深く潜入するも正体が
バレ、カンヌキがかかった裏門に追い詰められる。
絶体絶命大ピンチ!ってときに、まったく観客を
裏切ることなく、たけし市は現れる。門とカンヌキごと
切り裂いて登場。
その出現方法も笑えるが、カンヌキがいかにも
ハリボテなのがまたいい。
このほかにも、カッターで紙を裂くが如く
とにかくスパスパと悪党の子分どもは死ぬ。
いやはやツーカイ。

たけし市が切りまくる姿は、基本的に笑うところ
なんだなと悟りました。

用心棒先生役の浅野忠信氏もカッコよかった。
あのひと、もはや黙ってニヤニヤしているだけで
映画に存在感をもたらしますな。

下駄タップダンスが若干長めかなと思いましたが、
昔からビートたけしがスキなヒトなら、最後まで
楽しめると思います。



レンタルするほどではないけれど
地上波でたまたまやっていたら観てもいいかな
というスタンスで。

スタッフ
監督・脚本・編集: 北野武
原作: 子母沢寛
プロデューサー: 森昌行 / 斉藤恒久
音楽: 鈴木慶一
撮影: 柳島克己
美術: 磯田典宏
衣裳: 黒澤和子
録音: 堀内戦治
編集: 太田義則

キャスト
ビートたけし
浅野忠信
大楠道代
夏川結衣
ガダルカナル・タカ
橘大五郎
大家由祐子
岸部一徳
石倉三郎
柄本明


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2009年07月12日

「サイレン FORBIDDEN SIREN」

TSUTAYAで借りてきましたお次はコレ
サイレン FORBIDDEN SIREN」です。

バイオは結構シリーズを追っかけて
コナミのサイレントヒルシリーズは1作目
まではクリアした事のあるPONですが
現役ライトゲーマーであったら、
購入していたかもしれません。
それが映画の原作になったゲーム「サイレン」

ただもう、この手のゲームをやりこむには
「疲れた」というか、歳を取ってしまった。

呪いだの閉鎖された村社会だの、手元不如意
のなか武器を何とかやりくりして敵を突破、
パズルのような情報断片(ノート、手帳、
日記帳、写真などの類)から類推して、
自分の真の敵、我が身の置かれた惨劇の
真相を知る・・ってパターン。
敵を倒す(=ゲームを先に進める)ことにのみ
労力を費やし、気がつけばゲーム世界背景を
かみしめるヒマもない。

要するに・・自分は「もう解かったから早いトコ
先進んで真相をティーチミープリーズ」
という
タイプ。つまりせっかちなんですな。
だから、ゲームよりも映画の方がいいのです。
楽だから。

無論、ゲーム=映画というように単純でないコトは
知ってます。けどまあ、映画やマンガも原作ゲームを
完全に無視しているってわけでもないでしょ?
だったら、その雰囲気が味わえるだけでよいです。
ゲームの方のオチなどは、その手の解説サイトを
見ればよい話。まこと便利な世の中。

あらすぢ
 国内外で大ヒットとなった同名のゲームソフト
を、「ケイゾク」「トリック」の堤幸彦監督が
映画化した戦慄のサイコ・ホラー。
弟の療養のため引っ越してきた小さな島で、主人公の
少女に降りかかる数々の謎と様々な怪異を“音の恐怖”
にこだわり描き出す。ヒロインにはこれが映画初主演
の市川由衣。
 29年前、謎のサイレンの音と共に一夜にして全島民が
消失するという未曾有の怪事件が起きた夜美島
(やみじま)。事件は未解決のまま、いつしか闇に
葬り去られた――。
すっかり平穏を取り戻した現在の夜美島に、病弱な弟の
転地療養のためフリーライターの父と共に引っ越して
きた天本由貴。弟の担当医・南田豊の案内で島を巡る
由貴たちに粘り着くような視線を送る島の人々。
引っ越しを手伝ってくれた隣家の里美は、帰りぎわに
“サイレンが鳴ったら外に出てはならない”と不可解な
警告を由貴に残していく。
しかしそれは、由貴が直面する数々の謎と恐怖の
はじまりにすぎなかった…。

************************

最初からネタバレを気にせず書き散らします。

この映画のウリは
「サウンド・なんとか・ホラー」ってんで
>“音の恐怖”にこだわり描き出す
PONの場合、家族が寝ていたのでボリュームを
絞って鑑賞。残念ながら、折角こだわったらしい
サウンドホラーがさっぱり無意味でした。
まあいいケド。基本怖がりなんで。自分。

主人公のおねーちゃん(市川由衣)が
ものすごい行動派。さっきまで町中にいたかと
思えば、次の瞬間では熱帯雨林をダッシュしている。
でまた、町中に逆戻り。
いろんなところに顔出し。忙しいこと。
これはあれかな、町が小さすぎて島のデフォルトは
どこもジャングルってことなのかな。

それから松尾スズキ氏。彼は一体なんなんだ?
劇中で彼が演じるキャラの存在そのものが
どうにも意味不明な上、彼に演技力がまるで
無いので、キャラも本人もいったいこの映画で
何がしたかったのやら。友情出演?

笑えたのは、主人公が松尾スズキと森の真ん中の
廃屋に閉じ込められるシーン。
へんな集団に襲われるのも、松尾スズキ氏が
盾になって時間稼ぎの間に戦線離脱するのも
それは別にいいんだけど、この主人公
わざわざ弟を「背負って」廃屋玄関から脱出。
ものすげーパワフル。火事場の馬鹿力?

それにしても長い。いろんなところが。
鉄塔登るシーンなんかも、もうちょっと
コンパクトにまとめてください。
「捕まりそう→抵抗→一旦しのぐ→またピンチ」
しつこい。いい加減。

製作者側もコンテなりと正面から格闘して、
時間軸、話の流れについて検討、もっとまとめても
良かったのでは?

あと、重要なのは森本レオの存在。
この映画は「レオVS市川由衣」だった。
レオ大暴れ。でも長すぎ。
(あくまで噂ですが、あの森本レオ氏。
 見かけにだまされがちであるが、結構
 女好きらしい。劇団の若い女性なんかと
 けっこう有ったらしいですよ。いろいろ
 だもんで、女性を追っかけまわすコトに
 かけては迫真の演技だった)

この家の飼い犬の名前が「オスメント」。
PONはまったくピンとこなかったんだけど
なんかヘンな名前とおもって検索したら・・

************************

ハーレイ・ジョエル・オスメント
Haley Joel Osment
生年月日 1988年4月10日(21歳)
アメリカ合衆国の俳優。カリフォルニア州出身。
1994年に『フォレスト・ガンプ/一期一会』
子役デビュー。
1999年に『シックス・センス』で秘密を抱えた
暗い少年を演じ、天才子役として一躍有名になった。
同作品では11歳ながらアカデミー助演男優賞に
ノミネートされた。現在はニューヨーク大学で学んでいる

(余談)今では立派なおっさんに↓
http://news.livedoor.com/article/detail/3580408/

「子役の命は短くて苦しきことのみ多かりき」ですな。

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・・「シックス・センス」の子役だったですか!
なるほど、それであのオチですか。
残念ながら「シックス・センス」ほどキレイに
纏まっていませんでしたが、意図は理解できました。

ゲーム原作つき映画ってヤツは、完全にゲーム通りに
映画化してしまうと破綻してしまう場合が多い。
(ゲームの「システム」が映画にそぐわないから)
なもんで世界観だけを借りて別の話に作り変えてしまう
パターンが多いのだけど、この映画も例外にあらずで。

この映画を辛うじてゲーム「サイレン」原作と
留めているのは、ゲーム設定どおりの「サイレン」と
映画の最初の方で、怪しげな島民(屍人≒ゾンビ)
の視界と思われる、唐突に出てくる「プレデター」
スコープくらい。
(これはゲーム独自のシステムでゲームキャラには
 ある特殊能力があり、屍人の視界を自分の視界
 として見ることが出来るのです)
このプレデタースコープを映画のスジに深く絡める
のは、さすがにムリのようでした。

偶然?この「サイレン」と同じタイミングで借りた
DVDは同じシャマラン監督の「ハプニング」
だったのですが、同じようなフレーバーの映画を
探し続けていれば、自ずとそうなりますわな。

サイレンというゲームを知らない人にまで
ワザワザ薦めるほどの作品ではないです。



サイレン FORBIDDEN SIREN(2006)

メディア 映画
上映時間 87分
製作国 日本
公開情報 劇場公開(東宝)
初公開年月 2006/02/11

監督: 堤幸彦
脚本: 高山直也
エンディングテーマ: 石野卓球
『SIREN』

出演:
市川由衣 :天本由貴
森本レオ :天本真一
田中直樹: 南田豊
阿部寛 :土田圭
西田尚美 :里美
松尾スズキ: 東
嶋田久作 :山中巡査
高橋真唯: 謎の赤い服の少女
西山潤: 天本英夫

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ココリコの田中
posted by PON at 21:00| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(サ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月05日

サイレントヒル (映画)

「サイレントヒル (映画)」

ついに観た!サイレントヒル。

学生時代、PONのなかでバイオハザード
ブームが一息ついたときに「バイオより怖い」
とファミ通で絶賛していたもんだから
購入してしまったコナミのアクションゲーム
「サイレントヒル」

あの世界観は圧倒的で新鮮だった。
「血」と「錆」と「闇」と「膿」。
パソコンでこれだけの漢字を羅列した
だけで既に陰鬱になってしまうのに
それが3Dゲームでビジュアル化したん
ですから、その衝撃たるや、あーた。

襲い掛かってくるパペットナースやら
霧の向こうからやってくる小ラドンなんかを
問答無用と「鉄パイプ」で殴り殺す・・その時の
「グニャ」っとした感触が、正にホンモノの
ように手に残っていやすよw

だから人は「銃器」を使いたがるんだな。
殺傷時、己の手に感触が残らないで済むから。

おお、今回はゲームではなく映画です。
るしは氏のブログなどでも、ハズレではないと
賞賛されていたんで、今更ながらではありますが
安心して鑑賞でぃす。

あらすぢ
夢遊病のように歩り、“サイレントヒル”と
つぶやきながらうなされる少女シャロン。
ローズとクリストファーの夫婦は、赤ん坊の頃に
養女として引き取った愛娘の言動に心を痛めていた。
サイレントヒルという街が実在することを突き止めた
ローズは、車でシャロンと街へ向かう。そこは
30年前の大火災が発生後、閉鎖された街だった。
山道で事故を起こしたローズが意識を取り戻すと
娘がいない。彼女は娘の姿を求めて、灰の霧に
覆われた街へと足を踏み入れた。

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母は強しされど女(含む職業婦人)は弱し
といったところ。

主人公が男性(父)から女性(母)に変更と
なったのは、さもありなん。
あれだけ、迷い込んだ世界が、狂気と
狂気から生まれた暴力しかないとしたら、
主人公側にはせめて「母性(愛)」でも
備わっていないと、狂気に対抗できる武器がない。

原作ゲームの様に、止め処なく武器が手に入り
実質、武力で状況を打開できる(それこそゲーム)
ならイザ知らず、あの圧倒的な狂気と暴力を
前にしたら、一般人はまず助かる見込みはないから。

だいたい最後は
「なんだか解からんが助かった
 ・・げに凄きは母の愛」
と、「愛がすべてを救う」の筋書きでないと
登場キャラは死ぬしかない。
ゲームのように、途切れることなく武器が入手
できて、果敢に抵抗するって描写は難しいし。

一応、ゲームの激戦をくぐってきたPONにとって
女主人公ローズの遭遇した悪夢は、
はっきり言ってヌルい。ヌル杉。

映画でも、サイレントヒル世界に迷い込んだ
シャロンは血とサビと鉄条線とバケモノ群を
さんざん見せつけられるワケだけど、
PONにはなんかお化け屋敷アトラクションの
ように感じられた。怖いかも知れないが
お客が傷つくことは絶対にない!世界。

主人公の目を通してゲームに忠実な陰鬱恐怖世界を
見せるのが目的で、主催者側(シャロン、もしくは
監督・脚本家)には初めからローズを殺す気がない。

あの世界でまったく武器を持たないローズは
本来即死でしょ。だいたい何?あの
「パペットナースとのだるまさんがころんだゴッコ」
俺なんか、ゲーム内で「パペット〜」と
大激闘を繰り広げたというのに。

けで、それじゃああまりにリアリティがない、
恐怖がなさすぎだってんで、代わりにボコボコにされる
人身御供としてシビル巡査が、あのような仕打ちと
相成ってしまった・・という気がする。

なんかさ〜、神だの救いだのを
神ならぬ身が求めちゃあいけないよ。
ましてや「人身御供」なんて最悪。
基本、神は守ってなんかくれません。
祀るものです。
まして自分の意思どおりにに動く「神」など
いるわけもない。

洋の東西を問わず、時代も問わず
情報閉鎖され、集団心理で暴走する
コミューン(田舎)ってコワイなあ。
(ミストにしてもデビルマンにしても
 集団ヒステリーってのが悪)
一番コワイのは「人の心」ということに
落ち着くんだけど。



楽しめたけども二度観するほどではないかな。
自分は。

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