「ブライアンジョーンズ ストーンズから消えた男」
<あらすぢ>
ローリング・ストーンズのオリジナルメンバーであり、
1969年に永眠したブライアン・ジョーンズ。
その死因には諸説あるが、作品では
“彼の死亡原因は他殺である”とし、
死へと堕ちていくブライアンの姿と、
その半生を描く。フリーセックス、ドラッグ、
ロックという60年代カルチャーの体現者である彼を、
レオ・グレゴリーが好演。
(goo映画より)
一般人に「夢」を提供することのできる才能をもつ
表現者、アーティストって奴は、
パワーある作品を作り出せる異能者であるほど
社会的には「非適合者」である場合が多く、
であるからこそ、凡人からは
簡単に「天才」というひと言で
片付けられてしまう存在です。
「天才」って人々は、自分の社会的能力を
すべて好きなことに捧げてしまうからこそ
表現者として頭抜けていても
社会人としては失格なのかもしれません。
一方、売り出す側の「プロモーター」
「プロデューサー」、所属する「事務所」、
レコード会社なんて類は、巨額な「金」が
絡むだけに、冷酷なまでに
めちゃめちゃ「リアリスト」の集団なわけです。
リアリスト達も飯の種はどうしても
「異能者」に作ってもらわなければならない。
また「異能者」にしても表現した結果を
社会にアピールするには、ある程度
「リアリスト」達の力が必要。
ってなわけで、本来ならば、おおよそクロス
しそうに無い「異能者」と「リアリスト」が
交じり合う不思議な業界(ショービジネス界)が
存在してしまうわけで。
けれども、せっかくの「天才」は「リアリスト」により
一般社会に紹介され、消費され、すりつぶされ、
ともすれば自分の命すらも使い尽くす事になってしまう。
「純粋」なだけに「社会」に対する
耐久力は皆無だから。
所詮、天才は凡才の集団に勝てない。
客観的に言えば
ブライアンジョーンズは不幸だった。
彼が不幸と思っていたかどうかは
彼のみが知るところだけど。
ミックとキースは、現実に現役のためか
あまり物語に積極的に繋がってこない。
監督は「あくまでブライアンの映画だから」と
コメントしていたが、やはり作りにくいのだろうなあ。
それから(若い)ミックジャガー役がそっくりだった。
多少、ネタバレになってしまうが
映画の最後の方で、死んだ立場から、
本人がコレまでを坦々と語るところなんか
突き放していてグゥでした。
監督のオーディオコメンテータリーとともに
二回目も観劇してみると面白いですよ。
凡人のPONは素直に
若くしてモテモテの金持ちである
「ブライアン」とフリーセックスな
60年代文化がうらやましかったです。
死にたくはないケドも。
映画「アマデウス」をちょっと思い出した。
監督:スティーヴン・ウーリー
出演
レオ・グレゴリー
パディ・コンシダイン
デヴィッド・モリッシー
ベン・ウィショー
ツヴァ・ノヴォトニー
ルーク・デ・ウルフソン
モネット・メイザー
2007年 イギリス映画 DVD鑑賞
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