「
重版出来」
これもドラマ。DVDレンタルした。
恥ずかしい話。重版「でき」だと
勝手に思い込んでいたが
「
しゅったい」が正しい。
よかった。
この言葉を大きい声で
使う機会が無くって。
もっとも、出版業界にでもいなければ
そうは無いだろうけどね。
重版するってことは、担当した作品が
世の中で予想を上回る評価を
得たってこと。
ただ重ね刷りするだけで
大儲け出来る。会社と編集者と漫画家に
とって夢のような状況であるらしい。
もちろん、夢の重ね刷りの前には
彼らにしか判らない
生みの苦しみのプロセスがあるわけで。
全10話。エピソードごとに
キャラを紹介しながら話が進む。
<
あらすぢ>
幼いころから柔道に打ち込んできた主人公・黒沢心。
オリンピック日本代表の呼び声も高かったが、
怪我がもとで選手生命を絶たれたため柔道から退き、
就職を決意した。大手出版社・興都館の就職試験を
受けた志望動機は、子どものころに柔道を扱った
漫画を胸を熱くして幾度も読み返し、それがきっかけで
柔道を始め、情熱を傾ける青春を送れたことが
何より大きい。かつて自分がそうであったように、
読者が“何か”を得るような「漫画」を作りたいと
熱意を語り、採用される。入社後、週刊コミック誌
「バイブス」編集部に配属され、編集者として
歩き出す。
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黒沢心(黒木華):主人公の新米編集者。
元柔道家。第一話で暴漢(実は社長)を
投げ飛ばしてみせるという豪快さん。
五百旗頭(オダギリジョー):先輩編集者。編集部
ナンバーツー。かっこええ。
ああいう先輩になりたいものである。
役の読みはいおきべ。
壬生平太(荒川良々):昔は漫画に懸ける
熱い情熱を持っていた編集者だが、
最近は日々の業務に流されて忘れている模様。
三蔵山 龍(みくらやま りゅう)
(小日向文世):大御所の漫画家でしかも
数少ない人格者。PONイメージ的には
藤子不二雄F先生。
中田 伯(永山絢斗):漫画家志望。小日向文世
先生のもとでアシスタントをする。恵まれない
家庭で育ったらしくフシギな感性を持ち、
次から次へと話が浮かぶ。漫画家として
天賦の才を持つが、本人はスゴイと
思っていない。ただし絵がド下手。
代表作品「アーヴ遷移」
沼田 渡(ムロツヨシ):小日向文世先生のもとで
チーフアシスタントを勤める。人柄もよく
後輩アシをなにかと気にかける。チーフ
アシスタントとしていくら年季が入ろうと
デビュー&人気作家になれなければ
意味が無い世界。そろそろ40代の彼は
絵は下手だが圧倒的な才能を持つ後輩に
遭遇して・・
久慈 勝(高田純次):出版社の社長。わざわざ
掃除のおじさんのコスプレをして、自社の
新卒採用面接会の様子を見るのが趣味。
苦労人で立身出世には運が必要、
運を貯めるには細かいところで運は使わない、
また見えないところで良い事を重ねる、を
モットーに実践している。
俺(PON)も見習おうと思った。
安井 昇(安田顕):先輩編集者。
編集部ナンバースリー。
新人ツブシで悪名が高い。漫画は食う為の手段。
愚作だろうと何だろうと売れる漫画こそが名作。
彼がそんな編集者となってしまった、
いきさつが描かれたエピソードは必見。
和田編集長(松重豊):大のタイガースファン。
単に野球馬鹿で、指示もロクにしないのに
雑誌の発行部数だけはうるさく言う男・・
だと思っていたら、やっぱ編集長になるのは
伊達じゃなく、あの地位にたどりつくまで
に、”さすが”と思わせるようなことを
なし得てきたようだ。
面白かったのは月一の社内営業会議の話。
社の重役達は、いわゆる団塊の世代。
放っておいても漫画が売れた時代に
地位を得た人たちだ。だもんで彼らは
現在の出版界の複合不況をいまいち
理解していないうえ、最後には根性論を
押付ける。
団塊の世代はなんだかんだ言っても
美味しい思いを重ねて引退、
つまりは逃げ切ったのに
松野編集長の世代、
(いまの50〜55歳?)は
上の世代の食い散らかした後始末を
やらされ、さて俺も・・と
顔を上げてみればテーブル上の皿は
すでにからっぽ・・
そんな思いが常にあるらしい。
松重編集長の嘆き
「
なんでこんな時代に
編集長になっちゃったんだろーなー」
というのは、その象徴。
漫画週刊誌の編集部が舞台であるから
誰かがドラマ用ダミーといえど
それなりの漫画を描かねばならない。
藤子不二雄A
村上たかし
河合克敏
のりつけ雅春
田中モトユキ
ゆうきまさみ
白川蟻んという漫画家がドラマのためいろいろ
描いた様だ。
このメンツだと読んでみたいのは
村上たかし、のりつけ雅春、ゆうきまさみ
作品かな。
・村上たかしの「ナマケモノが見てた」は
好きだったし
どうか実現して欲しい。
「
東海チンパン同盟」
・のりつけ雅春は「
アフロ田中」シリーズ。
・ゆうきまさみは言わずもがな。
とは言え、自分が読んだことがあるのは
機動警察と光画部くらいなんだけど。
漫画にしても音楽や芸術にしても
名を上げる人ってのは
一般人としてはどこかしら”変”な
ところを抱えているように見受けられる。
何かしらの
”欠損”こそが
名作を生み出すんだな。たぶん。
「
重版出来!」
ジャンル:テレビドラマ
放送時間:火曜 22:00 - 22:54(54分)
放送期間:2016年4月12日 - 6月14日(10回)
放送国:日本
制作局:TBS
演出:土井裕泰/福田亮介/塚原あゆ子
原作:松田奈緒子『重版出来!』
脚本:野木亜紀子
プロデューサー:那須田淳/東仲恵吾/八尾香澄
出演者:
黒木華
オダギリジョー
坂口健太郎
荒川良々
永岡佑
小日向文世
要潤
滝藤賢一
永山絢斗
ムロツヨシ
高田純次
安田顕
松重豊
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posted by PON at 21:00| 神奈川 ☀|
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