飯田 譲治、梓 河人 (著)
その少年は『未来』という名の扉を開けた!
ホームレスの男と拾われた少年。運命の絆で
結ばれたふたりの周囲で不可思議な現象が
次々と起こる。「アナザヘブン」の作者が
放つスピリチュアル・ファンタジー。
作者の飯田譲治さんに罪はないんだけど
飯田というとワープの社長を
譲治というと「アウトランダーズ」の漫画家を
イメージしてしまうので、どちらにしても
なんかボリュームたっぷりな男性って感。
自分のつたない前知識では、この飯田氏とは
昔、武田真治とトヨエツが出ていた
超能力モノのドラマを作っていた気がする。
<あらすぢ(上)>
内容(「BOOK」データベースより)
東京に初雪が降った夜、高級料亭のゴミ置き場に
生まれたばかりの赤ん坊が捨てられていた。
その子を発見したのは、流という名の記憶喪失の
ホームレスだった。拾われた赤ん坊は「アナン」と
名付けられ、流と仲間たちによって育てられる。
やがて、アナンの周囲で不思議な現象が次々と
起こるようになる―。
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腰巻(帯)の惹き句がさ〜
「スピリチュアルファンタジー」
結果的に間違ってはいなかったんだけども
なんか俺には関係ない分野だなあと。
「スピリチュアル」・・「なんとかの泉」が浮かぶし
表題も「アナン、」ときてる。
中身がまるで想像つかないし
想像つかないって事は興味がわかない。
上司が、最近にしては久々ヒットだったと
いうので読んでみた。
・・で、結論。面白かった。
神に愛された子供を拾ってしまったドン底男が
奇妙で素敵な人生をおくる話。
キャラ設定にリアリティがない。
(すべてのキャラ、出来事が、すべて主人公
アナンの人生ために用意されているといった感じ)
まあ、であるからこその「ファンタジー」。
RPGとかアドベンチャーにも感じられた。
単行本から文庫に書き換えにあたり
表題も「アナン」→「アナン、」に変わった。
理由は不明。モーニング娘。とかほっしゃん。
藤岡弘、に影響を受けたわけでもないだろうけど。
いろいろとどうでもいいケチをつけてしまいましたが・・
「あー、なんか読後感のよい小説ないかなあ」と
思われる方がいらっしゃいましたら、この小説に
安心して心をゆだねてよいでしょう。
けっこうギャグ?というかクスリとさせる
記述もあってさわやかな気持ちになれます。
<あらすぢ(下)>
内容(「BOOK」データベースより)
開かれた『扉』の向こうで、人類がみたものは!?
少年のまわりで次々と起こる不可思議な現象。
誰もが彼を求め、惹かれ、癒され、そして光を
みいだしていく。アナンは「進化した人類」なのか!?
ホラー映像の旗手が描く新境地!会心の書き下ろし
1400枚大巨編作品!!世紀末
スピリチュアル・ファンタジー、ここに誕生。
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なんかさー、あらすぢ書いている人も
書くことがなくなってしまったんだろうね。
ホラーも世紀末も関係ないし。
最後に「スピリチュアル・ファンタジー」という
奇怪な造語をムリヤリ出して、いーから読め!的
やっつけ仕事である。
小説そのものはNHKの朝の連続テレビ小説なんかで
採用されたら面白そうだ。俺は観たい。
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