2016年09月09日

モンスターズ 新種襲来

「モンスターズ 新種襲来」

噂には聞いていた作品の二作目。
前作は、主人公男女が、突如湧いて出た
モンスターが跋扈するメキシコのどこかを
よくわからないままに逃げ回る話で
制作予算がないことを逆手に
モンスターは極力出さず(出せず)
それが上手く恐怖感をあおる、
映画初代ターミネーターの怪獣映画版と
解釈していました。
残念ながら前作の方を見つけることが
できずに二作目の方から
観賞した・・のですが・・。

あらすぢ
ハリウッド版「GODZILLA」の
ギャレス・エドワーズ監督が、
注目を集めるきっかけとなった長編デビュー作
「モンスターズ 地球外生命体」の続編。

モンスターズ / 地球外生命体 [DVD]

地球外生命体を乗せた宇宙探査機が
地球に到達して16年。いまやモンスターが
うごめく危険地帯は地球全土に広がっていた。
中東では、モンスターに対する米軍の空爆で
被害を受けた武装勢力と米軍との間に起こった
軍事衝突が激化。モンスターをよそに人間同士
の戦争が続いていた。そんな中、新たに派兵
された若き米兵たちは、危険地帯の深部で
連絡を絶った部隊の救出に向かうが、そこで
かつてない巨大モンスターに遭遇する。

************************

つ・・つまんね〜。

今回は、前作が好評だったから
それなりに予算がついたらしく
やっと怪獣映画らしく怪獣が出てくる。

でもこの世界の”怪獣”は
その存在が”当たり前”になっている上
彼らも生物として生きていたいというだけ。
人類社会を滅ぼそうとか
そこまでアグレッシブでもないので
中東の砂漠でズシンズシン歩いてる分には
人類社会にさほど迷惑ではない。
迷惑でないといっても
足元に住んでいる地元の方々には
トンデモナイ話である。

ヤンキー米軍なんかお気楽ごくらく。
戦闘機でヤッホゥ!!と怪獣を攻撃するが
連中、根っからテキトーなんで
誤爆”で地元民の生活空間を破壊する始末。

なもんだから、米兵たちは
怪獣退治のヒーローのつもりで
中東に乗り込んでみれば、
地元の人々の敵意あふれる視線でイッパイ。
怪獣なんかとの戦いより、鬼畜米兵の
ゲリラ兵と、陰惨で陰鬱な戦いが続くのでした。

モンスターズ/新種襲来 ブルーレイ&DVDセット(初回仕様/2枚組/特製ブックレット付) [Blu-ray]

つまり、怪獣そっちのけの
戦争映画だったのです。
現実世界では宗教が原因の
殺した殺されたの負のスパイラルで
戦争が無くなりませんが、
この世界で(少なくとも中東で)
人殺し活動が止まないのは
怪獣が一因だったという・・。

怪獣という人類共通の脅威がいるというのに
それでもなお人類はお互いを殺しあうことを
止められないなんて、
なんて愚かなイキモノなんだ人類は!!

監督はそんなメッセージを映画に
込めたかったのかも知れません。
・・知れませんが、そんなこと知りません。

怪獣映画だったら
怪獣と人類の壮絶な”戦い”
見せろや。
戦争映画はそのジャンルで別に観るっての!
ジャンジャン。

以上。

原題
Monsters: Dark Continent

スタッフ
監督:トム・グリーン
製作:アラン・ニブロ
ジェームズ・リチャードソン
ロリー・エイトキン
ベン・ピュー

キャスト
ジョニー・ハリス/ノア・フレイター二等軍曹
サム・キーリー/マイケル・パークス二等兵
カイル・ソラー/カール・インケラール特技兵
パーカー・ソーヤ/ショーン・ウィリアムズ二等兵
ソフィア・ブテラ/アラ

製作年:2014年
製作国:イギリス
配給:クロックワークス

上映時間:119分

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2015年06月27日

ミラクル(アイスホッケー映画)

「ミラクル」といえば自分には
昔のジャッキーチェンの映画の方が浮かぶけど
これは2004年制作のアイスホッケー映画。
1980年のオリンピックで
歴史的な勝利をおさめたアメリカの
アイスホッケーチームの実話。

以下はWiki先生より。
 氷上の奇跡(Miracle on Ice)は、
 1980年2月22日に行われた
 レークプラシッドオリンピック
 アイスホッケー競技における
 アメリカ対ソビエト連邦の試合で、
 ハーブ・ブルックス ヘッドコーチに
 率いられたアメリカがソ連を4-3で
 破った試合のことを指す。

だそうです。
ラストが解かっているのに
手に汗握り、ついついアメリカを応援して
しまう・・そんな映画でした。

あらすぢ
ウォーターゲイト事件後の暗いムードが漂う
アメリカで、断固たる意思を持ったミネソタ
アイスホッケーチームのコーチ、
ハーブ・ブルックス(カート・ラッセル)が、
人生に二度とないチームを作り上げ、世界最強を
誇ったソビエトチームを破るまでに鍛え上げる。
パトリシア・クラークソン(ブルックスの妻役)と
ノア・エメリッヒ(長い間苦労してきたアシスタント)
という才気あふれる助演俳優たちに支えられ、
ラッセルは冷淡さと威嚇するような雰囲気、
非常に慎重な計画性といった要素のバランスを
とりながら、うまくまとめあげている。

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よくあるスポーツ感動作品。
とはいえ、やはり魅せますなあ。
実話に基づく話なんで
よけいに感動させられます。
カート・ラッセルが演じた、アイスホッケー
米代表監督ブルックス氏は映画完成直後、
交通事故で急死しちゃったらしい。

予算も(実はやる気も)ないのに
冷戦時だったんで世間の期待だけは大きい
当時の米アイスホッケー界。
どうせ我が国が赤い鉄の国ソ連チームに
勝てるはずがない、と誰もがやりたがらない
代表チーム監督に指名されたのが
監督としては無名のカート・ラッセル監督だった。

監督のチーム作りはすべてにおいて異端で
とにかく選手選考、練習法、戦術等々、
すべてにおいて米アイスホッケー連盟から
物言いがつく始末だった。それもいちいち。
実績のないカントクならば尚更だ。

代表集団を作るならば、まず自国において
それなりに名のある選手をかき集めることから
はじめがちだが、彼はネームバリュースターよりも
伸びしろがあって(若いってこと)
何より協調性のある選手を選出する。

選手たちは、それまで自分たちが所属していた
大学やチームにて、それなりに実績もあり
プライドを持つ、お山の大将の集まり。
そんな彼らがついには自然と
「俺たちはアメリカ代表です!!」と
大声で言い切るまでに成長する。

で、最後は史実通り勝つのだ。
ソビエトの赤い熊五郎軍団に。
ビバ!スポーツ(映画感想はここまでw)



スポーツといえば、先日、地元の体育館で
胸くそ悪い風景を見た。

中学生女子選手に怒鳴り散らすカントク。
みたところ三十代の男。
そりゃイロイロと言いたいこともあったのでしょう。
事情を知らないPONに言われたくないでしょう。
それにあれは体罰じゃなくって
単に子供への威圧だけれど。

でもね、でも・・いい年した大人が
自チームの負けたストレスを
コドモにブツけているようにしか
見えない。
コーチ!はっきり言ってカッコ悪いですよ!

コーチ(指導者)って
無抵抗の子供をディスることが
仕事なんだろうか?それが教育なんだろうか?

確かに体育会系部活動ってのは
子供たちがそういった「理不尽さ」を
体感することで、この先に待っている
もっと嫌な実社会を乗り越えるだけの
耐性を身に着けるって面もありますけど。
自分の子供があの輪の中にいる光景を
想像して、なんか悲しくなってしまいました。

スポーツ界、体罰賛成派・反対派のお話。

殴らないと指導できないという
先生は力量不足?

(個人的にはビビる大木の話が好き、さもありなん)

監督:ギャヴィン・オコナー
製作:マーク・シアーディ
   ゴードン・グレイ
製作総指揮:ジャスティス・グリーン
   ロス・グリーンバーグ
脚本:エリック・グッゲンハイム
撮影:ダン・ストロフ
音楽:マーク・アイシャム
出演:カート・ラッセル
   パトリシア・クラークソン
   ノア・エメリッヒ
   ショーン・マッキャン
   ケネス・ウェルシュ
   エディ・ケイヒル
   ケネス・ミッチェル

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2014年06月21日

モスラ対ゴジラ

「モスラ対ゴジラ」

BS日本映画専門チャンネル
「総力特集ゴジラ」より。

「すぐで半年 よかろで2年
 審議審議で5〜6年」
(演:小泉博)が役人仕事の遅さを
嘆いてつぶやいた台詞。
怪獣映画なのにときどきこういう
昭和サラリーマン的セリフがでてくるから
なかなかどうして油断できない。



あらすぢ
巨大台風8号が日本を通過した翌日、毎朝新聞の
記者である酒井と助手の純子は高潮の被害を
受けた倉田浜干拓地で鱗のような物体を見つける。
一方、静之浦の海岸には巨大な卵が漂着。
ハッピー興業社の熊山は漁民から卵を買い取り、
静之浦の海岸に孵化施設を兼ねた
「静之浦ハッピーセンター」の建設を始めた。

巨大な卵を調査した三浦博士と酒井らだったが、
彼らの目の前に小美人が現れる。彼女達によると、
巨大な卵はインファント島に唯一残っていた
モスラの卵であり・・。

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ゴジラの造形は作品ごとに違っていることが多い。
前作「対キングコング」では
氷山にこもっていたので
上半身が妙にシェイプアップ
前から見ると二等辺三角形みたい。
俗に「キンゴジ」と呼ばれる。

今作のゴジラはほっぺたが昔の「宍戸錠」バリ。
埋立地から出現時もほっぺ”ぷるんぷるん”が
印象的。体のバランスもよく
モスラが正義の怪獣であるがために
悪役面で作られたこともあり
モスゴジ」としてマニアに最も人気がある。
なおモスゴジのほっぺに「オルガノーゲン」が
入っていたかは定かではないです。

モスラはどこまでいっても”巨大蛾”であり
地表を重々しく進撃する
山のようなゴジラとはどうにもミスマッチ。
戦う前から勝敗が判ってしまっているようで
つらい。

悪人どもが流れ着いた「モスラの卵」で
一儲けを狙った
”靜之浦ハッピーセンター”の全貌
(映画画面の「完成予想図」より書き出し)

・入口
・駅
・謎の国
・遊園地
・見世物
・マジックタワー
・植物園
・ボートのりば
・レストラン
・展望台
・プール
・ヘリポート
・大衆浴場
・事務所

船橋ヘルスセンターのようなものを
目指していたようですな。
「卵」がモスラのではなかったら
地域発展にそれなりに貢献
できたのではないか?

昭和の時代の山師、というか興行師・・
居なくなってしまった。

ちなみに親モスラ死亡と引き換えに
件のたまごからは子モスラ、しかも
双子が生まれ、芋虫とは思えぬ
機動力と”糸”でもってゴジラに勝利する。



勝利というが、次作「三大怪獣地球最大の決戦」
では、モスラは一匹死んでしまった、と
モスラマネージャーの”小美人”氏が後に話してる。
どちらが死んじゃったのか、想像しながら
双子の芋虫の死闘を見るのも一興かと。
(自分は、ゴジラの尻尾に噛みついた方が
 死んじゃったものと見ます)

モスラ対ゴジラ
Mothra vs. Godzilla

監督:
本多猪四郎 (本編)
円谷英二 (特撮)
脚本:関沢新一
製作:田中友幸

出演者:
宝田明
星由里子
小泉博
藤木悠
田島義文
佐原健二
沢村いき雄
藤田進
田崎潤

音楽:伊福部昭
撮影:小泉一 (本編)
   有川貞昌 (特撮)
   富岡素敬 (特撮)
編集:藤井良平

配給:東宝
公開:1964年4月29日
上映時間:89分

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2014年03月29日

ももへの手紙

「ももへの手紙」

CSチャンネルNECOで放映。
ジブリの流れに乗れなかった企業が
俺らも負けずにジブリ利権を造り出すぜっ!
とばかりに作ったようなアニメ。
(あるいは細田守系でも可)

全体に冗長で
面白くなるまで時間がかかる。
話の盛り上げ方もかなり無理くりだ。
観終わった後、もう一度くらいは
見返してもいいかな・・というレベルでした。

あらすぢ
父を事故で亡くしたももは母親のいく子と共に、
いく子が嘗て住んでいた瀬戸内の港町『汐島』に
移り住む。ももは生前の父と喧嘩して仲直りが
できないまま死に別れた。彼女に父が残した
ものは、「ももへ」とだけ書かれた、書きかけの手紙。
最後に心ない言葉をぶつけてしまった事を
悔やむももは、父が急死した現実を受け
入れられず、島の生活にも慣れず、周りの人
ともなかなか打ち解けられずにいた。
そんなももの元に、イワ・カワ・マメという
3匹の妖怪が現れ、半ば強引に家に居着いてしまう。
食欲旺盛でなぜか家から出て行かない彼らに
困惑するももだが、彼らには「見守り組」と
いう大切な使命があった……

************************

まず、絵はきれい。
さすがはI.Gタツノコだ。

訳ありで田舎に引っ越してきた
子供がモノノケと交流する話。
どうしてもトトロと比べてしまう。

ジブリ作品同様、絵はち密なんだけど
この映画の致命的な点は、キャラデザイン
(人間も妖怪にも)に魅力を感じられないとこ。
PONの好みもあるかと思うけど
一番よいと感じたキャラデザインは
”もも”の母親(39歳)だったから。

別にプリキュアみたいにアニメ絵である
必要もないけれど。
やはりジブリの”おもいでぽろぽろ”みたいに
リアル追求デザイン顔のヒロインが
ほうれい線ばっちりで”ニコッ”とかされても
なんか気味が悪いだけ。

トトロがトトロのデザインで落ち着いたことに
ミヤザキ監督のあざとさ、というか
したたかさが感じられる。

トトロの正体がトロールモンスターなら
もののけ姫に出てくる連中みたいに
もっと醜悪なデザインであってもいいはずなのに
そのままぬいぐるみ化できるデザインとする。
あの監督は、ほんと子供の嗜好というか
世のB層の好みというものが解っている。

監督にとってトトロは、
話の通り、子供の味方でありさえすれば
デザインなんかそれほど
こだわりがないんだと思う。

一方、この映画の妖怪3人組は
間違っても子供ウケするデザインじゃない。
変なとこ真面目にリアル狙いだ。



もものお母さん(39歳)役の優香。
意外に、演技がうまかった。
一方、主人公”もも”のほうはダメダメ。
ジブリアニメも生粋の”声優”じゃなくって
俳優を起用するようになってずいぶん経つが
それにしたって”もも”の声は酷かった。
(サマーウォーズの主人公&ヒロインも酷かったが)

子役は(一応18歳未満としておこう)
プロの声優に任せた方がいい、と改めて感じた。
プロの声優の子供は、リアルな子供の声ではなく
どこまでも”つくられた”子供の声であることは
もちろんだが、それでも安心して観ていられる。

話に戻るけれど、
気弱な郵便局員。単なる脇役かと思いきや
意外に話に貢献する。
でもな・・愛車のスーパーカブじゃなくって
一度、郵便局に戻ってミニバンくらいに
乗り換えてから行けよ。
チキンなれば普通そこはそうするだろ。

帰路は結局どうしたんだろうか?
今治のお医者を無理やり
島へ連れてきちゃったんだろうか?

最後に、前も書いたが
チャンネルNECOでの放映作品は
”字幕”が出ないものが大半で
この映画も一部演技が下手(声量が小さい)と
何言ってんだか聞き取れないところがあった。
ここはぜひ”字幕”対応にしてほしい。
視覚障碍者のためにも。



なお、監督・脚本・原案の沖浦啓之氏とは
Wiki先生によれば
「AKIRA」や「老人Z」の原画をはじめ
ダグラム、ウラシマン、ボトムズ、ガリアン
エルガイム、モスピーダ、ビスマルク
レイズナー、ジリオン、シティーハンター2
シティーハンター3、Vガンダム、Gガンダム
の動画や原画を描いてきている。
PONもお世話になった
業界の苦労人のようだ。

ももへの手紙

監督:沖浦啓之
脚本:沖浦啓之
原案:沖浦啓之

出演者
宮浦もも(みやうら もも)声 - 美山加恋
宮浦いく子(いくこ)声 - 優香
宮浦カズオ(かずお)声 - 荒川大三郎
大おじ 声 - 坂口芳貞
大おば 声 - 谷育子
イワ 声 - 西田敏行
カワ 声 - 山寺宏一
マメ 声 - チョー
幸市(こういち)声 - 小川剛
陽太(ようた)声 - 藤井皓太
海美(うみ)声 - 橋本佳月

音楽:窪田ミナ

主題歌
原由子「ウルワシマホロバ 〜美しき場所〜」

撮影:田中宏待
編集:植松淳一
製作会社
「ももへの手紙」製作委員会
配給:角川映画
公開: 2012年4月21日
上映時間:120分
製作国:日本

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2013年12月13日

メテオ

「メテオ」

CSザ・シネマで放映。

たしか・・昔のTVCMでは
先日亡くなった「内海賢二」さんが
例のセンベイさんボイスで
メテオォ」とか唱えてた。
我ら当時の日本人は
空から降ってくる「隕石」を
メテオと呼ぶのか〜ゲーコクでわ、
そんな風に認識した。

あの頃、洋画CMの題名で
聞きなれぬ「横文字」を認識し
自らの数少ない脳内「ボキャブラリー」を
補強していた時代が確かにあったのだ。

ゲーセンのレトロゲーム
ムーンクレスタ」で
敵キャラに「メテオ」と名付けられたのは
この映画の存在と無関係ではないと思う。

で、このメテオ。
当時TVCMでは散々盛り上げられたが
いざ観たら子供だった自分でさえも
あれ?こんなモンか?なんて
生意気にも思ってしまったキオクがある。
要はその程度。

あらすぢ
火星軌道と木星軌道の間に存在する小惑星帯の
一部であるアポロ小惑星群の「オルフェウス」に
彗星が衝突し、砕けた破片の幾つかが、メテオ
(隕石)となって地球に接近し始めた。特に最も
大きなメテオは最大直径が約8キロあり、
一ヶ月後に地球に衝突すると予測された。
これが地球に衝突したら、吹き上げられた土砂が
空を覆い、氷河期が訪れるだろうと推定された。

アメリカ合衆国政府は14基の核ミサイルを
搭載した人工衛星「ハーキュリーズ」を使った
メテオ破壊を企図し、その開発者である
科学者ポール・ブラッドレーを招へいした。
しかしブラッドレーは、元々こういう事態を
想定して開発したハーキュリーズを対ソ軍事兵器
として転用された事に不満を抱いており、しかも
アドロン将軍を筆頭とする軍部は、対ソ問題から
ハーキュリーズの使用に強硬に反対していた。

************************

ワケあってNASAを退職した
天才科学者ショーンコネリー氏。
この当時の彼は「007」こそ引退はしたものの
渋く年老いてゆく自らの今後を
どのように活かしてゆくか模索中だったみたいで
この映画にしても、ショーンコネリーレベルを
出しておこうか、映画にハクがつくから・・
といった感がアリアリ。

別に天才科学者役をナニがなんでも
ショーンコネリーがやらんでもいいし
なにより彼は「科学者」に向いていない。
三船敏郎や丹波哲郎が科学者だったら
それちょっと違うでしょ?
と思いませんか。
私は思います。
そんな違和感満載でした。

科学者ショーンコネリーが何故
ふてくされているのかというと
彼こそが、アメリカが誇る「核ミサイル」搭載
軌道衛星、通称「ハーキュリーズ」を
設計した人で、NASAをはじめ米軍は
対外的な脅威(隕石)が来たとき
(そ、まさに今回のような事態に備えて)
迎撃するシステムだ、と
ショーンコネリーを説得して作らせたらしい。

時は冷戦真っ只中。
米国が対峙するは、疑心悪鬼に凝り固まってる
ブレジネフ書記長率いる悪の大国
USSR「ソ連」である。
こんな素晴らしいオモチャを手に入れてしまった軍は、
喜んで核ミサイルの「向き」を地上に向けてしまった。
騙された、と思ったショーンコネリーだが
(そらそうだろ。どこまで純粋なんだよ)
ムカついて退職した次第。
以後、悠々自適だったのだが
緊急召集がかかった。(これが月曜の話。
ちなみに映画では隕石がぶつかるまで
6日間しかない、という設定)

なんせ、NASAがアポロ計画を推進していた頃
NASAにあるコンピュータと呼ばれるものは
今の「ファミコン」レベルだったと言われるし
(信じられないけれど、そんな環境で
 NASAは月に人を送った・・らしい)
電卓が数百万はする時代である。
もちろんスパコンなんて2番も無かったんですよ
(2番じゃダメなんですかカテジナさん!)
きっと軌道計算やら強度計算とか
天才ショーンコネリーにやってもらうしかなかった
のでしょうね。

そして大統領直下の対策会議が
NASA+軍人+政治家が雁首並べて行われる。
そこで「ショーンコネリー」が報告する。

「仮に直径1キロの隕石が地球にぶつかった場合
 直径80キロ深さ8キロの穴があくでしょう。
 オルフェウス(今回の隕石)はその5倍ですから
 TNT火薬250万メガトンの爆発に匹敵。
 史上最大の地震の更に10倍の規模に相当。
 50億トンの土砂が舞い上がって
 地球に氷河期が来る・・」

(字幕版なんで若山弦蔵さんじゃないのが残念)

こりゃエライこっちゃ。
ところがショーンコネリーにナイショで
軍事に転用した将軍が大反対する。
軌道衛星ミサイルシステム「ハーキュリーズ」は
秘密兵器であり、対外的には存在しないことに
なってる。今さらどの面下げて
「公表」できるというのだ?と。
どうも事態の深刻さが解っていない様子。

喧々諤々、フンキューしまくる会議に
ショーンコネリーは離席しかけるが
こんなことを言い残す。
我が国の核ミサイルだけでは
破壊力が足りない。ソ連の協力も必要だ。
(ソ連もそんなミサイルシステムを
 持っていればだが)

で、仇敵ソ連にダメ元でコンタクトをとる。
なに?アメリカの帝国主義者ドモめ!
我が国にナイショでそんなシステムを
用意していたんか!
平和を愛する我が国が
そんなミサイルシステムを用意してるはずない。
協力なんかできるわけなかろうハラショー!


でも一応、今後の協議のため
科学者をアメリカに送ってくる。
このソ連科学者が非常にモノわかりがよい人で
祖国でも赤い政治と石頭の軍人に
ヘキエキしていたらしい。

軍のハジ(と軍人は考える)をさらして
軍事機密を明らかにしたのに
やっぱソ連は協力してくれんじゃないか
この責任をどうとるんだ!科学者ドモめ!!

アメリカでもやっぱりおこる似たような
会議のフンキューを前に、
どの国でも政治家や軍人とは相いれないなァと
悟ったソ連科学者はついに言っちゃう。

「ソ連も持ってますよ核ミサイル発射衛星。
 名前は「ピョートル大帝」ってイイマス」


えーそうなの?
今度はソ連とアメリカの罵り合い
ソ連では、同志科学者よ、なぜ裏切った・・とか
「政治・外交」という名のもと
いろいろな足の引っ張り合いドラマが続く・・。
この辺かなり眠い。

いい加減にしろー!てなわけで
ここにきてようやく
アメリカ・ソ連の各政治家・軍人・科学者は
いがみ合いを放棄して大同団結。
メテオを前には運命共同体であることに気がつく。

ヘンリー・フォンダが大領領でよかったね。
あとこの決断ができそうな大統領といえば
モーガン・フリーマンくらいかな。

そしてようやくミサイル発射。
まさか我が軍のミサイルを消費させておいて
自分とこは撃たないで済ます・・なんてことは
有りますまいな?疑心暗鬼はどこまでも。
先攻ソ連ミサイル、アメリカは後攻。

ところが発射秒読み段階にて
ショーンコネリー達のミサイル発射管制センター
(なぜかNYC地下にある)に
メテオのかけらが降ってくることが判明。
ええー?発射秒読み止めますか?

いやカウント続けろ!と
ショーンコネリー。
かくて彼ら科学者の果敢な決断で
ミサイルは発射された。

ミサイル発射を成功させた主人公たちの一群は
メテオ破壊まで、実はもうやることないのだが
それでは映画的に面白くない。
ミサイルセンターは土砂で半分埋まってしまった。
どこかららかNYC地下鉄構内に繋がっているらしい。
道中はとんだアスレッチックである。

ここから話はディザスタームービーにお約束の
「脱出」プロセスと、ミサイルの進行状況とが
交互に描かれる。

UnitedStatesの文字がまぶしい
サターンXロケットをたくさん束ねたような
米国側「ハーキュリーズ」システム。

ショーンコネリーによる事前の計算では
米国とソ連の核ミサイルを
全部ブッコめば、いちおうメテオは破壊される。
破壊力を保証する猶予は5発とのこと
つまり6発以上故障してしまうと
計算通りメテオは破壊されないってこと。

案の定・・ソ連製の「ピョートル大帝」は
さっそく3発も故障。戦線離脱する。
あと猶予は2発じゃないか・・
そして米国製ミサイルもついに1発故障。
大丈夫か?地球製品の故障合戦が続く。

先日、ロシアの都市に隕石が落下、
ガラスが割れまくったのは記憶に新しい。
死人こそ出なかった幸いであったが
現実世界ではアルマゲドンの
「ブルースウィルス」のようなヒーローも
「ハーキュリーズ」も存在しない。
実は、あの頃(1979年)より
遥か未来を生きていながら
隕石対策なんか何もなくって、ただ今日を
なんとか何も起きなかったから無事だ、
というだけの現在の地球。
軽くゾッとする。



で、人類を滅ぼす武器が地球を救ったというオチ。

「ね?やっぱ核兵器って役に立つでしょう?」
かくして大義名分を得た軍産複合体は
さらに「軍拡」を推し進め、今の人類社会よりも
更に悲惨な未来が待っていたのでした。嘘。

(途中眠くって、適当に記述している個所がありますが
 だいたい合ってると思います)

メテオ Meteor
監督 ロナルド・ニーム
脚本 スタンレー・マン
エドムンド・H・ノース
原案 エドムンド・H・ノース
製作総指揮 サンディ・ハワード
        ガブリエル・カッカ
音楽 ローレンス・ローゼンタール
編集 カール・クレス
配給 AIP
松竹/日本ヘラルド映画
公開 1979年10月19日
上映時間 123分
製作国 アメリカ合衆国

キャスト
役名/俳優
ポール・ブラッドレー/ショーン・コネリー
タチアーナ・ドンスカヤ/ナタリー・ウッド
アメリカ合衆国大統領/ヘンリー・フォンダ
アドロン将軍/マーティン・ランドー
ハリー・シャーウッド/カール・マルデン
デュボフ博士/ブライアン・キース
マイケル・ヒューズ卿/トレヴァー・ハワード
国防大臣/リチャード・ダイサート
イーストン将軍/ジョセフ・キャンパネラ

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2013年12月11日

マイティー・ソー

「マイティー・ソー」

映画専門チャンネル「ムービープラス」で放映。
これも「アイアンマン」つながりで
「アベンジャーズ」も観たことだし
一回くらいは観ておかないとなあ・・・と
録画したところまではよかったのですが
結構長いこと放置。
なんでだろ、ネーミングかなあ。
でも今は、もっと早くに観ておけばよかったと。
アベンジャーズ、もう一回借りてこようかな。

あらすぢ
西暦965年。オーディン(アンソニー・ホプキンス)
率いるアスガルドの軍団は、ラウフェイ
(コルム・フィオール)率いるヨトゥンヘイムの
フロスト・ジャイアントの侵略からミッドガルド
(地球)を守るために戦った。戦闘の末、
アスガルドの戦士たちはフロスト・ジャイアントを
破り、そのパワーの源である「箱」を押収した。

現代。オーディンの息子のソー
(クリス・ヘムズワース)のアスガルド王位継承の
儀式の最中に、フロスト・ジャイアントが「箱」を
奪おうと宝物庫に侵入したが、戦闘マシン
「デストロイヤー」に阻止される。オーディンは
休戦を崩したくないとするが、儀式を台無しに
されたソーはオーディンの制止を無視し、
弟のロキ(トム・ヒドルストン)、
幼馴染のシフ(ジェイミー・アレクサンダー)、
ウォーリアーズ・スリーの
ヴォルスタッグ(レイ・スティーヴンソン)、
ホーガン(浅野忠信)、
ファンドラル(ジョシュア・ダラス)を引き連れ、
ヨトゥンヘイムに攻め込んだ。激戦の中、
オーディンが介入して一同は退却するが、
アスガルドとヨトゥンヘイムは開戦の危機を迎えた。
怒ったオーディンは罰としてソーのパワーを奪い、
ムジョルニアと共に地球に追放した。

************************

トールハンマーといえば
銀英伝でおなじみ「必殺ワザ」であるが
考えてみればアレこそ
ソーのハンマー・・ムジョルニアのことなんだな。

アスガルド、永遠の王国。
主人公ソーはここの王子様。
(雷神。風邪ひいてまんねん〜は、チト違う・・)

映画「300」みたいなバトルがのっけから。
神々の戦いというが、ローマ帝国時代のような
肉体重視の戦いっぷり。
この辺、文句は言うまい。
というのも、アスガルド王国の皆さんは
地球をヨトゥンヘイムの侵略から守るため
バイキングが北海を荒らしまわっていた頃
血を流したのだ。
んで、そんな宇宙人たちの戦いを
たまたま見かけてしまったバイキング達が
神々の「北欧神話」として語り継いだ様子。

どちらかといえば、人類を守るというより
ワイらのシマ、荒らしやがって
イテもうたろうかい、ワレ!という
意味合いが強いかな。
そう、地球は彼らアスガルドの神々の
縄張りなのである。

オーディンは敵国深く攻め入り
敵主将(ラウフェイ)を降伏に追い込んだうえ
彼らの宝物で力の源である
「箱」を戦利品として強奪した。
そして相互不可侵条約を結び平和がやってきた。

我らが主人公ソーは、第一王位継承者として
この頃にすくすくと育ち、絶大な自信家となって
王位継承の日を迎える。
そこへ休戦していたはずのヨトゥンヘイムが
自国へ乱入。せっかくの式が台無しになってしまう。
猛烈にむかついた、怖いものなしのソーは
義弟ロキと幼な馴染みの女戦士と
ウォーリアーズ・スリーと呼ばれる
悪たれ遊び仲間と敵国に殴り込む。

力の源たる「箱」を奪われていても
かつてはオーディンと互角以上に戦った勢力。
ソーと仲間は次第に劣勢となり、最後は父王に
仲裁に入ってもらう始末。

父王オーディンは、ソーの傲慢さに
怒りまくり、ソーから自慢の武器
ムジョルニアを取り上げ、フツーの人間にするや
ミッドガルド(地球)に追放してしまった。

ソーの弟ロキは、こいつがまた
油断ならない目をした男。
ソーが猪武者ならロキは軍師タイプ。

黙ってればいいのに、王様「オーディン」は
ロキが実の子ではないこと
よりにもよって敵勢力「ヨトゥンヘイム」から
戦いの最中に拾ってきた、
向こうのボスのセガレなのだ、と
最悪のタイミングで本人に暴露する。

王様が「お前はアスガルドと向こうの国の
橋渡しができる、平和の象徴として
連れ帰ってきた。二人とも平等に育ててきた」
といくら弁解しても聞く耳持たない。
持つはずもない。

「そうか〜なんか昔から自分だけ
 アスガルド王国の脳ミソ筋肉的ノリに
 ついていけないなあ
、と感じていたけど
 それもそのはず、
 敵勢力の人間だったんだ〜僕わ・・」

そう思ったかどうかは知らないが
もともと捻くれ資質のロキは
更にヒネまくってしまい、もうどうしようもなく
メンドクサイ存在と化してしまう。
(以後、ずっと嫌がらせをする存在になる)

後継者問題では、そういうメンドクサイ
(養子縁組)ことをすると、ロクな事ないのです。
上杉家とか最上家とか南部家とか豊臣家とか・・。
戦国時代はそういった悪例で満ちている。
幼少時に初めから説明しておけばよかったんだよ。
あるいはオーディンじゃなくってオーディンの
重臣とか弟、妹の養子にすればいい。

あとはまあ、いやな奴、ロキの様々な
妨害工作を乗り越える中で
地球人類と心の交流
(特にナタリー・ポートマンと)を
果たし充分反省する。
更には地球防衛組織シールド(S.H.I.E.L.D)とも
仮契約を交わす。どさくさついでに
「世界を守るためなら同盟を組んでもいい」
とエージェントに話している。
ココ、アベンジャーズの伏線。

愛のために、人間として従容として
一度「死」を迎え入れたとき・・
ソーは「雷神」として完全復活する。

よくよく話をたどってみれば、これ
ウルトラシリーズでも使えるネタだよなあ。

アスガルド=光の国
オーディン=ウルトラの父
ソー=タロウでもゼロでも

・・あ、いや
タロウは元々いい子だし、
ゼロはもう生い立ちが映画化されているから

アスガルド=光の国
オーディン=ウルトラマンキング
ソー=ウルトラの父

ってのはどうか?
なんかそっちの方面の映画も
猛烈に観たくなってきた。

あと、浅野忠信の役は
誰が演じても大差ない、とか思った。
それとあと、銀英伝的には
ヨトゥンヘイムは帝国軍ケンプ中将の乗艦。

マイティ・ソー
Thor
監督 ケネス・ブラナー
脚本 アシュリー・エドワード・ミラー
ザック・ステンツ
ドン・ペイン
原案 J・マイケル・ストラジンスキー
マーク・プロトセヴィッチ
原作 スタン・リー
ラリー・リーバー
ジャック・カービー
製作 ケヴィン・フェイグ
製作総指揮 ルイス・デスポジート
スタン・リー
パトリシア・ウィッチャー

出演者
ソー/クリス・ヘムズワース
ジェーン・フォスター/ナタリー・ポートマン
ロキ/トム・ヒドルストン
オーディン/アンソニー・ホプキンス
エリック・セルヴィグ/ステラン・スカルスガルド
ダーシー/カット・デニングス
フィル・コールソン/クラーク・グレッグ
ヘイムダル/イドリス・エルバ 
ラウフェイ/コルム・フィオール
シフ/ジェイミー・アレクサンダー
ヴォルスタッグ/レイ・スティーヴンソン
ホーガン/浅野忠信
ファンドラル/ジョシュア・ダラス
フリッガ/レネ・ルッソ
シットウェル/マシミリアノ・ヘルナンデス
クリント・バートン / ホークアイ/ジェレミー・レナー
ニック・フューリー/サミュエル・L・ジャクソン

音楽 パトリック・ドイル
撮影 ハリス・ザンバーラウコス
編集 ポール・ルベル
製作会社 マーベル・スタジオズ
配給 パラマウント映画
公開 2011年5月6日
上映時間 114分
製作国 アメリカ合衆国

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2013年12月06日

舞妓Haaaan!!!

「舞妓Haaaan!!!」

以前に、途中まで観たけど
寝ちゃったと書きました
脚本、宮藤官九郎作品
「舞妓Haaaan!!!」
(正式には”a”4つです)

この間、またまたCSでやってたので
今度こそは・・と観劇する。

うーーん。
真夜中の弥次さん喜多さん」や
ゼブラーマン」なんかよりは
だんだん”臭み”(エグみ?)は
薄れてきているかな。
三谷幸喜作品と比べると
どことなく素直に笑えないんだ。
エグくって。クドカン作品は。

あらすぢ
食品会社鈴屋食品の社員鬼塚公彦は、
修学旅行で迷子になった際に舞妓さんに
助けられたことがきっかけで、舞妓と
遊ぶことを夢見るようになる。実際に
お座敷に上がったことはないが、舞妓を
応援するサイトを運営しており、舞妓に
対する情熱を持ち続けている。そんな中、
人事異動により、「かやく工場」と呼ばれる
京都支社に転勤となり、念願の舞妓遊びが
できると意気込む。

************************

鬼塚公彦(演:阿部サダヲ)は
カップラーメンメーカーのサラリーマン。
あらすぢのとおり、とにかく舞妓ファン。
でも祇園ってところは”一見さんお断り”。
だから、ネット上でイチ舞妓ファンとして
”通”ぶるくらいしか楽しみがなかった。

少しでも舞妓さんのそばに行きたい!
そんな彼の異動願いがようやくかない
東京本社から京都工場、通称”かやく工場”へ
異動することになる。
異動が決まるや、なぜこんな男に
こんなキレイな彼女がいるんだ?的
彼にはスギる彼女、大沢富士子(演:柴咲コウ)に
いきなり別れを迫るサダヲ。

この辺の流れなんか
ヒジョーにエキセントリックで
ときどきクドカンの脚本に面食らってしまう所。
とってつけたような彼女設定に加え
サダヲが富士子を彼女にしていたのは
その美貌ではなく、彼女が京都出身だから、
といった具合。
(それもウソであることが後に判明する。
 彼女は京都に限りなく近い
 三重県出身だった)

こんなどうしようもない男に
彼女なんか出来っこないと思うが
コメディにクレーム入れても仕方ない。
でも彼女の存在のおかげで、この映画が
必要以上に長くなってしまった。

京都に来たはいいが、祇園とは縁故がないと
見世の敷居をまたぐこともできぬことに
今更ながら気が付くサダヲ。
しょんぼりするサダヲは、これまでの
舞妓さんスナップコレクションを
なにげなく眺める。
すると、ある一枚に、自社の社長が
写っているのを発見!

東京本社で企画したラーメンを
東京工場で作り、なぜか京都工場では
”かやく”だけを作って・・と
だれもが京都工場なんて廃止にしてしまえばぁ?と
非合理的な生産システムに思う。
ところが社長(演:伊東四朗)だけが
イロイロ理由をつけて京都工場を
廃止にしないできたのだが

社長が京都工場を捨てなかったのは
彼自身が「祇園」の遊び人だったから。

慌てて社長のところにシャシャリでるサダヲ。
社長、自分を祇園に紹介してくださいよぅ
妙に気安いサダヲに
社長はしごくまっとうなことをいう。

「君とワシは知り合いじゃないだろ?
 祇園に君を紹介するってことは
 君の人間性だけじゃなく
 ときには支払いすら保証するってことなの。
 君がこのワシを儲けさせてくれたら
 そのときは考えてやらなくもないが・・ね」

うおおお〜!社長の話に
眠っていたサダヲのビジネス能力がめざめ
見事に新企画商品をヒットさせる。
会社は大儲け。社長は喜んで、
約束通り、サダヲを祇園へと招待したのでした。
ここで終わらせれば、それはそれで
一風変わったサラリーマン金太郎的映画として
手堅くまとまったかもしれませんが・・
ここからがクドカン脚本のクドイところ。

ここまでの話まででも見え隠れしていた
サダヲ氏のライバル内藤貴一郎(演:堤真一)が
出てきます。
彼はプロ野球選手で、金にものをイワせ、
決してキレイとはいえぬお座敷遊びをする。
いくらサダヲ氏が社長のバックアップを
受けて遊んだところで、年棒ン億円の男に
かなうはずもない。

クドカン脚本、ここから大暴走開始。
もう、そんなバカな?の連続。

何を思ったかビジネスシーンで
更に金を稼ぐサダヲ。資金を集めに集め
中堅カップラーメンメーカーだった
サダヲの会社は”球団”を持つまでになります。
さあ、ここからが!・・するとサダヲ氏は
その場で社長に辞表を提出
そのまま買収した球団の4番バッターに
転向しちゃいました。

そんなの通用するハズないだろ?
いやいや、この映画はクドカン脚本です。
いわゆる”厨房の妄想”がベースですから
現実感なぞクソくらえ!
というわけで通用してしまうのですよ。

球界で4番バッターとしてのサダヲの存在感を
誰もが疑わなくなったころ
ライバル視してた内藤貴一郎は
これまた球界の至宝といわれたピッチャー業から
すっぱりと足を洗い、今度は映画界に進出
”俳優”として活躍するようになり、
それを目の当たりにしたサダヲ氏もまた・・

以降、内藤との意地の張り合い合戦が
このように続くのです。

内藤貴一郎が映画”山猿”で一流スターの
仲間入りするや

「山猿 ―ヤマザル
 山で一番熱い奴!!
 ついに山火事
 水でしか、消せない
 POWER OF APES
 演:内藤貴一郎  加糖こい」

対するサダヲ氏は
前会社の社長も巻き込み
映画製作業に進出。もちろん主演、監督兼任。
題は「THE 有頂天 時代劇

これで奴に対抗できる・・そう思ったところで
ライバル内藤貴一郎、今度は
京都市長選に立候補との一報が!
頭にきたサダヲ氏は・・といった具合に
こんなことの繰り返し。

そんな壮大なる意地の張り合いの合間に
サダヲ氏に振られた”大沢富士子”
(演:柴崎コウ)は、サダヲを見返すため
祇園の世界に飛び込む姿も描かれ、
彼女の姐さん(先輩舞妓)で
とりあえずサダヲが狙っている舞妓、駒子
(演:小出早織)にも
内藤をめぐる裏事情があったり・・と
とにかく映画全体が
真面目なんだか、不真面目なんだか。



ウソかホントかわからんけど
クドカンさんはこの脚本を書くのに
京都に取材に行くこともなく
参考資料は”るるぶ京都”だけってんだから
そこからして物凄くアンバランス。
仕事を大義名分にドンチャンやっても
罰も当たらんだろうになあ。
クドカンさんも真面目なんだか、
世の中嘗めているのか。
とりあえず、世の中を斜めに見ているのは
間違いなさそう。



なお、特別出演の植木等さんは
この作品が遺作となったそうで。
あれ?酒井若菜なんかどこに出てきた?

キャスト
鬼塚公彦:阿部サダヲ
内藤貴一郎:堤真一
大沢富士子:柴咲コウ
駒子:小出早織
小梅:京野ことみ
豆福:酒井若菜
良江:キムラ緑子
大下:大倉孝二
蘭香レアカメラ小僧:須賀健太、
日村勇紀(バナナマン)、内藤典彦
山谷初男
修学旅行生:山田孝之
医師:北村一輝
斎藤:植木等(特別出演)
下足番・玄太:木場勝己
男衆:大川浩樹
こまつ:真矢みき
さつき:吉行和子
社長・鈴木大海:伊東四朗
先崎部長:生瀬勝久
主人公の勤める会社の社員:Mr.オクレ
運転手:山上賢治
京都支社社員:薬師寺順、高崎佳代
森一丁

スタッフ
脚本:宮藤官九郎
監督:水田伸生
プロデューサー:飯沼伸之
音楽:岩代太郎
撮影:藤石修
照明:長田達也
美術:清水剛
録音:鶴巻仁
編集:平澤政吾
VFXスーパーバイザー:小田一生
衣裳デザイン:伊藤佐智子

製作:「舞妓Haaaan!!!」製作委員会
=日本テレビ・東宝・S・D・P・読売テレビ
・バップ・読売新聞・大人計画・ビーワイルド
・STV・MMT・SDT・CTV・HTV・FBS

配給:東宝

主題歌
グループ魂に柴咲コウが。
「お・ま・えローテンションガール」
(Ki/oon Records)

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2013年11月26日

毎日かあさん

「毎日かあさん」

TSUTAYAで
相方がレンタルしたんで共に観賞する。
PON自身は、サイバラ氏の原作の絵柄に
どうにもついて行けず
また、彼女の姿勢に対し
マンガ的デフォルメだとしても
時々、それはどんなモンかなあ?とか
大丈夫かぁこのヒト?なんて
(週刊文春の彼女の連載とか)
思えてしまうこともあって
今に至るまで原作本に手を出してない。

キャッチコピー
「泣いてるヒマがあったら、笑おう。」
「本音で生きるかあさんと、
 ちょっと変わった家族の感動の実話」


あらすぢ
漫画家業と2児の子育てで大忙しのサイバラリエコ。
そして元戦場カメラマンの夫ユタカはアルコール
依存症で入退院を繰り返し、作家を志すと宣言しても
結局は酒に溺れる日々。そんな夫に遂にリエコは
離婚届を渡し、ユタカは隔離病棟へ転院することを
決意する。そしてつらい日々の末、ユタカはようやく
依存症を克服したが、今度はガンの発症が発覚した。

************************

サイバラ家の家族を取り扱った
お涙映画としては
酔いがさめたら、うちに帰ろう。
がある。観劇したが記事にはしなかった(と思う)。

あっちは
ダンナ役が「浅野忠信」でサイバラ役が「永作博美」。
サイバラ家を扱った点では同じだが
アッチは亡くなったサイバラの
旦那さん(鴨志田穣氏)の自伝を映画した模様。
(2010年12月4日公開。監督東陽一)
確かにあっちのほうは、ダンナの自叙伝らしく
アル中リハビリ病院での生活を細かく追っている。
(なにせ入院した当人だし)

戦場で受けたトラウマから逃避するため
アルコールに逃げて狂う旦那(鴨志田穣氏)を
浅野忠信が、ニヤニヤしながらも目は笑わず
ひたすら暴れる姿を好演、つうーか
地じゃねーのアレ?っつーくらい狂ってた。
家庭内暴力シーンとか生々しくって痛い。
映画だからあの程度の描写だったのだろう。
浅野忠信だとあまりに生々しすぎて
サイバラ一家の映画というよりも
イチ「アル中患者」の闘病映画である。
(彼だと、アルコールに狂ってる合間に
 家族にちょっかい出しているような・・そんな感。
 家族愛とかがあんま伝わってこない)



そして4か月後の2011年2月5日に
松竹の公開映画が、これ
「毎日かあさん」である。

サイバラ氏漫画が原作だけのことはあり
なんかどことなーく「普通」とは違う
ピントがずれたオカシさを漂わせた
サイバラ+二人の子供+ばあさん家庭での
日常生活描写がメインだ。
アル中オヤジ不在の家庭。

相方に指摘されるまで気がつかなかったけど
小泉今日子と永瀬正敏って離婚して
元夫婦での共演だったんだ。
よく永瀬正敏もOKしたもんだ。

原作者サイバラ氏はもうだいぶオバサン化したが
確かに基本はきれいな人なんで・・
きれいな女優が演じても違和感はないけれど
サイバラ氏の持つ、あの凄みというか、
時に垣間見せるアラクレっぷりの演技は、
永作博美よりも小泉今日子のほうが一枚上。

永作博美だと彼女の方が
アル中で入院してしまいそうである。
100%主観だけど。

この映画、どちらもあんまり感動しませんでした。
死人に鞭打つ行為だとは思うけどあえて書く。
家族のため、日々奮闘していると
少しは自負のあるジブンとしては
「鴨志田」氏の生き方がどうにも腹が立って。
あなた、弱すぎ。

戦場カメラマンのトラウマだって?
だからアル中だって?
甘っちょろいこと言ってんじゃねーよ。
最初からそんな職業選ばなければよいだけの話。

おそらく映画だから、彼がアルコールに任せての
家庭内暴力シーンなんかも壁とか日用品を
蹴っ飛ばす程度で済んじゃいるが
子供はともかく、実情はもっと酷かったのだろう。
他人の家だし、そんなことほじくり返しても
仕方のないことだが。

それと、遠山景織子なんてどこに出てた?と思えば
公園で鴨志田父に絡まれた気の毒な
ママさん役だったようで。
ただ、あのシーンはなんかちょっと考えさせられた。

止めるでもなく腰に手をあて、
嘆息と共に、夫と近所の奥さんとの
やり取りを見つめるサイバラ=今日子。

鴨「こ・こどもに銃なんて持たせるんじゃない!
  俺はこんなガキが銃で殺されてきたところを
  いっぱい見てきたんだッ!!」
遠山「これ、水テッポウですよッ!」
鴨「・・え?、あ?、うう・・」



5人の子供育てるお母さん。
私の教育方針は一人も死なせないこと!
のセリフには笑えた。
彼女こそは立派な「毎日かあさん」である。

「毎日かあさん」の”毎日”って
毎日新聞協賛だからなのか?

毎日かあさん

監督 小林聖太郎
脚本 真辺克彦
原作 西原理恵子
製作 瀬川治水/渡辺大介
製作総指揮 中尾哲郎/那須野哲弥

キャスト
サイバラ リエコ - 小泉今日子
カモシダ ユタカ(夫) - 永瀬正敏
ブンジ(長男、6歳) - 矢部光祐(子役)
フミ(長女、4歳) - 小西舞優(子役)
トシエ(祖母) - 正司照枝
愛ちゃん(アシスタント) - 田畑智子
サイバラのママ友
麦田 - 鈴木砂羽
粟田 - 柴田理恵
稗田 - 北斗晶
米田 - 安藤玉恵
シマダ(担当編集者) - 大森南朋
ゴンゾ(友人で編集者) - 古田新太
サイバラの兄 - 光石研
カモシダに絡まれる母親 - 遠山景織子

音楽 周防義和
主題歌
「ケサラ CHE SARA」木村充揮
(JUST LUCK RECORDS/
 HIP LAND MUSIC CORPORATION)

撮影 斎藤幸一
編集 宮島竜治
製作会社 「毎日かあさん」製作委員会
配給 松竹
公開 2011年2月5日
上映時間 114分
製作国 日本

助成 - 文化芸術復興費補助金

※文化芸術復興費補助金
ってなんだろう?と文化庁HPを観てみたら
役人の規定をクリアした映画には
補助金が出るらしい。

劇映画 1時間以上 
A:経費1億円以上の映画   ⇒補助金2,000万円
B:経費 5,000万円以上の映画⇒補助金1,000万円

ふーーん。

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2013年11月18日

名探偵ホームズ(ミセス・ハドソン人質事件・他)

「名探偵ホームズ(ミセス・ハドソン人質事件・他)」

先日、CSキッズアニメで放映。
言うまでもなくミヤザキ監督最後の長編
風立ちぬ」映画宣伝のための
”撒き餌”であろう。
息子(6歳)のために録画しておいたら
案の定食いついてきた。
抜群の吸引力。ミヤザキアニメ。

「ホームズミセス・ハドソン人質事件の巻」
「ドーバー海峡の大空中戦の巻」


あらすぢ
『ミセス・ハドソン人質事件の巻』
ハドソン夫人が、ホームズ唯一の弱点だと
にらんだモリアーティ教授は夫人を誘拐。
だが、チャーミングで優しい夫人の人柄に、
どうも調子がおかしい・・・。

『ドーバー海峡の大空中戦の巻』
開業間もない航空郵便を中止に追い込もうと
企むモリアーティ教授。郵便飛行機のパイロット、
トミーとハドソン夫人、そして夫人の亡き夫
ジムは、かつての飛行機仲間だった。
ホームズは飛行機の警護にあたるが・・・。

************************

<Wiki先生によれば>
1986年の『天空の城ラピュタ』の
同時上映がこの
「ミセス・ハドソン人質事件の巻」
「ドーバー海峡の大空中戦の巻」


「天空の城ラピュタ」の公開当時
PONが育った田舎の映画館でも
この2編は同時上映され、確かに見た記憶がある。

リアルロボット路線至上主義であった
(要はガンダムとかダグラムとか)
当時の自分(中三)には
擬人化した動物モノアニメなんか・・と
「名探偵ホームズ」TV版の視聴は
最初からスルーであったので
この「名探偵ホームズ」を劇場で観たときの
衝撃はなかなかのものだった。

美人の後家でおしとやかで家事万能
ミセス・ハドソン(19歳!)。犬だけども。

我らがホームズ氏の下宿先
管理人さんである。
そう、めぞんでいえば「管理人さん」ですな。
犬だけども。

ただし声は「麻上洋子」さん。
初代「森雪」役
現、講談師(マジ)・・ベンベン。

「ミセス・ハドソン人質事件の巻」
こちらは題の通り
悪の「モリアーティ教授」が、ホームズの弱点は
「ミセス・ハドソン」であることを発見。
彼女を誘拐するも、ハドソン夫人は
教授の子分どもを(無意識のうちに)懐柔。
十年来掃除したことのないことを誇る
教授のアジトを徹底清掃。
しまいには教授の大好物である
ミンスパイまで作られてしまって、
教授は彼女に対して何にも悪いことが
できなくなってしまう。

モリアーティ教授がいい味全開。

「ワシの人殺しはなァ、成功したことがないんだよ
(威張るなよ・・)

「ミセス・ハドソン・・貴女をこんなことに
 巻き込んでしまったことをお詫びいたします。
 約束します。今後、決して貴女を仕事には
 巻き込みません」
(妙なところ紳士)

「ドーバー海峡の大空中戦の巻」
で、このミセス・ハドソンさんの
意外な過去が明らかになる話。
ミセス・ハドソンは一歩間違えてたら
家政婦のミタ」になっていたかもしれない。
そんな過去をもつ女性だったのであります。
冒頭から、ホームズとワトソンを差し置いて
グイグイと話を引っ張る「ハドソン」夫人。
素敵すぎ。

題の通り、宮崎監督お得意の「空中戦」。
どことなく「死の翼アルバトロス」臭が漂う。

二話とも、ホームズは完全に出遅れで
物語をガンガン牽引するのは
ミセス・ハドソンさん。
はっきりいってホームズ不要の回なんですけど。



映画:名探偵ホームズ
ミセス・ハドソン人質事件の巻/
ドーバー海峡の大空中戦の巻
監督 宮崎駿(演出)
キャラクターデザイン 近藤喜文
音楽 羽田健太郎

制作 東京ムービー新社
封切日 1986年8月2日
上映時間 46分

主題歌
劇場版テーマ曲 -
グッドバイ・スウィートハート
作詞 - 竹花いち子 / 作曲 - 村松邦男 /
編曲 - 村松邦男、乾裕樹 / 歌 - 桑名晴子

劇場版エンディングテーマ -
冒険のアリバイ
作詞 - 竹花いち子 / 作曲 - 村松邦男 /
編曲 - 村松邦男、乾裕樹 / 歌 - 桑名晴子

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2013年10月31日

ミスタージャイアンツ 〜勝利の旗

「ミスタージャイアンツ 〜勝利の旗」

日本映画専門チャンネルにて。

なんでこんな映画を?と自分でも思います。
別に、巨人ファンじゃないですし。
こういった映画の背景にある
60年代のクルマや電車の形とか
会社の風景とか、リーマン文化とか
そんなのが見たかったってのもあるし・・

「巨人・大鵬・卵焼き」じゃないけれど
そんなに巨人が好きか、
そんなに長嶋が好きか、
どうしてだ昭和?
野球の一選手をネタにして映画を作ってしまう
そんな企画がフツーに通ってしまう昭和。
なんかそういった空気を見てみたかった・・
怖いもの見たさ?
そんなのもある。

今の時代、イチローやダルビッシュ、まーくん
あるいは野茂選手で一本映画つくろーって
声上がるかい?
(映画の重要性が相対的に低下している
 時代背景もあるだろうけれど)
上がらないと思う。

ほんと、野球・相撲・映画しか
楽しみがなかった時代なのかな。

あらすぢ
公開前年の1963年を舞台に、当時
読売ジャイアンツ(巨人軍)のスター選手
だった長嶋茂雄(現:同球団終身名誉監督)を
主演に、彼の活躍や苦悩などを描いた、
セミフィクション映画。

************************

セミドキュメントってことで
巨人軍各選手、長嶋選手、王選手、川上監督の
”セリフ棒読み”は勘弁してあげてください。
なんといっても野球選手ですから。
足の引張りあいこそ無いけれど
(スパイク隠されたり、画びょうが入っていたりw)

それぞれの苦労も描かれています。
そこに当時の映画スタアを節操なくまぶして
映画の完成。まあ豪華。

それにしても長嶋選手、王選手とも若いな。

この映画の存在が、まさに当時の
”巨人絶対主義”な空気を証明している。
巨人ファンでなければ人に非ず、のような。

ミスター長嶋がケガで欠場時の
ジャイアンツ、スターティングメンバ―
(映画内より)を列記してみた。

8柴田
4塩原
6広岡
3王
9池沢
7柳田
5船田
2森
1高橋


調べてみたら、このメンバー
1963年9月10日
対中日の試合(後楽園)でのものらしい。

すげいな・・「野球は記録のスポーツ」だとか
いうけれど、
映画のとおり、しっかりと記録があった。

9月10日 中 後楽 ● 1-3

しかも負けているし。

王選手はずっと四番だと思ってたら
この頃はそうでもなくって
結構、長嶋選手が四番を打ってる。
長嶋選手の方が若干先輩だから
王選手が存在感を増すとともに
サード長嶋は三番にスライドして
いったのかもしれない。
この辺適当に書いてますが。

映画終盤・・

 ミスターが芦ノ湖畔を
 ランニングする光景で
 どこぞのアナが高らかに
 かつ勝手に宣言。

「巨人軍のため、野球界のため
 いやその2つの未来のために
 この偉大な選手は
 巨人軍にいるからこそ
 その価値が 一層高くなるのである!


ジャジャーーーーン

 ミスタージャイアンツ
    勝利の旗

      終
(黄字)

パチパチ〜
で締めくくられました。

で、なに?このニュース映画?

ミスター・ジャイアンツ
勝利の旗

監督 佐伯幸三
脚本 八住利雄
製作 佐藤一郎、金原文雄

音楽 服部良一
主題歌 「勝利の旗」
作詞:足立万里/作曲:服部良一/歌:坂本九

撮影 黒田徳三
製作会社 東京映画
配給 東宝
公開 1964年2月12日
上映時間 90分

出演者
長嶋茂雄:長嶋茂雄
(読売ジャイアンツ選手)
坂井報道係:フランキー堺
(現代で言う「球団広報」に相当)
原井記者:船戸順
波山:佐原健二
(かつて長嶋と同期で、ポジションも同じ三塁手であった
 難波昭二郎がモデル)
砂原:伊藤久哉
拍尾:織田政雄
(長嶋の山篭りの際の宿泊先となった山荘の管理人)
拍尾けい:淡島千景
戸部伸吉:伴淳三郎
(大の巨人ファンのハイヤー運転手)
戸部たつ:沢村貞子
戸部道子:大空真弓
岡部和枝:千石規子
看護婦長:池内淳子
乗客・社長:柳永二郎
乗客の妻:淡路恵子
乗客の夫:ビンボー・ダナオ
盲学校の先生:加東大介
酔客:西村晃
刑事:天津敏
青年:舟木一夫
中西のファン:三木のり平
川上哲治:川上哲治(読売ジャイアンツ監督)
広岡達朗:広岡達朗(読売ジャイアンツ選手)
藤田元司:藤田元司(読売ジャイアンツ選手)
国松彰:国松彰(同上)
王貞治:王貞治(同上)
柴田勲:柴田勲(同上)
武宮敏明:武宮敏明(同上)
中西太:中西太(西鉄ライオンズ監督兼選手)
優勝祝賀パーティーの客:
新珠三千代
同上:アイ・ジョージ
同上:伊東ゆかり
同上:香川京子
同上:草笛光子
同上:桜井浩子
同上:宝田明
同上:仲代達矢
同上:中川ゆき
同上:南弘子
同上:服部良一(ノンクレジット)
アナウンサー(声のみ):
越智正典(日本テレビ・アナウンサー)
同上:大平和夫(同上)

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2013年10月27日

真夜中の弥次さん喜多さん

「真夜中の弥次さん喜多さん」

クドカン新作映画「中学生円山」の
映画宣伝として、CSで
彼の作品をやたらとやっていた。
クドカン作品には乗り遅れており
ほとんどスルーだった自分だが
NHKの「あまちゃん」が面白いので
つい手を出してみた。結果・・

あらすぢ
 十返舎一九の『東海道中膝栗毛』をベースにした
しりあがり寿の傑作マンガ
『真夜中の弥次さん喜多さん』と、その続編
『弥次喜多in DEEP』を、人気脚本家の
宮藤官九郎が映画化。主演はTOKIOの長瀬智也と
中村七之助。ワイルドで熱い男の弥次さん
(長瀬智也)。美貌のヤク中の役者・喜多さん
(中村七之助)。愛し合う2人は喜多さんの
ヤク中をなおすため、お伊勢参りの旅に出る。

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監督本人が映画放映前のインタビューに登場。
「改めてみてみると恥ずかしい。
 もっとこいう風に作ればよかった、と
 思うところだらけ。
 8年前は自由(に映画が作れた)だったんだなあ、
 と感じてください」とコメントしている。

おおよそは、本人のコメント通り。
のりピー事件前と以後では
「クスリ」についての取り扱いは
結構厳しくなっているのだろうな。ゲイノー界は。
(あくまで表面だけであるけど)

個別には笑えるシーンもあったけれど
それはほとんど担当する役者の力量であって
映画自体は金かけて作った長い「コント」だ。

別のインタビュー番組で宮藤官九郎は
脚本家たる自分の仕事のベースは、
内向的だった中学時代の妄想によるところが
大きいと語っていたように
なるほど、厨房的発想に満ちてはいました。

男子中学生の妄想、ぜんぜん笑えない悪ふざけ。
(風呂に入っている相方のキン×マを
 引っ張るシーンとか、妄想しても
 映像化なんか思いつかない)

プロがあえて作った、厨房思想全開の
ワルノリ文化祭映画。
現場のはしゃぎっぷりは伝わってくるし
実際楽しい撮影現場だったんだろう。
でも少なくとも第三者にはウンザリ感しか生まない。

無名の新人だったら企画の段階でボツだろうし
まず出演者もいないだろう。
こんな映画を作ることを世の中に認めさせた力と
「金のかかった壮大な悪ふざけ」にもかかわらず
「よし、出てやろうか」とか
多士済々の有名人に思わせたところなんかは
確かにクドカンの力量なのかもしれない。



残念ながら、この映画はつまらなかったけれど
やっぱ過渡期ってやつがあって、
全作名作ってのも難しい話だし
失敗して学習して、次の作品は・・
と徐々に面白くなってゆくのだろうな。

キャスト・スタッフ
監督 宮藤官九郎
原作 しりあがり寿
音楽 ZAZEN BOYS
脚本 宮藤官九郎

長瀬智也(弥次郎兵衛)
中村七之助(喜多八)
小池栄子(お初)
阿部サダヲ(金々)
柄本佑(呑々)
生瀬勝久(瓦版男)
寺島進(岡っ引き)
竹内力(木村笑之新)
森下愛子(旅籠の女将)
岩松了(旅籠の番頭)
板尾創路(浪速ホット)
桑幡壱真(浪速サンド)
大森南朋(拷問される侍)
おぎやはぎ(旅籠の客)
皆川猿時(ザル売り)
古田新太(清水次郎長)
松本まりか(喜び組)
川口真理恵(喜び組)
あじゃ(喜び組)
前田綾花(喜び組)
松本真衣香(喜び組)
斉藤亜希子(喜び組)
勝俣幸子(喜び組)
山口智充(オカマの店主・おちん)
清水ゆみ(店主の娘・お幸)
しりあがり寿(たわぁ麗満堂の店主)
松尾スズキ(ヒゲのおいらん)
楳図かずお(籠を背負った老人)
中村勘九郎[5代目](アーサー王)
毒蝮三太夫(毒蝮三太夫)
研ナオコ(奪衣婆)
ARATA(バーテン)
麻生久美子(バーテンの妻)
妻夫木聡(幻の弥次郎兵衛)
荒川良々(魂)

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2013年10月03日

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙

「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」

「今は「何をするか」であるべきなのに
 「力を得る」ことばかり優先している」


サッチャーさん。確か今年4月(2013年)に
亡くなったんだよな。

鉄のカーテンを作った元悪の帝国に
鉄の女とあだ名されたイギリスの元首相。
「マーガレット・サッチャー」さんの一代記。

相方が借りてきたので観賞。
最後には自分の方が楽しんでいました。

あらすぢ
英国史上初の女性首相として、
世界までも変えたのは、妻であり、母であり、
一人の女性だった。

イギリス史上初の女性首相で、その強硬な性格と
政治方針から「鉄の女」と呼ばれた
マーガレット・サッチャーの半生を
メリル・ストリープ主演で描いたドラマ。
父の影響で政治家を志すようになった
マーガレットは1975年、50歳で保守党党首に
選出され、79年にはイギリス初の女性首相となった。
国を変えるため男社内の中で奮闘する
マーガレットは「鉄の女」と呼ばれるようになるが
そんな彼女にも妻や母としての顔があり、
知られざる孤独と苦悩があった。
マーガレットを支えた夫デニス役に
ジム・ブロードベント。
監督は「マンマ・ミーア!」のフィリダ・ロイド。
第84回アカデミー賞ではストリープが
主演女優賞を受賞。

************************

鉄の女と呼称された女性の内情は?

メリル・ストリープ、いい演技。
というか現実のサッチャーもあんな風だったのだろうと
思わせるモノがあった。
(もっともサッチャーの遺族は
 彼女の演技が気に入らなかったようだが・・)

話としては
目の前に浮かんでは消える
かつての輝かしい世界と、亡くなった旦那さん。
マボロシである彼らと共に
自身の栄光の時代を追想するサッチャーの話。
(世間的では認知症にかかったバアさんに
 しか見えない)

長らく「英国病」に苦しんでいた国を
曲りなりにも方向性を与えた自国の指導者である
彼女を、さほど英雄的な描写しないあたりに
英国(ハリウッドも以前はそんな傾向があった)の
映画界がまだ政治の圧に屈しない事を感じさせる。
(たとえばですね、我が国にて
 「田中角栄 今太閤の涙」なんて伝記映画を
作るとして、かの遺族たちが黙っているだろうか?
って事デス。なにかしら「横やり」が入るでしょう。
下手したら映画会社側もチケットをサバクため
最大限、おもねるんじゃないかな。「お嬢」に対して)

食糧雑貨の家に生まれたサッチャーさんは
オックスフォードに合格。科学の道を進むが
父親がちょっとした地元の名士だった影響もあって
女性ながら政治の世界を目指す。

下院議員に初当選後、1970年から教育科学相。
(この時、教育関連予算を削減する必要から
 サッチャーは学校の牛乳無償配給の廃止を決定
 「ミルク泥棒」と謗られるなど、猛烈な抗議の嵐を
受けた・・そうだ。(Wiki先生より)

1975年2月の保守党党首選挙で、有力候補が
「舌禍癖」があり、党右派からはサッチャーが出馬。
現党首を破り、保守党党首に就任する。

「ええ?私が英国の首相なんて・・」
ビビるサッチャーに選挙参謀はいう。

「党を変革したければ党のトップになりなさい
 国を変革したければ国のトップになりなさい」

「但し見た目は変えても中身は変えてはいけない」

1979年の選挙ではイギリス経済の復活、
小さな政府への転換。保守党を大勝に導く。
選挙後、女性初のイギリス首相に就任した。
英経済の建て直しを図り、政府の市場介入を
抑制する政策を実施。(新自由主義)

仕事より、ストライキに奔る炭鉱労働者に言う。
「権利ばかりで働かない国は
 グレートではありません。
 国名通り”グレート”に戻りなさい」

※英国病(えいこくびょう)・・経済が停滞していた
 1960年代以降のイギリスで、充実した社会保障
 制度や基幹産業の国有化等の政策によって
 社会保障負担の増加、国民の勤労意欲低下等。
 サッチャー政治である程度抑えることには
 成功したが、逆に格差は拡大した、と言われる。

そして1982年のフォークランド紛争。
軍部もビビるサッチャーの即決で
28000名の兵士を100隻の軍艦と共に
2万キロの小島へ出撃させる。

対艦ミサイルエグゾゼの攻撃で
ロイヤルネービーの駆逐艦が撃沈。
300名の戦死者にお悔やみの手紙を書く、といい
「人命に代えてでも
 我が英国領土を守らなければならない」
と大きく発言するサッチャーだったが
その影では自己の決断が
人の死を招いてしまったことに
「いったい何を書けばいいのか」
(書いたところで遺族に何の慰めにならない)
と呆然自失する一人の女性だった。

戦争終結後、高支持率に支えられ
サッチャー政権は2度目の総選挙にも勝利する。
より保守的かつ急進的な経済改革の断行に向かう。

どちらに転んでも、ワリに合わない職業だ。
一国の宰相。
生きる上でオンナとしての「幸せ」よりも
「生き方」を選択した女性。



「Shall We Dance?」の曲が効果的に使われ
サッチャーの旦那
(デニス氏、サッチャー氏の10年前、2003年に死去)
と踊る。

できた旦那だなぁ。デニス・サッチャー氏。
格差婚なんて某矢口家の例とか
某藤原紀香家の例とかあったけど
卑近すぎて話にならない。
デニス氏と苦労話を共有できるとしたら
同じ国のエリザベス女王の旦那さんくらいなものか。

「報道は皆「どう感じますか?」としか
 質問してこないの。
 今の時代「どう感じるか」ではなく
 「どう考えるか」でしょ」


サッチャー自身が
IRA(マスターキートンででおなじみ)の
爆弾テロに巻き込まれたり
政治の本質は命がけである、ということを
身をもって体験するも
一国の首相を12年もやっていると
当初の初々しさはどこへやら
サッチャーさんも更年期障害の影響?という
ワケでもないのでしょうけれど
どんどん強権的で嫌味な女上司に成り果て
そろそろ首筋が寒くなってまいりました。

にも関わらずサッチャーさんは
「人頭税」の導入を提唱。

※「人頭税」・・納税能力に関係なく、
 全ての国民1人につき一定額を課す税金

また、EU(欧州統合)に懐疑的な姿勢を示したため
次々と英政財界が離れてゆき
サッチャーはついに首相、保守党党首を辞職する。

「考え⇒言葉⇒行動⇒習慣⇒人格
 ⇒運命となるのです
 「考え」が人格を作るのですよ。」

英国に限った話ではないが首相なんて
うまく行ってるときは「名宰相」。

一方で、リーダーシップがない
人の意見を聞かない、独善者扱い。

誰かが決断せねばならない。
信条を貫き、ある「決断」を下せば
「独善的、横暴だ!」と騒ぐ勢力があり
見送れば「リーダーの資質に欠ける」と
騒ぎ立てられる。

文字通り、潮を引くように去る人々。

「苦渋の決断を下した日々
 あれはなんだったの?

 苦渋の決断を下せば
 その時は憎まれても
 何世代かの感謝を受ける」

「私の願いは「世界を良くしたい」という
 思いだけだった・・。
 デニス(サッチャーの旦那)
 あなたは幸せだった?」




「「鉄の女の涙」を無理なく理解して観るための
 19の予備知識・PartT〜新作映画解説S 」


スタッフ
監督フィリダ・ロイド
製作ダミアン・ジョーンズ
脚本アビ・モーガン
美術サイモン・エリオット
撮影エリオット・デイビス
編集ジャスティン・ライト
衣装コンソラータ・ボイルキャスト

メリル・ストリープ
ハリー・ロイド
ジム・ブロードベント
アンソニー・ヘッド
リチャード・E・グラント
ロジャー・アラム
スーザン・ブラウン
オリビア・コールマン
ニック・ダニング
ジュリアン・ワダム
アレクサンドラ・ローチ
マイケル・ペニントン
デビッド・ウェストヘッド
リチャード・ディクソン
ヒュー・ロス

原題 The Iron Lady
製作年 2011年
製作国 イギリス
配給 ギャガ
上映時間 105分
映倫区分 G

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2013年08月03日

メガ・シャークVSクロコザウルス

「メガ・シャークVSクロコザウルス」

・・すみません。また観ちゃった。B級映画。
観てしまいましたよ。
前作
「メガ・シャークVSジャイアントオクトパス」
でかなり懲りたはずだったのにな。

あらすぢ
メガ・シャークとジャイアント・オクトパスの
戦いから数年。コンゴのダイヤモンド鉱山から、
超巨大ワニ「クロコザウルス」が突如出現。
鉱山で働く人々を襲撃する。
一方、大西洋上では、米軍艦のソナーに
巨大な影が捉えられる。サメの専門家の
マコーミックは、メガ・シャークが
生きているのではと考え、サメをおびき寄せる
音波球で実験する。はたして、
ジャイアント・オクトパスと相打ちになったと
思われていたメガ・シャークは生きていた。
米軍艦を襲撃し、応戦むなしく米軍艦は撃沈。
マコーミックだけが脱出に成功する。

コンゴでは、鉱山会社から依頼を受けた
ハンターのナイジェルが、クロコザウルスを
発見していた。ナイジェルはクロコザウルス
の生け捕りに成功し、船で輸送しようとするが、
そこにメガ・シャークが襲来。船は沈没し、
クロコザウルスは逃走する。

************************

メガ・シャーク、生きていたようです。
前作ラストでジャイアントタコと
絡み合いながら深海に沈んでいったサメ。
今回はそれから数年後のお話だそうだけど
メガ・シャークの野郎はこの数年間
いったい何やっていたのか?

結局ジャイアント・オクトパス
・・負けちゃったんだね。
まあタコだからなぁ。どこまでいっても。

さかなクンさんも昔、解説してたけど
本来、タコはメチャクチャ臆病な生物らしい。
デカくなってもタコはタコってところか。
彼なりに精一杯虚勢張ってたんだ。
お疲れ様でした、タコさん。

んで、今度の相手は・・
超巨大ワニ「クロコザウルス
コンゴのダイヤモンド鉱山から突然登場。
なんでコンゴなんだ?とか思うが
鉱山の坑道直径よりデカイ体のくせに
穴から出てくるワニ君。
もうこういうトコロ、気にしてはならん
気にしてたら観てらんねーっすよ。
この手の映画。
(が、自分は気にして突っ込みまくります。
 このブログの使命なんで)

gibuson.jpg
「USS ギブスン号」は、お供もつけず
ただ一隻で大西洋を航行中。
(ウィスコンシンだか、多分湾岸戦争まで
 生き残っていた米国の戦艦のストックフィルムの
 使い回しと推測され)
船の任務はメガ・シャーク撃破。
主人公のひとりが乗ってる。
彼は無駄に広い戦艦を再利用して
サメ研究室まで整えている。
そこで彼が発明したのは「サメ」を怒らせる機械。
(見た目は漁師町の土産物屋にありそうな
 ガラス玉ライクのモノ)

shark&ship.jpg
主人公は「サメ」を怒らせる機械を
ちょっと試してみたところ、
もの凄い反応で巨大サメが出現!
サメは「ギブスン号」をベリーロールしながら
ジャンプする・・のだが驚くべきは別の点。
船がいつの間にか最新鋭イージス艦
変わっとる!
主砲が3連装主砲から5インチ(127ミリ)単装砲へ。
なんかすごいぞ、そのなんくるないさー感。

「ここはオレの船だ〜!」と
BBギブスン号艦長自ら
巨大なふかひれ相手に銃撃開始!
それはいい。

だけど艦長が操作している機銃ってば
イマドキ使ってるのは北朝鮮くらいじゃないの?
と思しき古めかしい対空機銃。
(第二次世界大戦中のに使われた
 兵員がサイドに座ってハンドル回転するような)
博物館行きがふさわしい「対空砲」である。

せっかくバトルシップに乗ってんのに
なぜそんな武器使うかなあ
っつーか効くのかそれ?
まだ三連装主砲のほうが良くない?

いっぽう、別海域では空母が。
発艦する機体がF22(ときどきホーネット隊な時も)だし
少なくとも軍事考証はムチャクチャ。

空母には大将が乗っており
臨時対怪獣司令本部と化していたわけだが
その空母のビジュアルも、米海軍のオフィシャルな
バンクフィルムを流用したんだと思われ
空母が映るたび水兵さんたちがズーッと「登舷礼」
(とうげんれい・船の縁にずらっと
 水兵さんを並べる儀式)しっぱなし。
なんだ?人間の盾のつもりか?

wani.jpg
そしてライバル、アフリカのコンゴの巨大ワニ
「クロコザウルス」
こいつを捕獲するため、冒険家がある女に雇われる。
この冒険家の雇い主である女がまた・・
アフリカのコンゴに来るのに「ヒール」で
しかも水辺には入るし、巨大ワニがいない
リアル世界でも死ぬだろ、そんな心構えでは。
でもすごいのは冒険家、きっちり仕事をこなして
物語早々、巨大ワニ捕獲に成功する。

*********C M 中***********

ここでアリコのCM
宮崎瑠依さん。かわいい。
病気になったことがある方でも
一定年齢以上であっても
保険に入ることはできます・・が問題は
「誰でも入れるからといって
 誰にでも払ってくれるかというと
 そうでもない」
ここの所、覚えておきましょう。
50・80喜んで!の地井武男さんは
亡くなったっけか(享年70歳)



*********C M 中***********

んで、捕獲された巨大ワニは貨物船で運搬。
そこへ「メガ・シャーク」が来襲。
モンスター運搬中の緊急事態ってのは
もはやお約束である。
緊急事態の中、ロープを切れ!、切るな!で
船長と冒険家は激論する。
んでも船の上では船長が強くて
ロープを切るのだが・・
なんか、ワニはただブルーシートで
覆われていただけみたいだ。
切るとか言ってたロープも
ロープというより「ヒモ」の類である。あれは。



でまあ、実はメガ・シャークの好物は
「ワニの卵」なんだってさ。
それに気がついた主人公たちは
メガ・シャークをおびき寄せるために
「ワニの卵」回収作業に従事するが

卵のそんな用途を見出す前に
軍によってワニの卵は盛大に破壊されており
深海に「卵の殻」が残る程度だった。
深海作業艇じゃあるまいし
深海に卵のかけらを見つけたところで
「攻撃型原潜」になにができるのだろう?と
ここでも?マークだらけであるが
多数の犠牲者を出しつつ
メガ・シャーク(ワニだったかな?どっちでもいいやもう)
の妨害を押し切り、なんとか回収に成功する。

こんな涙ぐましいエピソードをはさみながらも、
このクロコザウルスは、とにかく大量出産が
可能であることが、またまた判明する。
ものすげえ後出しジャンケンである。

で、あの苦労はなんだったんだというくらい
世界中の海岸にワニの卵があふれる。
しかもこの卵、産んで数時間後には孵化。
子ワニサイズも既に人間の倍スケール。
でもこの映画、スケールという概念が無いので
(場面によってモンスターのサイズが変わる)
暴れているのが親ワニなのか子ワニなのか
それすら解らず。

fukahire.jpg
メガ・シャークのふかひれ。

やっと激突!
「メガ・シャークVSクロコザウルス」
とりあえず頑張れ!クロコザウルス。
タコの恨みを晴らしてくれ。
晴らさなくてもいいけど。
やっていることいえば
双方が双方のシッポを噛り付いているだけ。
グールグルだ。

で・・ラストはなんだったけ?
おお、そうだ「サンダ対ガイラ」と一緒。
戦っているうちに海底火山噴火、でケリだったかな。
あれ?子ワニたちはどうしたっけ。

メガ・シャークVSクロコザウルス
Mega Shark vs Crocosaurus
監督 クリストファー・レイ
脚本 ナオミ・セルフマン
製作 デヴィッド・マイケル・ラット
製作総指揮 デヴィッド・リマウィー
音楽 クリス・ライデンハウア
撮影 アレクサンダー・イェレン
製作会社 アサイラム
公開 2010年
製作国 アメリカ合衆国

役名/俳優
ナイジェル・パットナム/ゲイリー・ストレッチ
テリー・マコーミック/ジェイリール・ホワイト
ハッチンソン捜査官/サラ・リーヴィング
カルヴィン提督/ロバート・ピカード
レガット/ハンナ・カウリー

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2013年01月08日

猛獣大脱走

「猛獣大脱走」

すべては現代の狂気のせいだ
F・スライブ

映画は初めに誰かの言葉を引用する。
っつかF・スライブって誰?
知らない自分が無知なのか。
まさか民明書房みたいなものとか・・。

CS映画専門チャンネル
ムービープラスで放送。
これもいつもながら、家族が寝静まった夜に
一人で”とばしとばし”観賞する。
そしてそれは大正解でした。

いつものごとくネタばれで行きます。

あらすぢ
車内で若い男女の惨殺死体が発見された。
友人であるウェルナー警部から連絡を受けた
獣医のリップは、猛獣に襲われたと推測する。
その頃、動物園では暴れ出した動物によって、
全てのセキュリティ・システムがダウン。
狂気に満ちた無数の動物たちが大都会に
放たれ、次々と市民を襲い始める!

************************

1983年作品。
必要性を感じさせないグロとエロ
唐突に出してくるあたり
1970年代の「ザンゲリア」とか「ソンゲリア」とか
そういったイカにもな「マカロニB級映画」の
テイストをそのまま引きずっている、
要はイタリア「バカ」映画です。
フルチとかね。詳しくは知りませんが。

舞台は北欧のある都市。
冒頭にあるように、画面は
どこからか警句を引用しながら
汚らしいドブ川を延々と映す。
ドブ川には、誰か捨てた注射器が山になっており
もうこのシーンで「ネタバレ」全開なのである。

えーと、つまり水源に「麻薬」が混ざってまして
(フェンシクリジンというらしい)
それ飲んじまった動物園の動物どもが
大騒ぎする、と。ベースはそんな話。

ホラーやパニック映画のお約束。
車内でエッチ作業にいそしむカップルが
まずは犠牲になります。
敵は真っ先に狂ったドブネズミ達。
エッチ作業ってなくらいですから
そらまあ半裸になっていても当然ですが
白い肌のオッ○イが血に染まり
生きながらに喰われるシーンをネチネチと描き
なお、死体を見せる。監督。

一方、動物園の日常光景と思われるシーン。
肉食獣へのエサとして、肉を与えるのはイイ。
唐突に画面に登場する馬の生首。
その生首を職員が
ナタでカチ割る
ところってのは
どうなん?果たして必要?そんなシーン。

異変は日常の周辺からジワジワと迫ります。
ドブネズミの次に狂うのは盲導犬。
盲導犬がどう猛犬になるという・・
しょうもない言い回しが頭をよぎりました。
人類最良にして最古の友、犬。
視覚障害者のジイチャンは、
もっとも信頼していた「友」に殺され・・。

さあここまでくればあとは一緒。
最新鋭管理システムとされる
動物園の管理ルーム。
PONには管理ルームの壁が
緑・貴・赤などカラフルに電飾され
チカチカ点滅しているようにしか見えません。
あれのどこが最新?とも思います。
また、今回の元凶「麻薬入り水」で
動物どもが狂ったとしても
別にシステムが狂うわけではない
ので
動物園発「大脱走」事件は
成り立たない気もしましたが・・

その手があったか、の基地外ぞうさんたち。
ぞうさんたち暴走。飼育部屋の
壁をぶっ壊し、ついでに動物園司令部も
ぶっ壊します。管理電子頭脳が壊れて
電子ロックがカチャリと音を立てて外れる。

さあ、お祭り騒ぎの始まりです。

なんで物理的に壊されたくらいて
電子ロックがが外れるのか?とか、
電子ロックが解除されたにしても、
ドアノブを開けて外に出られるのは
類人猿くらいじゃないのか?
謎は様々ですけどね・・

あとはまあ、動物たちが大暴れ。
ぞうさんが市民を踏みつぶしたりする
場面がワザワザでてくるような
イタリアンホラーテイストがあり
監督はそんなに「動物園」が嫌いか?
勝手にすればもう、といたくなるシーンが
延々と続く。

さらにさらに、映画は動物パニックものと
信じていた観客を振りきり
サイコホラーの様相を帯びてきます。

スペインかイタリアの映画で
「ザ・チャイルド」とかいう奴がありました。
島の子供たちが原因不明のまま
大人たちを殺戮しはじめるって内容。
あれを想起させます。
島の子供らは、殺す殺さないの判定基準
「コドモ」という線引きを、どの辺でしてたのかと
当時思ったものですが、それは置いておきまして

「子供もドウブツみたいなものだ」という話も
世でささやかれると思えば
この映画のラストもご想像つくかと思います。
 :
 :
 :
え?つきませんか?
子供らも水道水を飲んじゃってて、
ラリッて大人たちを・・ってオチ。きゃあ。

猛獣大脱走(1983)
WILD BEASTS
LA BEVE
LE BELVE
SAVAGE BEASTS
WILD BEASTS - BELVE FEROCI

メディア 映画
上映時間 92分
製作国 イタリア
公開情報 劇場公開(東宝東和)
初公開年月 1984/03/
ジャンル ホラー/パニック

【クレジット】
監督: フランコ・E・プロスペリ
製作: フェデリコ・プロスペリ
原案: フランコ・E・プロスペリ
脚本: フランコ・E・プロスペリ

撮影: グリエルモ・マンコーリ
編集: マリオ・モッラ
音楽: ダニエル・パトゥッキ

出演:
ジョン・アルドリッチ ルパート・バーナー
ロレーヌ・ド・セル ローラ・シュワルツ
ウーゴ・ボローニャ ブラウン警部
ルイーザ・ロイド スージー・シュワルツ
ジョン・ステイシー 動物園職員1
エンツォ・ペッツ 動物園職員2
モニカ・ニッケル キャロルの母親
ステファニア・ピンナ キャロル
シモネッタ・ピンナ 生徒(アニー)
アレッサンドラ・スヴァンパ 生徒(アリス)
フェデリコ・ヴェロキア 生徒(トミー)
アレッサンドロ・フレイバーガー カール
ディジアナ・タノッツィーニ フェイ
ジャンフランコ・プリンシピ レポーター

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2012年11月28日

地下鉄(メトロ)にのって

「地下鉄(メトロ)にのって」

地上波「午後のロードショー」にて放映。
浅田次郎原作の映画化、であるらしい。
原作読んでいないから、らしいとしか。
これ、タイムスリップモノには
違いないのだがSFではないな。

あらすぢ
絶縁状態の父親が倒れたという知らせを
受けた日、小さな衣料品会社の営業マン・
長谷部真次は、いつものようにスーツケースを
転がしながら地下鉄で移動していた。
そこに突然、亡き兄が姿を現す。兄の背中を
追って地下通路を抜けると、そこは昭和39年の
東京だった。ほどなくして真次は無事現在に
戻ってくるが、後日、今度は恋人の軽部みち子
も一緒に昭和21年に遡り、闇市でしたたかに
生きる若き日の父・小沼佐吉に出会う。

************************



映画のデキ=原作者ってわけではないので、
小説読まないと、あまり妙なことも書けないけど
比較的原作に忠実な映画化だとして・・。

いろいろあって交流が断絶していた
親子の仲直り物語、やっぱ親子っていいよね?
それと、戦後のニッポン人は頑張ってきた、
一息付いてみましょうよと
作者が日本人に対する応援歌を
書きたかったように見受けられる。

その両者を満たし、カンドー作に仕立てるには、
神の力「タイムスリップ」を持ち出し、
過去と未来を交流させてしまうのが一番。
当時の文化をフカンすることもできるし
てなふうに、
原作者の安直な発想がちらついてならんのです。
全部想像ですけど。

なぜタイムスリップが起きたのか?
その考察とか原因描写がまったくない。

普通、タイムスリップモノといえば、
キャラが相当苦労して元の時代に戻る手段を
探しつつ、その合間にも、その時代での
交流が増え、結果として自分の未来に
跳ね返ってくるってのがセオリーだけど
この話では、はじめのタイムスリップの後
びっくりする程あっさりと現代に戻ってくる。
キャラは毎度毎度、作者の思うまま
都合のいい時間や場所にスリップする。

キャラは
もう現代に帰ってこれないかもしれない
といった不安を持つことなく
神(作者)の気まぐれプレゼント(タイムスリップ)に
身をゆだねることが出来る。

でもって肝心のタイムスリップも、
最後のほうは発動条件がいい加減に。
地下鉄に乗らなくても
タイムスリップできちゃったり。
なんて映画的省略法。

父・小沼佐吉(演:大沢たかお)のモデルは
「O佐野」や「SS川」か。
とにかく立志伝中の人物。

父には父の苦悩があったのに、
ともに不器用だったから双方の関係は
こじれたまま。
神の気まぐれが起きなければ、主人公は
最悪の父だった・・という思いだけを残し
父も寂しく死んで行くだけだった。

戦時中、すべてに軍は優先されてたし、
実力で収奪してきた市民の物資(金銀)が
軍内部には溜め込まれていた。
敗戦後、日本軍が消滅、政治も混乱。
統治するものがいなくなった世界で
何らかの方法で、そんな軍の遺産を入手できたら・・
誰もが品不足に苦しむ戦後の荒れ野原で
大金持ち確定である。

(「金持ち父さん、貧乏父さん」という本の作家
 ロバートキヨサキ氏が自書で書いてたけれども
 「もっとも効率のいい金儲けとは
  タダでを仕入れて売却すること」だという。
 彼らはそれをそのまま実行したわけだ)

誰とは言わないけど
そういうことで財を成したと、噂の絶えない
いわゆる「フィクサー」ってのが
戦後の日本ではずいぶん大きな顔をしていた。



父、小沼佐吉もそんなフィクサーのひとりで
主人公にとって理解不能で絶対的恐怖の対象だった。

ところが、タイムスリップによる神の視点を通すと
父も最初からバケモノだったわけはなく
普通の若者が、戦後をただ必死で生き抜いてきた
だけだったことを、息子は理解し始める。

大沢たかおが、戦後の焼け野原を
たくましく生きる、若かりし頃の父を
伸び伸びと演じていて、よかった。



さすがに、むかし走っていた
丸の内線車両をそのまま復刻は難しかったようで
どう見ても現代の車両を色だけ塗り替え、
当時の地下鉄とさせていただきました感。

よく調べていないけど
営団地下鉄とかが協賛したんじゃないのか
この映画。

地下鉄に乗って
監督 篠原哲雄
脚本 石黒尚美

出演者
堤真一
岡本綾
大沢たかお
常盤貴子

音楽 小林武史
配給 ギャガ・コミュニケーションズ
松竹
公開 2006年10月21日
上映時間 121分

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2012年11月24日

モスラ

もはやおなじみ日本映画専門チャンネル
東宝特撮王国より。

前にも観たことあるし、だらだら観てても疲れるので
人間ドラマはほぼ早送りの「いいとこ取り」鑑賞。
(主に怪獣が出てくるとこだけ)
いわゆるアダルツビデオ的鑑賞手法。
特撮映画愛ゼロ。
本多猪四郎監督、ほんと申し訳ございません。

あらすぢ
南太平洋を航行中の第二玄洋丸は、突発的に
発生したA型台風にまこまれて沈没した。船員
のうち4人が、放射能の墓場といわれたロリシカ国
の水爆実験海域のインファント島で奇跡的に救助
されて帰国。が、意外にも4人は放射汚染症状が
全く見られなかった。日東新聞の社会部記者・
福田善一郎は、女カメラマンの花村を連れて、
核センターに原田原子力博士を訪ねた。
船員の1人から無人島と思われたインファント島に
原住民が生きていること、さらに原住民が飲ませて
くれた赤い汁により、放射能障害はおろか普通以上
の体力を取り戻せたことを聞き出した・・・。

************************

日曜の午前中、親父がそんな感じで
この映画を流していたら、当然のことながら
我が家の6歳男性が食いついてきた。

彼のモスラ初体験は、先日CSでやってた
どちらかといえば最近のゴジラ映画
「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」。

なもので「あれぇ?モスラって敵なの?」と
至極まともな質問が出てくる。

モスラはお子様だし、なにより怪獣だから
行動パターンはかなりシンプル。
人間の悪人に小美人を誘拐されたから
彼女らを奪還するために、
東京に来てしまったんだ・・
モスラは人間の味方というより
島の人間の味方だし・・とか
そんな背景を彼に説明しても仕方ない。

さらに親父の方針で、人間ドラマは全カット鑑賞を
継続とあれば、前後の脈絡がわかるはずもなく
単にわるいモスラが街を破壊しているようにしか
見えない。

対する親父(PON)の答えも相当シンプルである。
「うん、そう。怪獣だからね

モスラーヤ モスラ ドゥンガン カサクヤン・・
島民の華麗なる踊りとともに
モスラを呼び起こす儀式シーンで
有名な「モスラの歌」流れると
それまで完全スルーだった相方も
「ああ、これが有名なモスラの歌なのね」
と多少の食いつきを見せた。

「あの歌、インドネシア語をベースに
 カスタマイズしたものらしいよ」
とPONが余計なウンチクをたれる日曜日。

インファント島民は、日本人がドーラン塗りたくっただけ。
よく見ると、東宝映画マニアには結構なじみの役者もいる。



馬鹿な団体が幅を利かせていた一時期
黒人差別反対ということで
魔女狩りが行われていたことがあったけれども

ちび黒さんぼ」とか古くは「Drスランプ」とか
甘いね。奴ら。狙うならこういうオオモノを
吊るし上げなきゃ。
こっちなんか未開「土人(どじん)」扱いだぜ。

サヨク活動も千差万別。
理念は間違っていなくとも
馬鹿な行動になってしまう例もたくさんある。

何しろ、基本は「正論」である上、
やたらと声だけは大きいので、これまで
彼らの活動に反駁するのを躊躇われる風潮もあった。
(人種差別はいけません!といわれれば
 そのとおりです、としかいえない)
でも、民スや沖縄や維新や原発などで
そのメッキがはがれてきた。

正しい思想が、必ずしも正しい行動に
結びつくわけじゃないのだ。
右でも左でも、馬鹿がやるピントの外れた運動は
吟味の上、拒否してもかまわない。

あー・・そうだ、それで映画のほう。
モスラは甲州街道を東進して渋谷に突入。
その後東京タワーをへし折り、
繭化するシーンは有名。
原子熱線砲を貸してくれたのは
「ロリシカ国」というのもマニアには有名。



昔、独身のころ、友人にあきれられながらも購入した、
30センチちかくにおよぶモスラの幼虫ソフビがある。
眼が赤いタイプだから、ゴジラと戦った片割れかな。
暗い中で見かけると、PONでも気味悪い奴だ。
ずっと押入れにしまっていたのだけど
この映画を期に解禁した。

息子は、ふーーんってな感じで
さほどの食いつきを見せず。残念。

キャスト - モスラ('61)
出演
フランキー堺 (福田善一郎)
小泉博 (中条信一)
香川京子 (花村ミチ)
田山雅充 (中条信二)
伊藤ユミ (小美人)
伊藤エミ (小美人)
上原謙 (原田博士)
ジェリー伊藤 (クラーク・ネルソン)
志村喬 (天野貞勝)
伊藤久哉 (防衛軍指揮官)
佐原健二 (ヘリコプター操縦士)
平田昭彦 (国立核総合センター院長)

スタッフ - モスラ('61)
監督 本多猪四郎
特撮監督/特技監督 円谷英二
脚色 関沢新一
原作 中村真一郎 /福永武彦/堀田善衛
製作 田中友幸
撮影 小泉一
美術 北猛夫/安倍輝明
音楽 古関裕而
録音 藤縄正一
照明 高島利雄
スチール 田中一清
SFX/VFX/特撮 有川貞昌
渡辺明 /田九一郎/向山宏

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2012年11月13日

奇蹟(ミラクル)

CSのチャンネルNECOで
放送してたんで再観劇。

実は自分、ジャッキーチェンの映画は
それほど真剣に追っかけて観ていない。
「スパルタンX」とか「プロジェクトA」とか
実は何気に未観賞。
昔の「月曜ロードショー」とかで
「酔拳」「蛇拳」とか「木人拳」は観たけど。
なんのタイミングでかはすっかり忘れたが
この「奇蹟(ミラクル)」は珍しく映画館で観た。

ああ、いい映画を観たなあ・・
当時はそんな満足感があったはずなのに。

あらすぢ
時は大不況の1930年代。一旗あげようと
香港にやって来たものの、たちまち全財産を
だまし取られたコウは、突然ギャング組織の
抗争に巻き込まれ、成り行きで黒社会のボス、
パクを助けてしまう。ところが彼の部下たちは
パクが絶命する寸前、コウを後継者に
指名したと思い込み、こうしてコウは黒社会の
ボスの座に収まってしまうのだった・・。

************************

そんなバカな!や、勘違いとご都合主義が
気持ちよくミックスして、我らがジャッキーが
暗黒街でトントン拍子で出世する話という、
映画「摩天楼はバラ色に」のように、
もうちっとスマートにオチる話じゃなかったっけ?

もうほとんど「吉本新喜劇」

 都会でうだつのあがらない男が
 異例の出世、美人と婚約したなど
 故郷の母親に嘘を重ねまくる。
 そのオフクロさんが上京。
 周囲が協力して、オフクロさんがいる間は
 嘘を真のように演じての大騒動。
 やっと帰ったら、母から置き手紙。
 「最初から判ってました。
  お前がそんな凄いハズないでしょ。
  素敵な周囲の人に感謝しなさい」
 そこでホロリ・・って奴ね。

基本はあんな感じ。
奇蹟(ミラクル)っていうけれど
ラストあれが「ミラクル」とはね・・。
オチをすっかり忘れておりました。

ジャッキーチェン。若いな。
香港映画名物のエンドロールNGシーン。
ジャッキーチェンのNGは
ほとんど「アクションシーン」
あれじゃ生傷が絶えないし、
もういい加減引退したい、と思った
理由がわかる。

ギャング組織No2のおっさんがヨイ。
午馬(ウー・マ)
前のボスが死ぬ間際に後継者として
見ず知らずのジャッキーを指名したのは、
何かの間違いであることを気がついているんだと思う。
だからと言って、冷酷な現No2よりは
何も知らないジャッキーのほうが何ボかマシ。
あわよくば、自分が院政を敷こう、
そんなところだったんじゃないか?
そのNo2も、後半(マダムローズをめぐる人情話)
になるにつれてパワー減。
マダムローズの再婚相手役として
連れてこられた詐欺師の男の方に
完全にオイシイところを奪われてしまってた。

アニタ・ムイ
厚ぼったい唇がトレードマークの女優。
今なにやってんのかな?とWiki先生を
探ってみればびっくり。
今から10年ほど前に40歳で亡くなってた。
更にドウでもいいことであるが、
たのきんトリオ(w)のマッチ先輩と
付き合っていた時期もあったとか。
これまたビックリである。

グロリア・イップ
ああ、いたいた。香港映画界の最終兵器扱い
されたアイドルだったけど、そういや
いつの間にかどっかに行っちゃったなあ。
今ナ二やってんだろ?

マヌケな警察隊長
サミーデービスJrに似てます。



この映画はまさに香港映画の全盛期。
香港映画のスターがジャッキーのため
カメオ出演。
自分が気がついたところではユンピョウと
MrBOO!のマイケル三兄弟の末弟が出てました。

キャスト - ミラクル/奇蹟
出演
ジャッキー・チェン
アニタ・ムイ
グァ・アーレイ
グロリア・イップ
柯俊雄
ウー・マ
トン・ピョウ
楼南光
リチャード・ウン

スタッフ - ミラクル/奇蹟
監督 ジャッキー・チェン
脚本 ジャッキー・チェン/エドワード・タン
原案 エドワード・タン
製作総指揮 レイモンド・チョウ/レナード・ホー
撮影 アーサー・ウォン
音楽 スー・ソン

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2012年08月14日

モテキ (映画版)

「モテキ (映画版)」

日本映画専門チャンネルにて
テレビ初放映。
BSもCSもテレビっていえば
テレビだな。そらそうだ。

それにしても放映中にCMがないっていい。
あれがあると、なんか100%ジュースに
雑味が混じる感じがして
昔はトイレタイムだとかいって
自分を誤魔化していたもんだけど
今となっては楽しめない。

それと野球のためにスタートが遅れたり
100%TV局の都合で尺カットされたりと
映画なんか楽しめる環境じゃなかった。
(テレビ独特のオリジナル吹替は傑作もあったが)

えーそれでモテキですね。
地上派深夜ドラマは、録画してまで妻とよく観てた。
2010年のこと。まだアナログでブラウン管だった。
いやいや、思い出話はおいといて

原作漫画も余力があるうちに止めるという
作者の意向で好評のうちに終了。
テレビドラマもやり尽くしたってことだったが
東宝のプロデューサーがどうしてもってことで
映画化したらしい。
原作者は絵コンテを描きまくり
大根監督も台本書きまくって(第何十稿レベル・・)
双方の刷り合せがこの映画。

あらすぢ
藤本幸世(31歳)。金なし夢なし彼女なし。
派遣社員を卒業し、ニュースサイトのライター
職として新しい生活を踏み出そうとしているが、
結局のところ新しい出会いも無いまま。
だが、ある日突然、「モテキ」が訪れた!
みゆき、るみ子、愛、素子。まったくタイプの
異なる4人の美女の間で揺れ動く幸世。
「こんなのはじめてだ…今まで出会った
女の子と全然違う…冷静になれっ!
…期待しちゃダメだぁ…」
モテキの波を超えて、幸世は本当の恋愛に
たどり着けるのか?

************************

主人公のダメ人間に恋愛が大挙して来襲。
こんどはちっとは成長するのか?て話。

モテキ軍(ドラマ版)
本命:松本里緒・・魔性の女(最強ボス)
対抗:野波真帆・・PONの好み
穴: 満島ひかり・・子供
大穴:菊地凛子・・地元のヤンキー

映画はTVの1年後ということだが、結局モテキ軍
4人のうちの誰かと続いたわけでもなく
ぜんぜん変わらないダメ人間のままだった。

映画のほうは、いや・・面白かったけれど
つくづく最近の恋愛ドラマだなあ、とおもうけれど
映画館に足を運んでまではどうか?
といわれれば、行かなくてもいいかな、と
個人的には思う。テレビドラマの延長だしね。

藤本幸世を演じる森山未來はダンサーなんだとか。
ドラマでもいきなりダンスシーンが有ったけども、
にわか仕込みではない。
体のブレがまったくないのはさすがだ。
で、映画なんで豪華に、今度はPafume本人達が
いきなりダンスシーンに参加する。
日本人もようやくミュージカルやっても違和感が
なくなってきたかな。

モテキっつーくらいだから
何でこんな奴に、俺の○○ちゃんをぅ〜ってのは
もはや愚問だけど、さすがに複数の女性に
もてないとモテキの題が泣く。
てなわけでセカンドモテキ軍は総勢4名が、
今回ウチワで煽る。

セカンドモテキ軍(映画版)
本命:長澤まさみ・・出来すぎ女
対抗:麻生久美子・・「重い」思い
穴:  仲里依紗・・キャバクラ嬢
大穴:真木よう子・・職場の鬼先輩

結局、「長澤まさみ」PV映画でございました。

「あたしこの辺でドロンしまぁす!シュシュシュッ・・」
なんて反則でしょ。

仲里依紗のキャバ嬢も、いい味は出してたけど
モテキに数えるには根拠が薄いし
真木よう子演ずる、職場の鬼先輩は
これまた前作ドラマのヤンキー女のように、
要所要所で、強烈なカツを入れてくれる。
ただ、二人の存在は主人公にとって風景に過ぎず、
それが証拠に藤本が一人のときに彼女らを
意識するシーンがまるでない。

判らなかったのは、主人公・藤本幸世が
「重い女」とされる麻生久美子をフルところ。
あそこは、彼のこれまでの行動パターンからしても、
まず振らないと思う。
演ずる森山も後で述べていたが、麻生久美子が
演じたからこそ、魅力がありすぎて
男が及び腰になるような「重い」面倒くさい女に
ならなかった
のでは?という見解が正解かもね。

それとリリー・フランキー演ずる墨田。
飄々として女好きで、大人である。
ドラマでの「いつかちゃん事件」以来、
ムカつく奴としてPONの中で認識されていたが
いつの間にか藤本の上司となり
見ていないようで彼を見守っている。
(藤本がキャッチしきれない女性を
 横から頂こうとする魂胆が主のようだが)

明け方、仕事は仕事と割り切れるまでに
成長した藤本の肩を叩き、記事を送信するシーンは
やっぱカッコいいなッ。でも、ムカつく。



森山未來が語ってたけど、ラブシーンって
かなり疲れるらしい。
それと役柄とはいえ、自分の姿かたちをもって
「えーこんなこと俺しないよ?」ってことも
やらねばならない。ネガティブを演じていると
自然に心もダークサイドに引き寄せられるみたいだ。
結構精神力がいるんだとか。
その代わり?じゃないがダンスシーンを撮影した日が
一番楽しかった様子。
根はダンサーなんだ、彼。

やっぱ男女間って、一度くらいは
腹の底から吐き出してぶつからないと
ダメだ。
なんて偉そうなこと書いてみたり。

個人的には
「気をつけてください。落ちている時の
 アイドル曲は麻薬ですよ・・」
のセリフがツボ。

N'夙川BOYSとやらの「物語はちと?不安定」
「物語は不安定」と監督と原作者の思いを
代弁した歌が流れる中、多分ハッピーエンド。



エンドスクロールまで楽しめます。

キャスト - モテキ
出演
森山未來 (藤本幸世)
長澤まさみ (松尾美由紀)
麻生久美子 (枡本留未子)
仲里依紗 (愛)
真木よう子 (唐木素子)
新井浩文 (島田雄一)
金子ノブアキ (山下ダイスケ)
リリー・フランキー (墨田卓也)
ピエール瀧

スタッフ - モテキ
監督 大根仁
脚本 大根仁
原作 久保ミツロウ
企画 川村元気
撮影 宮本亘
美術 佐々木尚
音楽 岩崎太整
録音 下元徹
照明 冨川英伸
編集 石田雄介
衣裳/スタイリスト 伊賀大介
キャスティング おおずさわこ
助監督 神徳幸治

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モテ曲
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2012年07月31日

まほろ駅前多田便利軒

「まほろ駅前多田便利軒」

題名だけ見るとあまり食指が動かない。
CSでやってたんで。
相方のリクエストで録画。
久々に一緒に映画を観た。



客から預かっているチワワを探す多田(演:瑛太)は
バス停でチワワを抱っこする行天(演:松田龍平)を
ついでに見つける。

「バス、もうないぞ?」
「うん・・知ってる」
「乗れよ駅まで送る」

あらすぢ
東京郊外のまほろ市に住む多田啓介は、
駅前で便利屋を営む真面目な青年。
バツイチの彼は、拭えない過去を持ちながらも
地道に仕事をこなしている。ある年の正月、
仕事からの帰り道で、別の依頼人から預かった
チワワを見失ってしまう。必死に探す多田は、
バス停でチワワを抱いている男を見つける。
その男は中学時代の同級生、行天春彦だった。
よくしゃべる男に変貌していた行天は、
事情も告げず「今晩泊めてくれ」と多田に頼む…。

************************

「まほろ市」ってのは、これが誰がどう見ても
「町田市」。あの、JRと小田急を結ぶ
ペデストリアンデッキや東急ハンズとかが
よく出てくる。

全体としては「ショーケンの傷だらけの天使」
みたいな。

人の数だけある、様々な親子関係。
それぞれの人生に影響を与え
各々の今になっている。

「なんでも屋」「便利屋」って職制から
どうしても一筋縄ではいかない案件が
次々と迷い込んでくる。
そんな仕事をこなす内に
他人にも自分たちにも、普段は隠している
素性が現われてくる。

町のチンピラに襲われ、唯一の財産
軽トラのフロントガラスが割られてしまうと

「なんじゃーこりゃァァァァ!」

「・・似てない」
「うん、いいんだよ。今の俺の率直な気持ちだ」
いいね。相方が松田龍平だからこそだ。

男の子を助けるため立ちんぼのアパートを
急襲する二人。ところが、多田はヒモとして
クスリを売り歩くゴミ男(演:松尾スズキ)に
マウントポジションを取られてしまう。
「ぎょ、行天サーーン」
「ほーい」
行天、トイレから登場。あっさりとゴミ男を
ねじ伏せ恫喝する。
「目ェ焼くぞこら!」

多田は怖いもの知らずに見えて実はケンカが弱い。
いつ野たれ死んでもいいと思っているからこその
「怖いもの知らず」に過ぎない。
道を踏み外さなかったら、彼もそこらの勤め人だし。

主人公・瑛太くんは、ヒネたクソ餓鬼に言う。
「実は人生、やり直せることなんて
 ほとんどない。誰かに必要とされればいい。
 必要とされるってことは希望だから」

「与えられなかったんなら自分がほしかった形で
 誰かに与えられるようになればいい」

そして、弱者と下層階級にはメッポウ威張る
イヤーな刑事(岸部一徳)は言う。
「あんた、子供死なせてるんだってナ」
 便利屋だって?
 人を助けても自分を救うことにはならんよ」
他人を逆上させて、ひとつでも多くの言葉を
吐かせるのが彼の商売とはいえ。

飄々として、多弁なワリに真相を語ろうとしない
松田龍平が、ついに本音を吐露する。

「俺も知りたいんだ・・。
 人はどこまでやり直せるのか」




イロイロあってラスト。
一歩くらいは前進したようにも感じられるが
結局なんにも解決してないようにも思える。

「バス、もうないぞ?」
「うん・・知ってる」
「多田便利軒、ただいまバイト募集中だ」

これは良い邦画でした。結構アタリ。

キャスト - まほろ駅前多田便利軒
出演
瑛太 (多田啓介)
松田龍平 (行天春彦)
片岡礼子 (ルル)
鈴木杏 (ハイシー)
本上まなみ (三峯凪子)
柄本佑 (山下)
横山幸汰 (由良)
梅沢昌代 (山下の母)
大森南朋 (山田)
松尾スズキ (シンちゃん)
麿赤兒 (岡)
高良健吾 (星)
岸部一徳 (早坂)

スタッフ - まほろ駅前多田便利軒
監督 大森立嗣
脚本 大森立嗣
原作 三浦しをん
プロデューサー 孫家邦
音楽 岸田繁
主題曲/主題歌 くるり

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2012年07月27日

真夏のオリオン

「真夏のオリオン」

オリオンよ森へ導け

潜水艦映画にハズレなしという。
観る人によっては「戦争賛美映画」と
いわれても仕方ないかな

登場人物みんな、現代の日本人顔なのが
モウレツに違和感。
1945年にあんな顔キレイな顔立ちの日本人
いないだろ。艦長とか特に北川景子。
タカラヅカのキャストで演目が「ランボー」みたいな。
今回、自己犠牲の権化「柳葉敏郎」氏は
出てきませんでした。代わりに栄作くんが
戦死要員かと思っていたが・・。

あらすぢ
1945年夏、沖縄南東海域。日本海軍所属潜水艦
イ−77は米海軍の侵攻を防ぐべく、倉本艦長の
指揮の下、防衛任務に就いていた。イ−77は
倉本の的確な読みによって米軍の輸送艦を撃沈。
しかし同じく防衛任務に当っていたイ−81は
米海軍の駆逐艦パーシバルに葬られてしまう。
親友である有沢・イ−81艦長の最後のメッセージを
受け取った倉本は、パーシバル、そして敵艦艦長
スチュワートとの戦いに臨むが……。



************************

イー77は主人公艦。
特殊小型潜水艦(人間魚雷といった方が早い)
「回天」を3隻搭載。
一方、イー81には先輩で北川景子の兄が乗り込む。
計五隻が敵の沖縄への補給船ルートに展開。
タンカーを狙う。ここまで主人公艦は
敵潜水艦も一隻撃沈しているモノスゴイ船だ。

よし、飯を食おう
何かにつけて飯を食うことを奨励する艦長(演:玉木宏)
艦内緊張感の緩和と庶民派アピールは
欠かさない。でもなんか飯よりガムのイメージ。
そんな艦長、誰にでも丁寧語が逆に違和感。

艦長が最年少の少年兵にいう。
「俺も音楽家を志したことがあってな・・」
「そうなんですか?」
「ウソだよ・・」

ここ多分笑うトコ。
自分も「のだめ」観ましたしわかります。

敵対する米海軍の凄腕駆逐艦長がいう。
「日本海軍は誇り高い軍隊だ。
 なにが彼らをそこまで狂わせた?」

それはなんか奇妙に買いかぶりスギです。
で、言わせていただきますけど・・

オマエらだろ!

炊飯長がドランクドラゴンのデブじゃないほう。

すげー、と思ったのは、これは絶対当る!という
イ−77必殺の一撃を、米駆逐艦艦長は
爆雷のほぼゼロ距離放出でしのぐトコ。
魚雷+自分とこの爆雷の爆発力で
むしろ被害4倍とかになりそうだけど
(劇中でも部下に反対されてるし)
直撃よりはいいという、とっさの判断。

「カイテンは使わんよ。それが奴の誇りだ」

安全深度を越えるのは、潜水艦映画では
お約束中のお約束。
モノ言わぬ船が悲鳴を上げる見せ場でもある。
パイプからの水、油の流出と
水圧でネジがハジケとび誰かが負傷。
そして電球が破裂してブラックアウト。
限りがある酸素、電池容量、兵の発狂・・。

回天はスクリューが一軸走行。
イー77は二軸。
敵を欺くため、おとりとして回天2艇を
無人で発射。敵の監視をだまくらかす。

太平洋戦争時の潜水艦は
「可潜艦」といわれるくらい、基本的には
その辺のフネとなんら変わらず
緊急時には潜ることが出来ますよ、という
レベルであるとされ、技術的な制限が多い。
最大潜行でも180〜200メートル。
今のは一応軍事機密らしいけど
400メートル前後かな?
(死ぬのを覚悟するなら倍までOK)

我々が思うほどに万能ではなく
例えば、「敵が来そうなところに
ずっと潜ってて、船のサイドに
魚雷が当てられれば楽勝じゃね?なんて
芸当は、じつは至難のワザだったのです。

また、日本海軍を除き、一般的に「駆逐艦」とは
「潜水艦」を殺すための艦種なんだけど
1対1で潜水艦と駆逐艦が戦ったら、
潜水艦に勝ち目はないのがジョーシキ。

だからこそ、大量破壊戦争の時代に
潜水艦は物語として、知力を尽くした
タイマンバトルが成立する最後の舞台なのだ。

(逆に言えば、現代の潜水艦は無敵すぎる。
 兵員さえ気が狂わなければ
 原子力でそれこそ半永久的に潜ってられるし
 (炉の圧倒的なパワーで酸素も作れる!)
 魚雷だって自動追尾装置付だし
 海上の船ドモにミサイル攻撃だってできる。
 それになにより持ってるからなあヤツら・・「核」)

「人間は兵器じゃない。たった一つの命だ」
いかにも戦後教育を受けた我々現代人が
言いそうなセリフを放つ艦長。

一方で、死んでしまった部下は
偽装(沈没したと思わせる)のため
艦外に射出する冷酷さもみせる。

水兵「海面に油と死体が浮いてきました」
艦長「ボタンは?」
水兵「は?」
艦長「制服のボタンはすべて閉じられているか?」
水兵「Yes」
艦長「奴はまだ戦う気だ・・」

死体とはいえ、五体満足が一体だけ
浮いてきたところで、果たしてどれだけ
敵を欺けるか疑問ではある。



後日談では艦長は、配下から犠牲者を出して
終戦を迎えたことを苦にしてか、
戦後は軍人会に顔を出すこともなく、
民間船のイチ航海士として生涯を終えた・・
と語られる。

それにしてもスゲイな昭和30〜40年代の
日本社会は。ひょっとしたらそういった
過去をもつ人間が、平気で職場で上司やら
経営者やらをやってたんだから。
頭上がんないよな。
その辺のおまわりさんだって、下手すりゃ
戦場で人殺した経験を持つ方がやってたんでしょ?

ところで魚雷の重さは何トンだろ?

エンドクレジットみたら
なんとこの映画は
「雷撃深度一九・五」を元に
「ローレライ」の福井晴敏氏が
「真夏のオリオン」の楽譜をキーに
脚色して別の作品としたものらしい。

毎度ながら、エセ人道主義だなあ。
軍事ロマンチシズムに毒されるんじゃない!と
ラップ少佐に言われてしまうぞ。


ごめん、笑ってしまった ↑

以前のレビュー↓
雷撃深度一九・五

それにしても北川景子さん。ズイブン長生きだね〜w
あの眉の根よせるところは何とかならんか?

キャスト - 真夏のオリオン
出演
玉木宏 (倉本孝行)
北川景子 (倉本いずみ/有沢志津子)
堂珍嘉邦 (有沢義彦)
平岡祐太 (坪田誠)
黄川田将也 (遠山肇)
松尾光次
古秦むつとし
奥村知史
戸谷公人
三浦悠
山田幸伸
伊藤ふみお
鈴木拓 (秋山吾朗)
太賀 (鈴木勝海)
吉田栄作 (桑田伸作)
鈴木瑞穂
吹越満 (中津弘)
益岡徹 (田村俊雄)
ディヴット・ウイニング (マイク・スチュワート大佐)

スタッフ - 真夏のオリオン
監督 篠原哲雄
監修 福井晴敏
脚本 長谷川康夫
飯田健三郎
脚色 福井晴敏
原作 池上司
福井晴敏
飯田健三郎
製作総指揮 市川南
佐倉寛二郎
撮影 山本英夫
美術 金田克美
装飾 尾関龍夫
音楽 岩代太郎
音響監督 橋本文雄
照明 小野晃
編集 阿部亙英
第二班監督 岡田俊二
SFX/VFX/特撮 松本肇

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