2014年06月23日

ペギー・スーの結婚

「ペギー・スーの結婚」

フランシス・コッポラ作品。
巨匠らしく、トリッキーな撮影が大好き。
あまり大作感のないこの作品で
妙にアングルにこだわるとこに少々違和感。
俺って、エーガ撮るのうまいだろ?と
誰かに褒めてほしいみたいな。

ずっと観客が画面を通してみていたのは
合わせ鏡の向こうになるキャラだったり。
かと思えば、そのまた逆として鏡かと思えば
リアル人間だったり。

あらすぢ
夫との離婚を決意した中年女性ペギー・スーは
現在別居して子供と暮している。ある日、ペギーは
娘に堰き立てられて気の進まない高校の同窓会に
出席させられた。別居中の夫は高校時代の同級生
でもあり、娘は久々に父に会いたかったのだ。
その会の最中卒倒したペギーは、現在の記憶を
持ったまま高校生だった1960年の世界に帰って
しまう。そこは、当時のままの世界で当時の
ままの人々が暮らしていたが・・

************************

一見タイムトラベルものだが
トラベルもの特有の”パラドックス”が
起こらないか心配しつ
バック・トゥ・ザ・フューチャーのように
積極的に未来を変えてゆこう、とか
計画的かつアグレッシブなことは
まったく行わないヒロイン。
ほぼ気の赴くままに発言・行動し
時には史実と異なる人とセクロスまで
しちゃう始末。

将来の結婚生活の破たんが
解かりきっているが、
それでも昔の若さと夢にあふれ
(それなりに魅力的な)若ダンナ
(演:ニコラス・ケイジ)と
史実通り結婚すべきか捨てるかで
一応は悩む程度。

若ダンナ役、ニコラス・ケイジ。
ペギースーが愛想をつかしている
やさぐれ男がよく似合う。
髪の毛のピンチなところは
もうこの頃からの様子。
彼のリーゼント姿をみたければ
一見の価値があるような無いような。

ニコラス・ケイジは
俺、サイコー!俺ビッグになる!
と歌手デビューを目指したものの
鳴かず飛ばず。仕事といえば田舎ケーブルTVの
家電ショッピング番組で、ざーとらしい
サクラタレントを演じるくらい。
(関係ないがこの映画は1987年。
 もうこの時代にジャパネットタ○タ商法が
 あったんだな〜メリケンには)

映画冒頭のCMはまさにその家電ショッピング番組
で必死なニコラス・ケイジさんだ。
ニコラス・ケイジはただただ”お金”のため。
周囲に何と言われようと、安さをアピールする。
「三菱大型テレビ1299ドル
 サンヨービデオ299ドル
 ワーオ、電気屋は倒産だネ」

Wiki先生によれば1987年は1ドル=120円台。
なんで、三菱大型テレビは日本円で155,880円
三洋ビデオなんか35,800円。
まだこの頃の日本は家電で食べてゆけたんだな。



キャスリーン・ターナーの高校時代の親友
キャロル・ヒース(演:キャサリン・ヒックス)
決してすげえ美人って程でもないのだが
どっかで見たことあるなあ、とWiki先生に
お伺いしてみれば、
映画「スタートレックW・故郷への長い道」
に出てきた鯨学者だ!
カーク提督とともに未来へ失踪してしまった彼女。

スタトレWも1987年制作映画なんで
立て続けの映画出演。
キャサリン・ヒックスの女優人生最高潮期
だったのかもしれない。
余計なお世話か。



そしてこの映画には、ほとんど端役であるが
あのジム・キャリーが出てる。
まだコメディアン色が弱いので
この時点では単にお調子モン同級生役だ。

それとこれ、やはり書いておかないとダメかな。
今から27年前の映画だから
キャスリーン・ターナー、当時33歳。
女子高校生役はさすがに無理がありすぎ!
娘役のヘレン・ハントが演じた方が
まだ自然だったのでは??
下手するとタイムスリップした先の
キャスリーン・ターナーの母親役のほうが
きれいだぞ。

そりゃキャスリンターナーも、一応美人女優で
売っていた時代もあったんで・・。
それなりにはかわいく映ってはいたが
どこかしらババくさい。
自分の中で外国映画補正がかかったので
なんとか作品を観きることができた。

このころ流行ってたのかも
タイムトラベル映画もの。
1960年代のアメリカは
白人にとって天国だったのかも知れない。

イェーツの詩がここでも
使われていたが、アメリカ人
好きなのかなイェーツ。



ペギー・スーの結婚
Peggy Sue Got Married

監督:
フランシス・フォード・コッポラ

脚本:
ジェリー・レイクトリング
アーレン・サーナー

製作:ポール・R・グリアン
製作総指揮:バリー・M・オズボーン

出演者
ペギー・スー・ケルチャー/キャスリーン・ターナー
チャーリー/ニコラス・ケイジ
リチャード・ロビック/バリー・ミラー
キャロル・ヒース/キャサリン・ヒックス
マディ/ジョアン・アレン
マイケル・フィッツシモンズ/ケヴィン・J・オコナー
ウォルター・ゲッツ/ジム・キャリー
デロレス/リサ・ジェーン・パースキー
ロザリー/ルシンダ・ジェニー
アーサー/ウィル・シュライナー
イヴリン/バーバラ・ハリス
ジャック/ドン・マレー
ナンシー/ソフィア・コッポラ

音楽:ジョン・バリー
主題歌:バディ・ホリー
撮影:ジョーダン・クローネンウェス
編集:バリー・マルキン

製作会社:アメリカン・ゾエトロープ
配給:コロンビア映画
公開:(日本)1987年4月18日
上映時間:103分
製作国:アメリカ合衆国

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2014年05月19日

プラネット・テラーinグラインドハウス

「プラネット・テラーinグラインドハウス」

不思議な映画だ。
C級映画だと高を括っていたら
ブルース・ウィリスなんて人が出演してたり。
彼、お金に困っているんかな。
(関係ないけど、暇なときに彼の娘を
 画像検索してみてください
 デミ・ムーア+ブルースで
 あのスゴイ”あご”になります)

あらすぢ
テキサスの田舎町のある夜、J.T.
(ジェフ・フェイヒー)のバーベキュー・
レストランにやって来たゴーゴーダンサー
のチェリー・ダーリン(ローズ・マッゴーワン)
は、元恋人の解体屋レイ(フレディ・ロドリゲス)
と再会した。その頃、軍の部隊長マルドゥーン
(ブルース・ウィリス)と生物化学の科学者
アビー(ナヴィーン・アンドリュース)の
取り引き中に、生物兵器DC2
(コードネーム「プロジェクト・テラー」)の
ガスが噴き出してしまう。町中にDC2が拡がり、
感染者がゾンビと化して人々を襲い始めるのだった。

『プラネット・テラー in グラインドハウス』
(Planet Terror)は、2007年のアメリカ映画。
ロバート・ロドリゲス監督によるアクション・
ホラー映画である。2本立て映画『グラインドハウス』
(Grindhouse)の1編「プラネット・テラー」に、
アメリカでの2本立て公開時にカットされたシーンを
加えて、1本の作品としたもの。

なお、『グラインドハウス』には実在しない
映画の予告編が数本入っており、その中の1本
「マチェーテ」(Machete)の予告編が本作の
冒頭にも入っている。『マチェーテ』は後に
本編化され、2010年9月3日に北米で公開された。

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おねーちゃん(チェリー)がゾンビに片足食われて
マシンガンを義足に改造。
バイクの後席に縛り付けられ
追いすがるゾンビ軍団を
片足マシンガンでなぎ倒す、という・・
もう何が何だかの映画。

でもまあ観るだけ観てみるか、そう思ったら
昔も観たことあるよこの映画。
キオクから完全に消去されていた。

「ひとつ頼みがある
 強いままでいてほしい・・」

それにしてもヒロイン強すぎである。

ホラー映画全般にいえることだが
これも怖がる映画じゃなくて笑う映画。

事態を収拾しようと頑張る保安官の部下は
全員、”保安官代理”だし、
肉屋の兄貴が、自分の仕事を
警察官の弟よりも格上に考えてて
あいつは味音痴だから、俺のように
 腕利きの肉屋にはなれない
、と
 本気で語る)

彼の誇るBBQソースは
自分の”血”入りで
「汗と涙は入っている、後は塩気だ」
とのたまう。

愛とか子供だからとか
生き残り枠には全く関係なく
運が悪ければ片っ端から犠牲者となる
その映画姿勢はもはや清々しい。

ヒロインとキーパーソンの男が
ベッドイン。さてこれからお楽しみ・・
そんな時に画面がいきなり歪んだ末
ブラックアウト。
再開してみたら、観客置き去りのまま
話がズンズン進んでしまってる。
あれ?セックルシーンは?
主人公と行動を共にする人物の中には
誰だコイツ?ってやつもフツーに活躍。

そこへ映画館支配人よりお詫びメッセージが。
この映画の主要シーン”一巻”分だけ
焼失してしまったらしい。
無名の戦闘要員の合流シーンだって
焼失した一巻に描かれていただろうに。

Wiki先生によれば、そもそも
 「グラインドハウス」・・B級映画ばかりを
 2〜3本立てで上映する映画館の総称。
 かつては全米大都市周辺に多く存在した。
 フィルムなども上質のものではなく、
 ノイズが頻繁に入ったり途中で
 焼ききれたりすることもしばしば。

生き残り集団が各自乗り物で
ゾンビ軍団から逃走を図る中
エルレイだけ何故かモンキーバイク。
そんな、膝がすぐ道路についてしまうような
バイクで〜(笑)でもそれなりに速い。



とにかく万事こんな調子ですから
真面目にみるだけ損。
クエンティン・タランティーノが絡む映画は
ほんと、ハラが立つんで
今度こそ、一度は観たことを覚えておき
二度と観ないように気を付けたい。

プラネット・テラー in グラインドハウス
Planet Terror

監督:ロバート・ロドリゲス
脚本:ロバート・ロドリゲス
製作
エリザベス・アヴェラン
クエンティン・タランティーノ
ロバート・ロドリゲス
製作総指揮
ハーヴェイ・ワインスタイン
ボブ・ワインスタイン
音楽
グレーム・レヴェル
カール・ティール

撮影:ロバート・ロドリゲス
編集:ロバート・ロドリゲス
製作会社:ワインスタイン・カンパニー
配給:ブロードメディア・スタジオ
公開:2007年9月22日
上映時間:105分

製作国:アメリカ合衆国
言語:英語

チェリー・ダーリン/ローズ・マッゴーワン
エル・レイ/フレディ・ロドリゲス
ウィリアム・ブロック(医師)
/ジョシュ・ブローリン
ダコタ・マックグロウ・ブロック(医師)
/マーリー・シェルトン
トニー・ブロック
(ウィリアムとダコタの息子)/レベル・ロドリゲス
アール・マックグロウ
(テキサス・レンジャー、ダコタの父)
/マイケル・パークス
J.T.ヘイグ
(BBQ・レストラン「ボーン・シャック」店主)
/ジェフ・フェイヒー
ヘイグ保安官/マイケル・ビーン
トロ副保安官/トム・サヴィーニ
カルロス副保安官/カルロス・ガラルドー
アビー(科学者)/ナヴィーン・アンドリュース
マルドゥーン中尉/ブルース・ウィリス
兵士(レイプ魔)/クエンティン・タランティーノ
架空の映画『マチェーテ』の予告や
劇中内のテレビ映画ナレーター/コーリー・バートン

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2014年04月29日

フットルース(再観賞)

「フットルース(再観賞)」

CS 洋画専門チャンネル ザ・シネマで観賞。
久々。

footloose(フットルース)
【形容詞】【叙述的用法の形容詞】
(家庭・仕事などの束縛がなく)
好きな所へ行けて,好きなことができて.
<例>
footloose and fancy‐free 自由気ままで.
です。



あらすぢ
シカゴ生まれのレン・マコーミック(ケビン)
が、アメリカ中西部の小さな田舎町ボーモントに
転校してくる。その町では、ある高校生が
起こした事故を切っ掛けにダンスもロックも
禁止されていた。シカゴという都会で普通に
育ったレンはその異様な状況に困惑する。

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要するに、超保守的なアメリカ地方都市にて
都会からやってきた鼻の穴が
卒業パーティーを開催。
閉塞した街の空気に
ちょっとだけ風穴を開けた・・
そういう、ただそれだけの映画。

ミスターサントラと揶揄される
ケニー・ロギンスの主題歌
「フットルース」が大ヒット。
ケビン・ベーコンと彼の鼻の穴を
世界に知らしめた作品。

色々あったけども最後の最後、
やっと始まる卒業パーティ。
「フットルース」の主題歌とともに
若人wがハジケまくります。
観客だってこのシーンみたいがため
町のオピニオンリーダーの石頭牧師や
性格悪い恋敵とのぶつかり合いなど
パーティーにこぎつけるまでの
鬱屈な経緯を
ずっと我慢して観てきたんです。

さて、アメリカ映画において
ハイスクール卒業パーティーの後は大人の仲間入り。
思い出づくり(含むH)の後には
宇宙機動歩兵隊に入隊したり
(スターシップ・トゥルーパーズ)
ひき逃げしたり
(ラストサマー)
1.25ジゴワットの電力で
1985年に戻ったり
(バック・トゥ・ザ・フューチャー)
とか、やらねばならないことが
山ほど待っています。
アメリカの高校生は大忙しですね。

この映画は1984年作品なので
ケビンベーコンをはじめとする
高校生軍団が18歳だとすれば、現在48歳。
石頭の前世代も引退し、自分らが社会の主力世代のはず。
どうですか?社会は変えられましたか?



フットルース
Footloose

監督:ハーバート・ロス

脚本:ディーン・ピッチフォード
製作:ルイス・J・ラックミル
   クレイグ・ゼイダン
製作総指揮:ダニエル・メルニック

出演者(役/俳優)
レン・マコーミック/ケヴィン・ベーコン
エリエル・ムーア/ロリ・シンガー
ショー・ムーア/ジョン・リスゴー
バイ・ムーア/ダイアン・ウィースト
エセル・マコーミック/フランシス・リー・マッケイン
ラスティ/ サラ・ジェシカ・パーカー
ウィラード・ヒューイット/クリス・ペン
チャック・クランストン/ジム・ヤングス


音楽:マイルズ・グッドマン
撮影:リック・ウェイト
編集:ポール・ハーシュ
配給:パラマウント
公開:1984年2月17日
上映時間:107分
アメリカ映画

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2014年03月21日

ぱいかじ南海作戦

「ぱいかじ南海作戦」

最近、ブルーレイとDVDがセットになってる
のが多く、不思議に思っていたのですが
  ↓       ↓
「(ブルーレイだけで充分なのに)
 なぜDVDをセットでつけるんでしょうか?」


チャンネルNECOで放映。
題名だけでスルーしかけたのですが
”阿部サダヲ”出演らしいんで観てみようかと。

「ぱいかじ」とは、劇中でも説明しているが
いやらしい言葉ではなく、”南風”と書く。
沖縄・八重山地方の方言で
南から吹く風という意味だそうな。

チャンネルNECOの放映作品は
”字幕”が出ないものが大半で
この映画も一部演技が下手(声量が小さい)
キャラの声は何言ってんだか、で
聞き取れないところが多数。
んで音量60なんかにしておくと
後でエライこっちゃになり、家人に叱られるのだ。
ぜひ”字幕”対応を検討してほしい。

あらすぢ
カメラマンを本業とする男・佐々木は、勤務
していた会社をリストラされ、さらには
愛する妻・佐和子に逃げられ、一人寂しく
暮らしていた。
ある日、佐々木は東京から沖縄へ一人旅立つ。
飛行機から船を乗り継ぎ、辿り着いた島に住む
4人のホームレスと楽しい一夜を過ごした
佐々木だったが、翌朝目覚めると、持って
来たはずの全財産(バッグなど)がなくなっていた。
途方に暮れた佐々木は、都会からやってきた青年
「オッコチ」、関西在住の美女2人組「アパ」
「キミ」と出会う。そんな中、ホームレス4人組の
噂を聞きつけた佐々木は・・・!

************************

南の島に過剰に憧れる人の”妄想映画”
深く考えず楽しむべきか。

美女二人組が登場してからが本番といえるので
面白くなるまでがちょっと遅かった。
実際、一回は酒飲んでいたこともあって
撃沈しちゃったし。

阿部サダヲは高値安定。
このままで頑張ってください。

佐々木希のキャスティングがよくわからない。
あの人、たしか秋田出身でしょ。
関西人役はかなり苦労したのではないか。
目の保養係・・にしては露出も少ないし。

貫地谷しほりは思ったよりも
胸がある。ただ、これ以上は”ふくよか”に
なっちゃうと”オバサン化”するぞ・・とか
自分のことは棚に上げて書いてみたり。

映画の表現方法にも色々あると思うが
いかにも最近のCMディレクターなんかが
監督した作品といった感じだ。
画面や構図やセリフに頼らない、
映画の空気感で機微を読ませる映画じゃなく、
ずっと阿部サダヲのモノローグに頼る映画運び。
ラストも、散々振り回された挙句
いきなりブン投げられて終了、といった感。
コメディーだからいいのか。
大がかりなコントだと思えばね。
判り易ければいいのだよな・・うん。

真面目な映画作りがしたい、というよりも
映画製作を名目に、南の島で大騒ぎしたかった・・。
そんな空気が伝わってきてしまった。
それこそ南の島の”ユルユル”さ=ぱいかじを
映画化したかったのなら、
充分成功しているんじゃないですか〜?

ところでこれ、原作は椎名誠氏だったんだね。
どおりで・・。
映画館で金払ってまで見たくはない。




「ぱいかじ南海作戦」のロケ地

ぱいかじ南海作戦

監督:細川徹
脚本:細川徹
原作:椎名誠

製作:重村博文/中尾哲郎/中原研一/前田浩子

製作総指揮:大月俊倫

出演者
佐々木 - 阿部サダヲ
オッコチ - 永山絢斗
アパ - 貫地谷しほり
キミ - 佐々木希
マンボさん - ピエール瀧
先生 - 浅野和之
ギタさん - 斉木しげる
ヨシオ - 大水洋介
ざます(アパの親戚) - 宍戸美和公
トラ(ざますの妹) - 五月女ケイ子
アパの元婚約者 - 飛永翼
警察官 - 小渡俊彰
米山社長(佐々木の元上司) - 原金太郎
佐和子(佐々木の元妻) - 目黒真希
AD(CM撮影のスタッフ) - 少路勇介
CM出演の女性タレント - 川満彩杏、桃原遥、芹菜
島のおばさん - 加藤ひろみ、田仲洋子
スーパーの店主 - 知名剛史
エンゾさん - 桑江良美
管理会社の男 - 川満直哉

音楽:櫻井映子
主題歌:星野源「パロディ」
撮影:芦澤明子
編集:菊井貴繁

製作会社
キングレコード
テレビ東京
BSジャパン
アルケミー・プロダクションズ

配給:キングレコード/ティ・ジョイ
公開:2012年7月14日
上映時間:115分
製作国:日本

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2014年01月20日

ピッチブラック

「ピッチブラック」

洋画専門チャンネル「ザ・シネマ」で。

ピッチブラックの「Pitch」とは
→ピッチ 《原油・石油タール・木タールなどを
蒸留した後に残る黒色のかす; 防水や道路の
舗装に用いる》
とある。

・・おお、あの舗装したばっかの
黒い油汁のことか。つまり「べったりとした黒」
「漆黒」とかいった意味合いなのか。

あらすぢ
三つの太陽が照らす惑星に宇宙船が不時着した。
境遇も考えもばらばらな生存者たちは協力して、
調査基地の跡を見つけるが、その惑星の地下や
暗がりに肉食エイリアンが潜んでおり、生存者の
一人であるジークが食べられた。 22年ぶりの
皆既日食が迫る中、手術によって夜目が効き
且つ宇宙船の操縦にも長けた凶悪犯罪者・
リディックを頼りに、生存者たちは生き残りを
かけて戦うのであった。

************************

全体にチカチカして見にくかったのと
画面が暗いことが多くって
(「漆黒」がウリの映画なんだけど)
子供の顔とか全然見分けがつかなかった。

墜落後、生き残りの誰がが
「格安キップなんか買うからだ」とか言ってた。
思わず、かの国のア×アナ航空を思い出す。

乗客たちは、いつものように「普通」に
目的地に着いてしまえば、
冷凍睡眠ベッドの寝心地が悪かったとか、
乗務員の愛想がなかったとか
こんなボロ船に乗り合わせてしまった不運を
忘れる努力をして日常生活に戻っていったに
違いない。

遭難した宇宙船はずいぶんと年季の入った貨客船。
船員は3名。船長と一等航海士の男と女。
乗客は、宗教にハマり巡礼中の夫婦
保安官と護送中の殺人鬼(リディック)。
貧乏だから植民惑星に移住に向かう家族など
とにかくLCCゆえ、質のいい乗客が
乗ってるはずもなく、
なにかとワケありばかり40名ほど。

昔見た「宇宙貨物船レムナント6」とか
「ライフポッド」なんかをちょっとだけ思い出した。

女船員なんか、自分が生き残るため
まだ生き残りがいる乗客ブロックを
容赦なくパージ(切り離し)

しようとするレベル。
さすがに男性船員に止められたけれども
ヒデー職業倫理である。

で、結局のところ、その女船員と
保安官、リディック、巡礼者数名、夫婦、
あと子供複数の計9名だけが生き残る。

不時着した惑星は
広大な砂漠のみの無人惑星。
えーと。で、今回の惨劇の原因は
暗闇無双のギャオスみたいな怪獣が
地下におりましてですね、
肉食怪獣なんで食べますよ。人を。
奴ら、光に弱くて、太陽が三つもあるこの星においては
普段ならば行動する場所に気を付けていれば
それほど怖くないのですが・・
よりによって数十年に一度の「皆既日食」が近づく。
そ、地上は数日間真っ暗になるのだ。
ピッチブラック。

物語当初、生き残りの一人、殺人犯リディックが
「敵かな?味方かな?」の
境界線上をウロウロ。
外には未知なるモンスター
内部には油断できないアブナイ奴・・と
シチュエーションをとことんメンドクサくします。

彼、見た目やばいし、怪しさ全開だし。
超人的身体に加え、なんか目の手術も受けたらしく、
夜目が効くどころじゃない特殊能力をもつ男。
社会通念的には立派すぎる位、悪モン決定なんだけど
ジブンが生き残るため
ひたすら頑張る姿に
結果的に周囲も勘違い。
更に、モトモト根は悪い奴じゃなかったらしく
「なーーんだ、あいついいやつジャン・・」
けッ、俺はそんな奴じゃねえ、
 お前らなんかいつでも殺せるんだ
」的
ポジションを確立してしまう。

先の非道な女パイロットも同様。
あやうく切り捨てられるところだったことなど
つゆ知らず、助かった乗客たちは
貴女のおかげで助かった。ナイスな操縦技術だ
どうもありがとー
、と持ち上げられ
その実績から、やはり乗客たちに頼りにされる。

実際には自分が生き残るため
どんだけヒドイ行動に出た
のか
自分が一番よく知っているわけで
常に良心の呵責にさいなまれる彼女。

純然たる「正義」に燃えて行動できる
人間なんてそうはいない。
生きていれば、なにかしらスネにキズを持つもの。
でも「周囲の評価」が人の行動を支えることもある。



この映画はそこそこヒットしたようで
ヴィン・ディーゼル演じる
殺人犯「リディック」が人気者となり
ピカレスク映画としてもう一作作られたようだ・・
けれど、自分は続編を見たい、とまでは思えず。
残念。

ピッチブラック
Pitch Black
監督 デヴィッド・トゥーヒー
脚本 デヴィッド・トゥーヒー
ジム&ケン・ウィート兄弟
製作 トム・エンゲルマン
出演者 ヴィン・ディーゼル
ラダ・ミッチェル
音楽 グレーム・レヴェール
撮影 デヴィッド・エグビー
配給 USAフィルムズ
ユニバーサル・ピクチャーズ
公開 2000年2月18日
上映時間 109分(オリジナル版)
120分(ディレクターズ・カット版)
製作国 アメリカ合衆国

役名 俳優
リディック/ヴィン・ディーゼル
キャロリン・フライ/ラダ・ミッチェル
ウィリアム・ジョーンズ/コール・ハウザー
イマーム/キース・デイヴィッド
パリス/ルイス・フィッツジェラルド
シャザ/クラウディア・ブラック
ジャック(ジャッキー)/リアンナ・グリフィス
ジーク/ジョン・ムーア
オーウェンズ/サイモン・バーク

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2014年01月18日

ビッグ・バグズ・パニック

「ビッグ・バグズ・パニック」

原題「infestation

【名詞】荒らすこと,横行
〔of〕.用例an infestation of locusts
イナゴの来襲

どうしようかなあ、HDD録画の容量が
もったいないけど・・そう思いつつも
結局録画、早く消したいのでソッコーで観劇。
そしてそれで正解でした。

あらすぢ
ある日突然巨大昆虫に支配されてしまった
世界で、人類の生き残りを懸けた戦いを
繰り広げる主人公たちの活躍を描く
痛快B級パニック・アクション・コメディ。
何をやってもまるでダメな冴えない
青年クーパーは、ある日ついに会社から
クビを宣告されてしまう。その瞬間、
奇妙な耳鳴りに襲われ気を失ってしまう。
彼が意識を取り戻したとき、世界は
巨大な昆虫に支配されていた。彼は
わずかな生存者たちと必死のサバイバルを
繰り広げる。そんな中、生存者の一人で
あるサラに恋してしまうクーパーだったが…。

************************

なんといいますか・・思ったよりは面白かった。
CG技術全盛な今だから、丁寧に作ってみたB級映画。
そんなかんじ。

B級映画だから突っ込みどころ満載。
なぜ?ドウシて?とかはいうだけ野暮にしても
何もかもが謎杉。
昆虫たちがどっから来たのか
それすら定かにならぬまま終わってしまう。
頭カラッポのブロンド女は
(演:キンジー・パッカード)
何の必然性もなく”おっぱい”を披露してくれるし
見事なまでB級。

スターシップトルゥーパーズ
スタッフが参画しているとかで、
確かに出てくる虫のチョイスがあの映画的。
ゴミ虫とかカブトムシなど甲虫中心。

普通、こういったモンスターが日常世界を
破壊する話だと、主人公が覚醒して奮闘するもの。
・・また頑張っているうちに
それなりの顔つきになるものですが・・
この主人公、クーバー(演:クリス・マークエット)は
あらすぢの通り、怠け者な男。
すぐに事態を茶化して煙に巻く
(でもあまり腹が立たないのは
 人徳なのか、そもそも誰も正面から
 彼のことを相手にしていないからなのか)

>奇妙な耳鳴りに襲われ気を失ってしまう。
とあらすぢにある通り
主人公が上司からクビを通告されるや
キーーーーンと耳をつんざく異音。
ギャオス幼鳥が出す、いかにも耳に
悪そうな超高音波が物語の発端。

有名なカフカの小説「変身」。
「ある朝、男が夢から目をさますと、
 自分が「一匹の巨大な虫」に
 変っているのを発見する・・
という出だしのアレであるが

主人公が目を覚ますと、なぜか自分は
白い糸の繭の中にいた。
あわてて糸を引きはがす主人公。
主人公も意識を回復する前から
昆虫どもに繭の外から
クダのようなものを差し込まれ
何かされてる。
ずっと主人公のホホのあたりに
二つの傷があるのが確認できるのだけど
そこまでされているのに
主人公はゲロを吐く程度で済んでしまう。

ほかの市民たちも、助けてもらうと
お約束のゲロゲロをするが後は特に問題なく。

なのに、一部の市民は
巨大クモに変形させられ
昆虫たちが作った人間繭の世話に従事する。
変形が約束された人間は
腰のところに赤い傷があるからすぐ解るらしいが
クモにされてしまうかどうかは
運がいいか悪いか、
単にその程度のようです。
巨大グモは人だけでなく犬も変形対象。

昆虫たちの生態には・・
女王虫、働き虫、飛翔虫、幼虫がいる。
女王虫(巨大な芋虫)は、町の郊外に
巨大アリ塚をもつ。
塚は赤い揮発性の煙をまとい、
煙は塚がというよりも虫たちが危機を感じると
吐き出すようで、ある程度の濃度になると
爆発する。
虫には視力がないが音には敏感・・らしい。
自動車で移動するとすぐ飛んでくるが
自転車のキコキコ程度は気にならない模様。
へんなの。

虫単体ではそれほど強くなく
スターシップトルゥーパーズの「ウォーリアーバグ」
みたく巨大なカマや酸の体液とかは無い。

虫たちを殺しても、せいぜい
クリームのような白い体液が飛んでくるくらいで
これもタオルで拭けば大丈夫。

働き虫は人間を繭にし
繭は、人間の変形した労働グモが
取りまとめて女王に献上、餌となる。

それと物語発端の「超音波」は
女王虫が出しているようだ。

さ、以上の生態をもつ虫たちから
この世界を救ってください。



すちゃらかクーパーはこんな発言もします。
「実は僕、昔からこういうシチュエーションに
 あこがれていたんだ。
 女の子を救って、田舎に逃げて
 子供を作って・・」

我らがグータラな主人公クーパーくんですら
繭から出られたのです。
主人公たちが徐々に行動範囲を
広げてみると、結構あちらこちらで
自力脱出して自助努力する市民たちが
いましたけどね。

話に戻りますとクーパーくんが
かくも情けない主人公になってしまった原因、
それは彼の父親にありました。
このオヤジ。最初は単なる嫌な脇役だと
思っていたら、後半、やはり実行力が伴わず、
戦闘力のない息子に代わりに大層なカツヤクを見せる。

敵の巣でヒロイン、サラを見つけたパパさんは言います。
「君がサラさんか?
 さすが息子が見初めただけのことはある!」


そのサラを演じる「ブルック・ネヴィン」さん。
最初はキツそうな女だな、くらいにしか
思っていなかったのですが、
だんだん可愛く見えてきます。

サービス満点のお天気お姉さん
シンディーより何気に胸大きかったし。
(さすがにモロは見せてくれませんでしたよ。
 一応名のある女優のようなので・・)

ラスト、ボケ主人公は・・
「あの〜、君ってボクの彼女ってことで
 イイんだよね?」
「ん〜・・んん」(サラの笑顔が良い

もしパート2作る気ならば
もう少し事態の背景を明らかにしてほしい・・が
なまじ第二弾なんか作っちゃうと
後付設定が増えるばかりで
余計わからなくなりそう。

ビッグ・バグズ・パニック
Infestation
監督 カイル・ランキン
脚本 カイル・ランキン
製作 ブルース・デイヴィ
ローズ・レイダー
ジェフ・ベイリス
T・J・サカセガワ
製作総指揮 ヴィッキー・クリスチャンセン
マーク・グッダー
ステファニー・ヒューイ
音楽 スティーヴン・ガセインズ
撮影 トム・アッカーマン
編集 デイヴィッド・フィンファー
配給 プレシディオ
公開 2009年11月28日
上映時間 91分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語

役/演クーパー/クリス・マークエット
サラ/ブルック・ネヴィン
イーサン/レイ・ワイズ
シンディ/キンジー・パッカード
ヒューゴ/E・クインシー・スローン
アルバート/ウェスリー・トンプソン
モーリン/デボラ・ジェフナー
リーチー/リンダ・パーク
ジェド/ジム・コディ・ウィリアムズ

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2014年01月14日

パーフェクト・ホスト 悪夢の晩餐会

「パーフェクト・ホスト 悪夢の晩餐会」

FOXチャンネルにて放映。
久々にアホもしくはB級テイスト映画に
触れたくて、題名だけ見て録画設定。
飛ばし飛ばし観た次第。
そしてそれは正解でありました。
そこそこ楽しめたけれども。

あらすぢ
逃走中の銀行強盗を、そうとは知らずに家に
迎え入れた親切な中年紳士が一変。
異常性を発揮し、強盗を恐るべき状況に
陥れる一夜の出来事を描くクライム・サスペンス。
『ソウ』シリーズのプロデューサー、
ステイシー・テストロが製作に参加し、
本作で長編デビューを飾るオーストラリア出身の
ニック・トムネイが自身の短編作品を
基に撮り上げた。
デヴィッド・ハイド・ピアースがホストとなる
中年男を怪演し、彼が巻き起こす予測不可能な
展開にあぜんとする

************************

なんというか・・某国大統領×ーチン氏似である
デヴィッド・ハイド・ピアースの
狂った姿を観ることができる・・
そんなイメージでOKな映画。
一度くらいは観てもソンはないかもしれないが
ファーストデートで、相手の好みを考えず
いきなりこの映画だったら・・
B級に耐性を持たない相手だったりしたら・・。
あちゃーとなってしまうかも知れません。
(逆に、お相手の眠っていた”趣味嗜好”を
 呼び覚ます結果も考えられますけれど)

あらすぢの通りですが
「アブナイ銀行強盗が追い詰められて
 押し込んだ先には、輪をかけて
 アブナイ狂人がいた・・」
そういう話です。

「真の狂気を演じることができるのは
 冷徹な理性である」と狂気の塊だった
山城新伍さんもかつて申しておりましたが・・

一見してアブナイ奴は
実はそれほど危険視しなくても大丈夫で
マトモな社会人に見えるのに
中身は壊れている奴が一番ヤバイ。

ラストは一応、どんでん返しみたいのもあります。

あー、ネタバレしておきます。

銀行強盗のテイラーにも
情状酌量の余地が少しはあって、
それなりにワケあって銀行強盗に落ちぶれたことが
徐々に明らかになります。
いかに金が必要になったからとはいえ
強盗を実行してしまうあたりは
テイラーも充分に壊れた男に違いないのですけど。

この男も、もとから銀行強盗の素養を充分
持ち合わせていた男でして、
口八丁、手八丁。
イザとなれば躊躇せずコブシが出る。
高級住宅街の住民なんて、
いったん、中に入り込んでしまえば
オレの暴力の前にひれ伏すに違いない。

そう思っての一時避難は、半ば成功したんです。

が、彼を待ち受けていたのは・・
もっと壊れたおヒトだったのでした。

親切な中年紳士、ウォーウィック。

世間の悪意とは無縁の世界で
土曜は気の合う仲間とホームパーティー!と
自分とは全く正反対のセレブ階級に生きる男に
見えたのですが
本人が招待した、という仲間たちは
約束の時間を過ぎても一向に現れません。

整然と食器が並ぶテーブルには
いつまでたっても料理は出てきませんが
強力なスイミン薬入りワインだけは完備。

「ワインは赤と白どっちがいい?」
「じゃあ赤を・・」
そう答えると、待っていましたとばかりに
赤ワインが出てきます。

時間を持て余し、そろそろゴマカシも
限界に来たかな〜と考えていた銀行強盗のテイラー。
そこへテレビニュースが流れ
ついさっき逃げ出してきたばかりだというのに
なぜかマスコミと警察はテイラーを
銀行強盗と断定、顔写真とともに
細かく報道し始める。
さあ、ここの家主にも
テイラー=銀行強盗だということが
バレテしまいました!

ここは強権発動、イニチアチブを取ろうと
凶悪な強盗犯として振舞う挙に出ましたが・・
あれれ?急に足元がふらつき始め
途端に意識を失ってしまいまして。

気が付くと椅子に縛りつけられ
お誕生日席に着かされるテイラー。
さあ、狂気の晩餐会の始まりだ。

このウォーウィック。
自分にしか見えない仲間たちと
毎晩”エア”パーティーをしていたのでした。
ご丁寧に、夜も更けると
”エア”ドラッグに
セフレとの”エア××”まで飛び出す始末。
この辺、ホラーというよりコメディ要素多数。
それだけならばまあ、薄気味悪いけれど
まだ許せなくもないかもしれない。

そのうち、ウォーウィックは
過去の楽しいパーティー写真をみせてやる、と
アルバムを持ち出す。ウォーウィックには
仲間達との楽しいパーティータイムに
見えているようだが・・テイラーには、
これまでウォーウィック家に迷い込んできたらしい
先輩犠牲者たちの惨たらしい、なれの果ての
グロ写真が数々。

自分も、この犠牲者の一人になっちゃうのか・・
暗澹とした思いに囚われるテイラー。

あの手この手で脱出を試みるも
打つ手がことごとく裏目に出、
気力体力とも限界に近くなるテイラー。
ダメもとで
「チェスに勝ったら俺の望みを聞いてくれ」
取引に出ると、いいだろう、と承諾される。

実はテイラー、チェスはいっぱしの腕前。
ウォーウィックが
「取引であるからには、私が勝ったら
 君は何を提供してくれるんだ?」と
聞いているそばからチェックメイト。

「貴様、チェスが初心者だなんてウソだな?」
「でも約束は約束だろ!勝ったんだから」
「私はウソをつくのは嫌いでね・・」
ガン!
また気絶。
気が付くとテイラーは毛布に包まれて
高級住宅街のゴミ捨て場に放置されていた。

うおお、悪夢の一夜だったぜ。
何だか知らんが助かった。
もうコリゴリだ、と慌てて住宅街を離れるテイラー。
どんなに理不尽な目にあおうとも
一度、外の社会に戻れば
こちらではお尋ね者だった自分に気が付く。

さっそく金を預けていた、共犯の彼女と
連絡を取るが音信不通。・・おかしい。
そういえば自分が奇妙な晩餐会に
参加することになってしまったのも
警察当局の妙に鮮やかな追跡をかわすためだ。

悪魔の屋敷から逃げ出したのに
またまたケーサツの捜査網に
追いつめられるテイラー。

その有能な警察捜査陣を指揮していたのが
なんと・・



パーフェクト・ホスト 悪夢の晩餐会
The Perfect Host
監督 ニック・トムネイ
脚本 ニック・トムネイ
クリシュナ・ジョーンズ
製作 ステイシー・テストロ
マーク・ヴィクター
製作総指揮 マーティン・ゾランド
音楽 ジョン・スウィハート
撮影 ジョン・ブローリー
編集 ニック・トムネイ

キャスト
ウォーウィック・ウィルソン/
デヴィッド・ハイド・ピアース
ジョン・テイラー/
クレイン・クロフォード
モートン刑事/ナサニエル・パーカー
シモーン/ミーガン・ペリー
キャシー/ヘレン・レディ
ヴァルデス/ジョセフ・ウィル
ローマン/タイリース・アレン
モニカ/インドラ・ウィルソン
ルパート/クーパー・バーンズ

配給 マグノリア・ピクチャーズ
ブロードメディア・スタジオ/
カルチュア・パブリッシャーズ
公開 2010年1月(SFF)
2010年5月7日
上映時間 93分
製作国 アメリカ合衆国

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2013年12月28日

バイオハザード ディジェネレーション

「バイオハザード ディジェネレーション」

ディジェネレーション Degeneration
【名詞】【不可算名詞】
1 堕落,退廃; 退歩.
2【生物】 退化.
3【病理】 変性,変質
(Weblioより)

だそうです。映画題としては2番なのか?
よくわかりません。

CS「映画専門チャンネルムービープラス」で
放映してた。


でも・・
「バイオハザード ディジェネレーション」
番組内一発目のCMが「協和発酵バイオ」ってのは
さすがに構成をもう少し考えた方がよかったのでは?
この映画はその点が一番楽しかったのが悲しい。

やはりCGだ。映画全編にわたり
プレステ2で再生したゲームOPが長々と続く、
そんな感じ。
サンダーバード(あれは人形だけど)のように
肩を上下にカクカク動かしながら人物が歩く。
髪の毛一本一本を動かすことなんかも
さすがにまだ難しいようで、
髪の毛は「たば」で、もしくはヅラのごとく
全体で動く。

あらすぢ
1998年夏、アメリカ合衆国中西部の工業都市
ラクーンシティでバイオハザードが発生した。
事態を重く見たアメリカ政府の「滅菌作戦」と
称した核ミサイル攻撃により、ラクーンシティは
地上から消滅した。

この件が元で政府から業務停止命令を下された
アンブレラ社は世界中で株が暴落し、事実上
崩壊。しかし、これを機にT-ウイルスは
テロリスト達の手へ渡り、バイオテロに利用
されることとなってしまう。

2005年、ラクーンシティからの生還者である
レオンとクレアは、別々の道を歩みながら
バイオテロ撲滅のための戦いを続けていた。
レオンは大統領直轄のエージェントとなって
極秘任務をこなす日々を送り、ヨーロッパの
山村へ誘拐された彼の令嬢を救出するなどの
確かな実績を残していた。クレアはNGOに
所属し、世界中を飛び回ってバイオテロや
薬害の被災者救済に尽力していた。

製薬業界では巨大製薬企業ウィルファーマ社
が力を付け始めていた。上院議員ロン・デイビス
は、ウィルファーマ社の研究所をアメリカ
中西部の工業都市ハーバードヴィルへ
誘致する。しかし、ハーバードヴィルでは
ラクーンシティの惨劇の再来を懸念した
地元住民が、誘致反対のデモを起こしていた。

そんなある日、ハーバードヴィル空港へ
降り立ったクレアは、利用客達の中に1人の
ゾンビを発見した・・。

************************

まだ、第一作のバイオハザード熱も
冷めやらぬ頃に発売され、
PS版やPC版もさんざんやったゲーム
「バイオハザードU」
その主人公「レオン」「クレア」の
その後のお姿を見ることができたので
まずはヨシ。

時間軸としては
「0」→「1」→「3」→「2」→
「CODE:Veronica」→「4」→「この映画」
いろいろ他にもあるようだけども
こんなところ。

「バイオハザードU」は主人公が
二人居りまして・・一方がレオン
警察学校卒業したてながら、ラクーンシティ警察
配属初日に寝坊するという大物ぶり。
おかげで彼はゾンビにならずに済み
アンブレラ社崩壊の一端となる活躍をするに至る。
さすがにアンブレラ社も知るところではないが
まさに運命の寝坊

その後、レオンはバイオ4などを経て
政府直轄のエージェントとして活躍する。
(バイオシリーズは基本的に
 民間の製薬会社の暴走が始まりだから
 よいとしても、実は政府(軍)が全部の
 黒幕だったりしたら、レオンはどうすんのだろ)

もう一方の主人公がクレア・レッドフィールド。
ファミリーネームが「レッドフィールド」
ということで「バイオT」の主人公タフガイの妹。
バイオUでは行方不明の兄貴を探し
ゾンビウヨウヨのラクーンシティーに
迷い込んでしまう彼女。時に彼女、女子大生
なんの訓練も受けていないのに、
大活躍してしまうのは、
ゲームだからレッドフィールド家の
血筋というものでしょう。
(Wiki先生によれば、兄貴の手ほどきが
 あったためだそうです・・それにしても)

そういや思い出した。
バイオV発売のあと、今度はドリームキャスト
「バイオハザード CODE:Veronica」が発売。
その主人公も「クレア」だった。

CODE:Veronicaをやりたいがために
当時、金がないのに頑張ってDC買ったっけな。
自分自身からして、ゲームに
こういう無理をしなくなったからこそ
ゲーム業界がますます衰退してゆくのだろうけど
それは別の話。

当映画のヒロイン。アンジェラ・ミラー
若いころの「ジーナデイビス」みたいな
大味のメリケン女性といったキャラデザ。
今回の主役級モンスターである
「Gカーティス」の妹。
男勝りの地元警察の特殊部隊所属だが
事件が終わると、誰だこいつ?というくらい
場違いな服装で草原でたたずむのが趣味。
CGとはいえ、CGとはいえ・・
胸が大きいのは、やはりうれしい。

彼女がいたおかげで、今回も
レオンとクレアが”ラブラブ”に
なることはなかった。
ま、そういう映画ではないので
そのあたりは気にしませんが。

あと、登場人物は・・
・アンジェラを憎からず思っている同僚の
 田舎警察の腕自慢野郎
 そういう奴はほぼ間違いなくやられ役
 グレッグ・グレン隊員。
・早く死ねばいいのに、の上院議員
・紳士的振る舞いが”いかにも”なメガネ。
 フレデリック・ダウニング博士。
・子供は助からなければウソだろう・・
 少女ラーニー・チャウラー
・よく分からないけど彼女の
 保護者であるインド人おばさん
・家族を殺された辛さは解る。
 わかるけどもうちょっとやり様があるだろう
 それじゃ、事態をさらに悪化させるだけと知れ
 取ってつけたような敵、カーティス・ミラー
・有象無象のゾンビのみなさん。
・おなじく十把一絡げ兵隊のみなさん。

後はまあ、特に目新しいこともなく
いかにもカプコンゲーム的な
終わらせ方で終了。
主人公たちは状況を終了させるだけで精一杯。
事態の根本的解決にはなんら寄与もできず。

倫理観に欠け、欲の皮がはった
行動力のある人間がいる限り、
すべてはトカゲのしっぽ切りと
いたちごっこが続くのみ。



それにしても、微妙な位置の作品だ。
ゲームのOPだったら、なんどか観返したいと思う
レベルだが、ゲームで数十時間かけて
追体験するにしては、またこのパターンか、だし
映画として金をとるにしては、ややお粗末かな。

鉄砲を撃つ楽しさがある分、
ゲームのほうがマシかも。

スタッフ
監督:神谷誠
プロデューサー:小林裕幸(カプコン)
共同プロデューサー:植木英則
製作総指揮:辻本春弘(カプコン)
脚本:菅正太郎
CGプロデューサー:豊嶋勇作
CG監督:土井淳
CG制作:デジタル・フロンティア
音楽:高橋哲也
音響監督:鶴岡陽太、
メアリー・エリザベス・マクグリン(英語版)
音響デザイン:笠松広司
字幕版翻訳:浅野倫子
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

レオン・S・ケネディ/声:ポール・メルスィエ
クレア・レッドフィールド/声:アリソン・コート
アンジェラ・ミラー/声:ローラ・ベイリー
グレッグ・グレン/声:スティーヴン・ブルーム
ラーニー・チャウラー/声:ミシェル・ラフ
ロン・デイビス/声:マイケル・ソリッチ
フレデリック・ダウニング/声:クリスピン・フリーマン
カーティス・ミラー/声:ロジャー・クレイグ・スミス

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2013年12月12日

ハッピーフライト

「ハッピーフライト」

結構、楽しめた。

Wiki先生によれば
 2008年11月に、世界初の試みとなる機上試写を
 実施。羽田空港発関西空港行きの特別便機
 内で映画を上映した・・らしい。

これ、機上で観劇した人は
どう思ったかなあ。
正直俺だったら、
クレームつけるほどではないが
ちっと不快に思ったかもしれない。
「旅客機が機体異常で引き返し
 無事緊急着陸する」話を
機上でなんか観たくない。
ま、この映画の出演者やカントクのファンとか
物好きが試写会に参加したのだろうから
文句などでなかったろうけど。

ANAが映画製作に全面協力らしいが
それも勇気あるのう。
この頃のANAは、早め早めのリストラが功を奏し
かつ、JALがボロボロだった時期で
イケイケの空気だったから、企画が通ったのかも。

今だったら多分ムリ。B787のこともあるし。

あらすぢ
副操縦士の鈴木和博は機長への昇格訓練を
受けており、今回のホノルル行きのフライトが
昇格の分かれ目だった。教官が温厚な望月で
安堵したのも束の間、望月が風邪をひき、
代わりに厳格な原田が鈴木の教官を務めることに。

一方今回のホノルル行きが国際線デビューとなる
CA・斉藤悦子。だがその便には厳しいことで
知られるチーフパーサー・山崎麗子も乗務していた。
そしてグランドスタッフの木村菜採もまた仕事に
限界を感じ辞めようかと考えていた。

ホノルル行きの便は離陸前の多様なトラブルが
ありながらも出発。機内では鈴木が原田の指導に
戦々恐々とし、悦子は次々と繰り出される乗客の
要求に右往左往。

そんな中、鈴木・原田のもとに、山崎麗子から
キャビンで翼に何かがぶつかるのを見た乗客が
いるとの知らせが入る。その直後、機の
エアデータ・コンピュータが狂った表示を出し始めた。

************************

飛行機にからむ職務に励む人々の群像劇
各人それぞれに見せ場があり
あらかた見せ終わった後
映画全体のメーンイベント
「主人公機が機体異常で引き返し
 無事緊急着陸する」
話へ突入する。

◆飛行機側(パイロット)側
田辺誠一
 正パイロットを目指す一応主人公。
 田辺誠一が半人前役ってのは、最近にしては珍しい。
時任三郎
 ベテランパイロットで教育担当。
 かっこええ。三郎さん。ふぞろいの頃とは
 違って社会的地位を確立した模様。

◆C.A側
寺島しのぶ
 コワイベテランC.A。
綾瀬はるか
 映画として華がないと新人C.A。
 彼女はまっさらな新人ってわけではなく
 「国内線」からの転任。
 「国内線」<「国際線」という職制ヒエラルヒーが
 やっぱある様子。
吹石一恵
 中堅どころC.A。

◆グランドスタッフ(地上勤務)側
田畑智子
 何でも屋。使えない後輩と、気まぐれな客に
 振り回される。出会いもなくストレス三昧の職場に
 ”会社辞めたい病”発症中。
平岩紙
 使えない後輩。
田山涼成
 仕事に厳格というより嫌味な上司。

※グランド要員と飛行機乗組み側にも厳然とした
 壁があるみたい。映画にこんな描写がある。
 グランドスタッフの田畑智子が
 トラブルシュート過程で勢い余って
 飛行機の敷居に足を踏み込んだ瞬間
 C.Aとの間でひと悶着。 
 お客と乗員以外が、
 むやみに機内に立ち入ることを禁ずる
 法律とかあるのかもしれない。

◆整備士
田中哲司
 仕事に厳しい先輩整備士。
 我らお客の命に係わる仕事なので
 ナアナアにやられても困るからあれで良し。
森岡龍
 最近自分のスキルに自信を
 深めつつある後輩。若干先輩が
 ウザったくなってきているお年頃。

※整備員の工具には名前と格納定位置が
 あって、スパナひとつ見当たらないだけで
 全員居残り。人間にはミスがつきもの。
 スパナがジェットエンジン内部に残留しただけで
 その飛行機はまず「致命的」になるから。 

◆航空管制官
宮田早苗)(長谷川朝晴)(江口のりこ
 なんか大変な仕事を淡々とこなす人々。
 服飾もラフなかっこ。江口のりこ氏が似合う。

◆オペレーションコントロールセンター(OCC)
岸部一徳
 一徳さん。ITに弱いアナログ人間。
 普段はすみっこで小さくなっているが
 いざとなれば経験がモノをいう。
肘井美佳
 ITに強いが経験不足。かわいい。
中村靖日
 ずっとモニタ見てる人。

※OCCは空港で状況が変わった場合の
 どう動くか判断、処置するところ。作戦司令室。

◆バードパトロール(通称バードさん)
ベンガル
 バードストライク(航空機と鳥の衝突)を防ぐため、
 空港周辺の鳥に銃で威嚇射撃を行う仕事。
 「空砲」なんで安心。

◆困った団体
森下能幸)(明星真由美
 動物愛護団体。雑誌記者と偽って潜入。
 バードさんの業務を妨害、結果として大騒動に発展。

◆お客
笹野高史)づら。
菅原大吉)いるよ、こういう嫌な客。
正名僕蔵)(藤本静)バカカップル。
竹中直人)客演。ほんと顔見せ。

◆マニア
石井智也)(永野宗典)(三浦圭祐
 時にはマニアが役に立つ時もある。
 航空ファングループ三人組。

◆その他
柄本明)(木野花
 綾瀬はるかの両親。娘のはれ姿に
 わざわざ上京。木野花は
 あまちゃんの「メガネ会計ババア」。

良くも悪くも「フジテレビ型コメディ」映画。
三谷幸喜氏が制作にかかわっていたのなら
もう少し毒が入ってもうちょっと笑える映画に
なっていたかもしれない。



スタッフ
ハッピーフライト
監督 矢口史靖
脚本 矢口史靖
製作 亀山千広

出演者
パイロット
鈴木和博/田辺誠一
原田典嘉/時任三郎
望月貞男/小日向文世
キャビンアテンダント
斎藤悦子(R4')/綾瀬はるか
山崎麗子(L1)/寺島しのぶ
田中真里(R4)/吹石一恵

グランドスタッフ
木村菜採/田畑智子
吉田美樹/平岩紙
森田亮二/田山涼成

オペレーションコントロールセンター(OCC)
高橋昌治/岸部一徳
中島詩織/肘井美佳
吉川雅司/中村靖日

オペレーション・スタッフ
矢柴俊博、佐伯新、樋渡真司

整備士
小泉賢吾/田中哲司
中村弘樹 /森岡龍

管制官
竹内和代/宮田早苗
渡辺忠良/長谷川朝晴
水野頼子/江口のりこ

乗客
丸山重文/笹野高史
清水利郎/菅原大吉
岡本福男/正名僕蔵
岡本幸子/藤本静
乗客/竹中直人
太田孝三 - 日下部そう

その他
馬場光輝/ベンガル
斉藤直輔/柄本明
斉藤利江/木野花

今井一志/森下能幸
団員/明星真由美

飛行機研究会のメンバー/
石井智也、永野宗典、三浦圭祐

音楽 ミッキー吉野
主題歌 フランク・シナトラ
「カム・フライ・ウィズ・ミー」
撮影 喜久村徳章
編集 宮島竜治
配給 東宝
公開
2008年11月15日
上映時間 103分
製作国 日本

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2013年11月13日

ブルートレインひとり旅

「ブルートレインひとり旅」

鉄道の日にちなんでか
チャンネルNECOが
「鉄道関連」映画を特集してた。
その中の一つがコレ。

昭和53年(1977年)頃は
当時は熱狂的なブルトレブーム。
ジブンもその真っ最中にいたが
この映画の存在は全く知らずにきた。

それもそのはず。当時、劇場公開は
全くなくて、市民会館とか公民館とかでの
お役所主催「夏休みこども映画大会」とか
そんなときの目玉コンテンツだったようだ。
バックがお役所だから、
当時の国鉄が全面協力。

あらすぢ
親に内緒でブルートレイン“はやぶさ”に
乗り込んだ少年の東京〜西鹿児島間の旅を描き、
非劇場で上映された幻の鉄道映画をTV初放送。
ブルートレイン・ブームに乗じて、当時の国鉄の
全面協力を得て作られ、運転席からの主観撮影
など貴重な映像もふんだんに取り入れられている。
小学6年生のたけしは熱烈なブルートレインの
ファン。ある日彼は親に内緒で、はやぶさに
乗り込んでしまった。ひとり旅への不安、黙って
家を出てきてしまったことへの心配で落ち
着かないたけしだったが、そんな時、車内で
宝石強盗を目撃してしまう・・

************************

当時の子供が観たら
それなりに心に残る映画だったかもしれないが
正直言えば話なんか150%どうでもいい。

とにかくマニアにはたまらない
ブルートレイン全盛時代の貴重な映像が次々と!

当時の国鉄はコスパなんて全く気にせず
すべては原則論と様式美で動いてた。
お客が乗ろうが乗るまいが関係ない。
一度、上が決めてしまえば必ず走らせる。
閑客期に編成を短くしようとか考えない。
それに権利ばっか主張する集団がストを起しまくるし
赤字がたんまりと出るはずだわ。
(JR北×道とか房×半島なんかじゃあ
 今でもその残滓が・・)

あーケフン。閑話休題。

夕方、ブルトレの編成を東京駅に送り出す
品川車両区の威容がものすごい。
24系客車がわんさと次の出撃を待っている。
スミのほうではひっそりとスロ81とか
旧型客車改造の「お座敷列車」が並んでいたり。
(青地にグリーンの帯がまぶしい!)
背景には水色とウグイス色の国電が走り
(全部103系だ)
東京駅に進入してくる新幹線は0系
しかも広窓タイプときている。

カマ(機関車のこと)はもちろんEF65型!
但し1000番台だけど。
自分がブルトレに興味持った頃(1977年:小1)は
500番台でして、国鉄の方針でブルトレ牽引車が
一斉に1000番台に変わって大フンガイしたのは
小学校3年生(1977年)だったから・・
まあ、そんなキオクもございます。
(なお1000番台と500番台の外観上の違いは
 機関車の顔に「貫通扉」があるかないか)

で、当映画の主人公(笑)の”はやぶさ号”
東京を出発した時の機関車は「EF65 1104号機」
だったのだが、以後、場面が変わるたびに
「1112号機」「1106号機」「1110号機」
「1096号機」「1108号機」・・と
EF65には違いないのだが、ナンバーがコロコロ変わる。
紅白の衣装替えバリの早業だ。
おなじ編成のたった一晩に起きたドラマなのにな。

長大な15両編成のブルトレ姉妹達が
東海道口から次々と発車していくのだった。
ものすごく豪華な時代だった・・。

ちらっと東海道線9番10番ホームの
時刻表が出てくるので画面より書き下し。
(1982年 東京駅)
_____________________

14:18 急行 東海3号   静岡  9番ホーム
     急行 ごてんば3号 御殿場 9番

16:30 寝台 さくら  長崎・佐世保 10番
16:45 寝台 はやぶさ 西鹿児島   9番
17:00 寝台 みずほ  熊本・長崎  10番
18:??  寝台 (富士?)       9番
18:55 寝台 (あさかぜ?)  
19:05 寝台 瀬戸     
21:00 寝台 出雲 紀伊
22:45 寝台 銀河   大阪

(紀伊と出雲って併結だったんかな)
_____________________

「はやぶさ」をはじめ
「みずほ」「あさかぜ」「出雲」「瀬戸」そして「富士」。

富士といえば、はやぶさのことを映画では
国内最長距離を走る!と子供が息巻いてたが
最長は「富士」じゃなかったっけ?
もしかして富士が宮崎までに縮小になった頃?
「ブルトレ全盛期」と書いちゃったけれど
少しずつ崩壊の足音が聞こえ始めてる
そんな時期の映画なのかもねコレ。

それでもまあ、まだ全盛期には違いない。
なんつっても「食堂車」が絶賛営業中なのだ。

道中には子供の寸劇がいろいろあって・・

朝、下関ではEF81 300番台(もちろんシルバー)
がお出迎え、門司ではED76 1022号機が担当。
北九州工業地帯のもくもく白い煙のなか
月光色の583系がしれっと走っており
さらに待避線には50系のレッドトレインだ。
くーー。いいなあ。
あの時代に乗っておきたかった。

一応映画なんで、話も書いておきましょう。
主人公、小学6年生のたけし(演:上野郁巳)は
貯めていた小遣いで憧れのブルトレ切符を購入。
鉄道趣味に理解のない親(川津祐介&水野久美)
夫婦に反抗、家出を決行する。
道中にはいろいろな出会いがあって
親子の相克も乗り越え、ちょっとだけ
成長して帰ってくる、という話。

なお”たけし”は
なんかいつもボーっとしてる変な奴。
演ずる上野郁巳くんは
あばれはっちゃくとかにも出演していたらしい子役だ。

乗り込んだはやぶさ号4号車には・・

・鉄道ミステリーが大好きなお婆さん
・栄転という名の左遷で意気消沈のリーマン(犬塚弘)
・とにかくウルサイババア3人組
・捕まえてくださいと言わんばかりに
 怪しい風貌の3人組
・その元締めっぽい男(常田富士男)
・ラサール受験しに向かう小学生と教育ママ(笑)
・よくわかんないけどマー坊とかいう小学一年生(密航)
・結構イヤラシイ性格の車掌さん
・歌手を目指してる?食堂車のウエイトレス
 (パパはブルトレの運転手だって)
・話に関係ないが、B寝台でタバコ吸ってる若い男
 (このころは許されたんだな)

なお・・どこまでいっても子供映画なので
ポワロさんとかの出番は全くありません。
また、ロマンスって話にもまったくなりませんが
やっぱりワケありの小学女児(演:永浜三千子)
との”出会いと別れ”なんてのもあって。

家中で喜んで観てたのは
俺だけ(ただし鉄道シーンだけ)でありました。

鉄道シーン発掘ブログ
http://tetudouga.blog.fc2.com/blog-entry-52.html

旅行作家「野田隆」氏のブログ
http://nodatch.iza.ne.jp/blog/entry/3196358/

映画のチラシ
http://d.hatena.ne.jp/Snowowl/20080305/1204725131

1982年・中山映画・93分・カラー・スタンダード

【キャスト・スタッフ情報】
監督:中山節夫 
出演:
川津祐介
水野久美
上野郁巳
常田富士男
高城淳一
犬塚弘

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2013年10月23日

フローズン(FROZEN)

「フローズン(FROZEN)」

CS放送で放映していたので録画観劇。
シチュエーションホラーか、と思えば
SAWのプロデューサーが制作したらしい。

シチュエーションは少し興味をそそるけれど
そんなんで2時間も持つのか?
オープンウオーターみたく海の次は雪山って発想ね。
うんうん・・。

さして期待もせず、家族が寝静まった頃に録画鑑賞。
思いのほか楽しめたけれども
ところどころの飛ばし飛ばし観賞は正解だった。

あらすぢ
ダン、ジョー、パーカーの若者3人はスキー場へ遊びに
来た。1日楽しんだ彼らは、終業時間をわずかに
超えてからもう一滑りしようと、強引にリフトへ乗り込み
山頂へ向かう。しかし、ちょっとした勘違いから係員が
設備の電源を切って帰宅、3人は山腹で停止し
地上15mの高さで揺れるリフトに取り残された。
スキー場の営業再開は1週間後。凍える寒さの中
彼らは脱出できるのか。

************************

例によって完全にネタバレします。
嫌な方はこの先ご遠慮ください。

登場する面々
・彼氏(ダン)
・彼女(パーカー)
・彼氏の親友の気のいい奴(ジョー)
・スキー場のリフト係
・オオカミさんたち
・救助者

>シチュエーションは少し興味をそそるけれど
>そんなんで2時間も持つのか?

冒頭で、お伝えした通り、雪山に取り残されて
2時間(実際は94分)は、やっぱ厳しかった。
それでも脚本・監督が頑張って
つくりましたよラストまで。

タイムテーブルとしては以下の通り。
( )内は映画内での描写時間

 物語背景、人間関係の説明(15分で描写)
  ↓
 最悪シチュエーションに陥る、一晩経過(10分)
  ↓
 まず気のいい友人が、脱出アプローチするも失敗
 結局、彼氏のほうがシンプルな方法で脱出成功
 (15分で描写)
  ↓
 彼氏、死亡(5分)
  ↓
 友人と彼女が責任問題で罵り合い
 そして一晩経過(10分)
  ↓
 朝、友人が脱出に成功
 助けを呼ぶために現場離脱(5分)
  ↓
 彼女一人で待つ。もう一晩(5分)
  ↓
 もうヤバい。限界。
 いろいろやって彼女も脱出(10分)
  ↓
 「!!!?!!」(5分)
  ↓
 彼女だけ、ふもとに到着。救出さる(10分)

なにが、観ていて厳しいかって
中だるみが結構ある。
たとえば、彼氏が無残な最期を遂げて
彼女(パーカー)が
ヒステリックになってわめくとことか。
どうでもいいから早く次の展開に移れよ!
とか思ってしまいます。

彼氏のほうがシンプルな方法で脱出成功、
と書きましたけれど
結局リフトから飛び降りるのですよ。
チャレンジャーだな。
足元は15メートル下。
新雪だったらあるいは・・なんだけども
ほぼ固い氷の地面だったようで解放骨折。

15メートル・・4階建てビルくらいから落下。
両膝から骨が突き抜けてしまった!!
ぐわっ痛そう・・。
ガンダムでいえばGMVの膝みたいなかんじ?
(ZZでも可です)


おヒザに注目。

うーーん。やっぱ安易すぎる考えだったか。
でも映画内で一回はチャレンジしておかないと
観客が納得しないからね。

で、喰われちゃう。
血の”にほい”に惹かれたオオカミさんたちに。
生きたまま。両足骨折で動けないまま。

彼女、下を見るな!と友人に目を覆ってもらうが
15メートル下の惨劇を無視できるはずもなく
体のどこかを食われるたびの彼氏の絶叫・・。
この映画中、3つあるゴアシーンの
TOPであります。(のこりの2つですか?
・・「彼女の手」と「友人の最期」ですかね)

広大なアメリカは、全土がニューヨーク的
都市なわけなく、あちらのほうがむしろ例外。
9割がたは荒野で「オオカミ」とか「コヨーテ」
なんかが普通に走り回っている様子。
でも、あんなスキー場にまで
出没するものなのでしょうか?
また出没したとしても人を襲うものなのでしょうか?

ニュースソースはネットのQAで、
信憑性は薄いのですが、
調べてみると、コヨーテやオオカミは
基本的に人間は襲わないと答えている人がいた。
ただし真冬で彼らが腹ペコならばあるいは・・とも。
人間の方で、一度人肉の味を覚えた獣は
徹底的に追い詰めて殺すので
種族内で人肉の味を継承することはない、とのこと。

人間てのは他のどんな野生動物よりも
狩りがしやすく、美味い存在なのだそうで
それを学習してしまった獣はキケンなのだそうです。

食害。日本では「ヒグマ」が有名だけども
生きたまま犬に食われるってのは・・
そういう映画とはいえ、やっぱ生理的にイヤ。

さらに15メートル下へ落下した場合
人の足はあんな風に骨折するものなんだろうか。
イヤすぎる人体損壊に食害・・
ダブルパンチのガクブルである。

それと、友人がいくら気のいい奴とはいえ
彼女なし歴の男を誘うのはやめよう。
スキー場には”カップル”だけでいこうな。
うん。



日曜の夜だったんですよ。
彼らが取り残されたの。
スキー場が再開するのは5日後の金曜。
世の中のスキー場(に限らず電車でも
バスでもなんでもそう)は、最終営業時間に
お客が乗っていないか絶対に確認してください。

この映画をその啓蒙に使ってもいいんじゃないか。

あんな死に方したくないな。

フローズン Frozen
監督 アダム・グリーン
脚本 アダム・グリーン

製作 ピーター・ブロック
コリー・ニール
製作総指揮
ティム・ウィリアムズ
ジョン・ペノッティ
マイケル・ホーガン
音楽 アンディ・ガーフィールド
撮影 ウィル・バラット
編集 エド・マルクス

公開
2010年1月24日(SFF)
上映時間 94分
製作国 アメリカ合衆国

キャスト
パーカー・オニール/演: エマ・ベル
ジョー・リンチ/演: ショーン・アシュモア
ダン・ウォーカー/演: ケヴィン・ゼガーズ
ジェイソン/演: エド・アッカーマン
シャノン/演: ライリア・ヴァンダービルト
コディ/演: ケイン・ホッダー
リフキン/演: アダム・ジョンソン

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2013年10月02日

プロメテウス

「人類が決して触れてはならない驚きの真実」
「人類の起源の謎に迫る」

とかいってー、さんざん煽るキャッチ。
それをリドリースコット監督が見せてくれるらしい。
んじゃ、見てみようかと。

ちと長い。長すぎ。
OVAリリーキャットや星野之宣作品を
金に物言わせて映画化したみたいだ。
(もっとも、あっちの方が、映画エイリアンに
 多大な影響を受けたのでしょうけど)

あらすぢ
原始の地球のような、岩と水しか見当たらない
惑星に飛来する異星人の船。地上に降り立った
人間型宇宙人が黒い液体を飲むとその体が
粉々に分解し、自らのDNAをその惑星に拡散させる。

2089年、考古学者であるエリザベス・ショウと
チャーリー・ホロウェイは古代遺跡から星図を発見、
その構図は異なる複数の古代文明で見つかった
星図に共通するものであった。人類がはるか
昔から追い続けている人類の起源の謎の答え
となる未知の惑星の存在が浮かび上がる。
ウェイランド・コーポレーション選抜の科学者たちを
中心に編成された調査チームは、宇宙船
"プロメテウス"に乗り込み、星図の示す星系を
目指して出発する。
しかし、そこには人類が決して触れてはならない、
驚きの真実が眠っていた……。

「エイリアン」「ブレードランナー」の
巨匠リドリー・スコットが自身初の3Dで描くSF大作。

出演はノオミ・ラパス、マイケル・ファスベンダー、
シャーリーズ・セロン、ガイ・ピアースら。
脚本を「LOST」のデイモン・リンデロフが手がけた。

************************

いつものようにネタバレ全開です。
お気をつけてご覧ください。

前情報ゼロでレンタルDVD観劇。
あのエイリアンのリドリースコットが
なんか人類の起源を見せてくれるというのだ。
まさか、ダビンチ・コードみたいに
キリスト文化圏にしかワカラナイ
宗教論的解釈話で
お茶を濁したりしないだろうな?
そんなドキドキ不安感でいっぱいの中

どこかわからぬ荒野と大気と海の崖っぷち。
大空にいきなり巨大宇宙船が。
おお、ひとまずSF路線で行くんだね?
バチカンやルーブル美術館が舞台じゃ
なさそうだね・・と軽く安心する。
が、宇宙船はすでに飛び去るところ。
何しにきたん?

すると崖に取り残されたらしいハゲの大男
(金田一スケキヨっぽいヌメリ感があり
 こいつは現生人類ではないようだが・・)
が取り残されたから自棄になって?
でも無いんだろうけど。
ミキプルーンを飲んで自爆。
彼の肉片は崖下の海へなだれ込み
親切にも彼のDNAがバラバラと
海に展開するビジュアルを通し、
我々は人類の起源
(というか地球生命の起源)を目撃する。

「プロメテウス」って神は
ギリシャ神話にでてくる方で、
なぜそこまで人類に尽くしてくれるのか
知らないけど、全能の神ゼウスに逆らって
現生人類を創造したり
バカが持っていたら危ないから、という理由で
神々が人類からとり上げた「火」を
再び人類に分け与えたり、と
どうも人類の「恩人」であるらしく
頭が上がらない存在なのだそうだ。

今回「エイリアン」は「エンジニア」と称される。
単に「異邦人」という意味に過ぎなかった
「エイリアン」という言葉が
映画「エイリアン」シリーズの世界的ヒットで
(凶悪な)宇宙人という語義を
持つようになったように
今度はこの映画で
「エンジニア」=宇宙人として
世界に広める気なのか?
いまのところ失敗のようだけれど。

金田一スケキヨが自殺して何億年もたった2089年。
どこかの洞窟で、女性考古学者が
洞窟壁画を発見。星座がいくつか描かれ
それを指し示す者の姿も描かれている。
下手であるが、原始人だから仕方ない。

これが超精密画だと
それはそれで別の映画になってしまうのでね。

で、似たような画は世界中で発見されているらしい。
女性考古学者は興奮気味。
ちなみに恋人の考古学者(男)は
イチロー選手に似ている、どうでもいい情報。

こんなに同じ画が出土しているのだ。
これはもう、その絵が指し示す星には
人類創造の事情通が、つまり創造主が
住んでいるんじゃない?

そんなことを考えた地球規模の悪徳大企業
「ウェイランド」社(映画エイリアンにも出てた)は
古代人の壁画から星を割り出し
「プロメテウス」号を作り調査に乗り出す。

「ウェイランド」社はよほど慌てて探査チームを
ビルディングしたのだろう。一芸はあるが
一癖も二癖もある人間ばかり、というよりも
こいつらの他に居なかったのかよ?
隊長じゃなくってもため息つきたくなるような
そんな人選。
こいつら揃いも揃って「チームワーク」とかいう
言葉、知らないしね。

そんな連中の道中は、これまた胡散臭い
人間型ロボットがお世話。
生身の人間は皆冷凍睡眠だ。

このロボット野郎、僕はロボットだから
なんにも解りませーん
、とばかりに
失礼な言動ばかりする奴。
こいつがまた、人間たちが寝ているのを
幸いとばかりに何やってんだか。

プロメテウス号は「LV223」惑星に到着。
キホンは荒野で空気も人が住める構成ではない。
上空からスキャンすると、誰が見ても
人工の直線道路とそこに続くドーム型の「何か」を発見。

やっぱ知的生命体がいたんだ!

プロメテウス号の着陸姿勢が斬新。
4足動物がうずくまるような、そんなスタイル。

探査チームは早速GO!
謎のドーム内の空気は、計測値の限りでは
人間が息出来るところではあったが・・ちょっと待て。
いきなりヘルメットを脱ぐ者たちが続出。
お前らなあ、ホントに科学者の集団か?
この映画の行く末に不安を感じる瞬間だった。

テンで協調性のない科学者が、
つまんない、おれっち先に帰る、とか言いながら
道に迷うし。

今回の探検のために会社が実用化したらしい
洞窟の奥底探検機。通称「犬」
理屈は解らんけど、光り輝く玉が
空中を浮きながらスキャニング。
どんどん進んで自動マッピングが可能。
これがあればもうRPGでダンジョンに
苦しめられることがない。

っつーか、こんな素晴らしい発明があるなら
人が危険を冒してまで乗り込まなくてもいいじゃん!
(この映画、3D映画でもあったので
 「犬」が自在に飛び回る画は
 観客サービスだった様子)



いろいろあったが、探検隊が結局理解したこと。
誰かいると思っていたのに
主は約2000年前に全滅。
ドームは彼らの研究施設だったらしい。

だれだよ、この星に人類を創生した
連中がいるって言い出したの。
地球人と同等にマヌケな奴らだよ。
生命工学は地球人のはるか上をゆくけれど
とてもじゃないが「神」じゃない。

そしていよいよお待ちかね。
スペースジョッキー」が登場。
探検隊には知る由もないけれど
映画「エイリアン」を観てきた
神の視点を持つ我ら観劇者は
ああ、要するに「エンジニア」ってのは
「スペースジョッキー」の宇宙人のことなんだな・・
この映画は映画エイリアンの前日譚なんだ・・
と解る仕組み。



「スペースジョッキー」とは
第一作映画「エイリアン」にて
出てきた不気味なオブジェのこと。
映画公開の宣伝材料としてさんざん露出された。
 その正体は地球人以外の宇宙人死体。
彼らも地球人同様、生物「エイリアン」を
制御できず、殺された成れの果てだったのでした。
 地球人が生物「エイリアン」に多大な迷惑
をこうむる、はるか以前から、生物「エイリアン」
並びに生命の神秘をもてあそんでた
宇宙人一族でしたが、大宇宙のセオリー通り自滅。
 最後の生き残りがダメ元でSOSを発信。
彼が乗っていたカプセルみたいのが
通称「スペースジョッキー」だったのです。
一作目の主人公リプリーらの宇宙貨物船が
そのSOSをキャッチしてしまったのが
悪夢の始まりだったのでした。

てなわけで、ここにエイリアンの卵があったら
またこのパターンか、とか思ってしまうが
映画の最後まであー「エイリアン」だ!
あからさまな実物は出てきません。

どうも、我々の知る生物「エイリアン」も
この段階ではまだ進化途中らしく。
この後、更に宇宙のいろんな生物のDNAを
吸収しながら、最終的に「完全生物」とかいって
真空中でも、モノ食わなくても生きてゆける
非常識な生命体になるようですね。
(21エモンのモンガーも「完全生物」だな)

探査チームは全16名プラスアルファ
・主人公格の考古学者カップル
・クールビューティー女隊長
・宇宙のトラック野郎(船長)
・このころから信用できない
 「ウェイランド」社製アンドロイド
・勝手なことしてどんどん死んでく要員


それと書いちゃいますが
「プラスアルファ」のゲストってのは
実は「ウェイランド」社創立者会長でしたー。
わー(棒読み)

彼、もう寿命。死にたくない。
でもこの時代にも不老不死の技術はない。
話によれば人類を生み出したという存在に
会いに行くらしいじゃないですか。
ウチの職員どもが!
帰ってくるの待ってたら死んじゃってるよね。
じゃあ乗っちゃうか。いっそのこと。
こんな理屈だったようです。

「ウェイランド」社製アンドロイドは
結局、会長のために秘密ミッションを
持っていて、その他の探検隊の命など
どうでもよい、という行動パターンなのでした。

考古学者カップルの男性の方は
冷血アンドロイドの秘密実験で
エイリアンに寄生されてしまいます。
知らないまま考古学者女性と合体(←釣りバカ)
男性の方は大暴れの上死亡します。

一方、考古学者女性は彼氏の死にざまを
目の当たりにし、自分もすぐにああなることを
悟ります。そこで腹の中の異物を
強制的に排除することに。
思い出したが、以前、宇宙船内を
探検していた時に見つけてた万能自動手術機。

万能自動手術機が「男性専用」とのこと。
あのクールな探検隊隊長、実は男だったのか!と
自分は勘違いしていたのだが
あれ、ウェイランド社長用の機械だったのだな。
この記事書いていて理解した。

「コノ機械は男性専用デス・・」
「うるせーコノヤロウ。
 サッサとお腹痛いの治せ!
 開腹手術に男も女もないだろ。
 異物を取り出せってんだよ!バカ!」

「ハイ・・」

彼女のおなかは波打ち、誰がどう見ても
ヤバイ展開はもう目の前。
自動手術マッシーンはシブシブと開腹し
中からブヨブヨの塊を取り出した。
塊は弾けて、変な白っぽいナニカが暴れる。

はやくはやく!お腹をふさぐのよ!!
自動手術マッシーンは縫合開始。
巨大なホチキスみたいのでバチンバチンと閉腹。
見ているだけでイタソウだが、
結構アバウトな機械だ。
100人中100人の医者が
「絶対安静」を宣言する状況で
彼女一人が「もおいい!」とものスゴイ鼻息。
状況が許さず、ゆっくりしていられない
考古学者女性は手術室を離脱する。
(この時、マッシーンが処理に困り
 マシーン内に放置した白っぽい「何か」が
 思わぬ活躍をする)

以後、彼女は物語の終結に向けて独り大活躍。



エンジニア宇宙人が実は一人だけ生きていたり
ウェイランド社会長は命を延ばしてくださいと
寝ぼけ眼の宇宙人にアンドロイドを通して
懇願するも瞬殺されたり
(アレなんでかな。アンドロイドの通訳が
 トンデモナく下手だったとか?)

同じリドリースコット監督の作品
「ブレードランナー」でも、命に制限を設けられて
生み出された「レプリカント」が
創造主=タイレル社会長に
命の延長を懇願するが、拒否られた瞬間
タイレルを殺してなあ。今度は逆だったが。



万能自動手術機のガンバリもあるけれど
ついさっき開腹手術を受けたにもかかわらず
倒れてくる宇宙船を避けまくり
右へ左へ跳ね回る女性考古学者。
女性のタフネスぶりこそ
「ウェイランド」社創立者会長が探し求めてきた
「生命の神秘」だったのではあるまいか?

なんだ、青い鳥はウチの家の鳥かごに居たんだ〜。

で、物語の終結に向け、どんどん死んでは
片付いてゆく探検隊のメンバーたち。
妙に物分かりの良い
宇宙のトラック野郎(船長)も
とんだカッコいいラストを迎え
女隊長もスカシテいる割に役立たずで・・
唯一生き残った女考古学者は決意する。

ここまで来たら、行ったる。
「エンジニア」の母星に行って文句言ったる。
壊れかけの「アンドロイド」と共に
宇宙人の宇宙船で出撃する彼女。
え?これで終わり?

「人類が決して触れてはならない驚きの真実」
「人類の起源の謎に迫る」

どこにいった??



プロメテウス
Prometheus
監督 リドリー・スコット
脚本 デイモン・リンデロフ
   ジョン・スパイツ
製作 リドリー・スコット
トニー・スコット
デヴィッド・ガイラー
ウォルター・ヒル
製作総指揮
マーク・ハファム
マイケル・エレンバーグ
マイケル・コスティガン

音楽 マルク・ストライテンフェルト
撮影 ダリウス・ウォルスキー
編集 ピエトロ・スカリア
製作会社 スコット・フリー・プロダクションズ
ブランディーワイン・プロダクションズ

出演者
ノオミ・ラパス
シャーリーズ・セロン
マイケル・ファスベンダー
ガイ・ピアース
イドリス・エルバ

配給 20世紀フォックス
公開
2012年6月8日
上映時間 123分46秒
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語

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2013年06月21日

パラノーマル・アクティビティ2

「パラノーマル・アクティビティ2」

題名は「超常現象」の意。その2。
前作「パラノーマル・アクティビティ」を
「つまらね〜」と
一刀両断したPONでありますが
CS(映画専門チャンネル「ムービープラス」)
にて連続放映してたんで
家族が寝静まった週末の夜、こっそり観賞。
しかし・・。

あらすぢ
ある日クリスティとダニエルが帰宅すると家が
荒らされていた。しかし、無くなったものは
クリスティの姉ケイティから貰ったペンダント
だけだった。
防犯の為にダニエルは家中に防犯カメラを
設置するが、その日を境にしてクリスティの周りで
次々に不可思議な現象が起こるようになる。
悪魔の仕業だと怯えるクリスティだが
ダニエルは聞く耳を持たなかった。
だがそのうち、クリスティは悪魔に
とり憑かれたように豹変してしまう。
悪魔の存在を信じたダニエルは儀式により、
とり憑いた悪魔をクリスティの肉親である
ケイティーに移動させたのだが…

************************

ネタバレ全開で行きます。
つまらね〜かったですが
ツッコミどころは多く、記事も長いですよ。

 ↓
 ↓
 ↓
 ↓

「つまらなくって」「眠かった」

「眠かった」というのは夜中に見ていたから
というのもあるけれど
「つまらない」ってのは夜見てたことでは
説明つかない。

この映画、つまりは前作の前日談でして。

この家に住むのは・・

パパ、後妻、前妻の娘
後妻の息子(待望の男児)、犬
あとエスニックなおばあさんのお手伝いさん。

序盤から、よく解らん女性が一名、
ビキニでプールに入ってます。
観客は家族構成を把握するのが精一杯で
あまり見分けのつかないうちから
家族以外の人が混入されても
メーワクな話ですが
それでも丹念に会話を追って行きますと・・
この女性、どうやら後妻の姉らしい。
「義理の姪っ子でーす」なんて
前妻の娘とビデオに映っている。

そう、その姉が前作の悲劇のヒロイン。
ケイティ
顔をすっかり忘れていました。

待望の男児。名前は「ハンター」。
英米文化に詳しくない自分には
あまり直接的表現は避けたいところですが
(なにか別の意味があるのかもしれないし)
でもなんてネーミングだ・・それだから
悪魔につけ狙われるんじゃ・・以下略。

今作も監督の私邸で撮影したとのことですが
前作でかなり儲けたのでしょう。
なんだこの豪邸は?という感じです。

大抵の嫌なことはガマンしてでも
この豪邸に住みつづけたい・・
そう思わせる豪華ぶりではありますので
よく言われる、「何故、ヤバイ現象が
起きているならそんな場所から逃げ出さない?」
という説明にはなっているのかもしれません。

プールもあるし。
そのプールには自動掃除機まで完備。
(あんな機械があるんですねぇ)
敵(悪魔)はこの自動掃除機が嫌いらしく
彼が真っ先にやったことは掃除機ロボの排除。
夜中に出現しては、プール際にノケてます。
いまはこれが精一杯の様子。
不審に思いながらも毎度直すパパ。
パパと悪魔のいたちごっこが続きます。

他にもフライパンが落っこちたり
ベビーベッドの上のおもちゃが回ったり
車のおもちゃが勝手に動いたり
ドアが開閉したり・・
パラノーマルと判定されるにはまだ早い範疇です。

しかし家の不穏な気配をいち早く察知した
頼もしいエスニックお手伝いさん。
民族独自の
悪魔祓い(というよりオマジナイレベル)を実施。
パパに不気味に思われてしまい
これまたいち早く解雇されます。
何やってんだパパ!
一応、二か月分の給料を与えているので
労働基準法には違反してません。

悪魔も、何やってんだって感じです。
早いとこ思いを遂げてもよさそうなのに
もったらもったら。
悪魔界にもいろいろルールがあって
決定的な行動に出るためには
細かい嫌がらせ行動の積み重ねが不可欠
つまりはレベルアップ経験値稼ぎ必要なのかも?

悪さをしているのは「悪魔」じゃなくって
「ユーレイ」じゃないのか?
そう思われる方。

実は前妻の娘がインターネットで
調べた結果、どうも悪魔らしいと判明。

世には悪魔と契約を交わす連中がいて
「富」を一族に約束する代わりに
その後に生まれた最初の男児を
いけにえにするのが習いであるらしい。

我が家が(一族がぼんくらな割に)
こんなにお金持ちなのは
ヒイじいさんかバアさんの代に
悪魔と契約したからなんじゃないか?
そういや急激に金持ちになったあの頃以来
我が家には「男児」が生まれていなかった
・・え?異腹弟のハンター(幼児)がそうだ。

(たしかに一族はボンクラかも。
 あんだけ仰々しく監視カメラセットしたのに
 ほとんど見返しませんし
 外部に助力も求めないパパ)

で、ですね。
後妻が引きづり倒されたり
犬が大けがしたり
このパパもいい加減、我が家にマズイ事態が
起きていることを悟ります。やっと。
呼び戻したのが、解雇した「エスニックお手伝いさん」

このお手伝いさん、とんでもない事を言います。
呪いは解けない、が
他の人に呪い移せば少なくとも
この家には禍がなくなるかも。
他の人っつっても「身内」だけッすよ。へへ。

一家を守る為、パパはとんでもない行為、
そのまさかを実行します。
「身内=後妻の姉=ケイティ」に
悪魔を押し付けたのです。
それこそ悪魔的行為ですし
こんな一族は呪われてなくっても
そのうちどこかでどうにかなっていたかも知れない。

もっとも、家族とは「エゴ」の源泉であるんで
俺だってそんなときどういった行動に出るか
ギモンですが。



完全に悪魔の手先になってしまった後妻。
地下室に巣を作ってしまい立てこもったり。
地下室のドアには悪魔が爪で彫ったのか
なんか落書きが。でも汚なくて読めません。

で、まあパパは渾身の勇気と
ビデオカメラと共に地下室へ。
何が何やら大狂乱状態の中
無事、後妻とハンター(幼児)を救出しました。

そして3週間後とテロップ。

後妻は普通に生活復帰。
ハンター(幼児)も元気です。

でもさ、あんなことがあったんだから
せめて心療内科とか精神科に入院させるとか
お守り、宗教系に頼るとか
お手伝いさんの団体に一年分払って
常駐してもらうとか・・
ホテルに仮住まいってのもいいかな。
とにかくなんか手をうたないと。
それだけの財源があるんだから。

またまたネタバレします。いいすか?
 ↓
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とんでもないパパ(義理の弟か・・)のおかげで
悪魔を背負って帰宅することになったケイティ
一作目のヒロインでございますが
愛車ユーノスロードスター(白)で帰宅。
その帰宅したシーンこそ一作目の冒頭でございます。
んで、悲劇の詳細は一作目の通り。
すちゃらかな恋人ミカ(男性)は殺されます。

悪魔に取りつかれたケイティは
今作の豪邸に舞い戻り・・

そのころ前妻の娘は「修学旅行」か「林間学校」
で豪邸を留守にしておりまして、
楽しかった思い出と共に帰ってきた娘が
自宅で見たものは、惨殺された父母。
ちなみにハンター(幼児)は
そのまま行方不明と相成りました。
犬も動物病院預かりのまま出てこず。

ながーいブラックアウト画面
あとなんかあるのかな〜と
期待半分うんざり感満載で待ってましたが
そのうちエンドロールが流れて終了。



なんか「パラノーマル〜第二章」東京編ってのも
あるようじゃないですか。
もういいかな。さすがに。

パラノーマル・アクティビティ2
Paranormal Activity 2
監督 トッド・ウィリアムズ
脚本 マイケル・R・ペリー
原作 キャラクター創造
オーレン・ペリ
製作 オーレン・ペリ
ジェイソン・ブラム
製作総指揮 スティーヴン・シュナイダー
アキヴァ・ゴールズマン
撮影 マイケル・シモンズ
編集 グレゴリー・プロトキン
配給 ドリームワークス/パラマウント
パラマウント映画
公開 2010年10月20日
上映時間 91分

キャスト 役名 俳優
ケイティ/ケイティー・フェザーストン
クリスティ/スプレイグ・グレイデン
ダニエル/ブライアン・ボーランド
アリ/モリー・イフラム
ミカ/ミカ・スロート
ブラッド/セス・ギンズバーグ
マーティン/ヴィヴィス・コロンベッティ

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2013年06月20日

パラノーマル・アクティビティ

「パラノーマル・アクティビティ」

CS(映画専門チャンネル「ムービープラス」)
にて放映してたんで。

題名は「超常現象」の意
モキュメンタリーホラーの鏑矢。
総製作費150万円で1億以上を稼ぐ。
海老で鯛を釣る、メリケンドリームは
映画界では健在のようだが
その足元にはゴミ、資源の無駄遣いでしかない
いわゆるB・C級クズビデオムービーが
死屍累々であるはず。

モキュメンタリーという名称が
なんか「マサルさん」のメソを思い出すが。

あらすぢ
同棲中のカップル、ミカとケイティーは
夜な夜な怪奇音に悩まされていた。
その正体を暴くべくミカは高性能ハンディーカメラを
購入、昼間の生活風景や夜の寝室を撮影すること
にした。そこに記録されていたものとは…。

************************

つ、つまらねぇ〜。
これこそステマで評判にさせたんじゃないか?
カップルで劇場に行って
きゃあきゃあいうには
ちょうどいいのかもしれないけど。

今では伝説になっている
「ナイトオブザリビングデッド」
みたいなもの。
週末の夜、相方と共に頭を使わず楽しめる作品。
なんも期待していなかったけれど
思いのほか楽しめた・・さて今日は
どこに泊まろうか、そんな作品。

終始ビデオ撮影を強行するは
主人公カップルの片割れ彼氏「ミカ」
奴の言動にむちゃくちゃイラつく。
こいつ典型的なアメリカ男。
とにかく人の話聞かないし、
他者(含む悪魔)をバカにし
状況を常に茶化すことによって
自己を大きく見せようとする。

とかく尻込みしがちな当事者達のなか
状態を悪化させ、破局に向けて強力に引っ張ってゆく
ある意味、お前こそ悪魔の手先なんじゃないだろうか?
と思わせるような、どうしようもない男。
こういう映画では必須なのであるが
それでもなおムカついてしまう。

特に、悪魔と交信するために
コックリさんボードなるものを購入しようと提案するミカ。
でも悪魔を刺激したくないから、と彼女は拒否する。
わかった、と彼女と約束したにもかかわらず、

数日したら家にあるのだ。
いわく
買ってきてないもん、借りてきただけだもん」と。

なにその小学生的リクツ。
こんな彼氏では死んでしまっても、
誰も惜しまないし、已むをえないところです。



エンディングは3種類あるらしい。

ケイティが彼氏ミカを殺して(ここまでは共通)
A)「おら、何見てんだよッ」とカメラに突進
B)ケイティ首を切って自殺
C)呆然とするケイティをビックリした警官が射殺

C)が最初に作られたエンドだった様子。
ほとんどマボロシと化しているらしい。

一番出回っているのは
この映画を見てファンになったらしい
スティーブン・スピルバーグ監督の
アドバイス通りのエンド。
つまり自分も観たA)エンドですが
このA)エンドが次作に繋がるようです。


パラノーマル・アクティビティ
Paranormal Activity

監督 オーレン・ペリ
脚本 オーレン・ペリ
製作 オーレン・ペリ
ジェイソン・ブラム
製作総指揮 スティーヴン・シュナイダー
編集 オーレン・ペリ
配給 ドリームワークス/パラマウント映画
     プレシディオ
公開 2007年10月14日
上映時間 86分

製作国 アメリカ合衆国

キャスト 役名/俳優
ケイティ /ケイティー・フェザーストン
ミカ/ミカ・スロート 中嶋将平
フレドリックス教授/マーク・フレドリックス
アンバー/アンバー・アームストロング
ダイアン(インターネットの女)/ アシュリー・パーマー

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2013年06月08日

パシフィック・リム

「パシフィック・リム」

2013年8月公開予定。
大型バカ映画来襲。


2013年、太平洋の深海から突如出現した
未知なる巨大生命体(Kaijyuと命名さる)に、
世界中の大都市が次々と破壊され、
人類は絶滅の危機に晒される。
甚大な被害を受けた人類は巨大生命体と
戦う為、英知を結集して人型巨大兵器
「イェーガー」を開発した。
「イェーガー」は巨大生命体の侵攻を
食い止める事ができるのか。
果たして人類の下した決断、そして運命は…。

ギレルモ・デル・トロ監督は日本のアニメや
特撮作品に造詣が深いことでよく知られている人物。
今回の映像でも日本のファンに向け
「尊敬して止まない日本のマンガ、ロボット、
怪獣映画の伝統を尊重することを心がけました」と
コメントしている。

************************

ぐは!でた(愛すべき)バカ映画。
さすがに息子連れて映画館とかやっちゃうと
彼の今後の人生に多大な影響を
与えてしまいそうなので自粛。

早ければ1年後にはCSで放映するでしょう。
(TSUTAやんでもいいか・・)

人型巨大兵器「イェーガー」

ニッポンでいえば「マジンガーZ」みたいなもんか。
ちらっと写真を見た限りでは
お世辞にもカッコいいとは言えない
無骨な鉄の塊である。
(米国アニメ、アイアンジャイアントみたいな?)

こんなのが光線や刀剣などを使わず
力任せに殴りまくる・・
(この辺想像にすぎませんが)
とんだバカ映画だったらいいな。



デートコースに絶対
組み入れることができませんが
別にそれで世のカップルが困るわけでなし。

邦画に足りないのは
こういう金のかかりそうなバカ映画を
つくろうとする意欲、というか企画者。。
たいていは学校とかビルで
ロケが済んでしまいそうな作品ばかり。
だいたいはアニメ化されてしまうかな。
最近は。

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2013年03月14日

僕達急行 -A列車で行こう-

本日はホワイトデー。
池面とされる二名の映画をご紹介。

息子は4個チョコもらったのですが
おそらく各女の子さんの家庭が
男の子全員家庭に向けて
ご配慮されたのでしょう・・。大変なことです。

息子はそんなことまったく理解せず
突発的にいただいたお菓子を
喜んで食べておりました。

親がお返しを用意しているというのに・・。

************************

なんだろう・・。この映画。
人の数だけシュミがある。
「鉄道」といってもこんなにも裾野が広く
こんなにも素晴らしいんだよ!!
一般人の皆さん、「鉄オタ」なんて言葉で
ヒト括りに語らないでね?
とでも高らかに歌い上げたかったのだろうか。

あらすぢ
「のぞみ地所」の会社員小町圭と「コダマ鉄工所」
で働く小玉健太は互いに「鉄道が好き」という
共通の趣味をもつ友人同士。ふとしたきっかけで
出会った二人は早速意気投合し、鉄道趣味に
花を咲かせる。
 しかし、趣味も仕事も順調な二人だが、恋愛と
なると、どうもうまくいかないという同じ悩みを
抱えていた。
圭は「列車内で車窓を眺めながら音楽を聴く」
のが趣味で、彼女とのデートでも列車を選択しよう
とするが、その趣味が仇となって簡単にふられて
しまう。また、健太はまじめな性格で無類の
「鉄道」好きだが、父で鉄工所の社長・哲夫の
キャバレー通いに誘われ、そこでホステスを
紹介されるも派手な女性にめっぽう弱く、
すぐに幻滅してしまう。

************************

う、うーーん。
松竹に看板映画「釣りバカ日誌」があるけれど
「鉄バカ日誌」としてでも
シリーズ化でもしたかったのか?
あるいは監督は松竹映画のパロディーでも
やりたかったのか?(この映画は東映です)

映画の方向性がいまいちよく判らない。

主人公、二人の会話が気味悪い。
監督にとって「草食系男子」とは
あんなイメージなのだろうか。
映画の最後には「松山ケンイチ」と
「瑛太」がくっついちゃうのではないか?
そんな想像に思わず脳内消しゴム発動。

有能なのか無能なのかさっぱりわからない
女社長「松坂慶子」。
たいこもちに落ちぶれたウルトラの父「西岡徳馬」

ああ!もしかして・・
「相撲」「フラダンス」「社交ダンス」
「男子シンクロナイズドスイミング」「バレー」
「女子スウィングガールズ」といった
マイナーな趣味界で巻き起こる騒動から
涙と笑いを提供するコメディ映画の
流れだったのかな?
んで、今度は「鉄道シュミ」メインのコメディ映画をと。



「鉄道シュミ」界を、本気で映画に仕立てたかったなら
ドランクドラゴンの二人組あたりでも起用して
「小町圭」「小玉健太」としたほうが良かったんじゃ?

松山ケンイチと瑛太がモテナイ役ってのは
それこそ世の女性にとってのファンタジー

に過ぎないって。

それと一口に「鉄道シュミ」といっても
人の数だけ分野がありましてですね、
「旅行」「模型」「撮影」「時刻表」「工業として鉄道」
「編成」「線路(再利用しているレールが好き)」
「廃線」「駅弁」「秘境駅」「録音マニア」
・・・とにかくいっぱい。

この映画では
・「列車内で車窓を眺めながら音楽を聴く」
 ・・旅行派の一種「松山ケンイチ」
・「工業として鉄道」が好きな瑛太
という非常に無難なところを落としどころに
している。

が、本当に「鉄道オタ」を描くなら
写真のために桜を切り落とし

趣味に邪魔な子供を吊るし上げるような
バカに焦点をあてましょう。

が、お前はそんな映画が観たいか?と
言われれば、そりゃ観たくないですけど。

登場する人物や会社の名前には
列車の愛称名が入っているとのこと。

森田芳光監督の遺作がこの映画ですか・・。



「僕達急行 -A列車で行こう-」
キャスト

小町圭:松山ケンイチ
小玉健太:瑛太
相馬あずさ:貫地谷しほり
日向みどり:村川絵梨
筑後雅也:ピエール瀧
早登野庄一:伊武雅刀
大空ふらの:伊東ゆかり
大空あやめ:松平千里
日向いなほ:星野知子
小玉哲夫:笹野高史
天城勇智:西岡徳馬
北斗みのり:松坂慶子
湯布院文悟:三上市朗
谷川信二:菅原大吉
日輪:戸谷公人
アクティ:ジュン
ユーカリ:デイビット矢野

スタッフ
プロデューサー:白倉伸一郎、三沢和子、川田亮
音楽:大島ミチル
主題歌:RIP SLYME「RIDE ON」
撮影:沖村志宏
美術:和田洋
助監督:増田伸弥
製作担当:橋本靖

撮影協力:JR九州、JR東日本、
JR西日本ロケーションサービス、福岡市地下鉄、
わたらせ渓谷鉄道、富士急行、京浜急行電鉄

製作プロダクション:東映東京撮影所
製作:「僕達急行」製作委員会
配給:東映
監督・脚本:森田芳光

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2013年03月05日

ブルークリスマス

お約束の
「東宝特撮王国」シリーズかと思いきや
CS「エヴァ庵野監督がお勧め岡本喜八映画」
シリーズより。

思ったよりも展開がスピーディーで
長さの割りに、退屈することなく見ることができた。
これも岡本喜八監督の力量なんだと思う。
映画の手本。カット割りとかは非常にスタンダード。
その手の方向を目指す人には
勉強になるのでは。

日めくりカレンダーをめくって
日時がたつのを表現したり
地図の上を半透明な飛行機が移動することで
人物の移動を表現したりと、基本中の基本。

それと映画のかしこに、後の「エヴァ」が
パクったオマージュしたところも見受けられ。

劇中にいかにも1970年代の昭和のラブホが出てくる。
(シェードが安っぽい赤いビニールだったり)
あれなんか、有名な加治とミサトのラブホシーン
そのまんまだし。
映画の副題「Blood Type Blue」なんて
「使途のパターン青」であります。

残念なのは、音楽かな。
ええ?こんなシーンに
なんて緊張感のないBGM流しますか?
と思うところ、たびたび。

それにしても映画を眺めて思うのは
皆さん、亡くなってしまったなあ・・。
(1977年作品)

あらすぢ
1978年2月、京都国際科学者会議において、
UFO及び宇宙人の存在の有無について演説した
兵藤教授は、数名の外人に連れ去られた。
国防庁参謀本部の沖と原田は沢木のひきいる
UFOとその目撃者に対処するための特殊部隊に
転属された。沖は理髪店に勤める西田冴子に
ひかれていた。日本国営放送(JBC)の南一矢は、
五代報道局長の命をうけて、兵藤教授の失跡事件の
調査をはじめた。新人女優、高松夕子は、
JBCの大型ドラマのヒロインに抜てきされ、
幸福の絶頂にあった。一方、夕子の恋人、
週刊誌記者、木所は友人の南に
「夕子の血が青い」と相談するが…。

************************

まず指摘しておきたいのは
気味が悪いのは「青い血」じゃなくって
南君(演:仲代達矢)の「眼」だ。

それと事態の黒幕である「天本英世」と「岸田森」
最強のツータッグ。
「岸田森」だけならサンバルカン指令やSRI
なんで・・まだひょっとしたら、
悪の面を被った正義
なんてのもあるかもしれないが
「天本英世」がトップに出てきた時点でもう言い訳無用。
やっぱ「死神博士」であり「Dr.フー」
この人たち、宇宙人たちよりよほど気味悪い。

映画は、世界規模で展開する謀略の話と
世界的変動を悲劇で迎えるしかない一般民の話、
以上2本立てで進む。
世界的な謀略は、NHK報道部員南くん
(演:若かりしころの仲代達矢)が
一般民は、角刈りの国防隊員(演:勝野洋)と
竹下景子(若い・かわいい)が担当する。

勝野洋。国防庁というよりは七曲署なかんじだ。
それと小柄な小川直也に見えてしまう。
彼、主人公な割にそれ程「セリフ」がない。
かといって背中が語る演技力ってほどでもないし。

以下ネタばれ3行。

 であるから、彼のラストの決定行動が唐突で
 更にきびすを返して外に向かって突撃するのも
 またかなり「唐突」に感じてしまった。


田中邦衛と竹下景子が兄弟ってのは
無理があるよね・・かなりね。

兄、邦衛が妹の恋人候補である主人公に
タバコの火を差し出すシーン。
ライターの火がボゥッ!!と
眉毛が焦げんばかりに。二人ともびっくり。
そら誰だってビックリするだろうが
そんなシーンを入れる意図が皆目不明。

そして世界的な謀略を追跡するパート。

NHK報道部員南くん。
失踪した毛利博士をどうやって探すのかと思いきや・・。
なんとNYで「聞き込み
見つかるか!そんな手段で。
そんな手段こそ七曲署の刑事にやらせろって。

UFOはユーフォーじゃないのな。
登場人物みんなが「ユー・エフ・オー」と発音。
そんなところだけ皆さん細かい。
確かに、「ユーフォー」だとオカルト映画だけど
「ユー・エフ・オー」ならば一応、SF映画だと
強弁できそうな気がしなくもない。

キーパーソンたる木所(演:岡田裕介)が
大根も大根で。セリフ棒読みである。
誰だこの人?と調べたら、なんとライバル映画会社
東映の社長になってた。
どうやらこの人の親父も東映の社長で
その後、引き上げられて社長にまでなったらしい。
若いころはナイーブwな青年役として
名を馳せたらしいが、俳優以外の職につけて正解だ。

タバコがあちこちで演出に使われている・・というか
愛煙家には天国な時代だったんだな。
公私や時間なぞに関係なくみんなスパスパ。
ベッドでタバコを吸わないで〜である。

ジブンも過度の「嫌煙」の風潮には否定的であるが
あれが当時の世間の当たり前だったのだとすると
今のように、「愛煙家」が社会の隅に
追いやられるのも致し方ないかと思う。

結局、WHOからの要請を受け「禁煙」じゃなく
「人民の健康のために」血液検査が法制化される。
そこで動き出す社会運動、デモである。
官警が監視する中、不思議な歌とともにデモが行く。

「知らずに生きるは罪だろか〜
 わが友よ、夢を見るな
 ふるえて眠れ」


デモ隊は若者中心で、参加者のほとんどは
血液検査がもたらす恐ろしさよりも
国家権力が決めたことだから
とにかく片端から反対しているだけ
の模様。
それでいて、ある程度の真実はついている。

社会を上から牛耳っているジジイども
(公共放送の局長とか解説委員とか)が、
シュプレヒコールをあげる若者のデモ隊を
ビルから見下ろして言う。
「若者ってのはフシギですな・・
 常に時代の変化をキャッチするアンテナを
 持っているのか・・。
 ピントがずれてはいるがね」

タス通信やらUPIやら世界中の報道社から
「アオイチノニンゲンガハッケンサレタ」
「アオイチノコドモガウマレタ」
とニュースが舞い込むが最後は一様に
当局は完全にこれを否定した
これをずっと続けていれば、
そのうち誰も気にしなくなるのだ。

それにしても東宝映画は
「ウチワ太鼓の宗教団体」が好きだなあ。
日本沈没にも首都消失にもでてきたぞ。

以下ネタバレします・・

最後まで宇宙人の意図は不明。
確かにUFOは集団で来訪しており
UFOから謎の光線を受けた人間は血が青になる。
その子供も「青い血」になる。
だからといって特殊能力が身に付くわけでも
化け物に変貌するわけでもない。
むしろ性格が穏やかで平和的になるらしい。

これだけなら「青い血は見た目に不気味だ」
という点以外、それほど敵視しなくても良い気もする。
でも世界の赤い血を持つ為政者はそうは思わなかった。


異質な存在は怪しい。
何か起きてからでは遅い
敵視して排除してしまえ!

世論誘導プロセスや、水面下でコソコソ話を進める
国家の体質(原発でもおなじみですな)、そして
協力するマスゴミのゴミぶり・・。充分現代にも通じます。

秘密は漏れたのではなく
 意図的に漏らされたのだとしたら・・

失踪した毛利博士の言だが
なんかこの辺に「押井」節が感じられ。
オシイ監督もこの映画好きだと見た。



この映画は、特撮がほとんどないSF映画といわれる。
SWとかSFX映画真っ盛りな時代(1977〜)に
特撮の雄を自認する東宝があえての選択。
なんという反骨精神。

面白かったです。

あ、最後に青い血。
流れすぎだろ。あれ雪の上じゃないの?
あれこそ青い血の特殊技能なのかッ??



スタッフ
脚本:倉本聰
音楽:佐藤勝
撮影:木村大作
美術:竹中和雄

監督:岡本喜八
主題歌 [編集]『ブルークリスマス』
作詞:阿久悠
作曲:佐藤勝
歌:チャー(Char)

キャスト
沖退介(国防庁特殊部隊員)=勝野洋
西田冴子(麻布理髪店員)=竹下景子
西田和夫(冴子の兄)=田中邦衛
南一矢(国営放送JBC報道部員)=仲代達矢
南夫人=岡本みね子
南修(南の息子)=松田洋治
兵藤光彦(科学者)=岡田英次
兵藤夫人=八千草薫
木所(芸能記者)=岡田裕介
高松夕子(女優、木所の恋人)=新井春美
五代報道局長(JBC)=小沢栄太郎
竹入論説委員(JBC)=大滝秀治
沼田報道部長(JBC)=中条静夫
吉池理事(JBC)=島田正吾
鈴木理事(JBC)=松本克平
城制作局長(JBC)=永井智雄
原田(国防庁パイロット)=沖雅也
沢木(特殊部隊隊長)=高橋悦史
岡村(特殊部隊隊員)=潮哲也
相場修司(国防庁次官)=芦田伸介
宇佐美幕僚長=中谷一郎
特殊部隊師団長=今福正雄
特殊部隊司令官=稲葉義男
代議士風の男=天本英世
代議士の側近=岸田森
院長=神山繁
喫茶店の女=大谷直子
男1(地下組織)=草野大悟
男2(地下組織)=伊藤敏孝
麻布理髪店・店員=小鹿番
タクシー運転手=堺左千夫
中本助手=小川真司

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2013年03月01日

バトルシップ

おバカ映画万歳!ビバおバカ
そんな映画です。内容は・・

【ある日の地球】
「地球に似た星を見つけたぜ
 コンタクトとってみるか・・」

そう思ってイタズラ電話を実施。
ところが相手の星は
話の通じないヤクザの家だった。

【エイリアンの星】
「うるせーな。ヒトの星に勝手に妨害電波だしやがって
 そんなにウチと闘いたいんか?
 おいエイリアン海兵隊出撃。
 いっちょ「脅しに近い説諭」してこい」

そんな映画です。

面白かった・・がヒトには進められない。

そんな映画ッス。

あらすぢ

IN GOD WE TRUST ALL OTHERS WE TRACK
「神のみ信じ、他は疑え」

「キングダム 見えざる敵」「ハンコック」の
ピーター・バーグ監督が手がけ、エイリアンの
侵略部隊と各国の連合艦隊が洋上で激闘を
繰り広げる姿を描くアクション大作。
ハワイ沖の太平洋上で大規模な軍事演習
(RIMPAC)を行っていた、アメリカを中心とした
世界各国の艦隊の前に、突如として正体不明の
エイリアン母船が出現。地球側の呼びかけに
応じることなく、侵略を始める。演習に参加していた
米海軍の新人将校アレックスや、アレックスが
ライバル心を抱いている海上自衛隊の指揮官
ナガタらは、弱点もわからない謎の侵略者と
相対することになる。
主演は「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」の
新鋭テイラー・キッチュ。ナガタを演じる
浅野忠信は「マイティ・ソー」に続く
ハリウッド映画出演。

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まず、いつも斜めに物事を見てしまい
出世できそうにない科学者がいっぱつ目に
「コロンブスと先住民が出会ったらさ・・
 やはり悲劇しか起きないよね。
 いや、我々が「先住民」だけども

こういう侵略モノSFにありがち。
わくわくさせる導入部から、いきなり場面転換。
アホな白人がいきなり警察とおっかけっこ。
なに?なんなの?
まさかコイツが主人公?と
早々に、この映画に心を任せてよいものなのか迷う。

「逆境は自分の本当の姿を知る
 絶好の機会である」


デキる兄貴は、警察に追いかけられたアホな弟
(以後「バカ主人公」と呼称)の性根を叩きなおすため
海軍に入隊させる。
海軍もかわいそう。
どこぞのヨットスクールじゃあるまいし。

海軍に入隊して5年。コケの一念というか
ドロボーしてまでの気概を買われてか
バカ主人公は海軍でそこそこの地位を得た上
なんと提督の娘と付き合う。
そのへん、バカでも主人公。
タダモノではないスペックを持つのに、
使い方を間違えてる男として上手く表現されている。
たぶん。

で、バカ主人公が成長するなか
エイリアンの先遣部隊が5隻で地球にやって来る。
うち1隻は「惑星間通信専用船」だったらしい。
たまたま進行方向に浮かんでいた
地球側の人工衛星に
エイリアンの通信専用船が激突。

ふつーそこは、人類の衛星なんかゴミ扱い。
鎧袖一触。
テクノロジーの格差を観客に見せ付けたいところ。
ところが・・
エイリアンの「通信専用船」も破壊された!

さあ、この辺いろいろと突っ込み甲斐がありそう。
どこから行く?
まず、危なそうなら避けような。エイリアン側も。
次、エイリアンの船体強度ヨワ、弱すぎ。
さらに次、母星との「きずな」たる大事な「通信船」なら
最後衛に置くとか工夫しないかな?
レーザーとかビーム砲とか自衛兵器は無いの?
5隻ともそろって純粋な「輸送船」で護衛もなしとか?

ここはある意味、重要な「布石」かもしれません。
他の惑星から来る技術を持っているのに
地球人類とドッコイドッコイの勝負を繰り広げる
エイリアンども・・。

以降、エイリアンどもの基本行動方針は
母星と連絡取れなくなっちゃったから
 はやく連絡しないとッ

というシンプルなものになりました。
大掛かりな「ET〜フォンホーム」

そのころ、ワイハーでは・・。
海上自衛隊 VS 米国海軍
の親交サッカー大会。

ナガタ艦長(演:浅野忠信)以外は
純粋な日本人に見えない。三世か
チャイニーズか・・(何人かは日本人もいたみたい)
いくらなんでも護衛艦の艦長たるひとが
サッカーに出場しないでしょう(しかもフォワードで)

ちなみに海上自衛隊は映画の「みょうこう」でなく
たまたまハワイに寄港していた
JSDFの実物「きりしま(DDG174)」が撮影協力。
これもりっぱな草の根交流だね。

人間側がノンキな頃に・・通信船をのぞく
エイリアンの4隻は、ワイハー上空へ大気圏突入。
新手の真珠湾攻撃である。

リムパック(同盟海軍同士の軍事演習、実在)中だった
ハワイ近海の各国混成艦隊から
三隻の分遣隊が偵察のため派遣される。
USS「JPJ」、USS「カンプソン」
そして我らがJSDF「みょうこう」である。
(オヤブン国の命令とはいえ、虎の子の
 「みょうこう」を持ってかれるとは・・
 海上自衛隊もさぞ辛かったろう)

イージス艦「みょうこう」に限らずだけど
最近の軍艦ってスマートでカッコいい。



分遣隊は、海上にそびえたつ
明らかな人工物を発見する。

米国海軍の連中は口々に叫ぶ。
北朝鮮だ!北朝鮮に間違いない

ええ?真っ先に疑う先がまずそっち?
いやいやいや、いくらなんでも
海上数百メートルにあろうかとする
人工物をハワイ近海に作れる国力なぞ、
あの国にないでしょ〜?

知ってて言わせた台詞なのか
一般的なブルーカラーアメリカ人の
世界情勢に対する認識なんてあんなものなのか・・。

人類側がアホすぎる分析を重ねている頃
エイリアンどもはハワイ諸島と三隻の分艦隊ごと
バリヤーですっぽりと覆ってしまう。
映画「首都消失」でも山手線の内回りを
すっぽりと覆うナゾのバリヤーが出現したけど
犯人はコイツらだったんだろうな。

そしてバトル開始。
バトル中、海軍の一隻に侵入するエイリアン兵。
マットデイモンをさらに酷くしたような白人水兵が
いたずらで被ってみたエイリアン兵のヘルメットから
不思議なこと(彼らは光に弱い)を発見する。
こいつ、典型的な無学なメリケン人役
(まじめな時に笑えない、余計なチャチャを入れるタイプ)
なんで、こいつドウシテくれよう・・と
イライラがつのりはじめた頃の彼の発見。
だれでも存在意義はあるもの。
暖かく見守ってください、という
脚本側のメッセージと受け取る。

そして、もはやバトルモノ映画では
おなじみ、バトルヒロイン。
今回は研ナオコみたいなバスケス。

一方、ハワイ本島では・・戦闘で足を失って
退役した元陸軍の黒人(ブスッタレ)が良いこという。
軍隊の基本は通信の確保だ・・
さ、もう話の流れは決まったな。

彼と行動を共にすることになる
司令官の娘(演:ブルックリン・デッカー)が素晴らしい。
なにがってタンクトップなとこ。
ぷるんぷるんだ。(アホである)


・・とメンツが出揃ったところで、
日本の報道機関なのに、明らかに日本人とは違う顔した
女子アナが
「いまや世界の運命はこの三隻に託されました・・」
とか、妙に現状をテキカクに取り纏めて報道する。

自分、この映画の存在を知ったときに
真っ先に思ったのは「現代の軍艦は攻撃一本槍で
一撃喰らったらほぼアウト」。
そんな地球側兵器が、遥か宇宙を越えてきた
エイリアン兵器と、サシでヤリ合えるとは到底思えず、
その辺どうやって処理するのだろう?ということだった。

つまるとこ、いろいろ理由をつけてのハンデ戦。

なぜわざわざハワイ近辺をバリヤで囲って、
限定戦力で戦うという演出をするのか?
と思えば・・これ、昔なつかしのおもちゃゲーム
レーダー海戦ゲーム」が
ベースとなっており
おっきなスクリーンでみたいぜッ!
そんな大きなお子様の願いを映画化したものでした。

アプリ版レーダー海戦ゲーム

なもので、とことん味方の都合に合わせてくれる敵。

彼ら偉いよ。危害を加える可能性のあるモノを
所持していない限り、たとえ現地人が
最重要地域に侵入していても撃ち殺さない
のだ。
なんか「ダルマさんが転んだ」みたい。
このエイリアン達はもしかして
・・異星の憲法第9条に縛られているのか。

そのくせ、ガンダムF91にでてきた「バグ」のような
すげー、グルグル無差別殺人兵器がのだが
ああいうのは使用許可がでてるんだ・・。

自分も日本人なんで、日本人が活躍するところを
目にするのはそりゃあ悪い気はしない。
(かの国は火病するでしょうが・・)

吹き替え版では外国人の台詞を日本人声優が
充てるのはいいとして、なぜナガタ艦長
(演:浅野忠信)の日本語の台詞まで
別の声優が充てている。フシギだ。

バカ主人公から、いきなり艦長を譲られたナガタ艦長が
ここで大活躍。
いわゆるYou Did It!だ。
指示に従い任務をこなした米水兵に向かって
ナガタ艦長は叫ぶのだ。

「うまいよ!おまえら!マジでェ」

・・もうちょっとマトモな歓声は無かったのかい?

ちなみに英語字幕では
(EXCLAIMING IN JAPANESE)
でお茶を濁している。

海上自衛隊の戦闘ヘルメットってあんなだったかな?

ワクワクするオトコノコの妄想爆発ファンタジー映画
だったんだね。
ほら、その手のゲームをやっている時の
脳内変換情景がそのまま映像化!

この映画は米国国防省全面協力。
主人公の背中のNAVY(海軍)だけが
目立ちすぎ、と思ったか、両足を失った元軍人の黒人
がいざ立ち上がるとき、胸には「ARMY
更にはバリヤーが取れるや、俺もいるぜ?の空軍
結局は、米軍バンザイ映画なのでした。別にいーけどね。

そして真打ち「バトルシップ」が登場。
(ここまでの軍艦はせいぜい「駆逐艦」であります)



昔の「バトルシップ」を動かすことが出来るのは
ハワイにてたまたま「軍人同窓会」を
開催していた昔の水兵さんたちだけ。

俺らがやらずして誰がやる!
じいさん達。エラク、カッコウのいい登場だ。
わざわざ艦橋の両サイドでポーズする爺さんも。
登ったのかな。ご苦労様。

あれでみんな志村けん的ボケ老人だったら
それはそれで面白い映画になったことであろうが。

何年も記念艦だった奴に実弾積んでる訳ねーだろ、とか
「動く!最後に俺が整備したんだから必ず動く!」
とか、パトレイバーの榊班長の声が
一瞬脳内再生されたりと
PONのほうも忙しかった。

スゲーぜ、BBのドリフト。そして壮絶な撃ち合い。

最後のほうは、もうツッコむ気も失せて楽しんだ。
だってこれバカ映画だもの。
さんざんツッコンでおいて何だけど
本来、バカにツッコむのはヤボってもんなのである。
もはや笑うしかありません。

戦艦の設計者が存命していたら、
もう大喜びだったにちがいない。
「そう、俺はこの為に戦艦を造ったんだよ!」と。

感動なぞまったくなく、ただ「いいバカ映画みたなァ」という
奇妙で爽快な感慨をもって幕。



旧海軍の大和が残っていたらなあ・・。
(それともう少しだけ「みょうこう」に奮戦してほしかった)

原題 Battleship
製作年 2012年
製作国 アメリカ
配給 東宝東和
上映時間 130分

スタッフ
監督 ピーター・バーグ
製作 ブライアン・ゴールドナー
    スコット・ステューバー
    ピーター・バーグ
    サラ・オーブリー
脚本 ジョン・ホーバー
    エリック・ホーバー
撮影 トビアス・シュリッスラー
美術 ニール・スピサック
音楽 スティーブ・ジャブロンスキー

キャスト(役)
テイラー・キッチュ:アレックス・ホッパー
アレクサンダー・スカルスガルド:ストーン・ホッパー
リアーナ:レイクス
ブルックリン・デッカー:サマンサ
浅野忠信:ナガタ

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2013年02月22日

パリ・テキサス

CS「洋画専門チャンネル ザ・シネマ」枠で放送。
ロードムービーの佳作と聞いていたんで。
私もたまにはこういうのだって観るのです。はい。

相方はもっと前に何度も観たことがあるらしい。

あらすぢ
テキサスに存在するという地、「パリ」を探して
放浪の旅に出たトラヴィス。暑さと疲労で倒れた彼は、
弟に引き取られてロサンゼルスに連れ帰られる。
そこには4年前に置き去りにした息子のハンターが
いた。しかし妻の姿は見えない…。
1984年のカンヌ映画祭で、満場一致でグランプリ
(現パルムドール)を受賞したという逸話を持つ傑作。

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まず絵がきれい。
砂漠のカラッとした乾いた空気は
すごく伝わってくる。

それからBGMの生ギター。
(文章上で音を表現するのって
 技術がいるんで嫌なんだけど、
 でも無視するわけにはいかないんで)
・・なんてーの

ぎゅおん・・ぼろろん・・

演者の気が赴くままに奏でているだけのようで
音も単調(技術的には難しいのでしょうけど)
それなのに映画の場面場面に
妙にフィットするのは何故?
登場キャラが悲しいとき、嬉しいとき
ぼさっとしているとき、なんも考えず
荒野を突き進んでいるだけのとき
車で移動しているとき、
気がつくとあのギターが鳴ってる。


(スライド・ギターって言うそうで)

青い空と白い砂漠、地平線と何もない道路。
あのギターの音色はとてもよく合う。

ナスターシャ・キンスキー・・たしかにキレイだ。
彼女が働いていた「オミズ」な場所。
米国の射精産業なんだろうか。
産業といえば、ムコウ(米国)は
銀行業務まで「ドライブスルー」なんだね。
アイドリングストップとかクソ食らえって感だ。

この映画は他の映画評論サイトなどでも
よく名作、名作と書かれているが、
ちょっと褒めすぎだろう、と思ってしまう。

というのも失踪してた親父
トラヴィス(演:ハリー・ディーン・スタントン)に
どうしても感情移入できないかからだ。

あんないいムスコいるじゃんかよ。

最愛の妻ジェーン(演:ナスターシャ・キンスキー)に
裏切られ(たというが、たいした事ないと思う)
心の用意のできぬままパパになっちゃった男の喜劇。
死にたいけど死ぬことも出来ぬまま
ただひたすら砂漠を放浪していたのだろう。

親父の考えは勝手過ぎで理解不能だ。
更に言えばエライ迷惑。
親になる覚悟は無くとも子作りは可能であるからな。



親はなくとも子は育つという。
結果論だが、ダメ親父だからこそ
いい息子に育ったという皮肉。

スタッフ
監督 ヴィム・ヴェンダース
脚本 サム・シェパード
音楽 ライ・クーダー
撮影 ロビー・ミューラー
配給 フランス映画社

キャスト
ハリー・ディーン・スタントン(男優)
: トラヴィス・ヘンダースン
ディーン・ストックウェル(男優)
: トラヴィスの弟 ウォルト
ナスターシャ・キンスキー(女優)
: トラヴィスの妻 ジェーン
ベルンハルト・ヴィッキ(男優)
: ウルマー医師
オーロール・クレマン(女優)
:ウォルトの妻 アン
ジョン・ルーリー(男優)
:スレイター
サム・シェパード(男優)
ハンター・カーソン(男優)
:トラヴィスの息子 ハンター

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2012年11月22日

ホワイトアウト

「ホワイトアウト」

事件は会議室じゃなく現場で起きている・・らしい。
しかも封鎖されたのは橋じゃなくって「ダム」

「岳 -ガク-」に続いてまた石黒賢が雪山で死に
人の心にトラウマを残してます(笑)

前から不思議に思っていることなんだけど
出演者のギャラの話。ネームバリューによって
上下があるのは当然として、
映画に顔を出す時間比率なんかによっても
やっぱ変わるんだろうか?
つまり、例えば石黒賢と役者A(だれでもいい)が
役者として同レベルギャラだとして、
一方は雪山で死亡後回想シーンや遺影で
映画に出てくるのみ、一方は準主役級の
出演時間を誇ったりする。
これでギャラはおんなじデスということであっては、
海老一ブラザーズに謝らんと。

オーケストラにも同じ疑問がある。
最後に一回、渾身のシンバルを鳴らす
だけのために存在する楽員の給料は
どんな風に算出してんだろ??

あらすぢ
日本最大の貯水量を誇り、150万キロワットの電力を
発電する新潟県奥遠和ダム。12月のある日、ダムの
運転員・富樫輝男は、遭難者救助の為に猛吹雪の中を
出発するが、ホワイトアウトに見舞われ、親友で
同僚の吉岡和志を亡くしてしまう。それから2カ月後、
吉岡のフィアンセ・平川千晶が奥遠和ダムを訪れた。
ところが、千晶がダムに到着したまさにその時、
ダムと発電所がテロリストに占拠される。犯人
グループは、ダムの職員と千晶を人質に取って
50億円を政府に要求。拒否すれば人質を殺し、ダムを
爆発すると通告してきた。

************************

深い雪に覆われた山奥に籠もる人々といえば
主人公ら、ダム管理のエンジニアの他には
せいぜい近所のスキー場の管理人くらいなもの。
ときどき迷い込む雪山遭難者を救出するか
ダムのメンテナンスを行う以外、やることがない。
そんなところに、赤い月とかいうテロリスト集団
が目をつけてしまったから、さあ大変。

今回の「キター!織田裕二」氏は
雪山と体力とダムの構造には
少々自信のあるけど、銃なんか撃ったことのない
(そらそうだ)イチ技術者に過ぎない。
そんな彼が八面六臂七転八倒五臓六腑?の大活躍をする。
亡国のイージスが真田広之版ダイハードなら
ホワイトアウトは織田裕二版ダイハード。

とにかく織田裕二の活躍シーンが
盛りだくさんで、映画の結構な時間を
彼が雪山をかけ廻るシーンだけで構成されてる。
それに、いちど、殺人という一線を越えてしまえば
彼にもう怖いものはない。
格闘はするわ、銃は撃つわ、感電トラップに
スノーモービルでのアクション、水流に流されるし
爆破までしちゃう。結構くどいくらい。
(殺人未経験なのにプロパン爆発を決意するって
 どんな腹黒い奴だよw)

前に小説読んだことがあったけれど
結構忠実に映画化していた・・と思う。



ネタばれになります。
最後のヘリをやっつけるにあたり、
その解決方法はないだろ?と思った。
自分は原作も読んだけども
あんな解決方法だったっけ?

それにしても佐藤浩市さんは、悪人役似合わんね。

一組織に一台、織田裕二。非常時に便利。

キャスト - ホワイトアウト
出演
織田裕二 (富樫輝男)
松嶋菜々子 (平川千晶)
佐藤浩市 (宇津木弘貴)
中村嘉葎雄 (奥田勲)
石黒賢 (吉岡和志)
吹越満 (笠原義人(小柴)
古尾谷雅人 (藤巻謙介)
平田満 (岩崎吉光)
橋本さとし (戸塚信吾)
工藤俊作 (貴嶋聡)
浜田学 (桑名文彦)
林宏和 (金子雅也)
成田浬 (室岡彰)
西洋一郎 (皆川正道)
黄川田将也 (坂下英樹)
山崎潤 (山崎史郎)
河原崎建三 (石坂昌弘)
阿南健治 (村瀬勇治)
市川勇 (浜中隆信)
高橋一生 (雨宮健二)
石井愃一 (佐々木友之)
山田辰夫 (塚越啓三)
野村昇史 (望月邦昭)
山路和弘 (吉兼孝義)

スタッフ - ホワイトアウト
監督 若松節朗
脚本 福田靖
脚色 真保裕一 /長谷川康夫
/飯田健三郎
原作 真保裕一
企画 塩原徹
撮影 山本英夫
美術 小川富美夫
音楽 ケンイシイ /住友紀人
音響効果 渡部健一
照明 本橋義一
編集 深沢佳文
助監督 谷口正行
SFX/VFX/特撮 梶川雅也
SFX/VFXスーパーバイザー 松本肇
特撮助監督 菊池雄一

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