2020年04月17日

「天才ヴァカボン 蘇るフランダースの犬」映画

天才ヴァカボン 蘇るフランダースの犬

かなり前の話だが、珍しく
テレビ神奈川でやっていたので録画鑑賞。

「秘密結社 鷹の爪」でおなじみ、
あのFROGMAN作品
だ。
絵を見ればわかるけどね。

あらすぢ
「フランダースの犬」のラストで
天に召されたはずのネロとパトラッシュは、
天使の手を振りほどき、悪の手先となって
現代によみがえる。今まで自分たちを
虐げてきた人間たちへ復讐するため
悪事を繰り返すネロとパトラッシュだが、
その過程でバカボン一家に出会い……。

************************

FROGMAN・・
彼が目指す先は赤塚不二夫なのか?

赤塚先生リスペクトを込め
自分の世界観でバカボンを再映像化した感。

面白かったけれど・・
笑った後には何も残らず。
彼の作品すべてがそうとも言え。
でも”それでいいのだ”

ちゃんと日本アニメーションとかに
許可とったんかな?
とったんだろうけど。

音楽担当のmanzoって
検索したらあの”日本ブレイク工業”の社歌を
つくった萬Z(量産型)
(本名:坂下正俊)でした。

スタッフ・キャスト

監督 FROGMAN
脚本 FROGMAN
音楽 manzo
主題歌クレイジーケンバンド
オープニングテーマ
チームしゃちほこ
オープニング映像八木竜一
制作DLE
制作協力フジオプロ 日本アニメーション
企画協力ぴえろ

バカボンのパパ FROGMAN
ネロ 瀧本美織
西河内好平 濱田岳
バカボン 犬山イヌコ
本官 岩田光央
バカボンのママ 上野アサ
ハジメ 澪乃せいら
ウナギイヌ 秋本帆華
レレレのおじさん 上島竜兵
ダンテ 村井國夫
レスター 金田朋子

2015年製作/84分/G/日本
配給:東映

追記:目ん玉つながりのおまわりさんこと
   本官役に岩田光央。
   久しぶりにこの名前を見る。
   中学時代だかに観た「うる星3」
   マジシャンルウ役だ。
   あの高笑いがめちゃくちゃ
   ヘタクソだったんで
   現在に至るまで印象に残ったまま
   でありました。   

************************
管理人モチーベーション維持のため
クリックしていただけますと助かります!
  ↓ ↓ ↓
e8c67347.gif


posted by PON at 19:53| 神奈川 ☁| Comment(0) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月09日

ビバリーヒルズコップT・U

「ビバリーヒルズコップT・U」

確かに、黒人で
マシンガントークのコメディー役者といえば
ウィルスミスじゃなくって。
エディーマーフィー、一択の時代があった。

やっぱあのおなじみのテーマ曲がいいよ。うん。

ビバリーヒルズ・コップ(吹替版)
ビバリーヒルズ・コップ(吹替版)

あらすぢ
エディ・マーフィ−主演による刑事アクション。
幼なじみを殺害された黒人刑事アクセル。
彼は上司の反対を押し切って、真相を暴くため
ロスへやって来る。そして現地の二人組の
白人刑事を味方につけ、悪の組織を叩きつぶす……。

************************

主人公にとって完全アウェーの地
ビバリーヒルズ。
現地警察のボゴミル刑事部長が
これがまたもの凄く悪役面。
このお方、映画ロボコップTの悪役
”オムニ社の副社長”で有名。
悪役イメージ全開だったんで
本作品でもも悪だと思っていたら。
実際、最初はアクセル刑事
(演:エディーマーフィー)の
邪魔ばかりするのだけれども
そこは正義の血が流れている
警察官の端くれ。

ラストはアクセル刑事を援護するため
自らショットガンを武器に参戦する。
スーツ姿でショットガンって
案外似合うな。

他にも、ダガードとロスの
デコボココンビ。
最初にアクセル刑事の味方になるのが
ビバリーヒルズ警察の新人刑事
ローズウッド
(演:ジャッジ・ラインホルド)
前にネットで検索したとき
役者さんもだいぶ年をとったんだけど
眼がそのまんまだったんで嬉しかった。

ちゃちゃ入れるばっかりで
まったく協力しないビバリー警察の同僚
のなかには、映画「エイリアンU」で
おなじみのバーク!がいます。
あんたエイリアンに喰われたんじゃないの?

当たり前だが、80年代の
ハリウッド映画で、ちょくちょく目にする
役者がかしこに。

このビバリーヒルズコップシリーズ。
テレビ放映にはもの凄く”無難”なんで、
一時期テレビの○○洋画劇場とかで
盛んに放送していた(あとヒドゥンとか)

もっとも最近は映画放送の枠も、
とんと少なくなり、在ったとしても
ジブリながしとけばオッケー、ですから。

実際、TV製作現場からすれば、
苦労して作った番組よりも、
ジブリの映画放送の方が
視聴率が取れちゃうってんだから
そりゃ、やっていられないよ。

ビバリーヒルズ・コップ2(吹替版)
ビバリーヒルズ・コップ2(吹替版)

ビバリーヒルズ・コップ
Beverly Hills Cop

監督:マーティン・ブレスト
脚本:ダニエル・ペトリ・Jr

製作:
ドン・シンプソン
ジェリー・ブラッカイマー

製作総指揮:マイク・モーダー

出演者
エディ・マーフィ

音楽:ハロルド・フォルターメイヤー

主題歌:グレン・フライ
『Heat Is On』

撮影:ブルース・サーティース
編集:アーサー・コバーン
   ビリー・ウェバー
配給:パラマウント映画、CIC
公開:アメリカ合衆国 1984年12月5日

上映時間:105分
製作国:アメリカ合衆国

************************
管理人モチーベーション維持のため
クリックしていただけますと助かります!
  ↓ ↓ ↓
e8c67347.gif

続きを読む
posted by PON at 20:47| 神奈川 ☁| Comment(0) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月15日

ピンポン

「ピンポン」

BS・NHKのプレミアム映画で
放映していたので録画鑑賞。

I CAN FLY!”でおなじみの
クボヅカ氏が出演してること、
どうにも・・絵柄が受け付けない
松本大洋氏が原作であることに加え
どこで間違ったか「ピンポン」って
浦安鉄筋家族のような
お下劣ギャグ作品じゃないの?という

もろもろの好き嫌い要素により
今まで知ろうともしなかった作品
だったのでした。
ところがふたを開けてみればですね・・。

あらすぢ
卓球をこよなく愛し、勝つことに絶対的な
自信を持ちながら天真爛漫で気分屋のペコと、
“卓球は暇つぶし”と公言するクールな
スマイル。二人は幼なじみで、小さい頃から
近所にある卓球場、タムラに通っていた。
高校生になった二人は共に片瀬高校卓球部に
属していたものの練習にはまともに参加しない
毎日を送っていた。そんな二人が対戦すると
必ずペコが優位に立つ。しかし・・。

************************

原作マンガは藤沢市が舞台らしい。
映画でも江ノ電鎌倉高校前駅わきの
坂道が出てきてる。

最近、仕事であの海沿いを走ることが
あるのだけども
(中国人とほぼ断定してよいと思うが)
アジア系観光客があの坂と踏切のところで
盛んに写真を撮っている光景に出くわす。

ピンポンといえば中国がお盛ん。
だからこの映画や漫画の影響なんかな〜と
ググってみたらば、そうではなくて
同じマンガだけど「SLAM DUNK(スラムダンク)」
なんだって。中国だけじゃなく台湾でも
かの漫画の人気は高い様子。

この分だとあと10年後には
アメリカNBAと張り合うくらいの
バスケ軍団が出てくるんじゃないの?
パンダの国から。

それで映画ピンポン。

窪塚洋介(ペコ・星野)
高ポテンシャルを持っているのに
スーパー気分屋なため全然成長しない
だらだら高校生。

ARATA:井浦新(スマイル・月本)
勉強もスポーツも努力せずとも
何でも出来てしまう男。ペコに卓球を
教えてもらい、静かにハマルるものの
卓球センスの差か、ペコには
絶対勝てないことを自覚している。

大倉孝二(アクマ)
スマイルに異常な対抗心を持つ男。
違う方向に暴走し始める。

サム・リー(チャイナ)
中国から留学してきた卓球選手。

夏木マリ(オババ)
主人公達が通う卓球場のオーナー。
くわえタバコが似合うやさぐれおばさん。
かつては女子卓球界の
レジェンドだったようだが?
やる気を出した主人公を
ブツブツ言いながらコーチする。

竹中直人(小泉丈)
こういった競技物映画だと
必ず登場する役者さん。
滑稽なまでに情熱と知識は
誰にも負けないが
実戦はからきし駄目なヒトとか
現在は変人でも壮絶な過去や伝説を持つヒト
とか色んなパターンがある。
今回は?

中村獅童(ドラゴン)
このヒトが学生を演じるというのは
多少無理が有る気もしますが
(そんなこと書いたら
 そもそも窪塚洋介からして・・。
 でも彼はやる気の無い高校生を
 意外とうまく演じてた。
 その辺にいそうだもの)
ピンポンゴリラみたいだが
卓球と付き合う上級生選手を
楽しそうに演じてた。

クドカン脚本だから、コメディ要素も
あるんだけど、余計な恋愛要素も入らず
マジメな青春スポーツドラマでありました。



ピンポン
監督:曽利文彦
脚本:宮藤官九郎
製作:小川真司/鈴木早苗/井上文雄

製作総指揮:椎名保

出演者:
窪塚洋介
ARATA(井浦新)
中村獅童
サム・リー
大倉孝二
夏木マリ
竹中直人

主題歌:
SUPERCAR
「YUMEGIWA LAST BOY」

撮影:佐光朗
編集:上野聡一
配給:アスミック・エース
公開: 2002年7月20日
上映時間:114分

************************
管理人モチーベーション維持のため
クリックしていただけますと助かります!
  ↓ ↓ ↓
e8c67347.gif
posted by PON at 21:00| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月22日

星を追う子ども

「星を追う子ども」

「星を追う子ども」
Children who Chase Lost Voices
from Deep Below

「君の名は。」を劇場で観たことで
我が家にちょっとした「新海誠」ブームが。
なんか他にも観てみたいね〜と
いうことで、レンタルしてきたのだが・・。

あらすぢ
父親の形見の鉱石ラジオから流れる不思議な
音楽に耳を傾けながら、思いをはせるアスナ。
孤独な毎日を送るアスナは、ある少年と
再会するための旅に出ることにする。
それはアスナにとって、世界の冷酷さと美しさ、
そして別れを知るための冒険の旅となる。

************************

なんだろ。新海作品には
片親キャラが続々と登場しますね。

母親は看護師らしく
家を留守にすることが多い中
うつうつと日々を過ごしている
主人公の女の子アスナ。

そんなアスナが電車の鉄橋上で
もののけ姫にでてきたような
”なんとかヌシ”みたいなモンスターに
絡まれるところが物語の転機となる。

自分を助けてくれた男の子は
その時のバトルが原因であっさりと
死んでしまい、メチャクチャ責任を感じる
アスナだった。

そんなころ、胡散臭い新任の先生が
授業で語ったところによれば
どうも、世界各地に”よみがえり話”は存在し
特に「アガルタ」って場所に行けば
死者が復活するらしい、という
ムー的なお話を吹き込まれてしまう。

Wiki先生によれば
◆アガルタ (Agartha) は、19世紀末から
20世紀にかけてのオカルト的伝説において
アジアのどこかにあるとされた地下都市である。
スリランカの伝説とされることもある。
◆あとアルバムの名前。

アガルタ

このハナシでいう「アガルタ」とは
昔のロボアニメ、ダンバインにでてくる
バイストンウェルのような異世界。
そこは「もののけ姫」のような
魑魅魍魎がはびこり
(イ族なる呪われた種族なんてのも出てくる)

そんな世界をアスナは
ラピュタでいうところの
ムスカ大佐のような人物(モリサキ)と
旅することになる。

で、この話でのムスカ大佐は
オリジナルのより、よほど望みが小さく?
周囲を大掛かりに巻き込んで
大山鳴動しまくるけれど
その真の目的とは、
最愛の人間を生き返らせたい・・という、
本人にとってはそりゃあ大変なこと
なのでしょうが、
周囲からしてみれば
ただただ迷惑なこと、この上ない
そんな存在なのでありました。
そしておんなじことした先達に
エヴァンゲリオンの碇司令官がおりますね。

なんかラノベとかで
散々使いまくった世界観のオンパレード。
結局、ファンタジーなんて
どれもそうなっちゃうのかも
知れないけれど。

うーーん。二度は観ないな。

劇場アニメーション『星を追う子ども』 [DVD]

星を追う子ども
Children who Chase Lost Voices
from Deep Below

監督:新海誠
脚本:新海誠
出演者:
金元寿子
入野自由
井上和彦

音楽:天門
主題歌:熊木杏里
『Hello Goodbye & Hello』

製作会社:コミックス・ウェーブ・フィルム
配給:
メディアファクトリー
コミックス・ウェーブ・フィルム
公開:2011年5月7日

************************
管理人モチーベーション維持のため
クリックしていただけますと助かります!
  ↓ ↓ ↓
e8c67347.gif
posted by PON at 21:58| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月01日

バケモノの子

「バケモノの子」

先日、早くも金曜ロードショーで
やってたんで録画観賞。
世界の”ミヤザキ”監督を継ぐのは
この人なのか?の細田監督作品。

監督の前作はPON的にいいますと・・

時をかける少女
・絵:キレイ、話:イマイチ、演技:極悪
サマー・ウォーズ
・絵:キレイ、話:普通、演技:イマイチ
おおかみこどもの雨と雪
・絵:キレイ、話:好かった、演技:普通

で、今作は?

あらすぢ
多々良と百秋坊が「人間界(渋谷)に生きる
少年(蓮またの名を九太)とバケモノ界(渋天街)
に生きるバケモノ(熊獣人の熊徹)を物語る」話。

9歳の少年・蓮は、両親の離婚で父親と別れ、
親権を取った母親も交通事故で急死してしまう。
両親がいなくなった蓮は親戚に養子として
貰われることになったが、引越しの最中に逃げ出し、
渋谷の街を独り彷徨っていた。行くあてもなく
裏通りでうずくまっていた夜、蓮は「熊徹」と
名乗る熊のような容姿をしたバケモノ(獣人)に
出逢うが・・

************************

この話、アレかな。
ミヤザキ監督=バケモノ、細田監督=子
といった構図に見えた。
声高には言わないだろうけれど、
細田監督のそんな思いが
込められているんだろうな、
というか、込められているんだったら!

「そのスジでは一流だけど、
 人を育てるのは下手な人」
という人は確実に存在する。
凡人と違いポーンと高みに行ってしまった
天才肌に多いタイプで
バケモノの師匠(熊徹)もその類。

Wikiにも書いてあるけど
主人公に剣術を教えるのに
「剣をグーっと持って、ビュッといってバーンだ」
なんでワカンネーかな〜!
みたいな、非常にわかりにくい指導をかます。
(思わず、同じ監督でも野球のナガシマを思い出した)

ミヤザキ監督も目下のところ後継者を
なかなか育てきれていないあたり
同じようなタイプなんじゃなかろーか。
そら会ったこたないけどさ。

比較的有名な話のようだけど
細田監督は富山から上京して
ジブリに入ろうとしたけど落選。
失意の彼にミヤザキ監督から手紙が来たんだとか。
手紙には・・
「君は能力がありすぎるから
 俺のもとに居たら、モノにならないまま
 使い倒されて終わってしまう。
 外を見てきなさい(意訳)」

結局、細田監督はジブリ外で
頑張って着々と作品を作り続けている。
細田監督は、ミヤザキ監督から
何にも教わっていないけれど
監督の生き方(背中あるいは作品)
を常に感じながら、
神剣(ミヤザキイズム)を心に
持ちつづけながら今も頑張っていますよ。
細田監督→ミヤザキ監督への
そんなメッセージなのかも。
うんそうだ。

確かにバケモノだしな。ジブリ作品群と
それらを生み出したあの監督は。

映画でも主人公はバケモノの父(熊徹)
に反発しながらも、大きなものを得ていたし。
でも、映画後半に出てきた女子高生・・
”少しは女っ気も入れとかないと”と
いかにもとってつけたようでなんだかなあ。 

つまるところPONとしてはですね・・
バケモノの子
・絵:キレイ、話:イマイチ、演技:普通

ってトコロ。
面白かったかといわれると・・ね。

バケモノの子 (スタンダード・エディション) [Blu-ray]

それから、後に記事にする予定ですが
先日観た「君の名は。」のスタッフロールに
「川村元気」なる人物がいました。
気になってWikiを見ていたら。

「川村元気」
1979年生- 日本の映画プロデューサー
『電車男』『デトロイト・メタル・シティ』
『告白』『悪人』『モテキ』

若くして頑張っているなあ。
のし上がるために売れそうな作品を
嗅ぎ分ける能力に優れた人物であるらしい。
はじめ、格闘家かと思ったが、あっちは須藤。

細田守監督 トリロジー Blu-ray BOX 2006-2012 (6枚組 期間限定生産版)

バケモノの子
The Boy and The Beast

監督:細田守
脚本:細田守
原作:細田守

製作:齋藤優一郎/伊藤卓哉
   千葉淳/川村元気

出演者:
役所広司
宮崎あおい
染谷将太
広瀬すず
山路和弘
宮野真守
山口勝平
長塚圭史
麻生久美子
黒木華
諸星すみれ
大野百花
津川雅彦
リリー・フランキー
大泉洋

音楽:高木正勝
主題歌:Mr.Children
『Starting Over』

編集:西山茂
制作会社:スタジオ地図
製作会社:
THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS

配給:東宝
公開:日本 2015年7月11日
上映時間:119分
製作国:日本

************************
管理人モチーベーション維持のため
クリックしていただけますと助かります!
  ↓ ↓ ↓
e8c67347.gif
posted by PON at 21:11| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月21日

ファインディング・ドリー

「ファインディング・ドリー」

子供たちにせがまれて、というより
親の方が前作の出来の良さに
感銘を受けていたので
あっさりと早起きに成功して映画館へ。

前作「ファインディング・ニモ」
からなんともう13年も経つらしい。
そういや今年10歳の息子に
テレビ放映!の前作を見せようとしたことが
あったけど、カラフルさにばかり
目が行き、なにより、あんまり話を
理解していなかった時期が
過去にあった、なんてことを思い出す。
そうか映画公開からもう13年経つのか。

前作の日本語吹き替え版が
なかなか良かったので、
我が家の主義を曲げて
日本語吹き替え版を選択。
(上のお兄ちゃんはともかく、
 ちび子供が一緒なんで
 吹き替え版になっちゃう)

ニモの親父の浮世離れした声質と
神経質さは木梨憲武さんがピッタリだし
主人公ドリーのワザとなんだか
地なのかわからないけど・・やはり
どっかトボケた硬質の声は室井滋さんしか
もう考えられない。
(ニモは子供であれば誰でもいいw)
あとファンキーな海亀も相変わらずグッド。

ファインディング・ドリー パノラマクラフト ドリー&ニモ プラモデル

あらすぢ
カクレクマノミのマーリンが、ナンヨウハギの
ドリーと共に愛する息子のニモを人間の世界から
救出した冒険から1年。3匹は平穏な日々を
過ごしていたが、ある晩、ドリーは忘れていた
両親との思い出を夢に見る。昔のことはおろか、
ついさっき起きたことも忘れてしまう
忘れん坊のドリーだが、この夢をきっかけに、
忘れてしまったはずの両親を探すことを決意。
「カリフォルニア州モロ・ベイの宝石」という
唯一の手がかりから、人間たちが海の生物を
保護している施設・海洋生物研究所に、両親や
ドリーの出生の秘密があるとを突き止めるが……。

************************

今回の主人公はナンヨウハギのドリー。
ファインディングなのは彼女のルーツであって
SWZ作のように重要人物が
居なくなっちゃう、という話じゃない。

相変わらずのドタバタぶり。
前作キャラの紹介なんか、もうしなくたって
皆さんおなじみだよね?と言わんばかりに
いきなり前作キャラのファンキー海亀が登場したりと
開始早々こりゃ後が詰まっているんだな〜
予測できちゃう。

それでもって、やっぱりイベント盛りだくさん
だったわけだが、子供の映画なんだから
あと10分くらい短縮しててもよかったかな。

話の性格上、海の生物を無理やり
陸上で行動させないといけない。
ファンタジー世界とはいえ最低限のお約束があり
魚介類はなにかしら水に接触していれば
陸上でもセーフ。
そんなぎりぎりルールの中でドリーたちは
ドタバタする。

ドリーの第一目的は自分のルーツを
見つけることだけど、それを達成したら
次の課題。今度は物語を終わらせるため、
どうやって陸に上がった連中を
無事に海へ帰すか?に焦点が移ってくる。
その辺のプロセスがやや長く
かなりの”やりすぎ感”が否めないよネ。

そこで登場、新キャラ”タコ”。
このキャラを生み出すまでに
脚本家も相当苦労したんだろうなあ、と思う。
その分、タコが散々に使い倒されるが。

ファインディング・ドリー Mサイズぬいぐるみ ハンク

今回、ドリーがサカナな割に多芸な点
(人語を解し、クジラ語も話せ
 海の雑学が豊富であること)
その秘密が明らかになる。
前作では、
”コイツ(ドリー)は頼りになるのか?
 ならないのか? やっぱダメなのかも?
 え、でもちょっと待てよ?”
という観客のソボクな疑問を
いい意味で裏切るため
”そんな馬鹿な(笑)”
という、笑いとイキオイで
押し通したものと解釈していたが
ドリーが多芸多才なのには
きちんとした??理由があったのだった。

いくらご都合主義ファンタジーだとしても
なぜラッコくんたちはあのドタバタの中で
テキカクに協力できたのかなあ。
他にもドリーがベッキーネタを扱ったり
(・・そんなキオクがあるんだけど)
タコがトラックを運○するあたりは
日米共、いくらなんでもやりすぎかと。

「人生で素敵なことは
 いつも偶然の中から生まれる」


前作キャラといえばニモの水槽仲間たち
あの扱いはどうなのw

【早期購入特典あり】 ファインディング・ニモ MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] (「ファインディング・ドリー」公開記念ミニクリアトート付) [Blu-ray]

原題
Finding Dory
「ファインディング ドリー」

スタッフ
監督:アンドリュー・スタントン
共同監督:アンガス・マクレーン
製作:リンジー・コリンズ

製作総指揮:ジョン・ラセター

原案:アンドリュー・スタントン

キャスト(声の出演)
エレン・デジェネレス/ドリー
アルバート・ブルックス/マーリン
ヘイデン・ローレンス/ニモ
エド・オニール/ハンク
ケイトリン・オルソン/デスティニー

製作年:2016年
製作国:アメリカ
配給:ディズニー
上映時間:97分

************************
管理人モチーベーション維持のため
クリックしていただけますと助かります!
  ↓ ↓ ↓
e8c67347.gif
posted by PON at 21:17| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月16日

ビリギャル

「ビリギャル」

「学年ビリのギャルが1年で偏差値を
 40上げて慶應大学に現役合格した話」
とかいう、2ちゃんかなんかで
掲載された話が書籍化され、んで映画化と。
「電車男」と同じようなサクセスストーリー。
(サクセスって”話”の出世の仕方ことね)

ちなみに、この映画の原作本の表紙では
ギャルJKがつまらなそーに
こちらにガンたれているのだが
この人はモデルであって本人じゃない、
もちろん架純ギャルも違います、という
要らない情報も併記しつつ。

学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話[文庫特別版] (角川文庫)

あらすぢ
名古屋の女子高に通うさやか(有村架純)は、
偏差値30の学年ビリという成績。見かねた母に
塾へ通うことを提案され、入塾面接で教師の坪田と
運命的な出会いを果たす。
金髪パーマに厚化粧、耳にはピアス、極端に短い
ミニスカートというギャル全開なさやかに
面食らう坪田だったが、さやかの素直な性格に
気付き、ふたりは慶應大学への受験合格を約束する
ことに。偏差値30のギャルが、偏差値70の慶應大学
現役合格を果たすまでを、笑いと涙で描いていく。

************************

「意志あるところに道は拓ける!」

意外によかった。
柔らかい感じの「ドラゴン桜」。

まずは有村架純ちゃん。
ギャルメイクもさることながら
マジメになってからの黒髪架純ちゃんも良。
つうか彼女はデフォルトが
黒髪なんでそれはそれで。
私、先日45歳になってのですが
いい加減、若い女優さんに”ちゃん”付けって
どうなの?とも思いますね、ええ。

素直だけどちょっとボタンを掛け違え
ギャル化した主人公ギャル。
「この子はいい子なんですぅ」と
常に娘を信じ続ける「吉田羊」母。
長男を第二のイチローとすべく
判りやすいぐらいに兄弟間でえこひいきする
「田中哲司」父。
そしてその犠牲になってる長男。
幼いながら冷徹に家族を見つめる妹。

そんな家族環境が出揃った所に
物わかりの良い塾先生「伊藤淳史」
=元ちびノリダーが加わっての
化学変化を楽しむと、そういった内容。

架純ギャルのギャル要素が
抜け出してくる潮目に、父・長男陣営の
親子鷹路線がぷっつりと破綻。
急に長男がグレ始める、といった
お約束の展開もご用意。
映画そのものもそんな感じで主人公と一緒。
とっても素直。余計な小細工がなく
丁寧なつくりで安心して観ていられる。
(ギャル架純の高校の担任役「安田顕」の
 ラストの扱いもこれまた丁寧でしたw)

「伊藤淳史」先生にしたって
人間的に全然万能じゃない存在。
架純指導で壁にぶつかって酒場で愚痴をこぼすなど
(その相手が、双方とも認識がないけれど、
 架純ギャルの父親だったりという映画的展開)
とっても人間的でよかった。

最近、売れまくっている吉田羊さんだが
油断すると、もうちょっと疲れた
原田知世に見えてしまう罠がありますので注意。

で、まあこういう映画のエンディング曲といえば
やっぱり「サンボマスター」ですかね。

映画 ビリギャル Blu-ray プレミアム・エディション

そだ。冒頭で
”柔らかい感じの「ドラゴン桜」”なんて
書いたけれども、ドラマ版「ドラゴン桜」は
先生役の「阿部」ちゃんがよかったので
未見の方はあちらもぜひどうぞ。
受験道ウンチクとカタルシスでは
あっちの方がより見応えがあると思います。
それと「ドラゴン桜」にもギャルが出てくるんだけども
演じているのが、あの頃売れ線上り調子だった
新垣結衣こと「ガッキー」です。
ギャルガッキーも一見の価値ありか?

ドラゴン桜 全6巻セット [レンタル落ち] [DVD]

ドラゴン桜 全21巻完結セット (モーニングKC)

スタッフ
監督:土井裕泰
原作:坪田信貴
脚本:橋本裕志

主題歌:サンボマスター
劇中歌:Saku

キャスト
有村架純
伊藤淳史
野村周平
あがた森魚
安田顕
吉田羊
田中哲司


************************
管理人モチーベーション維持のため
クリックしていただけますと助かります!
  ↓ ↓ ↓
e8c67347.gif
posted by PON at 22:16| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月13日

ピクセル

「ピクセル」

昔々「スターファイター」とかいう
映画があってだな。

The Last Starfighter [Blu-ray/DVD Combo + Digital Copy]

なんかについてたトレーラー(予告編)で
パックマンが街中で暴走しているシーン
を観た息子が
”観たい、観たい”と騒ぎつつも
そのままだったが、気が付けば
レンタル解禁の時期になってた。

あらすぢ
1982年、NASAは地球外生命体に向けて
当時流行していたゲームを収録した映像
などを友好目的として送った。だが、それを
見たある異星人がメッセージを「果たし状」と
誤解してしまう。

2015年、異星人は映像を基にゲームの
キャラクターを兵器として再現し、地球に
送り込んだ。手始めにグアムのアンダーセン
空軍基地を攻撃し、あらゆる物質を立方体状
のブロック(ピクセル)に変える能力で兵器を
バラバラに分解して、基地を壊滅させた。

かつてオタクの先駆者、いまや社会の
片隅でくすぶっているオッサン達が、
地球の平和を守るため、という
大義名分を元に立ち上がる。

************************

金をかけて実写化した
ゲームセンターあらし”でした。
最後のボスキャラ対決なんか
ウンナンやごっつええ感じといったコントや
バラエティ番組なんかで芸人が体張る
アスレチックセット
そのまんまだし。
設定からしてご都合主義だから
展開もオチも超ご都合主義、なんだけどね。

子供たち誰もが一度くらいは思いつきながら
誰もが作品化しないできたコンセプト
(例外は”ゲームセンターあらし”だけ)
”ゲームの上手さ”が世界を救う
といったヨタ話を、けっこうな大金をかけて
大真面目に映画化してしまうアメリカって・・。
ひょっとして金、余っているのか?

ピクセル (吹替版)

かつてはニッチな世界でヒーローだったが
今はくすぶり続ける主人公が自虐。
「限定空間で同一パターンを覚える
 訓練だけを重ねてきた。
 しかし社会ではまったく使えない能力です!」

ゲームの戦場で助けた女の子に
「助けてくれてありがとう!あなたはだあれ?」
「古いゲームが得意なだけの
 使えないオッサンさ・・」

そんな主人公のライバルで
自称”火炎放射器”(ファイアーブラスター)男は
何故かフリークス。
物語に直接なんの関係ないからか
その辺に関しては最後まで誰も触れない。
この辺いかにもアメリカ的。

こういう外敵侵略映画では
事態収拾のため強大なアメリカ(主に軍)を動かすのに
誰かが国の首脳部に
侵略の真相をご注進する必要がある。

インディペンデンスデイでは
主人公のやさぐれ科学者と離婚した妻が
現役アメリカ大統領に重用されている
秘書官という・・設定で
その糸を手繰り寄せ、解決に向かったけれども

この映画なんか、もうそういう
プロセスを描くこともメンドクサく
なってしまったと見えて
そもそも現職アメリカ大統領と主人公は
幼なじみのオタク友達だったという、設定。
今でも電話一本でアクセス可能。
SPとも馴染みだからホワイトハウスも顔パス。

でもね、そんな設定でもないと
「宇宙人がゲームキャラを装って
 攻めてきた。事態を救えるのは
 オールドアーケードゲーマーだけ」

とかいう、書いているだけで
頭が痛くなりそうな設定を
お話内で衆目に浸透させるのは不可能に近い。

んで話の解りすぎる大統領が緊急対策会議を開く。
無論、主人公も幼なじみ特権で同席だ。
「諸君!我がグアム空軍基地が
 未確認の敵に襲撃された!
 敵はそこにいる”科学アドバイザー氏”(主人公の事)
 の推定によれば、”ギャラガ”だ」
「は?」(一同)
「”ギャラガ”だ」
(大統領の心の声:
 やっぱみんなそんな顔するよなぁ・・)

いっぽう、大統領は世界中とも協力体制を敷く。
まずは同じ英語国家のエゲレスから。

言葉は多いが、難解な言葉を使いまくり
結果的にコミュニケーション能力に欠ける
英国首相
VS
もともとボキャが貧困なので
輪をかけてコミュニケーション能力不足な
アメリカ大統領

双方ともお互いがよく解っていないのに
”メンドクサイから黙ってよ”で
保たれるアングロサクソン国家の連帯って(笑)

オタクなんかにワケわからないことやらせるより
さっさと核ブチ込めばいいんだよ!派の
ゴリゴリ石頭な超タカ派将軍。
「オタクが世の中を救って英雄になるのと
 オタクに世界をつぶされるのと、どっちがマシか・・」

【Amazon.co.jp限定】 ピクセル / PIXEL パックマン シティスケープBOX (初回限定版)(パックマン・シティスケープ ディスクケース付フィギュア) [Blu-ray]

主人公を演じるアダム・サンドラーって
どっかで見たことあるなあ、と思ってたら
アメフトのスポーツコメディ映画
「ロンゲスト・ヤード」の主演だった人だ。
(あのひと、頭のカタチが妙にかわいいw)
昔、海外に行った時のヒコーキの中で
退屈しのぎに観たっけな。

なお、今回は息子が一緒だったので
日本語吹き替え版で観劇。
主人公の声をあてていたのは”柳沢慎吾
声量が弱いのところが難点だったけども
意外と演技は上手かった。

あと最近めっきりご無沙汰の大声優
神谷明”さんにも、こんなところでご対面。

息子は最後まで大喜びでしたが
自分は一度観ればもうお腹いっぱい、って感じでした。
今、我が家では久々に
パックマンやギャラガが復活しております。

ピクセル
Pixels


監督:クリス・コロンバス

脚本:
ティム・ハーリヒー
ティモシー・ダウリング

原案:ティム・ハーリヒー
原作:パトリック・ジャン
『ピクセル』

製作:
アダム・サンドラー
クリス・コロンバス
アレン・コヴァート
マーク・ラドクリフ

製作総指揮:
パトリック・ジャン
ベンジャミン・ダラス
ジョニー・アルヴェス
マティアス・ブシャール
セス・ゴードン
ベン・ウェイスブレン
喇培康
ラー・ペイカン
ジャック・ジャラプート
スティーヴ・コーレン
ヘザー・パリー
バリー・ベルナルディ
マイケル・バーナサン

出演者:
アダム・サンドラー
ケヴィン・ジェームズ
ミシェル・モナハン
ピーター・ディンクレイジ
ジョシュ・ギャッド
ブライアン・コックス
アシュレイ・ベンソン
ジェーン・クラコウスキー

音楽:ヘンリー・ジャックマン

主題歌:
ワカ・フロッカ・フレイム『Game On(feat. Good Charlotte)』
三戸なつめ『8ビットボーイ』
撮影:アミール・モクリ
編集:ヒューズ・ウィンボーン

製作会社:
ハッピー・マディソン・プロダクションズ
1492ピクチャーズ

配給:コロンビア映画
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

公開:2015年7月24日
上映時間:105分
製作国:アメリカ

************************
管理人モチーベーション維持のため
クリックしていただけますと助かります!
  ↓ ↓ ↓
e8c67347.gif
posted by PON at 21:00| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月01日

犯人に告ぐ(映画版)

「犯人に告ぐ(映画版)」

何回かBSでやってたうちの一回を
録画鑑賞。
昔、原作を読んでそこそこ面白かったし
トヨエツさんが主演じゃないですか。
こりゃ観るしかないな、と。

犯人に告ぐ [DVD]

あらすぢ
ノンキャリアながら警視として、神奈川県警本部
管理官の地位にあった、主人公 巻島史彦は、
とある誘拐事件の捜査ミスの責任を負わされて
捜査会見を行うが、上層部の指示により過失を
一切認めなかったため、マスコミの激しい攻撃に
晒された事から逆切れし、足柄署に左遷された。

6年後、「バッドマン」を名乗る犯人による連続
幼児誘拐殺人事件の捜査が難航。警察や自分に
批判的なマスコミ関係者を嘲弄するメッセージを
送る犯人に対する世間の怒りは、警察に対する
非難となって現れていた。この事態に危機感を
持った県警上層部は、捜査責任者がマスコミを
通じて目撃情報を求めると共に、犯人自身に
呼びかける「劇場型捜査」とも言うべき
起死回生の策を取ることとし・・

************************

小説には味方勢力(警察)の中に
さすがに犯人の一味ではないものの
出世競争やら女がらみの男のシットやら
いろいろあって、主人公(トヨエツ)の
足を引っ張る輩が出てくる。

そんな”獅子身中の虫”編はバッサリカット。
まあ映画だから。ビジュアル的に
向いてないし、まずは英断かと。
でも最後までトヨエツに盾突く
(というか邪魔しまくる)上司は
存在してまして、犯人探しよりも
警察内部の内ゲバを見せつけられてる、
といった感も。

それにしても・・神奈川県警にとって
足柄警察署
(非実在。おそらく松田警察署がモデル)
が左遷先ってのはどうなの?

「劇場型犯罪」という言葉があるんだから
「劇場型捜査」があってもいいんじゃないか?
小説もそれに基づく映画にしても
コンセプトがソコだから
これはもう何言っても仕方ないのだが
仮にも官警(演:トヨエツ)がさあ
TVで犯人に向かって

犯人よ、今夜はふるえて眠れ!”

なーんて言っちゃうのは
そりゃあんた、足柄警察署に
左遷されちゃうような素地を
元から持っている方なんだなあ・・と
言わざるを得ない。

犯人に告ぐ

監督:瀧本智行
脚本:福田靖
音楽:池頼広

出演者
巻島史彦 - 豊川悦司
曽根要介 - 石橋凌
植草壮一郎 - 小澤征悦
津田良仁 - 笹野高史
杉村未央子 - 片岡礼子
早津名奈 - 井川遥
巻島園子 - 松田美由紀
韮沢五郎 - 崔洋一
迫田和範 - 石橋蓮司
小川かつお - 池内万作


配給:WOWOW FILMS
公開:2007年10月27日
上映時間:117分

************************
管理人モチーベーション維持のため
クリックしていただけますと助かります!
  ↓ ↓ ↓
e8c67347.gif
posted by PON at 21:07| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月10日

パシフィック・リム(観劇済み)

「パシフィック・リム(観劇済み)」

結構前にTSUTAYAレンタル済み
だったのだが、ココへきて地上波初放映。
息子(9歳)と共に観劇する。
息子大喜び。妻あきれ顔。
俺ニヤニヤ。娘(2歳)・・おなかすいた〜。

パシフィック・リム/ 7インチ アクションフィギュア: アルティメット ジプシー・デンジャー with LEDライト [日本正規品]

あらすぢ
2013年8月、太平洋グアム沖の深海に異世界と
繋がる割れ目が生じ、そこから現れた怪獣
「アックスヘッド」がサンフランシスコを
襲撃。米国は陸空軍の総攻撃で6日かけて
これを撃破することに成功するが、その後も
別の怪獣が次々と出現し太平洋
沿岸都市を襲うようになったため、沿岸諸国は
環太平洋防衛軍(PPDC)を設立し、怪獣迎撃用
の巨人兵器イェーガーを建造して立ち向かう。
イェーガーの登場によって人類は一時的に
優位に立ったが、怪獣の出現ペースは少し
ずつ早まっていき、再び人類は劣勢に
追いやられていった。

************************

いやあ、相変わらず面白い。

マコ(演:菊地凛子)と主人公パイロットが
香港基地で格闘試合を繰り広げ
それぞれの力量を把握してゆく、あたりが
やや冗長かな。あの辺要らない。

今回は地上波初放映だとかで
芦田愛菜ちゃん、ハリウッド初出演!」とか
TV局必死だな、だったけど
いったい、誰に対するアピールなのだろう?

こんな映画、観たい人は放っておいても観るし、
嫌いな人は何したって観ない。
そこに”芦田愛菜”という要素が
出てきたところで、なんら変わらないだろうに。
”やらないよりは何でもやっとけ!”ってところか。

その芦田愛菜。
役どころは菊地凛子の子供時代で
回想シーン。我が国にもカイジューの
魔の手は迫っていて、香港とも沖縄の国際通りの
ようにも見える日本の街並みを、
ひとり逃げ回る女の子。
やべー踏みつぶされる、早く逃げて〜!
ってなときに遅れて登場するヒーローロボット。
イェーガー「コヨーテ・タンゴ」

パシフィック・リム/DX 7インチ アクションフィギュア/コヨーテ・タンゴ イェーガー

設定だと「コヨーテ・タンゴ」は
かなり初期(第一世代)に
日本が設計、製造したロボットのようで
武装も貧弱、しかも放射線遮断シールドが
ヘボイため、たくさん乗ってると
パイロットが病気になっちゃうシロモノ。

そんなイェーガーに搭乗してた
黒人パイロットが、後の
環太平洋防衛軍 (PPDC)の誇る
ロボット軍団の司令官だったのでした。
戦いの後、孤児になった芦田愛菜を
手元に引き取り、娘のように大事に育てた・・
結果がマコ(菊地凛子)だったのデース。

ここら辺がちょっと引っかかるんだよな〜。
日本びいきで日本のサブカルに大いに
影響を受けたというギレルモ監督ならば、
主役ロボの”ジプシーデンジャー”が
アメリカ製なのは仕方ないとしても
相方のロボは日本製で在ってほしかった。

監督。今更ながら、日本のスーパーロボットの
ラインナップはすげーんですぜ?


元祖マジンガーZにグレートマジンガー
コンバトラーにライディーン。
ガンバスターにエヴァンゲリオン・・。

益代&由美子 剣
マジック

唐突ですが。
芦田愛菜が逃げ惑った
異国情緒あふれる日本の街かどには
不思議なカンバンがいっぱいあって
ぜひ、あのシーンは再生を止めて
イジワルくチェックしていただきたい。

ロケットニュース24より
「パシフィック・リムにでてくる
 怪しい日本語」


あとはそう。
パシフィック・リム2も
動き出しているのかな。
観るのが楽しみなような怖いような。

パシフィック・リム [DVD]

パシフィック・リム
PacificRim

監督:ギレルモ・デル・トロ
脚本:トラヴィス・ビーチャム
   ギレルモ・デル・トロ
原案:トラヴィス・ビーチャム
製作:ジョン・ジャッシニ
   メアリー・ペアレント
   トーマス・タル
製作総指揮:カラム・グリーン

出演者
チャーリー・ハナム
菊地凛子
イドリス・エルバ
チャーリー・デイ
ロバート・カジンスキー
マックス・マルティーニ(英語版)
ロン・パールマン
芦田愛菜

音楽:ラミン・ジャヴァディ
撮影:ギレルモ・ナヴァロ
編集:ピーター・アムンドソン
製作会社:レジェンダリー・ピクチャーズ
配給:ワーナー・ブラザーズ

公開:日本 2013年8月9日
上映時間:132分
製作国:アメリカ合衆国

************************
管理人モチーベーション維持のため
クリックしていただけますと助かります!
  ↓ ↓ ↓
e8c67347.gif

続きを読む
posted by PON at 20:56| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月01日

馬鹿まるだし

「馬鹿まるだし」

NHKプレミアムで放映してたんで観劇。

山田洋次監督の初期の映画。
監督が、誰もがご存知、寅さん(渥美清)
シリーズをヒットさせる前夜に、
試行錯誤していた頃の作品で
いわゆる「馬鹿シリーズ」の一作。

NHKプレミアムでは以前
「山田洋次監督が選んだ日本の名作100本・喜劇編」
と銘打って映画を続々と放映してた時期が
あったんだけども、その100本の中にもあった。
自分で自作品を選ぶなんてメンタリティ。
凡俗であるPONには到底持ちえないが
だからこそ山田監督は
”名”監督になり得たのかもしれない。

あらすぢ
瀬戸内の小さな町、シベリア帰りの安五郎が
淨念寺に転がり込み、住職の長男の妻
(ご新造さん)夏子に一目惚れ。やがて町のボス
となった安五郎は労働争議を解決するなど
大活躍する。しかし、徐々に町の勢力を
反対派に握られ、人々の目は冷たくなっていき
淨念寺にも出入り禁止となってしまう。
そんな折、誘拐事件が起こる。名誉挽回の
チャンスだと誘拐犯を追いかけた安五郎
だったが・・・
************************

てなわけで、主役を演じるは
クレージーキャッツリーダー、ハナ肇氏。
どうしたって”男はつらいよ”と比べてしまうが
やはり寅さんの渥美清の方が洗練されている。
(かの”車寅次郎”であってもですよ)

寅さんは山田監督、後年の作品なんで
あか抜けるのは当然なのかもしれないけど
男はつらいよの初期(1〜5作位まで?)
だけを思い出してみてもやはりそう思う。

山田監督はもう少し喜劇役者としての
”ハナ肇”を重用しても良かったのではないか?
と生意気にも思ってしまうのだが
この後、”渥美清”という珠玉を
手に入れてしまった山田監督は
以後、”男はつらいよ”シリーズに
ほぼカントク人生を没頭するのであります。

映画の内容としては
おバカで早とちりでお調子者の
”シベリア帰りの安五郎”(演:ハナ肇)が
周囲の勘違いとオダテで
必要以上に頑張ってしまい、地元では
”英雄”としてそれなりの評判を得る。
ところが時代が変わるや、途端にワル扱いされ
お払い箱なってしまう、というお話。

映画”七人の侍”や”荒野の七人”にも
あったように、”英雄”を
利用するだけ利用するくせに
いざとなれば平気でつばを吐く
一番したたかな存在、それが”庶民”(農民)
なのだ。



果たして、この映画で”馬鹿”を指すのは
安五郎(演:ハナ肇)だったのか
それともヒロイン夏子を含めた
安五郎の周囲の一般民だったのか。

”馬鹿まるだし”
スタッフ

制作 : 脇田茂
企画 : 市川喜一
原作 : 藤原審爾「庭にひともと白木蓮」
監督・脚本 : 山田洋次
脚本 : 加藤泰
撮影 : 高羽哲夫
美術 : 佐藤公信
音楽 : 山本直純
照明 : 戸井田康国
録音 : 松本隆司
編集 : 浦岡敬一

キャスト
安五郎 : ハナ肇
夏子 : 桑野みゆき
八郎 : 犬塚弘
伍助 : 桜井センリ
山形 : 安田伸
先生 : 石橋エータロー
浄閑和尚 : 花沢徳衛
きぬ : 橋とよ
日之出巡査 : 長門勇
泥棒 : 渡辺篤
静子 : 清水まゆみ
睦子 : 水科慶子
主水屋 : 三井弘次
辰巳屋 : 石黒達也
赤木会長 : 小沢栄太郎

萬やん : 渥美清(特別出演)
ナレーション(清十郎) : 植木等(ノンクレジット)

************************
管理人モチーベーション維持のため
クリックしていただけますと助かります!
  ↓ ↓ ↓
e8c67347.gif
ラベル:馬鹿まるだし
posted by PON at 21:00| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月25日

馬鹿が戦車でやってくる

「馬鹿が戦車でやってくる」

BSフジで去年やってた奴。
あんまりといえばあんまりな題だが
実際、内容はそんなもんなんで
そんなもんです。
Wiki先生によれば
「戦車」は「せんしゃ」じゃなくて「タンク」と
読むらしい。

あらすぢ
昔、日永村の村はずれに、乱暴者の少年戦車兵
上がりの男・サブが、耳の遠い母親「とみ」と、
頭の弱い弟・兵六(へいろく)と一緒に
暮らしていた。一家は村中から嫌われていたが、
長者・仁右衛門(にえもん)の娘・紀子(のりこ)
だけはサブの味方だった。紀子の全快祝いの日、
サブは仁右衛門から追い出され、暴れ回り、
警察に送られる。サブがいない間に村会議員の
市之進(いちのしん)は、とみを騙し、サブの
土地を巻き上げる。帰ってきたサブは怒り、
隠していた戦車を運転し、村中を暴走させ、
村人たちを恐怖のどん底に叩き込む・・。

************************

なんつーか、ね。
キャスト見ればお分かりの通り
その後、昭和日本の映画TV文化にて
必ず一人は見かけることになった
御方ばかりが出演。

サブ(演:ハナ肇)、元少年戦車兵。無学で粗暴で
何考えているかイマイチよくわからない。

サブの弟、兵六(演:犬塚弘)生まれつき頭が弱く
願えば”鳥”になって大空を飛べると考え、
高いところが好き。

母親、体一つで兄弟を養っているが耳が聞こえない。

そんな一家だから、ただでさえ
隣村からも馬鹿にされるくらいビンボーな村の
一番のビンボー。口さがない村落民は
自分達よりも下の生活をしているサブ一家を
バカにすることで、どうにかバランスを取っている。

悪徳政治屋や詐欺師が登場、サブたちの家屋敷すら
巻き上げてしまう・・。

いいのか?こんなウツ展開にウツ設定。
映画館て、曲がりなりにも身銭を出して
お客が見に来るのが前提でしょうよ。
よくこんな映画造られたなぁと。
今じゃ企画が通るどころか
企画すら発生しない様な内容なのです。

粗暴であるがサブなりに自制してきたが
ある日、家は巻き上げられるわ、
弟は煙突からフライングして死亡するわ・・とで
ついにサブの怒りは大爆発。かくして
「馬鹿が戦車でやってくる」
と相成る訳です。

これもネタバレしちゃいますが
サブはマイ・タンクで大暴れ。
村一番の長者の家、政治家の家、村人の家
どんどんキャタピラで踏みつぶしてゆきます。
でも死人は出ません。一応喜劇ですから。

・・やがて静かになった村を
村人たちが恐る恐る見回ってみると
サブの戦車が作ったキャタピラ痕は、
野を越え山を越え隣の村にも進入。
海岸に到達するや海まで続いていた。
サブは深い哀しみ、怒り、弟の遺体と共に
海底へ??

書いていて思ったのだが
なんか昔からPONが良く観ていた
カイジュー映画のフォーマットに似ている。

んで、サブは死んじゃったのでしょうか?
いえいえ。実は死んでいないのデス。
フラッと村に戻ってくるや、傷心の母親を
連れて再び行方不明になる・・というラスト。

サブがひそかに憧れていた
長者の娘(演:岩下志麻)は
サブが造った”キャタピラ痕”を
”サブの道”と名付け、隣村に向う際の
最短の道として重宝するのだった。

うーーん・・なんだろ(ポリポリ)
山田監督も「男はつらいよ」を
作り出すまでに、悪戦苦闘されていたんだな。



尚、戦車は当時のお金で300万ほどかけて
雪上車に砲塔の張りぼてをつけたモノ。
たぶんに元ネタになった戦車はないと思われ。
無理やりまとめるなら、旧陸軍の豆戦車で
砲塔が一部97式チハたん、ってとこかな。



馬鹿が戦車でやって来る

監督:山田洋次

脚本:山田洋次
原案:團伊玖磨
製作:脇田茂
音楽:團伊玖磨
撮影:高羽哲夫
編集:浦岡敬一

キャスト
サブ:ハナ肇
とみ:飯田蝶子
兵六:犬塚弘
紀子:岩下志麻
仁右衛門:花沢徳衛
かね:武智豊子
市之進:菅井一郎
赤八:田武謙三
たね:小桜京子
九作:常田富士男
茂十:天草四郎
百田巡査:穂積隆信
床屋の親爺:渡辺篤
医師・新吾:高橋幸治
郵便局員:小沢昭一
釣り人:松村達雄、谷啓
船頭:東野英治郎

配給:松竹
公開:日本 1964年12月26日
上映時間:93分

************************
管理人モチーベーション維持のため
クリックしていただけますと助かります!
  ↓ ↓ ↓
e8c67347.gif
posted by PON at 21:24| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月08日

「ベイマックス」「愛犬とごちそう」

「ベイマックス」「愛犬とごちそう」

レンタルビデオ屋でだいぶ空きが出てきた
半年くらい前にレンタルして観た。

観劇前の想像と少々違った。
家族思いの兄貴が残したロボットベイマックスが
トトロみたいな役回りで
その存在が家族の結びつけを強くする・・とか
そんな映画を勝手に想像していたのだけど。

あらすぢ
未来のサンフランソウキョウに住む
14歳の少年・ヒロ・ハマダは天才的な
科学の才能を持つが、その才能を非合法の
ロボット・ファイトのために利用するという
自堕落な生活を送っていた。そんな弟を
見かねた兄のタダシは、彼を自身の所属する
工科大学へ連れていく。タダシの友人である
「科学オタク」たちの手がけた数々の発明品
や、兄の開発した白くて風船の様な見た目の
ケアロボット「ベイマックス」を目にし
刺激を受けたヒロは、科学の夢を追究したいと
飛び級入学を決意する。

************************

その実はディズニー版”ヒーロー戦隊の誕生譚”。

東映でいえば”〇〇レンジャーとその戦隊ロボ”
ベイマックスは戦隊ロボに相当する。
実際、映画ベイマックスの
むこうでの題名は「Big Hero 6」だし。

どうもネットによれば、むこうでは
かなり昔に時の流れに埋もれてしまった
”子供向けまんが”だったようで
それをディズニーのプロデューサーやらが発掘。
そのまんまじゃ現代では厳しいから
かなりアレンジした結果がコレらしい。
世界中でヒットした「アナ雪」の
ディズニー作品だから、ノリに乗ってるだろうし
次作も・・と期待したのになあ。

あんなマシュマロマンみたいな
ベイマックスより、みなしごの主人公兄弟を
若い身空で(しかも独身)面倒見ている
キャス叔母さんの方がかなり気になったw
必要以上にやたらと色っぽい。
物語上、あそこまで美人である必要性が
あんまり感じられないのだが。



今回の舞台は、原作ではニッポンだったけど
東京とサンフランシスコを混ぜた
未来の架空の都市「サンフランソウキョウ」。
スタッフはわざわざニッポンにお越しになり
ロケハンして回ったようだ。
にもかかわらず、なんでガイジンは
ニッポンを勘違いするのか。
かれらの表現するニッポン文化には
多くの場合”沖縄文化+台湾”が入っている。



優れた科学者(知識人とか)が
優れた人格者であればよいのだが・・
なかなかそうはいかないから世の中タイヘン。
ラストが少々意味不明だった。

そしておまけの短編
「愛犬とごちそう」

これがまた、つまらんかった。
犬にジャンクフード喰わせるんじゃないよ。

こんな作品が
あのアカデミー賞「短編アニメ賞」を
受賞したらしい。
誰にでも処女作はある。
仮にもアカデミー賞を受賞したことで
こーいうのを制作したクリエイターが発奮。
この先、さらにスゴイ作品を
作ることになるならば・・
まあ、それでもいいのかもしれないが。

ベイマックス
Big Hero 6

監督:ドン・ホール
   クリス・ウィリアムズ
脚本:ジョーダン・ロバーツ
   ドン・ホール
原作:ダンカン・ルーロー
   スティーブン・T・シーグル
『ビッグ・ヒーロー6』

製作:ロイ・コンリ
製作総指揮:ジョン・ラセター
音楽:ヘンリー・ジャックマン

主題歌:AI『Story』
編集:ティム・マーテンズ
製作会社:
ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ
ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ

配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ
・モーション・ピクチャーズ

公開:日本2014年 10月23日

上映時間:102分
製作国:アメリカ合衆国

************************
管理人モチーベーション維持のため
クリックしていただけますと助かります!
  ↓ ↓ ↓
e8c67347.gif
posted by PON at 21:00| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月12日

フラガール

「フラガール」

見る前に勘違いしていた。
”常磐ハワイアンセンター”が
落ち目になったんで皆で奮闘、
”スパリゾートハワイアンズ”に
生まれ変わるまでの物語・・なのかと
思っていたら、そのもっと前。
”常磐ハワイアンセンター”の
創業時代のお話だった。

常磐(いわき)のあたりは
炭鉱で栄えたのだそうだけど
いわゆるエネルギー革命ってことで
産業界が求めるものが
石炭から石油に変わってきた昭和40年代。
炭鉱ひとすじだったヤマの人々は
家族も含めて大リストラにあう。

よくあの時代に”ハワイアンセンター”
なんて思いつき、また実現させたよな〜。
発想力と行動力には素直に感心した。

一山一家・・いちざんいっか」
(炭鉱事務所に貼ってあった言葉。
 ヤマで働く人すべてが
 家族であるという考え方であるらしい)

国の意向で会社も閉山すると決定した以上
どうあがいても人々に選択肢はない。
転職したくても”炭鉱夫”って職は
ツブシが効かないし、普通に考えれば
”ハワイアン”なるよく解からない業界に
再就職するよりは、他所の稼働している
炭鉱(夕張とか)移転するほうがまだ現実的。
そう考えて一家をあげて夕張等に移転する者
たちもいた。映画を観ている側としては
未来が解かっているだけに、彼らの行く末が
解かりきってしまって切ない。

あらすぢ
昭和40年(1965年)、大幅な規模縮小に
追い込まれた福島県いわき市の常磐炭鉱。
危機的状況の中、炭鉱で働く人々が職場を失う
現実・苦悩に立ち向かい、町おこし事業として
立ち上げた常磐ハワイアンセンター
(現:スパリゾートハワイアンズ)の
誕生から成功までの実話を元に描いた。
ハワイアンミュージックと本格的な
フラダンスショーが描かれている。

************************

まず、講師として東京から招へいした
フラダンサー,平山まどか役の
松雪泰子がカッコいい。
黒タイツに、くすんだ色ばかりの田舎の炭鉱町には
ぜんぜん似合わない派手ないでたち。
若干「赤プル」を想起させなくもないが。

松雪泰子は見た目だけでなく中身もキツ目。
ホントならSKD(松竹歌劇団)のダンサーとして
東京で忙しい毎日を送っていたのに
あんたたち田舎モンにどうしても、と請われたから
わざわざ来てやった
、というスタンスを崩さない。
でも実は彼女、病気の母親のため借金を
抱えていたので、都落ちするしかなかったのだ。
そんな、自身の不甲斐なさに余計、周囲に
当たり散らす。
(でも実際のモデルとなった”カレイナニ早川”
 さんは、センター側の要請があって、
 後輩の育成を快く引き受けた方)

それにしても、当時の風景を再現するためとはいえ
よくまあイモ娘(に見える演者)ばっかり
集めたもんだ。南キャンのしずちゃんとかw
もう見ただけで、松雪先生でなくとも先行きが
思いやられる、なんてものじゃないが
様々なアクシデントを乗り越え、
大舞台で堂々とフラを踊れるまでに
成長した教え子たちに
松雪泰子先生が言う。

いまのあなた達と一緒に踊りたい

いっぽう、常磐ハワイアンセンターを企画し、
その実現化するために奔走する、元常磐炭鉱の
お偉いさん役に岸部一徳。
物語の間中ずっと松雪先生のワガママに
振り回されっ放しだった岸部マネージャー。
常に低姿勢で、松雪先生のフォローを黙々と
続ける。それでもやっぱ元炭鉱の男。
大事な教え子たちを見守るまでに成長した
松雪泰子に向ってポソっと言うのだ。

いい女になったな・・

豊川悦司は使いどころが不明瞭だった。



最後、黒バックにロールが流れる。
_____________________

10年後の1976年、常磐炭鉱は完全閉山。
延べ、4400人余りが解雇された。

この40年もの間に、常磐の舞台に立った
フラガールは総勢318人。

平山まどかは70歳を超えた現在もなお、
東北のハワイで彼女たちの育成に励んでいる。
_____________________

出演者
松雪泰子
豊川悦司
蒼井優
山崎静代
岸部一徳
富司純子

スタッフ
監督:李相日
協力:スパリゾートハワイアンズ、
いわきフィルムコミッション、
映画「フラガール」を応援する会

Special Thanks:常磐興産、
常磐興産グループ、常磐興産OB・OG有志、
スパリゾートハワイアンズダンシングチーム、
常盤音楽舞踊学院、早川洋舞塾

後援:福島県、いわき市、ハワイ州観光局
製作者:李鳳宇、河合洋、細野義朗
脚本:羽原大介
企画・プロデュース:石原仁美
撮影:山本英夫
美術:種田陽平
照明:小野晃
録音:白取貢
編集:今井剛
監督補:杉山泰一
音楽:ジェイク・シマブクロ
テーマソング:
ジェイク・シマブクロ
「Hula Girl」(フラ・ガール)
劇中歌:「Wish on my star」
(英語版:ジェニファー・ペリ、日本語版:照屋実穂)
演技・振付指導:カレイナニ早川
CG:OLMデジタル
技斗:秋永政之
タイトル:マリンポスト
現像:東京現像所
スタジオ:日活撮影所
製作委員会(BLACK DIAMONDS)メンバー:
シネカノン、ハピネット、スターダストピクチャーズ
制作/配給:シネカノン

公開:2006年9月23日
上映時間:120分

************************
管理人モチーベーション維持のため
クリックしていただけますと助かります!
  ↓ ↓ ↓
e8c67347.gif
posted by PON at 21:00| 神奈川 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月13日

僕たちは世界を変えることができない。

「僕たちは世界を変えることができない。」

僕たちは世界を変えることができない。
but we wanna build a school in cambodia.

妻がレンタルしてきたので一緒に鑑賞。
自分的には特に期待するものもなく・・。

あらすぢ
主人公の田中甲太は医大生2年であり、気楽な
イベントサークルで日々過ごしていたが、
ある時ボランティア募金のパンフレットを見て、
150万円を集めることができればカンボジアに
学校を建てることができることを知る。
主人公は仲間を募り、チャリティーイベントに
精を出す。普通の医大生たちがカンボジアに
小学校を建てるまでの奮闘記である。

************************

映画は主人公向井理を筆頭とする
なかよし男子4人組+気になる女性、
その他、有象無象の学生で描かれる。

田中甲太(演:向井理)
 主人公の医大生。モテない自分に、暗い青春に
 嫌気し、世界を変えようと突拍子もない事
(途上国に小学校を建てる)にうって出る。
芝山去j(演:柄本佑)
 友人A。ときどきブツブツ言ってる。
矢野雅之(演:窪田正孝)
 友人B。やっぱりブツブツ言ってる。朝ドラの朝市。
本田充(演:松坂桃李)
 彼だけは大学が違う。ヤリサーの主メンバーで
 一見チャラいが、実はそんな空虚な学生生活に
 ひそかに嫌気を感じていた。他三名よりも
 社会的世事に長けている。

実話に基づいたお話であるらしい。
簡単に150万というが、周り全部が
大学生なんで親のすねかじり時代だ。
バイトしたって日々の生活で消えてしまう。
しかも医大生だから完全に
勉強そっちのけとは行かないし、
ヤリサーのノウハウを生かして
ダンパを何回か開催するにしても、
そう毎月も開催するわけにも行かない。

それにこれは青春時代のお約束であるが
急に”親”という重石が取れる大学生時代。
幼少時には考えられなかった
「自由」と「カネ」と「異性」が
頑張れば手に届くところにあり
そこへ大人になりきれない連中が集まれば
待っているのは、うんざりするゴタゴタばかり。

目の前のゴタゴタすら収束できないのに
こんなボクたちに世界なんか救えるのか?
たとえ、これだけメンドクサイことを切り抜けても
実現することはカンボジアに小学校を一軒建てるだけ。
カンボジアの人々には感謝されるけれど
日本国内では
「あっそ、ふーーん。カワっているね」で
終了なのである。

そう。
「僕たちは世界を変えることができない」
たった一軒、小学校を異郷に建てただけだった。

いまひとつ、説得力がないのは
主人公、向井理が
全然モテない大学生を演じているとこ。
背も高いし、彼のようなイケメンならば
本人に自覚がなく、たとえ内向的性格でも
周りの女性が放ってはおかないだろうから
そこそこの青春が待っていたろう。
それは決して映画にはならないけれども。

主人公を含めた三名とも
ビジュアル的に柄本佑レベルであれば
かなりの説得力があったろうに・・残念でならないw
そうなれば映画興行的には
もっとキビシイ結果であったろう。



ほとんどサービス出演の
医大の先生役に阿部寛。
生徒のカンパ箱にひそかに万札入れるところが
カッコよかった。

僕たちは世界を変えることができない。
But, we wanna build a school in Cambodia.


監督:深作健太

脚本:山岡真介
原作:葉田甲太

出演者
田中甲太 - 向井理
本田充 - 松坂桃李
芝山去j - 柄本佑
矢野雅之 - 窪田正孝
久保かおり - 村川絵梨
Kor Vurthy
デリヘル嬢・ルナ - 黒川芽以
篠崎奈緒 - 江口のりこ
IT企業の社長 - 黄川田将也
バーのマスター - リリー・フランキー
近藤教授 - 阿部寛

音楽:かみむら周平
主題歌:RAM WIRE「歩み」

撮影:鈴木一博
  赤池登志貴
編集:洲崎千恵子

製作会社
「僕たち」フィルムパートナーズ
セントラル・アーツ

配給:東映
公開:2011年9月23日
上映時間:126分
製作国:日本



************************
管理人モチーベーション維持のため
クリックしていただけますと助かります!
  ↓ ↓ ↓
e8c67347.gif
posted by PON at 10:00| 神奈川 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月03日

鉄道員(ぽっぽや)

「鉄道員(ぽっぽや)」

高倉健さん追悼映画特集。
キャッチコピー
「男が守り抜いたのは、
 小さな駅と、娘への想い。」
「1人娘を亡くした日も、
 愛する妻を亡くした日も、
 男は駅に立ち続けた…」

あらすぢ
主人公の佐藤乙松(おとまつ)は、
北海道の道央にある廃止寸前のローカル線
「幌舞線(ほろまいせん)」の終着駅・幌舞駅の
駅長である。鉄道員一筋に生きてきた彼も定年
退職の年を迎え、また同時に彼の勤める幌舞駅も
路線とともに廃止の時を迎えようとしていた。
彼は生まれたばかりの一人娘を病気で失い、
また妻にも先立たれ、孤独な生活を送っていた。

************************

映画が長い。長すぎる。
これもやっぱり健さんのPVでした。

日常の人間関係のなかでイイ話ダナ・・といった
感動系ヒューマンドラマを期待していたのだが
原作、浅田次郎作品では
「地下鉄(メトロ)に乗って」もそうだったように
非日常(幽霊とかタイムスリップとか)
を話のしかけにして、読者に涙を求めるのは
本格小説としてはちと反則な気もするな。

それと健さん(というか劇中のぽっぽや佐藤乙松さん)。
長女や奥さんを犠牲にしてまで
仕事に尽くすというのは
美しくもなんともない。


警察官とか消防士とか救急隊員とか
「突発的に案件が発生する職務で
 誰かが従事しないと被害が拡大する」
というような仕事ならば
そういうこともあるだろう。

でもさあ、ひなびたローカル線の終端駅駅長で
到着する列車を受け入れるだけだよ。
台風とか猛烈な吹雪とかいった非常事態でもないし
失礼ながら家族を犠牲にするまでには及ばない。
何かあったら近隣駅に応援を呼ぶべきだ。
JR北海道の労務管理不行き届きが
問われてしまうぞ。
(これが現在の繁栄を作り上げた
 昭和の仕事人間たちなんだ、とか言われても
 そのような犠牲のなれの果てが今でしょ)

未だになにかと騒がしい北海道労組なんかは
この映画の制作協力している
JRに抗議したっていい。まさか
「我ら労働者の現場をかくもカッコよく
 描いてくれるとは!」なんて
オメデタクも喜んでいたりしてな。
そんなんだから線路がガタガタに(ry

まあそれはともかく映画。
女学生役で出演。広末涼子。やっぱ可愛い。
(このころ19歳)
それに大竹しのぶは魔性である。
年は重ねているのであるが
女性としての愛らしさ、のようなものが
ずっと残されている年のとり方だ。

志村けんが真面目に役者として出ている。
それでも役柄は”酔っ払い”だけど。

健さんと雪国と駅・・
なんか観たことあるプロットだなあと
しばし考えたが、それは
「駅 STATION」でした。



鉄道員(ぽっぽや)

製作: 高岩淡
企画: 坂上順
原作: 浅田次郎
(直木賞受賞作「鉄道員」/集英社刊)
脚本: 岩間芳樹、降旗康男
監督: 降旗康男
撮影: 木村大作
製作: 「鉄道員(ぽっぽや)」製作委員会
配給: 東映(株)
製作協力:
東日本旅客鉄道(株)、北海道旅客鉄道(株)
(株)ジェイアール東日本企画

キャスト
佐藤乙松: 高倉健
佐藤静枝: 大竹しのぶ
佐藤雪子: 広末涼子
杉浦仙次: 小林稔侍
吉岡敏行: 安藤政信
杉浦秀男: 吉岡秀隆
加藤ムネ: 奈良岡朋子

************************
管理人モチーベーション維持のため
クリックしていただけますと助かります!
  ↓ ↓ ↓
e8c67347.gif
posted by PON at 21:27| 神奈川 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月29日

ひみつのアッコちゃん(実写)

「ひみつのアッコちゃん(実写)」

ケーブルTVの日本映画専門チャンネルで初放映。
(先日、地上波初として4CHでも放映)
観劇してみた。

あらすぢ
赤塚不二夫の代表作で、過去3度にわたりTVアニメ
化もされた人気少女漫画「ひみつのアッコちゃん」。
綾瀬はるか主演で実写映画化。時代背景を現代に
置き換えたオリジナルストーリーが展開する。
10歳の小学生・加賀美あつ子が、鏡の精からもらった
「魔法のコンパクト」で22歳の女子大生に変身。
大好きなメイクやオシャレを満喫していたところ、
化粧品会社のエリート社員・早瀬尚人と出会い、
運命的な恋に落ちる。買収問題に揺れる会社を
立て直すため新商品開発に取り組む尚人のため、
アッコも奇想天外なアイデアで危機に立ち向かおう
とする。アッコの初恋の相手・尚人役に岡田将生。
監督は「のだめカンタービレ」の川村泰祐。

************************

150%以上ファンタジーということで
肩の力を抜き、それなりに観る分には面白かった。
これからTV地上波では、毒にも薬にもならない
コンテンツとして重宝がられ、
何度も放送されるのではないか。

主人公、加賀美あつ子の変身先(成人体)に
綾瀬はるか。
狙い通り、見た目と中身(小学女子)のギャップが
いいんじゃないですか。
(あれが”長澤まさみ”だと、狙っている
 痛い女子のようであるし、
 ”上野樹里”あたりだったりすると、
 ひょっとして”素”なのかも?とか思ってしまうし
 まして”吉高由里子”だったら、
 あんた、病院はあっちだよ、とアドバイス
 したくなるし・・まずは順当なキャスティングか)

一方、アッコの初恋の相手役に
「プリンセストヨトミ」の切れ者新人、
そして「リーガル・ハイ」の
古美門研介(演:堺雅人)ライバル役、岡田将生。
彼、リーガル・ハイの所為で
いい子過ぎるエリートなれど、どうにも
腹の中にイチモツありそうな輩に見えてしかたない。

それにしても鏡の妖精が
大和田常務(演:香川照之)というのは・・
意外性を狙うにしても程度があると思う。

先にも書きました通り
この映画はファンタジーなんでね。
ツッコミどころ多数ですが
書かないことにします。

それにしてもこの映画
誰が誰のために作ろうとしたんだろう?
最近の若者は映画館行かないだろうし
そもそも「ひみつのアッコちゃん」知らないか
興味ないだろうに。
仕事を作り出すために作った映画として
テキトーな題材として
「ひみつのアッコちゃん」が選ばれたって感。
にしても、予定調和のラブファンタジーに
120分は長い。90分映画で十分かと。



スタッフ
監督 川村泰祐
原作 赤塚不二夫
企画 山口雅俊
脚本 山口雅俊/大森美香

キャスト
綾瀬はるか:加賀美あつ子(アッコ)
岡田将生:早瀬尚人
谷原章介:海専務
吹石一恵:青山マリくん
塚地武雅:守衛さん

作品データ
製作年:2012年
製作国:日本
配給:松竹
上映時間:120分

************************
管理人モチーベーション維持のため
クリックしていただけますと助かります!
  ↓ ↓ ↓
e8c67347.gif
posted by PON at 21:00| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月31日

舟を編む

「舟を編む」

日本映画専門チャンネルにて放送。
TV波初放送だとか。
地上波じゃないがCSも立派なTV波。

あまちゃんの「ミズタク」(水口琢磨)以来
なにかと気になってた松田龍平が主役だったんで
録画観賞してみる。

あらすぢ
出版社の辞書編集部を舞台に、新しい辞書づくり
に取り組む人々の姿を描き、2012年本屋大賞で
第1位を獲得した三浦しをんの同名小説を映画化。
玄武書房の営業部に勤める馬締光也は、独特の
視点で言葉を捉える能力を買われ、新しい辞書
「大渡海(だいとかい)」を編纂する辞書編集部に
迎えられる。個性的な編集部の面々に囲まれ、
辞書づくりに没頭する馬締は、ある日、林香具矢
という女性に出会い、心ひかれる。言葉を扱う
仕事をしながらも、香具矢に気持ちを伝える
言葉が見つからない馬締だったが……。
馬締役で松田龍平、香具矢役で宮崎あおいが出演。
監督は「川の底からこんにちは」
「ハラがコレなんで」の俊英・石井裕也。

************************

題名の”舟を編む”とは
言葉の海という大海を渡る”舟”=辞書の
編纂、といった意味。

松田龍平もな〜。
単にカッコつけるばかりじゃなく
コミカル面でもあとちょっと強くなれば
更にいい役者になるんだけれど。
あまちゃんのミズタク
「いっぱんだぁ〜んしぇい」のように
やればデキると思うんだけども。
阿部ちゃん(阿部寛)みたいな好例も
あるだろうに。



なんで筆をえらんじゃったかなあ
 戦国武将じゃないんだからさ・・


松田龍平の先輩編集者役にオダギリジョー。
辞書なんかこれっぽちも興味ない
オダギリジョーは本社でシクって島流しされ
適当に辞書編集に従事していたが
だんだんオノレの仕事に愛着も湧いてくる。
元々、仕事好きの有能野郎なんで
言葉への執着心以外は社会人として
イマイチな主人公、松田龍平をサポートするいい奴。

ヒロインの宮崎あおい。
登場シーンからして結構神秘的だったので
もう少し浮世離れした神がかり的な能力を持ち、
話を救うキャラなのかと思っていたら
かなりフツーの女性だった。

辞書って奴はそう数が出るものではないし
時間もかかるし、経営者側としては
できれば作りたくない存在らしい。
主に会社のハク付けが理由で
体力のある出版社だけが
ほとんど意地で編集業務を継続している。
(白×書房や竹○房の辞書なんてあるのかw)

そんな折、昨今の出版不況から
リストラを断行したい出版社のお偉方
村越局長(演:鶴見辰吾)がついに編集部へ。
彼と辞書編集部の間で、継続か廃止かの
丁々発止の駆け引きが、もう少しあるのかと
思ったら・・全然そんな描写がなくって
村越局長が物わかりよかったから
辞書編集部は助かった次第。

テレビ放送なんかで一度観てしまえばよいか。

スタッフ
監督:石井裕也
原作:三浦しをん
脚本:渡辺謙作
撮影:藤澤順一

キャスト
松田龍平:馬締光也
宮崎あおい:林香具矢
オダギリジョー:西岡正志
黒木華:岸辺みどり
渡辺美佐子:タケ
池脇千鶴:三好麗美
鶴見辰吾:村越局長
伊佐山ひろ子:佐々木薫
八千草薫:松本千恵
小林薫:荒木公平
加藤剛:松本朋佑
宇野祥平:宮本慎一郎
森岡龍:江川
又吉直樹:戸川
斎藤嘉樹:小林
波岡一喜:編集者
麻生久美子:ポスターの女優

製作年:2013年
製作国:日本
配給:松竹、アスミック・エース

上映時間:133分

************************
管理人モチーベーション維持のため
クリックしていただけますと助かります!
  ↓ ↓ ↓
e8c67347.gif
posted by PON at 21:00| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月05日

フランケンシュタイン対地底怪獣 海外版

「フランケンシュタイン対地底怪獣 海外版」

昨年、「特撮国宝」で放映されながら
レビューし忘れておりました。
地底怪獣と書きまして”バラゴン”ですね。

ご存知の方にはいまさらのお話だけど
”海外版”というのは”通常版”と
エンディングが異なります。

あらすぢ
 第2次世界大戦末期、陥落寸前のドイツベルリンの
リーゼンドルフ博士の研究室から、ナチによって
はるばる日本に「あるもの」が運ばれ、Uボートを
犠牲にしてまで広島の「広島衛戍病院」に移送された。
いぶかる移送責任者の河井大尉の質問に対し、
軍医長はそれが「フランケンシュタイン博士の
創造した不死の心臓である」と説明する。それは
大戦の切り札として、この永遠の生命力を持つ
心臓
をもとに不死身の兵士を作ろうとする
日独の秘密の作戦であった。しかしそれは直後に
米軍によって投下された原子爆弾の爆発で消滅
したかと思われた。
 それから時は流れ、15年後の1960年。広島県
のある住宅の飼い犬が何者かによって殺害され、
ある小学校で兎のバラバラ死体が発見される
事件が発生。また、激しく雨が降る晩、謎の
浮浪児がタクシーに轢き逃げされる・・。

************************

昔から、モンスター映画を作るときは
彼らにどうやって退場していただくか
その理由に苦慮するところでありまして
この映画も唐突に終了します。

”通常版”つまり映画放映時のEDでは
バラゴンをやっつけたフランケンは
突如発生した地震の亀裂に呑みこまれて終了。
さすがの彼(フランケン)も
あれじゃあ助からないよね・・的余韻。

対しましてこの”海外版”。
バラゴンをやっつけたところまでは一緒ですが
なんも前フリ等なく、巨大タコが出現。
山中なのに。
映画「キングコングの逆襲」で
円谷監督が出した巨大タコ。
デビルフィッシュってことで
海外では忌み嫌われている存在だが
妙に海外で好評だったので、もう一回出してくれ!と
外圧がかかった結果がこれ。昔から弱いよね。外圧。
で、このタコが最後にはフランケンを湖に
引きづりこんで終了する。

亀裂にしたってタコにしたって
話を終わらせるために無理やりの登板。
カワイソウだな・・どちらも。

ちなみに、CGがなかった時代、
海外の子供向け特撮といえば、モンスター人形の
コマ撮り撮影が主流で
日本のゴジラが1950年代に
初めてあちらで放映されたとき
日本人はなぜここまでスムースに動く
モンスターを作れるのか?と
一部マニアなぞ不思議に感じたらしい。
フタを開けてみれば、ご存じの通り
着ぐるみに人が入る、方式なのだが
そんな灯台下暗し方式など
夢にも思わない彼らは、
ジャパニーズ・マジック扱いだったそう。

同じように、あのデビルフィッシュ
妙に質感がある、
日本人はなぜここまでスムースに動く
モンスターを作れるのか?と
またまた不思議に思ったそうだが
フタを開ければ、ホンモノの蛸だった。
これまた灯台下暗し。




フランケンシュタイン対地底怪獣
Frankenstein vs. Baragon

監督:本多猪四郎(本編)
   円谷英二(特撮)
脚本:馬淵薫
製作:田中友幸
出演者:
高島忠夫
ニック・アダムス
水野久美
佐原健二

音楽:伊福部昭

撮影:小泉一(本編)
有川貞昌(特撮)/富岡素敬(特撮)

編集:藤井良平
配給:東宝
公開:1965年8月8日

上映時間:94分

************************
管理人モチーベーション維持のため
クリックしていただけますと助かります!
  ↓ ↓ ↓
e8c67347.gif
posted by PON at 21:41| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月01日

阪急電車 片道15分の奇跡(映画)

阪急電車 片道15分の奇跡(映画)

キャッチコピー
「その出会いは偶然なんかじゃ……ない」
「『終着駅は、きっと笑顔。』」


久々TSUTAYAんで妻がレンタル。

「人は皆、言ってもしかたない
 思いを持って生きてる」


メインキャラである中谷美紀のセリフ。

つまり”A.Tフィールド”と思えばよい。
一人一人が壁を溶かして話し合えれば
かなりハッピーに近づく、という理想。
だからといって電車内で
たまたま行き逢った人たちと
深く人生相談できるかといえば
どこまでいってもそれはファンタジーだ。

あらすぢ
始点から終点まで片道15分のローカル線、
阪急今津線の電車内を舞台にした、有川浩の
小説を映画化した群像ドラマ。
乗客たちの
目を通して、偶然同じ車両に乗り合わせた
人々の人生を映し出していく。婚約中の
恋人を後輩寝取られたOLと、DV恋人に
振り回される女子大生を演じるのは、
中谷美紀と戸田恵梨香。そんな不幸な
彼女たちにもたらされる奇跡と、
ハートフルなストーリー。

************************

セガサターンの名作ゲーム
「街」 みたいな映画にして
阪急電鉄のPR映画。
RAILWAYSシリーズ
(第一弾:一畑電鉄
 第二弾:富山地方鉄道)
に含めてしまってもいいような、そんな感。

ベースは中谷美紀演じる、後輩に彼氏を寝盗られた
OLのエピソード。
これにタマタマ阪急今津線沿線住民の
細かなエピソードが絡む。
仕方ないのだが、人間関係が少々
定形的というかわかりやすい。
(デートDVに悩む女子大生であるとか・・)

残念ながら、自分は関西人ではないので
阪急電鉄そのものにはまったく思い入れがない。
いちいちキャラとキャラの持つエピソードを
頭に入れるまでが、難儀といえば難儀だけれど
やはり観はじめると引き込まれる。

「名前もしらない他人が人生に影響あるとは
 思いもよらず」

中谷美紀、顔がますます怖い。
女というものの情念を感じる。
劇中でなつばっぱ(宮本信子)に救われ
途中で買った西友的服に着替えるんですが
あらいい女じゃないですか!

「歳と考え方は関係ない」と言う
”宮本信子=なつばっぱ”演じる老女が
結局だいたいの話を締めて終わる。
その彼女、映画とはいえ万事
ニュータイプ級に「ものわかり良すぎ」なのは
イナメナイヨネ。

そんな”なつばっぱ”の孫娘を演じるのが
あの芦田愛菜。
こういうところで”天才子役”として実績を
積み、世に名前を売るのだな。

勝地涼演じる地方出身大学生。
彼ここでもミリタリー系(笑)
ミリタリーオタクでメタルオタク。
大学デビューなんで恋人もいない。

そのミリタリー勝地と仲良くなる女子大生を
演じるのが谷村美月。彼女、何気に
いいスタイルなのだが、ひとまずこの映画には
関係ない。

あまちゃんでブレイクした有村架純。
受験を控える高校生なのに
社会人の男と付き合っている、という
ケシカラン女子高生を演じている。
(その恋の行方にも
 一応しっかりとオチはあるのだが)

そして有村架純の友人。
どっかで見たなあ、と思えば
”拝啓 鉄道人”のすうちゃん、こと
森田涼花じゃないですか。
彼女、映画の撮影ということで
”拝啓 鉄道人”ロケを欠席したことが
何回かあったようだけれども
ひょっとしてこの映画の撮影だったのかも
しれない。どうでもいいことだけれどね。

それにしても”なつばっぱ”の
若い頃を演じる役者、よく見つけてくるなあ。
なるほど、というくらい似ている。
これも”なつばっぱ”のセリフ。
「泣くのはいい、でも自分の意志で
 涙を止められる女になりなさい」


あるキャラが絡む”ストーカー騒ぎ”と
”電車内で騒ぐ大阪のおばはん”
に対する映画が出す行く末は
所詮”理想像”すぎない。
でもだからせめて映画の世界では
”理想像”を求めるのかもしれない。

てなわけでナニワのオバハン軍団を
映画内でどうケリをつけるのかと思えば
なつばっぱの超人性に任せて終了。

ストーカーといえばクローズ・ゴリラ
(演:高橋努)が出てる。
それも結構ステキな役で(笑)

戸田恵梨香のセリフ。
「価値観の違う人達とは辛いと思えるうちに
 別れた方がいい。
 そのうちそっちの価値観に慣れてしまうから」


またまた中谷美紀が言う。
「綺麗な女はねえ、損するようにできてんのよ」

ラスト。メインキャラ中谷美紀と
ツートップを張る戸田恵梨香。
あれ?この二人は電車内でクロスしたっけ?
おお、ババア軍団の席取り合戦に負けて
苦笑いした時だ。

まあ、いい映画でした。



阪急電車 片道15分の奇跡

監督:三宅喜重
脚本:岡田惠和
原作:有川浩

出演者
高瀬 翔子 - 中谷美紀
森岡 ミサ - 戸田恵梨香(兵庫県神戸市出身)
伊藤 康江 - 南果歩(兵庫県尼崎市出身)
権田原 美帆 - 谷村美月(大阪府出身)
門田 悦子 - 有村架純(兵庫県伊丹市出身)
萩原 亜美 - 芦田愛菜(兵庫県西宮市出身)
小坂 圭一 - 勝地涼
カツヤ - 小柳友
マユミ - 相武紗季(友情出演)
(兵庫県宝塚市出身)
羽田 健介 - 鈴木亮平(友情出演)
(兵庫県西宮市出身)
披露宴の会場係 - 大杉漣(特別出演)
小峰 比奈子 - 安めぐみ
小林駅の駅員 - 菊池均也
門田 悦子の友達 - 森田涼花(京都府出身)
樋口 翔子 - 高須瑠香(大阪府出身)
健吾 - 高橋努
遠山 竜太 - 玉山鉄二(京都府出身)
萩原 時江 - 宮本信子
(若い頃の時江 - 黒川芽以)

この他にも、宝塚歌劇団5代目
宙組トップ娘役の実咲凜音も出演。

音楽:吉俣良
主題歌:aiko「ホーム」
撮影:池田英孝
編集:普嶋信一
製作会社:「阪急電車」製作委員会
配給:東宝
公開:2011年4月29日

上映時間:120分

************************
管理人モチーベーション維持のため
クリックしていただけますと助かります!
  ↓ ↓ ↓
e8c67347.gif
posted by PON at 21:00| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする